ひこじいさんのブログ

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2013年04月02日
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これがはたして童謡と言えるのか、一番はこの一行だけである。二番は、「つくし春です 遊ぼうよ」のみである。
それでも、一番については子供のころ土手でつくしを摘みながら口ずさんだことを覚えている。

春がめぐって来たのを一番早く知らせる鳥は春告げ鳥の別名があるウグイスで、花では福寿草である。木に咲く花では梅であろう。

桜が咲く頃に地上に芽を出し、春が来たと知らせる毎年のニュースにもなるものにつくしがある。つくしは、姿のかわいらしさから万人に愛されている。

春の風物詩として春の野原の情景には、必ずと言って良いほど描かれる。歌にもあるように、つくしはスギナの胞子茎である。

山荘の辺りは、凍土が融けた今まさに春爛漫。梅・桜・杏・連翹・桃・ミツバツツジなど一斉に花を開いた。

我が家の菜園も、雑草が芽吹いて緑一色となった。その雑草に混じって、あちらこちらに土筆が頭を出し始めた。つくしは、その姿からは親の形を全く想像することは出来ない。これは、茗荷も同じである。

つくしの親のスギナは、シダ植物で日本に生育するトクサ類の内では最も小さい植物である。



土筆は春、桜の開花と同じ頃に頭を出し胞子を放出する。土から出てきた胞子茎は、伸びきる前は先端まで「袴」に覆われており、その形状が「筆」に似ていることから「土筆」という字を当てられるようになったものと考えられている。

つくしの名前の語源は、スギナについて出てくることから「付く子」、あるいは袴の所で継いでいる様に見える事から、「継ぐ子」がつくしになったとする説がある。つくしは、別名「つくしんぼ、つくしんぼう」とも呼ばれている。

通人には、春の山菜として親しまれている。袴を取って茹でてアクを抜き、出汁で軟らかく煮たり佃煮にしたり、卵とじにして食用とする。春に催される茶事では、つくしのお吸い物が珍重される。

多くの通人と言われる人に食べられるが、つくしにはアルカロイドのアノイリナーゼや無機ケイ素などが含まれるため多量の摂取は避けた方が良い。

30年も前、家族で伊豆の長岡に遊んだことがある。韮山反射炉の近くの溜め池の土手で、一抱えものつくしを摘んで帰った。

それをさっと茹でた後、油を引いたフライパンで炒めて醤油で味を付けて酒の肴にして一人で食べたことがある。

3日後あたりから、右足が浮腫んで膝が重くなり歩行が困難になったのだが、つくしのアルカロイドのせいではないかと今も思っている。

アノイリナーゼは、ビタミンB1を破壊する酵素で脚気などを引き起こすことがある。この酵素はワラビ、ぜんまい、コイ、フナなどの淡水魚の内臓やはまぐりなどにも含まれている。加熱すれば、この酵素は失活する。

つくしの成長後に、全く外見の異なるスギナと呼ばれる栄養茎を伸ばす。栄養茎は茎と葉からなり光合成を行う。鮮やかな緑色で丈は10~40cmで、主軸の節ごとに関節のある緑色の棒状の葉を輪状に出す。

スギナを乾燥させたものは、生薬名を問荊(もんけい)といい利尿剤として利用される。

近年、民間療法でスギナが花粉症に効くとの説があるが、科学的に立証されているわけではなく民間療法の域を出ていない。





  田鼠の穴からぬつと土筆かな     小林一茶






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最終更新日  2013年04月02日 11時48分33秒


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