ひこじいさんのブログ

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2012年12月30日
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都会・田舎の区別なくどこの家にもいて、ノミの活躍する6月から11月位までは、就寝時には吸血の痒みで熟睡出来ないほどであった。
朝起きるとパンツのゴムの辺りには、血痕状のノミの糞が点々と着いていたものだ。

吸血時以外は、衣服や布団の縫い目、畳の縁の併せ目などに潜んでいた。
当時は殺虫剤の人体影響についての知識も無かったために、BHCやDDTなどの殺虫剤の他、除虫菊から作った「ノミ取り粉」を畳や衣服、布団に大量に散布したものだ。

殺虫剤の効果と、衛生状態の改善もあったのだろうか、1960年代になって急激にその姿を見ることは無くなった。人を寄主とするヒトノミは、日本から駆逐されたと唱える衛生動物研究者もいる位だ。

ノミやシラミは、地球上から駆逐されても一向に構わなく、誰も保護が必要な希少生物とは言わない。
二度と、ノミやシラミのいる世界には戻りたくないものだ。
現在ノミによる被害は、ネコを飼育している特定の人が受けるネコノミの被害が散発している位になった。



ノミの成虫が、生存・産卵するために哺乳動物や鳥類などの恒温動物の体表から吸血する。

ノミの名前は、動物の血を飲むことからとか、よく跳ぶの「跳び」からの訛りといわれている。漢字の「蚤」は、「掻きたくなる痒い虫」を意味していると言う。

カやアブの吸血昆虫と同じように、二酸化炭素を感知して寄主を探す。容易に寄主から離れ、新たな寄主を探して移動する。
シラミと異なり、ノミ類は運動能力が高く容易に宿主を離れ、寄主を厳格に選ばない。寄主から脱落して、新たな寄主に寄生できないと数日で死んでしまう。

ネズミノミは、人間の血も吸うためにネズミから人へペスト※を媒介する。

ノミの名前を冠した市が、イタリアやフランスで有名である。
「蚤の市」flea marketは、フランス語marche aux pucesの訳であり、もともと「のみがわいた」ような古着が主な商品として扱われていたことに由来するとされる。

世界各地で、ノミの市が開かれている。
フランスのパリの「蚤の市」が有名である。イタリアの「蚤の市」では、昨日盗難にあって盗られたものが、翌日には市で売られているとも言われる。

日本でも「蚤の市」が各所で開催されるが、フリーマーケットの名で行わる場合が多い。「東京のみの市」は11月下旬に、福岡「護国神社のみの市」は12月下旬に行われる。

その他同様の市が、各地で骨董市の名前で行われている。

のみの名前を冠した、次のような言葉がある。
吸血昆虫のノミは雌の方が大きいことから、妻のほうが夫より身体が大きな夫婦のことを「のみの夫婦」と表現する。
「蚤の心臓」と言う言葉は、肝っ玉の小さい非常に臆病な人を喩えて言う。
力の弱い者や矮小な者でも一心に行えば何事でも成し遂げることができることを譬えて、「蚤の息さえ天に上がる」と言う。





のみしらみ 馬の尿(しと)する 枕もと    松尾芭蕉

よい日やら 蚤が跳ねるぞ 踊るぞや   小林一茶


※ペストは、日本では1926年以降発生していない。インドで1994年に2500人の患者と50人の死者が発生し、パニックになった。










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最終更新日  2012年12月30日 17時03分57秒


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