日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2006年11月19日
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 次回で村上春樹の精読が終わるので、今日はその次に使う資料をコピーして揃えた。何にしようかと迷った挙句、選んだのが筒井康隆の『家族八景』だった。
 重松清、村上春樹と来て、筒井康隆である。そしてその次は山田詠美か宮部みゆきを予定している。

 実は、筒井康隆であれば『経理課長の放送』や『関節話法』(打ち間違いじゃないよ)、或いは『乗越駅の刑罰』などを採用したかったのだが、現状じゃまだ無理だと判断した。 『経理課長の放送』を読ませれば、院生どころか、同僚の日本人の先生たちだって眉を顰めるだろうしね

 ところで、授業のたびに印務中心(印刷センター)に行ってコピーを取らなければならないのは、けっこう面倒くさい。特に小説などは印刷枚数が多くなるし、作文の授業にも毎回、資料を使っているから、回数も部数も相当になる。

 作文の授業では、日本語のエッセイや評論、記事などを読ませて、その中の漢字や文法を確認した後、資料に沿ったテーマで作文を書かせている。 良い文章を書くためには、数多くの良い文章を読むべきだ 、と考えるからだ。

 ところで、以前、作文の授業に遠藤周作のエッセイを資料として使ったところ、その後、学生の一人が図書館から遠藤周作の小説を借りて読んだと教えてくれた。作文のために選んだ資料から、作家に興味を持ち、自分で本を探して読破したのだ。それを聞いて、素直に嬉しかった。
 まさに「 興味は最良の教師

※写真は開封市(本文とは無関係です)





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最終更新日  2006年11月19日 14時20分49秒
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こんにちは。  
zhuozi  さん
こんにちは。
日本の小説はどこで手に入れるのですか?
普通に売ってるのですか??
ヨックンさんは、本をよく読んでいるんですね!私は最近全然読んでないから、読まなきゃダメだなーと思いました。 (2006年11月19日 14時47分22秒)

日本の小説は。。  
zhuoziさん
>日本の小説は日本で手に入れました。
赴任する前に、授業に使えそうな短編小説を片っ端からパソコンに入力して、欄外に単語や文法の説明、そして語彙や読解、文法例文などの問題を付け加えたものを自分で作りました。
つまり教科書と参考書、問題集をひとつにまとめたようなものです。それをフラッシュ・メモリーに入れて持ってきたのです。
作文の授業で使う資料も同じです。
それらを作るのは大変だったけど、このメモリーさえあればどこでも授業ができます。 (2006年11月19日 17時53分33秒)

Re:日本の小説は。。(11/19)  
zhuozi  さん
ヨックン9901さん
え~~!すごい作業ですね~~!!
あらかじめどんな事をしてどんな資料を使って…というのを考えて全部準備されたんですねー。
すごいなぁ。感心です。
ちょっと焦ってきました…。 (2006年11月19日 18時40分18秒)

Re[1]:日本の小説は。。(11/19)  
zhuoziさん
>事前に院生の精読担当が決まっていたのです。ただ、自作の資料を作っておくと、語彙や文法の説明等に役立ちますし、あとはアドリブを利かすだけだから楽なんです。それになんてったって私はA型ですから。 (2006年11月19日 19時20分06秒)

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