ひこじいさんのブログ

ひこじいさんのブログ

2014年08月21日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
IMG_0001 (2).jpg



有りの実・当たり鉢・当たり棒・あたり胡麻・アタリメと言われても、知識の無い人にとっては何のことか理解できないかも知れない。

果物のナシは「無し」に通じるとして庭に植えることを避け、ナシと言わないで反対の意味の「有りの実」と呼ぶことがある。

手紙を出しても返事のないことを、「なしの礫」という。「梨」に「無し」を掛けた言葉で、無しは礫にならないから「梨の礫」と書くのが正当であろう。

ナシは中国が原産で、日本の中部地方以南に自生する野生種のヤマナシから改良されたものである。
ヤマナシは人里付近にしか自生していないことと、本来日本には自生していなかったことからこれらは栽培地から逸出して広まったと考えられている。

高さ15メートルほどにもなり、花期は4月頃葉の展開とともに5枚の花弁を付ける。

8月下旬から11月頃にかけて、黄褐色または黄緑色の球形の果実をつける。リンゴやカキと同じで尻の方に甘みが強く、芯の部分は酸味があって食用にしない。

ナシの独特のシャリシャリとした食感は、ペントザンやリグニンという物質が果肉に蓄積することにより細胞壁が厚くなったことによるものでこれは石細胞と呼ばれる。洋ナシでは和ナシよりその量が少ないので、食感が大きく異なる。



弥生時代には既にナシが食べられていたとされ、遺跡からその種子が見つかっていることからも類推される。

「日本書紀」には持統天皇が、五穀とともに「桑、苧、梨、栗、蕪菁」の栽培について奨励する記述が見える。

江戸時代に入って栽培技術が発達すると、100を越す品種が栽培されるようにった。千葉県市川から船橋に辺りにかけての江戸近郊では、江戸時代後期には既に梨の栽培が盛んだったという。
明治時代になって松戸市において青ナシの二十世紀、川崎市辺りで赤ナシの長十郎が発見されこの二種は長い間ナシの代表として生産された。

戦後になって甘味の強い、赤ナシ系の幸水・新水・豊水の3品種が普及した。現在幸水、豊水、二十世紀、新高の4品種で全収量の約9割を占めている

白居易の「長恨歌」の一節に「猶似霓裳羽衣舞 玉容寂寞涙闌干 梨花一枝春帶雨(その美しさはかつて玄宗の前で舞った羽衣の舞のようであった。しかし寂しげな美しい顔には大粒の涙があふれ、その様子は絹のような雨に濡れる梨の花を思わせるものであった。)」がある。

この一節「梨花一枝春帶雨」は、美人が涙ぐむ様子の譬えとして引用される。


ナシは赤星病を防除できれば、比較的簡単に栽培が可能である。

山荘の庭の隅に幸水の苗を植えて、14年になる。最初は袋掛けまでして、収穫を楽しんだのだが隣の山荘の庭に、4株ものカイヅカイブキが植えられた。ナシの産地には条例があってカイヅカイブキを植えることができないが、山荘のある地域には条例も無いので抜き取り依頼は無理である。

カイヅカイブキの所為もあって消毒しても赤星病にり患し、さらに10年ほど前からはハクビシンが収奪するようになった。
今年も電気柵を取り外した途端に、数十個の実が結局ハクビシンの餌食となってしまった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年08月21日 14時58分59秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ひこじいさん

ひこじいさん

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ひこじいさん @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 春の陽だまり1592 さん 今日は、初めまし…
春の陽だまり1592 @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 初めまして ピンクの大文字草、可愛いです…
ひこじいさん @ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 悠歩さん コメントありがとうございます…
悠々山歩@ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 私の町に移転して来たのです。この立川基…
ひこじいさん @ Re:公園で独特の臭いが(10/26) 悠歩さんブログへの訪問ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: