ひこじいさんのブログ

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2012年12月19日
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              若宮八幡神社 モミの木                                  



師走の半ばを過ぎて、最低気温が零度を記録するようになって、いよいよ本格的な冬の季節となった。

半世紀も前のこの時期には、街中に大音量で朝から夜中まで「ジングルベル」の流れる喧騒があったが、現代はこの狂気染みた恒例の行事もすっかり落ち着いて来たように感じる。

日本のクリスマスの習慣は、大正15年12月25日に大正天皇が崩御し、この日が休日に定められたこともあって広く普及した。
昭和23年にできた新たな法律によって、大正天皇祭は休日から外されたが、商業施設での飾り付けや家庭でツリーを飾り、子供にプレゼントを贈るなどのクリスマスの行事は定着して、益々盛大に行われるようになった。

クリスマスは、もともとキリスト教徒がキリストの降誕を祝うための行事だが、我が国ではキリスト教とは全く関係なく飲み食いをし、プレゼントを贈ることが習慣とされる日となっている。

近年は、電気使用量の少ないLEDが発明されたこともあり、家庭での電飾を競い合い楽しむ風潮もある。

クリスマスツリーに使用される木は常緑針葉樹で、ヨーロッパではヨーロッパモミが使われてきた。現代は、入手しやすいドイツトウヒなどもつかわれている。アメリカでは毎年、オレゴン州だけで、農地で育てた700万本もの幼木が使われている。



モミの木は日本の、秋田県から屋久島まで広く分布している。雌雄同株で球果(マツボクリ)を作るが、熟すと鱗片は種子と共に飛び散って果軸だけが残る。松やヒマラヤスギは球果を落とすが、モミは固まったマツボクリを落とさない。
モミの種子はリスが好んで食べるので、樹下に青い鱗片が固まって落ちていることがある。

北杜市の白州道の駅の隣地に、白須若宮八幡神社(しらすわかみやはちまんじんじゃ)がある。由緒ある神社だが、普段は宮司が常駐していない無人の神社である。
その境内に樹高15メートル、目通り幹囲5.8メートル、推定樹齢400年のモミの大木がある。

このモミの木は山梨県下で最も大きな樹であり、1975年に旧白州町指定天然記念物に指定された。

有名な諏訪大社の御柱のモミはおよそ樹齢200年から300年で径1メートル、長さ16メートルとされるから、若宮八幡神社のモミが如何に大きいか想像できる。

このモミは、落雷の影響で地上6.6メートルから樹幹が折れ、火災により樹皮を残して内部がすっかり焼けて、ヒトがゆっくり入ることができるほどの空洞となってしまっている。
折れた部分の樹皮から生じた径20センチから30センチほどの一本の枝が、約30センチ横に延びた後直角に10メートル直上し、外部から見ると全く枝とは気づかせないで、一本の樹として神社の杜を形成している。

このモミの木は今なお、活力旺盛であり自然の力強さを見せつけられる気がする。

来客がある度にこの木を案内するが、自然の生命力にいつも驚嘆する。



…原田甲斐は庭にある樅の巨木の孤高を語った。「私はこの木が好きだ。この木は何も語らない。だから私はこの木が好きだ」。宇乃は甲斐が、樅の木に己の生き様を重ね合わせているように思えた。『註』山本周五郎 「樅ノ木は残った」より。

















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最終更新日  2012年12月19日 21時36分59秒


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