1日に2時間以上テレビを見る小児は、成人後に心疾患、脳卒中などの心血管障害の候補者となる可能性が高いことが、英国医学誌「Lancet」7月17日号掲載のニュージーランドの研究で判明した。 オタゴ大学の研究者らが1000人を上回る小児を3歳から26歳まで追跡したところ、小児期および思春期に1日2時間以上テレビを見ていることと、過体重の17%、血清コレステロール上昇の15%、喫煙の17%、健康不良の15%において関連性が認められた。主任研究者のRobert J. Hancox博士は、テレビを1日1時間から2時間に制限するよう勧告している米国小児科学会(AAP)の考えに同意し、実際には 1時間未満
が望ましいとする。
またテレビが小児の精神状態に及ぼす影響を調べた米国における別の研究では、 3歳時でのテレビを見る時間と7歳時における注意欠陥障害の発症率の増加、暴力的な振る舞いの傾向とテレビ番組における暴力シーンの量との関連性が明らか
になった。研究を行った小児病院および地域医療センター(シアトル)の小児科医Dimitri A. Christakis博士は、番組によるタバコの美化がのちの喫煙につながることも指摘している。