ひこじいさんのブログ

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2015年01月12日
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炎で炙られて熱せられた場所は緑のままで直接炎が当たった場所から離れた周辺が、やがて黒変し黒褐色の円環ができる。この輪のことを、死環といっている。

この現象はモチノキ科の樹木の葉で顕著に見られることから、植物を同定する際に役立つがモチノキ科以外の多くの樹の葉でも現れる。


死環の発現には葉緑素とタンニンなどの酸化物質及び酸化酵素が関与しており、葉に耐熱性の葉緑素と易熱性酸化酵素が存在することによって発現する現象である。

葉が火炎で炙られると細胞壁がこわれ、飛び出した酸化酵素の作用によって細胞に含まれる酸化物質が酸化されて黒変する。

しかし、火焔が直接当たった場所では耐熱性の葉緑素は残るが、高温によって酸化酵素が破壊されてしまうために酸化現象が起こらず黒変しないで緑色が残る。

加熱された場所から酸化酵素を壊さない温度になる距離まで離れたところでは、同心円状に酸化作用が始まる。
より離れた場所は温度が低くなり、細胞を破壊しないため同心円状の黒褐色の輪を形成する。このようなメカニズムで、死環が形成される。
したがって高温加熱をしなければ、黒く塗りつぶされて円にならない。





ハガキ(葉書き)の語源になったとも言われるモチノキ科のタラヨウの葉は、特にこの死環がはっきりと表れることで知られる。
「ハガキの木」とされ、郵便局の前などに植樹され謂れが書かれた立て札を目にすることがある。昔はタラヨウの葉の裏に経文を書いたともいわれ、お寺に植えられていることがある。



死環ができやすい植物としてモチノキ科植物の、ナナミノキ・モチノキ・ソヨゴ・クロガネモチ・タラヨウ・ウメモドキなどが知られている。





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最終更新日  2015年01月12日 11時32分34秒


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