筋肉の緊張をやわらげるための「シェイキング」等,ロゴフは振り付け師として長年培ったテクニックを駆使,モズガラの肉体改造にとりかかった。そして,その効果はてきめんに現れた。例えば,生まれてこの方,踵を地面につけて歩くことができなかったモズガラが,両の踵を地面につけて歩くことができるようになったのである。ロゴフ自身が「a lot of howling, screaming, crying, sweating」と形容するように,その作業は決して楽なものではなかったが,モズガラにとってこれまでまったく 不可能だった所作が次々と可能になっていった
のだった。