まだ教育再生会議の「親学」提言が正式発表されません。
で、本日ブログめぐりをしていて、
事象の地平線「ツッコミどころはそこじゃない」
という記事をみつけました。
こちらは、「ニセ科学批判」を展開しておられるブログで、
以前、「水からの伝言」批判を日記に書いたときに見つけたところです。
で、今回の記事は、
発信箱:幸兵衛だらけ=元村有希子 毎日インタラクティブ 5月2日 東京朝刊
という、「親学提言」批判、の記事への批判です。
元村有希子さんの記事は、わりとよく見る「親学」提言批判の一つ、という感じで、
それはまぁそうでしょう・・でも・・ちょっと拙いというか、危うさを感じる・・ものです。
で、元村さんへの記事への批判部分だけでなく、「親学」提言そのものについても、
私がうまく言えないでいることをきちんとまとめておられるので、ご紹介します。
以下、「事象の地平線 ツッコミどころはそこじゃない」より引用です。
政策会議なら政策を提案しなければならないはずなのに、それが小言のレベルに止まっていることの方がよっぽど問題なわけだが。だから、この場合の正しい要求は「政策を提言出来るヤツを連れてこい」になるはずである。
「母乳はよくてミルクは悪い、テレビは悪くて芝居はいい。」と一見わかりやすく連発されれば、このロジックが、ニセ科学で多用される「二分法」になっていることに気付くはずだ。「酸化が悪くて還元がよい」と主張してインチキ製品を売りつけるのとそっくり同じである。
この手の二分法が出てきたら、「そんなに単純に良いことと悪いことがはっきり分かれるはずがない」と、とりあえず怪しまないと判断を誤る。しかし、類似の二分法でこれまで世論を操作してきた新聞サイドからは、二分法で考えること自体に対する批判など出てきようがないということなのか。
なお、「同じ臭いを感じ」なきゃならないところは、単に小うるさいって部分じゃない。「ぜいたくは敵だ」などと、「貧乏である現実を精神論でごまかす」ようになったら、たとえ戦争してなくたって社会はかなり終わってると思うぞ。戦争と同じ臭いってか既に敗戦に向かってまっしぐらな臭いを感じるとしたら、注目するところは「為政者が貧乏をどうやってプロパガンダでごまかそうとしているか」という部分ではないかと。(後略)
一番共感したのは、引用のうち、太字にした部分です。
「親育て」が必要なのは確かなので、「提言」の内容が多少本筋からずれていても、「内容は目新しくないけど大事なこと」と受け留めていらっしゃる方もおられるので、「提言」がでてきたプロセスをもっと批判する必要がある、そうでないと有効な批判にならない、と考えていましたから、このご指摘は「よくぞ言ってくださいました」というところです。
元村さんは、毎日新聞の科学環境部の記者で、「理系白書」を担当しておられる方ですから、こういう批判を是非きちんとしていただきたい方の一人なんですけど、残念ながら、情緒的な「提言」に流されたのか、毎日記事の批判も情緒・実感の域をでていません。
問題なのは、「常識の再確認」という「提言」の根拠として、「脳科学と発達」という科学的知見が用いられていることです。
例えば、「プロポーション維持や早期職場復帰のため母乳で育てない母親が最近多い」という、委員個人の身近な知見(一般的には根拠のない偏見であると私は思います)に基づいて「提言」をまとめてしまう、その根拠に「科学的知見」が利用されていることです。
そして、普遍的な真理であるかのようによそおい、子どもたちの問題や親の問題の解決方法として、「科学的」に「処方箋」をだそうとしていることです。公理があるから、このように証明され、このような手順を踏めば問題は解決する、と提起していることです。
委員さんたちは、ご自身の専門領域に基づく資料提出などはなさっておられるのですが、議事要旨を読む限り、ヒアリングのテーマは、事務局主導で決められています。
で、事務局です。
教育再生会議の設置は、 平成18年10月10日の閣議決定
で決まり、
会議の庶務は 内閣官房教育再生会議担当室において処理する
ことになっています。
で、 教育再生会議担当室の設置に関する規則 平成18年10月10日 内閣総理大臣決定
によれば、
第2条:担当室に、事務局長、室長、室長代理、副室長、参事官、企画官、
その他所要の室員を置く
(中略)
第2条の2:事務局長は、内閣総理大臣補佐官をもって充てる
第2条の9:室長、室長代理、副室長、参事官、企画官、及び室員は
非常勤とすることができる。
となっています。
「私的諮問委員会」ですから、当たり前のこと、なんでしょうけど、
本当に、総理大臣および、補佐官のやりたい放題の人選ができる会議で、
教育再生会議担当室のスタッフがどこまで非常勤なのかは知りませんが、
非常勤であろうとなかろうと、室長から参事官、企画官までは、かなりの給与水準の人をあてるわけです。
いったいこの会議のためにどれだけの税金をつかっているのか。
で、分科会の内容が あれ
で、「提言」をだそうというのですから、腹立たしいかぎりです。
どんだけ~!
と叫びたいです。
なお、(後略)とした記事の後半部分は、第一分科会の4月24日の会議のヒアリングをした向山洋一氏についてです。こちらの話題も面白いのですが、全部を書くのは私の手にあまるので、今回は省略します。
「事象の地平線」
をご参照ください。
また、 Interdisciplinary
というブログのコメントのやりとりでもいろいろと教えていただきました。
山谷えり子参議院議員の質問・・教育再生… 2009.03.13 コメント(8)
教育再生会議最終報告 2008.01.22 コメント(2)
山谷えり子首相担当補佐官 2008.01.09 コメント(2)
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みらい0614さん