今日は 劉家峡ダム
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から 炳霊(へいれい)寺
へ行くというので、一人51元のオプショナルツアー代金を払い、8時過ぎにバスで出発。天気はまあまあ。途中、黄河の峡谷をうねうねと登ってゆき、次第に高くそそりたつ断崖絶壁を堪能する。車窓から撮った左写真は、段丘、土手に洞穴、ロバを追う村人。桃源郷のような眺めだと思った。
100キロほどの長い道のりだったが、眠るどころか退屈する間もなかった。高い崖の中腹や天辺の方に転々と群れているのは羊(またはヤギ?)たち(右写真)、その足下から一気に落ちこむ急斜面のきわを七曲がりのように河はくねくねと流れる。バスの中はいつしか 喜多郎
のアルバム 「絲綢之路(シルクロード)」
の音楽が流れ、私たちは上へ上へと少しずつさかのぼりながら、何やら夢の国へでも連れて行かれるようだ。たまに人家が見え、千枚田も顔負けの、耕して天に至るような陸稲(おかぼ)の段々畑が黄色く実っている。収穫された陸稲は日本とよく似た干し方をしていて、稲叢が点々とある。
低く垂れこめた雲を見上げつつ、船は岸を離れた。標高2000mもある山中とのこと、風は射すように冷たいので、船室へ逃げこむ。日本人の団体が乗客の多くを占めている。しばらく後、ウインドブレーカーを着て甲板に出た。湖岸の山々の眺めは素晴らしい。いや、緑がはげて真っ赤な鉄分の岩肌をむき出しにしている光景(左写真)は、素晴らしいというよりすさまじかった。ここでは岩にしろ山にしろ、日本とはスケールが違う。
上流へ向かうとある地点で水の色が変わり、黄河特有の黄色い濁りがなくなるという(この時は山かげが暗くてはっきり分からなかった)。その後、近く遠くの山が重なり合う絶景ポイントで撮ったのが右の写真。

左写真は、炳霊寺付近の黄河を羊の筏で渡る地元のおじさん。羊の体をくりぬいて空気で膨らませたものをつないで作った筏!!
帰りの船旅は良かった。見違えるほど空は晴れ、太陽がさんさんと照りつけたので、皆で椅子(パイプ椅子)を船室から船室の屋根の上へ持ち出して、日光浴をしながら素晴らしい景色を眺め、水も青く澄んでいるのが確かめられた(右写真)。その後、渡し板を、たしかYさんにしがみつきつつ渡って無事上陸した。
ようやく出発し、長路のすえ蘭州市街に戻り、踏切で汽笛を鳴らすSLの通過を待ったりした。ホテルに8時すぎに帰り着くと、もう暗い。雄大な大自然のただ中へ楽しい遠足に行ってきた気分、今日こそよく寝られそうである。