片側の乳房に乳癌(がん)があると診断された後、健康なもう片方の乳房も切除する女性が増えていることが、医学誌「Cancer(癌)」オンライン版に9月28日掲載の研究で明らかになった。しかし、この処置による生存率改善の有益性を示唆するエビデンス(科学的根拠)は今のところ少ないという。 米ロズウェルパークRosewell Park癌研究所(ニューヨーク州バッファロー)所長のStephen B. Edge博士らは、ニューヨーク州で1995~2005年に予防的乳房切除術を選択した女性の比率を調べた。癌のない乳房または卵巣の予防的切除や抗エストロゲン療法により、乳癌の発症リスクを軽減できる可能性があるという。乳癌と診断された女性のうち、癌でないもう片方の乳房を切除する対側乳房切除術を受けた患者は、1995年の5.6%から2005年の14.1%へと、2倍以上に増加していた。