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朝7時に迎えに行く約束を交わし、二人は12時過ぎにおやすみのKISSをした。
キスは電話でしかしたことはない。

午前6時、祐二の電話が鳴った。亜紀からのモーニングコールかと思われたが、
今起きたのでお弁当が間に合わないということを延々説明された。
結局、出発を1時間延ばし、亜紀の家で手伝いをすることになった。
昨日借りたスカイブルーのロードスターを走らせ亜紀の家に着いた祐二だったが、
今までに亜紀の家に踏み入れたことが無かったため、とても緊張していた。
祐二は朝早いのを承知で公衆電話から結衣に電話してしまった。
「おはよう、嶋本です。」
「おはようって、今何時ですか?
 うっそ、信じられない。」
「ごめんごめん、高井が家に入れてくれるって言うんだけど、
 彼氏の写真とか飾ってるものなの?見ちゃいけないものとかある?」
「まあまあ落ち着いて。
 写真はあるかもしれないけど、本当に見せたくないものは片付けてるわ。
 チャイムを鳴らしても待ってと言われたら素直に待てばいいの。
 女の子にもそれなりの準備ってものがあるんですから。
 どうぞって言われたらもう大丈夫。堂々と行ってきてください。」
「ありがとう。がんばるよ。」
祐二は自分のほっぺたをビンタし気合を入れた。

ピンポ~ン♪
チャイムを鳴らすと中から亜紀の声がした。
「ちょっと待ってくださーい。」
(来た来た。)祐二は冷静に時が来るのを待つことができた。
「どうぞ。」とドアが開いたとき、亜紀は一人ではなかった。
そう、祐二は飼い猫のチャオのことをすっかり忘れていた。
彼が手伝ったのは料理をしている間のチャオのお相手だった。
弁当を作れないといいながら亜紀はしっかりメークしていた。

実は22歳にして初めての女の子の部屋。
覚悟を決めていたはずが必要以上に緊張していたのはお互い様だった。

時計が8時を回った頃、ようやく準備が整った。
チャオは1日分の水とキャットフード、それに弁当のおかずの魚を用意され、
夜までお留守番だった。
珍しいことではなかったのでチャオはおとなしく見送ってくれた。





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最終更新日  2005.11.07 22:44:04 コメントを書く


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