ひこじいさんのブログ

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2013年01月08日
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正月の松飾りは、6日の夕方か7日の朝に外すのが習わしだ。これを、都会では個人で処分する方法も無く清掃工場に依頼する他ない。

門松・注連飾りを集めて、焚きあげる左義長と呼ばれる「火祭り」の行事がある。左義長とは、三毬杖とも書き全国的に行われた行事である。

歳徳神を祭る慣わしのあった地域ではとんど、どんど、どんど焼き、とんど(歳徳)焼き、どんと焼きとも言われるが、これは出雲地方の風習が発祥と言われていて、歳の神を迎え宿った松の木を燃やして、再び送るための行事ともされる。お盆にも火を焚いて、先祖を迎えたり送ったりする習俗があるが、こちらは仏教と結びついたものである。

起源には諸説あるが、平安時代の貴族の毬杖(ぎっちょう)と言う杖で毬を打つ正月遊びからとするのが有力である。

この毬杖3本と青竹を束ねて立て、その上に扇子や短冊を載せて陰陽師が謡い囃しながら燃やしてその年の吉凶を占ったとされる。
毬杖(ぎっちょう)3本を結ぶことから「三毬杖(さぎちょう)」と呼ばれ、これが民間に伝わり現在の形になったとされる。


信州天竜川沿いの伊那谷では、この行事は「ほんやり」と呼ばれる。地域によって、おんべとか三九郎とも言われることもあるが、テレビなどの影響か近年は「どんど焼き」と呼ばれることが多くなった。



小中学生の子供たちは、6日の朝から地区の集会所に集合し、年長者は午前中に中芯にするための直径30センチもある松の木の丸太を共有地の山から切り出し、実施する場所に建てる。





7日の早朝5時頃、泊まり込んだ集会所から出発し「ほーほ ほーほ ほんやりほーほ 餅持って飛んで来い」と歌いながら集落の各家を回って、松飾りを外して集めて歩く。これは、男子全員の役割だ。

集めてきた飾り物を、松の柱に括りつけ終わり、一段と囃子言葉が大きくなった6時30分頃に火を点ける。

囃し声と竹の燃える音で、三々五々と大人や就学前の幼児たちが集まってくる。

バチバチ、パンパンと勢いよく燃える火に、持ち寄った書き初めを投げ込み、火の付いた紙が炎の勢いで高く揚がれば字が上達すると言われた。この火で餅を焼いて食べると、一年を無病息災で過ごすことができるとされる。

竹の先を二つに割って、燃えさしの熾き火を挿んで家に持ち帰り窯の種火にし、この火で七草粥を炊く。



昔は、15歳から7歳位の小中学生が地区に30人以上もいて様々な行事が続けられてきたのだが、地方は今や少子化の影響で60年前の10分の1にも満たない子供の数になってしまい、様々な懐かしい行事は途切れてしまったところが多い。

このほんやりも、森林保護とかで松飾り自体を止める家や、ダイオキシンの発生説があったり、実施場所が無くなったこともあって行われる地域は限られ、実施の主体は大人になってしまった。



7歳も年上の人に混じって集会所に何日も泊まり込むことで、決して親兄弟は教えてくれない様々な事柄を教えられた。こんな習わしが、昔の若衆宿の様な役割をしていたように思う。

自分の子供時代は、今のように電子ゲーム機の遊び道具は無かったが、非常に有意義な時代を過ごせたと思っている。

世の中には、長幼に序が有ることも自然に学べた。孤独に遊ぶ現代の子供たちには、そんな機会も無くなってしまった。ほんやりも、何れは保存会などが行うだけの行事になってしまうのだろう。





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最終更新日  2013年01月08日 15時25分41秒


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