ひこじいさんのブログ

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2013年11月11日
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この季節になれば、気圧配置もあって今年はもう日本列島に台風が近づくことは無いと思われる。

しかしフィリピンは、895ヘクトパスカルという竜巻並みの巨大台風に直撃され甚大な被害が発生している模様である。


あちこちの高山に初冠雪が観測されるようになり、一雨毎に季節が進んで紅葉前線は里に向かって急ぎ足で駆け下りてくる季節となった。


気象協会は今年4月25日に季節を表すにふさわしい37のことばとして、「季節の言葉36選」を発表した。
その中で、雨を表す言葉に梅雨と時雨がある。

従来季節を表す雨の名前として親しまれて来たものには、春雨・菜種梅雨・五月雨・梅雨・緑雨・麥雨・秋雨・氷雨など多くの言葉がある。

しぐれの意味を広辞苑で調べると、語源については「過ぐる」から出た語で、意味は通り雨のこととあり、1秋の末から冬の初め頃に降ったり止んだりする雨。2涙を落として泣くこと。5時雨煮の略とある。

この言葉ができた当時は、降ったり止んだりする雨一般を指し、特に季節の言葉としては用いられていなかったようである。

「和名抄」では、驟雨を「之久礼」と読ませている。時雨が降るような天候に変わることを時雨れると言う。




この時代には「時雨」という用字はなく、平安時代に入ってから用いられるようになったと言われる。

古今集には、「我が袖(そで)に まだき時雨の降りぬるは 君が心にあきや来(き)ぬらむ」(恋5)のように涙の比喩(ひゆ)として詠まれたりするようになり、侘しさ悲しみを暗示する物として使われている。

平安中期には「神無月(かみなづき) 降りみ降らずみ定めなき 時雨ぞ冬のはじめなりける」(後撰集)とあり、時雨という言葉が主に秋から冬にかけ、一時的に降ったり止んだりする雨や雪のことを意味する言葉としてこのころ定着をし、晩秋から初冬にかけての季節を表す言葉として使用されるようになったとされている。

沢山の蝉が一斉に鳴きたてる声を、時雨の降る音に見立てた言葉に蝉時雨がある。この場合の蝉の声は、「岩に浸みいる…」と芭蕉が詠んだ蝉の声と同一のものであろうか。

また時雨を冠した食べ物に、「時雨煮」がある。
時雨煮は貝類や牛肉などに生姜を加えて煮た佃煮の一種で、略して時雨と呼ぶことも多い。

この名前の由来については、さまざまな風味が口の中を通り過ぎることが時雨に似ているところから、ハマグリの旬が時雨の降る時期と重なるから、調理時間が短いことからといった諸説があるがどれも今一つピンとこない。



      天地(あめつち)の 間にほろと 時雨かな    虚子





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最終更新日  2013年11月12日 08時15分09秒


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