HANNAのファンタジー気分

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March 24, 2026
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テーマ: 中国旅行記(223)
一週間ほどちょっと忙しくて更新できませんでしたが、再開します!

第19回は旅の5日め、1986年1月4日(土)フランス租界のつづきです。 『南京路に花吹雪』 ( 森川久美 )を、当時私たちが呼んでいたように 『南京ロード』 と表記しています。記述や画像は当時の私たちの記憶であり、何かの正確な記録や証拠ではありません。

錦江飯店 をめざして 茂名南路 を北上し、 淮海路 を越える。まず 錦江クラブ * の入り口が見えてきた(左写真)。低い建物だが白く荘重な外観。門前にちょうど真っ赤な車が着いていた。トヨタかな、と言いながら通り過ぎた(現在調べると日産スタンザに似ている)。

*錦江クラブ  旧フランス・クラブ。1926年建築。戦前の上海の名士が集ったおしゃれな場所。現在は外観はこのまま、看板が「Garden Hotel Shanghai」(花園飯店中餐楼というレストラン)。すぐ北に花園飯店(ホテル)があり、ホテルオークラの系列だそうだ。

錦江クラブのすぐ東に建つのが錦江飯店( 錦江ビル * )である。古さを感じさせない明るい四角い高層ビルが晴天に映える(右写真)。玄関口のあたりが、『南京ロード』1巻で外務省の秋山さんが泊まっていたホテルに似ている(ただし秋山さんのホテルは南京路に面しているという設定)。
 すっかり空腹になっていた我々はずかずか入っていき、上階だったかのレストランで例によって炸醬麺と 小籠包子 (シャオロンパウズ)を食べた(3元)。炸醬麺は和平飯店のものよりたしか味が濃いめで、食べ比べが楽しかった。小籠包子は蔡文姫(ツァーウェンチー)の手料理の中で美味だと本郷さんがほめた料理で、これも我々は特に思い入れをこめて味わった。


「たまには家庭料理もいいものだろう」「ええ特に小籠包子が――」「彼女の自慢料理だよ」
                (『南京ロード』1巻)


*錦江ビル  旧キャセイ・マンション。サスーン会が1929年に建てた。上海一の高層ビルだったが、地盤沈下がひどく、1999年に大改修して現在の錦江飯店(北楼)となったようだ。

この後の記録がきちんとしていないのだが、確か茂名南路と淮海路の交差点にある「 黄山茶叶店 」(茶葉店)で量り売りの中国茶(烏龍茶、龍井茶)をお土産に買い、その隣の菓子店「 老大昌 」でバタークリームこってりのショートケーキ(左画像)を2つずつ買った。ケーキの方は、油紙の袋に入れてくれたが、我々は、ガラス戸ごしに鈴なりにつめかけて見物する現地の人々を尻目に、その場でむしゃむしゃと食べた。どこか懐かしいくどい味のケーキは、寒さと疲れをいやしてくれたが、今回も、現地の人々にはかなり贅沢品だったのか、視線がつきささるようだった。

 その後、カメラのフィルムがなくなったので、(多分タクシーで)この日も友誼商店に行ってフィルム(6.1元)を買う。あとは西日の差す 南京東路 をショッピングしながら西へ歩いた。 河南中路 との交差点(右写真。道の向こうのお店には「?福皮鞋店」。市街地図には「中华皮鞋店」となっていた。手前右はゴミ箱)の、南西角で見つけた京劇の衣装を売る「 上海戯劇服装用品店 」(ガイドブックには上海戯劇刀槍門市支部とある)に入った。きらきらしい品物を見た後、自分用に涙形のガラスのついたイヤリングを赤と青色違いで2組、7.4元で買い求めた(左下写真は実物と伝票)。商品はピアスが多く、はさむタイプのイヤリングは見つかればラッキーである。けれどずっと後に、私は青い方のイヤリングを片方失ってしまった。
 アクセサリー類を売る店は他にもあったが、租界時代のものは「 文物 」(工芸美術品)というシールを貼ってある。高価でない物もある。後から聞いたが、ツアー仲間のOさんは文物のブローチ(いぶし銀)をどこかで買ったそうだ。
 右写真はこの店の前あたりで撮ったもので、古い建物、塔や屋上の細部が美しいので写したのだが、右が 長城鐘表商店 、中央が 揚州飯店 だろうか。ところで写真のバスの広告にある「 佛手牌 」とは調味料の会社で、「味の素」にヒントを得て中国版万能調味料を作った上海の老舗ブランドだそうだ(MSGというらしい)。


 お買い物まだつづく





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Last updated  March 28, 2026 10:15:15 PM
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