ひこじいさんのブログ

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2015年05月10日
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素堂句碑.jpg

山の木々が緑を増し、一週間前には浅葱色の山の至る所に咲き誇っていた桜も今では全く識別が不可能になった。
この時期になると例年、山口素堂の「目には青葉 山郭公 初松魚」を思い出す。

俳句の入門書では、季重なり・字余りは正当な俳句では無いとされている。しかしこの句は名句と言われながら季語が3つ重なった上、字余りでもある。

上五に「は」のない「目に青葉」として知られていることが多いが、上五は字余りなので語呂よく読んだものが流布されたものであろうという。

昨年まで国道20号線脇の空き地に素堂が作った元の句と、「は」を除いた目に青葉の二つの句碑があった。

実際には「目には…、耳には…、口には…」の意味の句であるから、「は」を外しては本来の意味が失われてしまう。

平安時代には郭公と書いてホトトギスと読ませており、この句もヤマカッコウではなくヤマホトトギスと読むのが正しい。


天文六年(1537)の夏に北条氏綱が小田原沖でカツオ釣りを見物していたところ、跳ねたカツオが船の中に飛び込んできた。
これを見た氏綱は、「戦に勝つ魚が舞い込んだ」と吉兆を喜んだという。


この故事からカツオは縁起の良い魚とされ、江戸っ子が縁起物として初鰹を珍重するようになったのだという。

    まな板に 小判一枚 初鰹   其角
江戸っ子は無理しても初物を食べたのであろうか、これを揶揄した川柳がある。
    目と耳は ただだが口は 銭がいり
初物は量も少なく値も高いが、旬の時季になれば味や値段も安定する。しかしそれを待つのは野暮というもので、初物に手を出すのが粋と言われた。


この季節のカツオは辛子酢味噌で食べるのが習わしになっていた。
    初鰹 銭と辛子で 二度泪

金を出すのに泣いて、更に辛子の辛さに涙を流したと揶揄している。



昭和58年に田中角栄が揮毫した書を彫った句碑を、金丸信が発起人代表者となって国道20号線を山梨県から長野県に向かう国界橋の左側の空き地に建立した。


もともとこの敷地はドライブインでその後コンビニエンスストアが開店したのだが、十数年前に閉店してそのままになっていた。
その後別のコンビニが開店したが数年で閉店してしまい、今もそのままである。



識者に聞いても、撤去した理由は判然としない。





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最終更新日  2015年05月10日 08時21分58秒


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