11月15日、青森県八戸のホテルで火災が発生、女子高生が遺体で発見されました。そのときに、同じ部屋から救出され意識不明だった岩手県の男性が殺人容疑で、11月29日に逮捕されました。
フジテレビの報道→ FNN HEADLINE 2007/11/29 18:16
によれば、この二人は携帯電話のサイト、「モバゲー」で知り合い交流を深めていたようです。
「モバゲー」というのは、ケータイ専用のサイトです。
無料のゲームやアバターやデコメも無料で楽しめるSNS、ニュースや何かを調べるための便利ツールなどのコンテンツがあります。
ユーザーには、中高生が多いとのことで、メールアドレスの交換など「出会い系」のような利用の仕方は禁止されているそうですが・・
モバゲーTOWN
実際には、SNSで知り合って、オフで会いたくなることってありますよね。
いくら、サイトの運営会社が「禁止」していたとしても、ユーザーの行動を規制するのは難しいでしょう。
フジテレビの報道では、逮捕された近藤容疑者は真面目な人柄のようです。
また、朝日新聞のasahi.comによれば、
↓殺害された女子高生も、いわゆる今時の普通の女子高生、のように見えます。
八戸ホテル火災 男性の事情聴取始める 朝日新聞 2007年11月29日
(下記に一部引用)
(前略)
女子高生が通う高校によると、事件が報道された16日に全校集会を開き、冥福を祈って1分間の黙祷(もくとう)をささげたという。女子高生は事件前、交友関係の悩みから精神的に不安定になり、11月に入って休みがちになっていた。同校は事件直前まで家庭訪問などを通じて家族と連絡を取っていたという。
女子高生は別の高校の定時制に転校することや仙台で働く展望をもっていたが、14日、「別の高校の友達のところに出かけてくる」と父親に伝えて出かけた後、足取りがわからなくなっていた。
女性生徒はバスケットボール部のマネジャーを務めていた。同校の校長は取材に対し「落ち着いた生活態度で性格も素直でまじめな子だった。せっかく本人が学校に向きかけたときにこのような事件が起きて無念でしょうがない」と話した。
河北新報ニュースには、「二人ともサイトに悩みをつづって」いたという記述もありました。こちらの記事は会員登録(無料)しないと読めませんが、一応URTをご紹介します。 http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/11/20071130t23029.htm
以下、引用です。
(前略)
調べに対し、「首を絞めて殺害した後、ライターで部屋に火を付けた」と供述しているという。 同署は無理心中を図ったとみて、動機を追及するとともに、放火容疑でも調べる。
近藤容疑者と女子高生は、若者の間で流行する携帯電話専用サイト「モバゲータウン」で知り合った。2人ともサイトに悩みをつづっており、事件を起こす前にもサイト仲間数人と一緒に2、3回会っていた。
(後略)
この事件を、中高生が大勢参加している交流サイトに、悪意を持った大人が紛れ込んでいた、とか、「出会い系」のように使って「援助交際」の手段にしていた、とはちょっと違うような気がしています。
ネット上で、「日記」を書いていると、ついつい自分の内面について、かなり深く書くことってありますよね。そして、その「悩み」に共感のコメントが寄せられると、とっても嬉しい、という感覚はブログをやっている人ならわかるだろうと思います。
リアル世界では、そう簡単に打ち明けられらない悩みについて、やりとりできてしまうのですから、関係が深くなるのはリアルよりも早いですよね。そして、リアルの日常のわずらわしさがなく、おたがいの生活責任から離れたところにいるのですから、ある意味では、すぐそばにいる親や友人よりも、「純粋に」話ができる、ネット上の「友達」に共感、親近感を持つことがあっても不思議ではないでしょう。
でも、その交流の結果が、このような事件になってしまうのは不幸なことです。
私達は、生身の体があるから、「純粋」に悩んでいる時でもお腹がすくし、眠くなります。身体をケアして居心地の良いリアル空間を作るのは大切なことです。
ネットの交流はとってもいい面もある、でも、日記や掲示板に書き込む、パソコンやケータイの画面に文字を書いているとき、「モノローグ」になってしまうことも多いのではないでしょうか。要するに、「思い込み」の世界です。もっとも、場合によっては、「モノローグ」の応酬だって、「思い込み」だって、悪いことばかりではないです。
けれども、「純粋に悩む」ことそのものに共感して、おお互いが互いの「思い込み」の中で相手との関係を夢想してしまう、生身の身体をぬきに直に自分の一番やわらかい、傷つきやすい部分をむき出しにしてしまうことがしばしばあるように思うのです。
そして、「モノローグ」の応酬から生じた「思い込み」がすれ違い、「深い悩み」を共有したように思っていたのが、実はそうではなかった、と思い知らされるとき、この事件のような最悪の破局が起こってしまうのではないか・・・そんなことを考えています。
このような「出会い」を防ぐのはフィルタリング・ソフトでは無理です。
教育再生会議では、子どもにケータイを持たせる際にはフィルタリングを必須にしたほうがよい、というような議論をしていました。まぁ、フィルタリング自体は悪いことじゃないし、明らかな「有害サイト」へ知らないまま誘導されることは防ぐことができますが、「モバゲー」や「ふみコミュ」のTOPをはじくのは無理じゃないでしょうか。
フィルタリングの普及と同時に、マナーやリテラシーをしっかり育てることをやらなくちゃならないんです。なんか矛盾したこと書いてますが・・
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みらい0614さん