ひこじいさんのブログ

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2015年01月11日
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尉を「イ」と読めば上から押し付けて騒ぎを鎮めることで、その役職の官名及び武官の階級名となる。これを「ジョウ」と読めば、老翁のことで能の翁が用いる能面のことでもある。
謡曲の「高砂」を題材とした「尉と姥」は、能の衣装をつけた老夫婦が熊手と箒で松の落ち葉を掻き寄せる姿を人形・絵画・彫刻などにしたもので、婚礼・ひな祭りなどの祝いに用いられる。


日本の冬によく見られる渡り鳥で、尉鶲と書いてジョウビタキと読ませる小鳥の名前がある。ジョウビタキは頭が灰色をしているところから、翁の白髪に見立て「尉」を当てたものであろう。

ヒタキ科の鳥は300種以上知られておりヒタキ亜科に属するキビタキ・サメビタキ・コサメビタキなどの総称でもある。しかしこれらの他にツグミ亜科のノビタキ・ルリビタキ・ジョウビタキなどにも、ヒタキの名前がつけられている。

マッチやライターが無かった時代には燧石を叩き合わせて点火したが、この鳥がその時にでる音に似た鳴き声を出すことから付いたのが名前の由来とされる。

ジョウビタキはチベットから中国東北部・バイカル湖周辺で繁殖し、10~11月に日本の積雪が少ない地域へ渡って越冬する。

住宅地で見られる小鳥にはスズメ・シジュウカラ・メジロ・トラツグミ・ムクドリ・ハクセキレイなどの他、稀にコガラなども見られるがそれらの中では最も美しい部類に入る。翼にある白い斑点をキモノの紋に見たてて、紋付鳥と呼ぶ地方がある。

ジョウビタキは群れることなく、1羽ずつが縄張りを持って冬を越す。秋になると庭先に飛んで来て、名前の由来になった「ヒッヒッ、カッカッ」と言う音を盛んに立てて縄張り宣言をし時には人の3~4mの近い場所にも降り立つこともあるのだが、ジョウビタキの姿を認識している人は案外少ない。


ジョウビタキは昆虫類の他、ピラカンサやヒサカキなどの実もよく食べる。

冬の渡り鳥とされてきたが、渡りをせずに日本で営巣し繁殖をする個体もあることが30年ほど前から確認され報告されるようになった。

大きさも仕草もかなり似ている小鳥に、キビタキ(黄鶲)がいる。こちらはツグミ亜科でなく、ヒタキ亜科に分類される。

ジョウビタキとは渡りの季節が逆で、日本の夏鳥として全国の山間部に見ることができる。

どちらにも強い縄張り意識があって同種の他の個体を排斥する習性があり、車のバックミラーやガラスに映った自分の姿にも攻撃を加えるほどである。


すっかり葉を落とした公園のコナラの林に、2羽のジョウビタキの雄が確認できた。
時々林の外の駐車場の車のバックミラーに激しく体当たりした後、揃ってコナラの30mもある高い枝にとまる。

ジョウビタキの単独行動説に反すると、暫く観察していたところいつの間にか1羽の姿が消えた。

盛んにじゃれ合っているように見えたのは、縄張り争いをしていたのかも知れない。





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最終更新日  2015年01月11日 11時07分55秒


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