ひこじいさんのブログ

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2014年10月24日
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昭和の初期になると櫓の底に板を張って移動可能の土器製の火入れを置き、熱源に炭火を用いたものも使われるようになった。

毎年旧暦10月の初の亥の日は玄猪・亥の子の祝い・亥の子祭りとも言われ、亥の子餅を配る習慣があった。

「炬燵開き」は武家屋敷ではこの日に、庶民の家ではその12日後の二番目の亥の日に行われる決まりであった。因みに今年の旧暦10月の最初の戌の日は、新暦では
11月23日に当たる。

泉鏡花「開扉一妖帖」大正三年一月に発表した「開扉一妖帖」には、「雪の夜路の、人影もない真白な中を、矢来の奥の男世帯へ出先から帰った目に、狭い二階の六畳敷、机の傍なる置炬燵に、肩まで入って待っていたのが、するりと起直った、逢いに来た婦の一重々々、燃立つような長襦袢ばかりだった姿は…。」と、「置き炬燵」が出てくる。

炬燵は床や畳床に設置した炉の中に熱源を入れ、上に櫓(やぐら)を置いて外側を布団などで覆って中を暖かくする暖房器具のことである。この櫓のことを、「こたつやぐら」という。

熱源としては木炭・豆炭・練炭を容器に入れて用いたが、現在は殆どが電気を熱源としている。

炬燵の種類は大きく分けて、足の膝から下を差し込んで腰掛けることができるようにした掘り炬燵と移動が可能な置き炬燵とに分けられる。



呼び名では丁寧語の「お」をつけた、「おこた」という言い方もある。

日がな一日炬燵にもぐって生活する人のことを、「こたつむり」と呼ぶ場合があり、頭だけ出して首まで潜り込んでいる状態は「亀」とも表現される。

炬燵の起源は禅宗の僧侶が中国からもたらした行火(あんか)が起源だとされ、室町時代には囲炉裏の上に櫓を組んで蒲団をかけて用いたという。

江戸時代には囲炉裏の周囲も掘り下げ、足を入れて腰掛けられる炬燵ができた。これが現在の腰掛け炬燵の原型で、大炬燵と呼ばれ大勢が入ることが可能であった。

炬燵は火鉢とともに冬には欠かせない、暖房器具として発達した。熾きた炭に灰を被せることで内部の温度を調節し、長時間使用できるように工夫をした。

寺院や武家では火鉢を専ら客向けの暖房器具とし、炬燵はプライベート用として使用された。

江戸時代中期には、熱源部分に囲炉裏に替えて火鉢を用いた置き炬燵が広まった。置き炬燵は移動可能であるため、何処にでも設置できる利点があった。

電気を熱源とした炬燵が1956年に初めて登場し、木炭や石炭が殆ど生産されなくなったこともあって現在は電気式の置炬燵が主流になった。

熱源から赤い光を出して赤外線炬燵として称して販売されていたが、実際には色が識別できる波長は熱波では無く、可視光線の赤色よりも長い不可視光線が熱を出すのでランプ式の電気炬燵の色は無意味であった。
実際は赤い色が見えるようにして、恰も暖かい感じを演出したものであった。

この赤色を出すランプ式の炬燵を1960年頃に発売したところ、売り上げが一気に伸びたという。



我が家では10月15日の北風と冷たい雨で、冷え切った部屋の空気に堪らず炬燵を設置した。

江戸時代以前の一般民衆の家では11月中旬まで暖房が無い中で暮らしていたとされ、温暖化が謂われる現代でも10月中旬を過ぎると暖が恋しくなる日があるのに昔の人々は随分遅くまで寒さを我慢していたものだと感心する。


    こたつの屁 惣店立で ふるってる  江戸川柳160

炬燵の中でオナラをされ、あまりの臭いに我慢しきれず皆でこたつ布団を持ち上げて振るう様子が可笑しい。





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最終更新日  2014年10月24日 11時04分21秒


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