ひこじいさんのブログ

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2013年04月03日
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くちづけて 連翹あまき 露のたま      蛇笏


モクセイ科は、双子葉植物に属する科の総称である。木本で、蔓性のものもある。花弁は、モクセイ・ジャスミン・ライラックなどのように芳香を放つものが多い。ほとんどの花弁では合着し、4裂する。多くは庭や公園に利用され香りは香料として、オリーブの実は食用に利用される。

モクセイ属は、雌雄異株である。花は小型で、葉腋に束生または短い総状花序をつける。秋に開花し香気を持つものが多い。

IMG_0020.jpg

この仲間に、春先に濃い黄色の花を咲かせるレンギョウがある。レンギョウ属には11種が知られている。

江戸時代前期に植栽の記録があるので、その頃中国から渡来したと言う説がある。
和名のレンギョウが日本に伝来した際、漢名の別の植物の「連翹」を間違えて音読みしたものである。

連翹の「連」は、枝に果実が並んで付いている様子から、「翹」は枝が立ち上がって雉が尾羽を広げている様に似ていることから付いた名前である。

原産地の中国で、連翹と呼ばれていたトモエソウ(大連翹)やオトギリソウ(小連翹)の実を日本で、レンギョウの実と間違えたことが漢字和名の由来である。

レンギョウの実が、中国の連翹の実と誤って売られるようになったことで、連翹がレンギョウの名前とされるようになった。



雌雄異株であるが、ほとんどは挿し木・取り木などの栄養繁殖であるため、雄木が多く滅多に果実を見ることは無い。

繁殖力が旺盛で、よく繁る。樹高は1~3mに育ち、枝が下に垂れて地面に触れるとそこから根を出し新しい株になる。

枝は竹のような節を持つことから、レンギョウウツギ(連翹空木)という別名も付けられた。

黄色い4弁の花が特徴的で、中国・朝鮮半島・ヨーロッパ各地で植栽され春の到来とともに咲く花として親しまれている。

わが国で一般的に植栽されているのは、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウである。耐寒性と耐暑性に優れているため、日本全国に分布している。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つことから、庭木、公園の植え込み、垣根に用いられることが多い。

チョウセンレンギョウは、シナレンギョウに比べて花が大きく、花色も濃い。葉の出る前に、花が咲くため見栄えがする。

IMG_0021 (2).jpg
レンギョウまたはシナレンギョウの果実は、日本薬局方で「連翹」と呼ばれ解熱剤、消炎剤、利尿剤として用いられるほか排膿、腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いられる。強い抗菌作用がある。熟した果実を蒸気に通してから、天日で乾燥し用いる。


4月2日は高村光太郎の命日に当たり、彼が生前好んだ花がレンギョウであった。告別式で棺の上にその一枝が置かれていたことに由来して、この日が「連翹忌」と呼ばれる。

光太郎が晩年を過ごした岩手県花巻市は、標高は100メートル程度であるが北上川の川沿いに位置するため、冬季の気温は放射冷却によって零下15度位になると言う。
冬季の気温は丁度北杜市と同じ程度で、春の来るのも遅いと思われる。

白州町にある山荘の垣根のレンギョウが、連翹忌に合わせるように4月に入って今年も見事に開花した。





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最終更新日  2013年04月03日 07時13分44秒


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