ひこじいさんのブログ

ひこじいさんのブログ

2012年10月24日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
10月も中旬を過ぎ、秋風が冷たく感じられる頃になると、イヌサフラン(コルチカム)が咲きはじめる。この球根は植え込まなくても机上に放置したままで花を咲かせる。

雌蕊が、料理用スパイスや染料に利用されるサフランの花と酷似するが、アヤメ科のサフランに対して、こちらはユリ科に属しグロリオサと同科である。

全草に有毒のアルカロイド物質(動物に対して特異的なしかも強い生理作用を持つ有機化合物の総称。)であるコルヒチンを含有する。
新潟県では、平成19年に食用のギョウジャニンニクと間違えて食べ1名死亡、平成20年には球根を誤食して4名の食中毒患者が出ている。コルヒチンは1820年にフランスの化学者ピエールによって初めて分離された。

゛イヌ゛と言う言葉は多くの植物の名称の頭に付けて、似て非なるの意味があり゛もどき゛と同じように使われ、基準の植物が人の役に立つ場合、イヌが付いた方は全く役立たないとの否定的ニュアンスが含まれる。ただし、イヌサフランの場合は観賞用・薬用として用いられていて例外である。

人が文明の進化と共に贅沢になると、食べるときの果実の種が邪魔で面倒に思うようになる。種の無い果実を作ろうと努力した結果、作出されたものの典型が種なしスイカや種なしブドウである。殆どの生食用ブドウは種なしだが、これは植物生長ホルモンのジベレリン処理による人工のものであり、種なしスイカはコルヒチンを用いて作るのである。

スイカの染色体数は2倍体である。2倍体のスイカの発芽後にコルヒチン処理を施し、4倍体のスイカを作る。このスイカに2倍体のスイカの花粉を授粉して、3倍体のスイカを作る。3倍体は不稔なのでこの種子を育てると、種なしスイカが出来るのである。(この方法を開発したのは、遺伝学者の木原均である。)

一時話題になったが、現在は栽培に手数がかかるのと若干食味が落ちることから、我が国の果物屋の店頭からは殆ど影を消してしまった。

イヌサフランは、既にローマ帝国のころから痛風に劇的に効くと言うことが分かっていた。(医者:ペダニウス・ディオスコリデス「デ・マテリア・メディカ」薬物誌)



効果の強い薬は、一方では副作用も強い。服用によって、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛・腸管出血・発疹・全身のかゆみ・発熱・脱毛・血尿・乏尿などの症状がでる。

現在はその副作用の激しさから、痛風の消炎に対してはステロイド剤を使用し、コルヒチンを処方する医師は少なくなった。

私は30数年前の痛風発作で、コルヒチンを処方され4日間ほど服用したが、服用後10日ほど後から放射線照射の副作用のように、頭髪が猛烈に抜け落ちた。まさにコルヒチンの副作用である。その時に毛根も傷つけられたのだろうか。今では波平さんの頭になってしまった頭髪のせいで、夢見る少年の頃の容姿が見る影もなくなってしまった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年10月24日 13時19分23秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ひこじいさん

ひこじいさん

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ひこじいさん @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 春の陽だまり1592 さん 今日は、初めまし…
春の陽だまり1592 @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 初めまして ピンクの大文字草、可愛いです…
ひこじいさん @ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 悠歩さん コメントありがとうございます…
悠々山歩@ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 私の町に移転して来たのです。この立川基…
ひこじいさん @ Re:公園で独特の臭いが(10/26) 悠歩さんブログへの訪問ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: