ひこじいさんのブログ

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2013年01月07日
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 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ

                       光孝天皇(15番) 『古今集』春・21

今日は、人日の節句にあたる。この日には、昔から七草粥を食べる風習がある。
日本には、古くから「子の日の遊び」と言って若菜摘みの風習があった。正月最初の子の日に、野原で若菜を摘む行事のことである。

枕草子125段にも、「七日の若菜を人の六日にもて騒ぎ……」とある。
平安時代に、中国の年中行事である「人日」に作られる七種菜羹(7種類の菜が入った熱い吸い物)の影響を受けて、7種類の穀物で使った塩味の「七種粥」が食べられようになったと言われている。

その後、「七種粥」は「若菜摘み」と結びつき、7種類の若菜を入れた「七草粥」に変化した。江戸時代に、幕府が公式行事として「人日」を祝日にしたことで、「七草粥」を食べる風習が庶民の間に定着していった。

草を入れた七草粥は正月7日の粥になり、穀物の米・粟・黍・稗・みの(イネ科で燕麦に似て食べられる穀類)・胡麻・小豆を入れた七種粥は小正月15日に食べる粥に変化した。



信州伊那谷の実家の祖母は、台所のまな板の前に孫たちを座らせて、包丁2本を使用して「七草なずな、唐土の鳥が、日本の国に、渡らぬ先に、合わせてバタバタ」と唱えながら何回も叩いて刻んでいた。

この呪詞(まじないことば)には、地域によって様々な言い方があるが何れも「唐土の鳥が」の文言は変わらない。

ここで言う「唐土」は中国の事で、鳥は伝説の「鬼車鳥」を指す。南宋時代の書『斉東野語』によると、鬼車は10個の頭のうちの一つを犬に噛み切られ、人家に血を滴らせて害をなすという。そのために鬼車の鳴き声を聞いた者は家の灯りを消し、犬を吠えさせることで追い払ったという。また、この鬼車の羽毛が人家に落ちれば、外部から不吉を運ぶと考えられていた。この鳥が、中国から渡ってくるのが丁度七草の頃なのだという。

最後の、「バタバタ」、「トントントン」、「バタクサバタクサ」などの囃子言葉は明らかに鳥追いの掛け声であろう。

七草粥は、邪気を払い万病を除くものという呪い(まじない)のほか、お節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能があるそうだ。

近年は、渡り鳥が新たなウイルス感染症を運んでくることでパニックになることもある。古の人も、渡り鳥が悪い病を運んでくることを経験上知っていたのかも知れない。



本来、昨夜七草の準備をしておき今朝粥にして食べるのが正式なのだが、今朝は弁当のための白飯を炊いたので、あり合わせの野菜を入れた変則七草粥は夜に持ち越しである。






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最終更新日  2013年01月07日 16時44分33秒


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