ひこじいさんのブログ

ひこじいさんのブログ

2016年12月15日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
IMG_0001 (18).jpg

IMG_0002 (19).jpg

          寒寿光

キクにはノコンギクやヨメナなど凡そ350種の野菊と、非常に多くの栽培菊(イエギク)がある。

栽培菊はさらに、観賞用植物として日本で発展した品種とヨーロッパを中心に育種された洋菊の二系統がある。

もともと日本に栽培菊は無く、奈良時代の終わりから平安時代の初期頃に中国から導入されたと推定されている。

享保2年(1717)新井白石著「東雅」には「キクは古くククと呼ばれまたこの植物(菊)は、カハラヨモギ・カハラオハギとも呼ばれていた。」とある。

東雅にもあるように、ククが転化してキクとなったとする説が有力である。

菊は皇室の家紋となっており桜と共に日本国民に広く親しまれてはいるが、法立で「国花」として指定されているわけではない。

江戸時代に定められた5つの式日(祝日)には、1月7日の人日の節句(七草の節句)・3月3日の上巳の節句(桃の節句)・5月5日の端午の節句(菖蒲の節句)・7月7日の七夕の節句(笹の節供)・9月9日の重陽の節句(菊の節句)の五節句がある。


旧暦で9月9日に当たる重陽の節句は、新暦ではちょうど一か月後の10月の9日であった。

重陽の節句に欠かせないのは菊だが、一般に菊と言えば10月から11月の晩秋にかけて咲く花の印象がある。

昭和22年まで11月3日は明治天皇の誕生日で明治節と呼ばれ、「明治節の歌」が唄われた。

その3番の歌詞は、「秋の空すみ 菊の香高き…。」で始まる。
この歌詞から11月3日が文化の日になった後も、この日は「菊香る文化の日」と呼ばれている。

普通キクの花はこの時期に花を咲かせるが、秋咲きのこれらのキクが霜と寒さで既に枯れてしまった後の12月中旬から1月にかけて咲く種類がある。
これらは、寒菊と呼ばれている。

寒菊という名前は冬の寒い時期に花を咲かせる菊という意味で、特定の種の名前では無い。

俳句や文学の世界ではこの時期に咲くキクは、霜菊・初見草・霜見草・雪見草・秋無草などの名前でも呼ばれる。

秋に咲くものと異なり花も葉も小さいものが多かったが、現在は改良されて大輪・小菊・八重咲き・変わり菊・スプレーマム・ポンポンマムと種類も品種も豊富になった。

霜枯れて庭に花が無くなってから咲くので、生け花材料としても貴重な花である。



寒菊は春に植えると背が倒れるくらい高くなってしまうので、7月頃切り戻しを行うと草丈を低く抑えることができる。

今年も畑の隅に植えた一株が大きく育って、蕾が漸くほころび始めた。
これから1月中旬まで約1か月の間、目を楽しませてくれると思われる。


寒菊や 日の照る村の 片ほとり   蕪村

蕪村が真冬に斜光を受けて咲く様子を詠んだ寒菊とは、どんな色のコギクだったのであろうか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年12月15日 09時02分13秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ひこじいさん

ひこじいさん

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ひこじいさん @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 春の陽だまり1592 さん 今日は、初めまし…
春の陽だまり1592 @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 初めまして ピンクの大文字草、可愛いです…
ひこじいさん @ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 悠歩さん コメントありがとうございます…
悠々山歩@ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 私の町に移転して来たのです。この立川基…
ひこじいさん @ Re:公園で独特の臭いが(10/26) 悠歩さんブログへの訪問ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: