ひこじいさんのブログ

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2014年04月21日
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永禄12年(1569)の武田信玄小田原攻めで、支城である八王子滝山城を攻め廿里古戦場において北条氏照軍を打ち破って三増の戦いにも大いに貢献したのは、岩殿城主(大月市)小山田信茂であった。

三増合戦での勝頼は最前線で北条陸奥守と対峙し、小山田信茂は信玄の最右翼真田の左に陣立てしている。
信茂は元亀4年(1573)に信玄が死去すると勝頼に仕えた。僅か9年後には主を裏切り、武田氏滅亡を早め自らも命を絶たれることになるとは夢にも思わなかったに相違ない。
天正10年(1582)2月、織田信長の甲斐への侵攻が始まると、武田勝頼に新府城から居城の岩殿城に逃れるように勧めた。しかし入城を目前にして裏切り、勝頼一隊を郡内に入れず滅亡へ追い込んだ。
その後嫡男を人質として差し出すために信長に拝謁を試みたが、叶えられず主を裏切ったとして同年3月27日信茂は甲斐善光寺で長男とともに処刑された。44歳であった。(甲乱記)。

信玄は8月24日に2万の軍勢を率いて甲府を出、北条支城の滝山城(八王子市)を落とし37日後の10月1日には小田原城を取り囲んだ。
しかし攻めきれず城を包囲したのみで、10月5日に城下に火を放っただけで引き上げた。信玄が死去する4年前のことである。

北条側は後詰めであった北条氏照・氏邦の軍勢2万が三増峠(現相模原市緑区)に迎撃の陣を構え、さらに北条氏政が2万の兵を率いて前後4万の兵で退却する2万の武田軍を挟撃するべく計った。小田原を出た翌6日には早くも、武田軍と北条氏照・氏邦の軍が三増峠で対陣することとなった。

「風林火山」の言葉通り武田隊が余りにも早く三増峠に到着したので、氏政本隊の到着前ではあったが奇襲攻撃を仕掛けようと謀った。


2日後の8日に両軍は本格的な交戦を開始し、緒戦は北条軍有利に経過した。しかも武田軍は鉄砲隊の銃撃で、左翼を固めていた重臣の浅利信種や浦野重秀が討ち死にするなど大きな損害を受けた。
しかし三増峠南西約1kmにある志田峠に待機した別働隊の、高所からの奇襲を受けた北条軍は総崩れとなり武田軍が大勝することとなった。

小田原から追撃してきた北条の本隊2万は、荻野(厚木市)まで来ていたが味方の敗戦を聞いて進軍を中止してしまった。
最初の作戦どおり氏政の部隊が進軍していれば、挟撃された武田軍は大敗した可能性もあった。


富士川の合戦で平氏の軍は、富士沼に群がっていた水鳥の飛び立つ音を源氏の大軍が押し寄せたと勘違いして戦闘意欲を失い我先にと遁走した。(吾妻鏡)

三増合戦にも、これと似たような話が二つ伝わっている。
北条軍の追い討ちを受けた武田軍の一部が撤退する途中、蕎麦畑の花を海と見誤り敵国深く踏み込んでしまったと勘違いした兵は最早これまでとその場で自刃した。以来この村では、蕎麦を作らない。一方敗れた北条軍の落ち武者が山中を逃走中、トウモロコシを収穫した後の林立した茎を武田軍の槍の穂先と見間違え最早逃げられないと自刃して果てた。以後この土地では、トウモロコシを作らない。

三増合戦は勝負に高低差が大きく作用した戦いで、戦国時代最大規模の山岳戦として知られている。
町の史記の「陣立て図」では後から着いた武田隊が西に陣を敷いているが、どのように北条軍の陣を越えて行ったのか不思議である。


この合戦で4000人を超える死者が出たとされており、この死者の霊を慰めるために毎年秋には町を挙げての「三増合戦まつり」が開催されている。







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最終更新日  2014年04月22日 18時03分47秒


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