ひこじいさんのブログ

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2012年10月25日
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花粉症には地域性があり、スギが少ない北海道にはスギ花粉症は少なくイネ科や白樺の花粉症がある。六甲山周辺では、空中窒素の固定能力があるとされるオオバヤシャブシが、法面緑化や肥料木として大量に植栽されたことで、この花粉によるアレルギーが社会問題化したことがある。
花粉症は国によって原因植物が異なり、アメリカではブタクサ、ヨーロッパではイネ科、北欧はカンバの木による花粉症が多い。

植物が授粉する方法で、虫によって花粉が運ばれて授粉するものを虫媒花といい、花粉を空中に飛散させて授粉するものを風媒花という。
花粉症の原因となる植物は、ほとんどが風媒花である。しかし、その花粉を長期に大量に吸い込んでいれば、全ての植物の花粉がアレルゲンとなる可能性はある。その例として、人工授粉を行う果樹栽培農家や生け花を生業とする人に、花粉症が発症することが知られている。

春ほどには騒がれないが、秋にも花粉症がある。一時期、秋の花粉症はセイタカアワダチソウが原因だとされ、目の敵にされたことがある。

北アメリカ原産のセイタカアワダチソウは、アキノキリンソウと同じキク科の多年草である。日本国内へは、明治の末に園芸目的で持ち込まれた。昭和のはじめ、牧野植物図鑑にはすでに帰化植物と記述されている。

この植物は昭和40年代以降に、種子と根茎の増殖によって猛烈な勢いで日本国中に広がった。一説によると戦後、種子がアメリカ軍の軍需物資に付いて輸入され、また蜜源の少ない時期の採蜜用の花として利用するため、養蜂家が種子を蒔いて植生を広げたとも言われている。

蜜源にしようとしたとすることからも分かるように、セイタカアワダチソウは蜜を分泌する虫媒花であり、花粉を飛ばさないのだから花粉症の原因植物とは成りえない。セイタカアワダチソウとブタクサの繁茂し始めた時期が重なったため、この二種の名前が混同された経緯があり、真っ黄色でばけばしく至る所で目についたセイタカアワダチソウが、花粉症の原因植物として濡れ衣を着せられたのである。



セイタカアワダチソウは、根から他の植物を駆逐する化学物質(アレロパシー)を分泌することが知られている。ススキの群生地にまで増殖できたのはこのためである。

しかし、日本国中の荒地や草地を席巻したセイタカアワダチソウも、繁茂を始めて40年程経過して、自ら分泌するアレロケミカル(他の植物を駆逐する化学物質)によって、今や衰退の一途をたどっているのである。

平成24年10月25日朝日の朝刊に、福島第一原発事故で作付けが出来なかった楢葉町の水田や畑が、セイタカアワダチソウで覆い尽くされてしまったとの記事があった。他の荒地と異なり、わずか一年半の間にこのように繁茂出来たのは、水田や畑がセイタカアワダチソウにとって処女地であり、アレロパシーの蓄積がなかったことにもよるのだろう。

2メートルにもなるこの花の真っ黄色な群落が、秋風に一斉にたなびく様子はけばけばしくまた毒々しく感じるが、数本だけであれば家の中に生けても良いような、案外綺麗な花であると感じるのは私だけだろうか





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最終更新日  2012年10月25日 13時52分43秒


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