ひこじいさんのブログ

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2012年10月31日
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赤味を帯びた霞んだ春の月も良いが、矢張り青く澄んだ秋から冬の月が好きだ。
因みに、月は秋の季語とされている。

天文学でいうように、地球の衛星であると言えば一言で終わってしまうが、夜空で最も人間に身近な月は潮の満ち干だけでなく、古来より人の生活・文化にも深くかかわってきた。

昔は、蛍の光と窓の月で本を読んだらしい。月ではウサギが餅を搗いており、竹取物語では満月の夜にかぐや姫が月に帰って行く。

間貫一は熱海の海岸でお宮さんに向かって、1月17日の夜の月を来年も再来年も、10年後も僕の涙で曇らせて見せるとの名セリフを吐いている。
尾崎紅葉に月暦の知識があったら、決してこのようなセリフはなかったはずである。
毎年の同じ日に満月になることはありえないし、晴天の日であっても月齢によっては月の出ない年もあるからだ。
大事な見せ場の場面でのセリフであり、たとえ誤りであるとはいえ、恋に破れた貫一の嘆きの胸中を他のセリフ回しでは、これ以上的確に表現することは出来なかったのではないだろうか。


中でも人口に膾炙されているのは、安倍仲磨の゛天の原天ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に 出でし月かも゛であろう。

土井晩翠は名曲荒城の月の4番まである歌詞の2か所で ゛夜半の月゛と書いている。夜半は、夜または夜中のという意味を指しているのだろう。 
童謡では月、十五夜お月さん、雨降りお月さんなどがよく知られている。
お月さん幾つと月に歳を聞いているものもある。その答えが、「十三七つで未だ歳ゃ若いだ」。
十三は満月の前の十三夜を、七つは東海道五十三次をうたった゛お江戸日本橋七つ発ち゛と同じで時刻を指しており、前者は午後4時を後者は午前4時を指している。
満月の数日前で、夜の帳の下りる前の薄明かりの残っている空に浮かんだ月を、未だ満月までには早いと謳ったものだろうか。

十三夜の月が美しいとしているのは、沖縄民謡では『月ぬ美しゃ 十日三日 女童美しゃ 十七ツ』で唄われている。十日と三日で十三夜の月が、女性は十七歳が美しいと言っているのだ。

また歌謡曲では、「りんご畑でお月さん今晩は」と月に挨拶している。

月に関連する物を探し集めていったら限が無いほどである。

日本と文化の異なる西欧のホラー作品は、ニンニクや十字架に弱い吸血鬼の相棒として、満月になると狼に変身する狼男が出てくるが、こちらは何故か銀に弱点があるようである。
















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最終更新日  2012年11月26日 08時24分32秒


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