ひこじいさんのブログ

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2013年07月23日
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1825年7月26日に江戸の中村座で「東海道四谷怪談」が初公演された事に因んで、7月26日は「幽霊の日」となっている。

幽霊は英語でゴーストghostやスピリットspirit、ファントムphantomと訳される。

日本の幽霊は、古くは生前の姿で現れていたが、江戸時代になってからは死装束で現われるとされるようになり、額に三角の額烏帽子を着け白衣を着ている現代の幽霊像の原型が出来上がったものである。

元禄年間(1688-1704)の「お伽はなし」には、幽霊に二本足が描かれているが「太平百物語」(1732年)では幽霊の腰から下が細くなり、享保年間(1716-36)になると下半身が霞んで、さらに時代とともに肘を曲げ手先を垂れる姿が描かれ現在幽霊とされる姿形になったとされ、幽霊に足が無くなったのは歌舞伎「四谷怪談」の演出で幽霊の足を隠して登場したのが始めという。

江戸時代にこれが浮世絵に描かれてから幽霊の姿が定着したとも言われ、応挙(1733-1795)の幽霊画がその後多くの画家に影響を与えたといわれている。

             応挙幽霊図

応挙幽霊図.jpg
            世界大百科事典


俳文の大成者といわれている横井有也は、元禄15年(1702年)に生まれ若い頃から俳人として知られた多芸多才の人物であった。
その俳文集「鶉衣」に「化物の正体見たり枯れ尾花」が記載されており、これが元になってできた言葉といわれる「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉がある。


葦の穂 (2).jpg

恐怖心や猜疑心があると、何でもないものまで恐ろしいものに見えることを譬えて言った言葉である。また、恐ろしいと思っていたものも、正体を知ると何ということはない物であったということの譬えである。

この言葉と同じ意味を持つ言葉として「疑いは暗中の人影・疑えば目に鬼を見る・落ち武者は薄の穂にも恐ず・疑心暗鬼を生ず・窃ぷの疑い・茄子を踏んで蛙と思う・杯中の蛇影」などがある。

幽霊は人に何かを告げたり、要求するために出現するとされて来たが、次第に怨恨にもとづく復讐や現世への執着のために出現するとされようになり凄惨さが加えられた。

幽霊は非業の死を遂げたり、この世に未練を残したまま死んだ者の霊なのでその望みや思いを叶えてやり、未練を断ち切って安心させてやれば成仏して現れなくなるという。


つい先頃の通常国会で、首相公邸に幽霊が出るという話がまことしやかに話題になり、官房長官が噂を否定しなかったり国会での質疑にまで登場した。

首相公邸が舞台となった二・二六事件では、5名が死亡していて事件を首謀した青年将校たちは事件後拘束され、死刑の判決を受けた後現在の渋谷区役所とNHKの辺りで銃殺刑に処せれた。
その幽霊が、公邸に出るというのだ。

週刊誌によると何代か前の首相経験者は、実際に靴音を聞いたとまことしやかに話している。

時まさに、参議院選挙が終わり向後6年間国政を託す議員が決定したばかりである。

幽霊の存在を信じるか否定するかは本人の自由であるが、国会議員が国会議事堂の議場でする質疑応答としては誠に低俗に過ぎる。

わが国の議員の資質の低下か平和ボケなのか、参院不要論が言われるのも宣なるかなである。





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最終更新日  2013年07月23日 11時09分55秒


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