ひこじいさんのブログ

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2012年12月10日
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春は足音を忍ばせてやってくる。春一番早く咲く福寿草の花は、庭の片隅でいつか知らない内に密やかに咲く。
梅の花から桜に移る頃には、文字通りの百花繚乱の世界となる。

対照的に、山里の季節で最も激しい変化を見せるのは、秋から冬への装いの変化であろう。
たった10日ほど前には、彩錦に彩られていた山裾が、おどろおどろしい強風であっと言う間に葉を散らされ、夏の間は緑の葉で見えなかったのに、遠い山の稜線の木の梢を通して空が見えるようになる。そして昨日まで茶色の山肌を見せていた山は、今朝はもう雪で真白になっている。

春にも初冬にも強風が吹くのだが、同じ強風でも春一番は生命の復活を感じるのに、木枯らし一番では年の終焉を感じるのだ。人の感覚は、不思議なものだ。


我が家のシンボルツリーは、玄関前の槲(かしわ)の木である。槲は落葉樹であるが、正月縁起の良い木として飾られる常緑の譲葉(ゆずりは)と同じように春、新芽が出てから枯れ葉が落ちる。
代を継ぐと言って、こちらも庭木では縁起の良い木とされている。

今日の白州は、稀に見る強風が朝から吹き荒れ、山から吹き下ろす風に落ち葉が天高く舞い上がっていた。



南アルプスはすっかり冬化粧をした。強風で、2千メートルを越える山から舞い上げられた積雪が、里にも絶えず舞って来る。

今年は例年より、10日も早く冬の季節が進んでいる。やがて里山で聞こえるものと言えば、風の音以外に無い長いモノトーンの世界に入る。

そんな灰色の世界の中でも、多くの野生動物が跳梁跋扈している。畑の取り残しの野菜は動物たちのご馳走だ。山芋は、猪が大きな穴を掘って食べて行く。大根は猿が、地上部を余さず食べ尽くす。人参は鹿の好物だ。捨てたサトイモの親芋さえ、食べられるか齧って試してみているのだ。

今年も畑の作物を散々荒らされたが、長い厳しい冬の期間せめて野菜くずを漁る位は大目に見てやりたい。



笹子トンネルの天井崩落事故による通行止めもあって、いつもは140キロメートルほどの行程を2時間余りで行けるのに、今朝は倍の4時間を要した。

帰りは河口湖・山中湖を通って来たが、途中忍野八海に立ち寄った。中央道が通行止めとなって、代替の迂回路はこれから積雪や凍結をする。

危険性を考えると、山小屋へは今日が今年最後の訪問になるのだろう。孫達が、冬休みのバーベキューを楽しみにしていたが、道路状況で中止した。












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最終更新日  2012年12月11日 12時55分05秒


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