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最近、赤旗記事ではなく、すっかり山本七平マンセー状態になってますな~![]()
前回
に引き続き、 「狸の論理(私の責任=責任解除)」
について紹介していきましょう。
で、このことで山本七平が言いたかったことは何なのかというと、日本の「戦争責任」の取り方についてなんですね。
そのきっかけはと言うと、当時、朝日新聞の本多勝一記者が書いた「中国の旅」という記事により、日本中が「一億総懺悔」ヒステリー状態になっていたからなわけで。
では、どのように批判しているかといいますと、まず報道によって起きた責任追及の議論について次のように述べています。
「朝日新聞」が、中国で日本人が行なった虐殺事件の数々を克明に連載した記事で、大きな反響を呼んでおります。ただ不思議なことには、この記事も、この記事への反響にも、 責任(個人の)の追及が全く無い ことです。~中略~
この報道が、中国における虐殺事件の責任者を日本の法廷に立たせることが起りうるか、と問われれば、この連載はまだ終わってはいないが、終わった時点においても、日本ではそういうことはもちろんのこと、個人の責任の追及も、絶対に起こらないと断言できます。【本多勝一:殺す側の論理p101~】
実際のところ、山本七平が断言したとおり、日本人自らが日本の法廷において責任者を追及したことはなかったと思います(私の記憶が正しければ‥)そして、次のように本多勝一に問いかけます(これがまた鋭い突っ込みなんですよ)。
「それならきこう。あなたは今それを知った。確実に知ったはずだ、知ったからこそ書いている。そしてこれは日本人の責任だと明言している。日本人の責任とは何なのか。それは、 日本人の義に基づく法を制定させ、これら事件の下手人と責任者を法廷に立たせてのみ、これを書いたあなたの責任が果たせるのではないのか 。
知らないならよい。しかしあなたは下手人の名も責任者の名も知っているはずだ。今、知らなくとも、知ろうとすれば出来るはずだ。なぜそれをしない。なぜその名を公表しない。それをしないなら、あなたは犯人隠匿者として、下手人および責任者の共犯といわれ、一味といわれても抗弁の余地はないはずだ。
それだけではない。前にものべたように、それをしないならば、 日本人は今後とも虐殺事件等の下手人および責任者の名は一切公表せず、従ってその責任を、日本人自らが追及することは絶対しないと宣言しているに等しい
ことではないのか。
ではあなたは一体何をしているのか、もう一度『一億総ざんげ』を、すなわち『対中国一億総ざんげ』をしろと全日本人にいっているのか。【本多勝一:殺す側の論理p108~】
う~ん、厳しい追及ですね。ここでは引用しませんが、本多勝一は反論で、「実名で書いても、編集されて匿名になっちゃうんだもん、俺の責任じゃない
」と逆切れし、「朝日新聞にはそう書いてあるが、朝日ジャーナルにはちゃんと実名を載せた」だの見苦しい言い訳に終始しています。
それはそうと、引き続き山本七平の追及を紹介していきましょう。
それともこれは『狸の論理』なのか‥‥その事実を記し、それを日本人の責任だと言ったことによって、そういった者の責任およびそれを掲載した者の責任は免除され、またそれを読んでこの事実を知り、われわれの責任だといった者は、その瞬間に責任が解除される。だが、われわれの責任だと認めないもの、いわば『ゴメンナサイ』といわない者は徹底的に追及される、という‥‥。
これは確かに日本教の世界では正しい。しかし 日本教の外の世界では通用しない 。この外の世界では、日本人の責任だというなら、 責任をもって追及すべき相手は『ゴメンナサイ』といわなかった者でなく、この「行為」の下手人と責任者なのだ 。それをしないで、『ゴメンナサイ』といわない者を追及しても、それで『日本人は責任を果たした』と考えるのは日本だけだということを、あなたは一体知っているのか知らないのか?
第一、不良品を売ったメーカーの名を通産省が発表しないのが悪いと批判しているあなた方ではないか、それなら虐殺事件の下手人と責任者の名を発表しないのは、もっと悪いことではないのか?【本多勝一:殺す側の論理p109~】
こう追及された本多勝一は、末端の下手人よりも、やらせた責任者、つまり天皇が悪いのだから 天皇を断罪せよ と反論するのですが、ちょいと長くなったのでその先はまた次回ということで。
「狸の論理」と戦争責任論【その1】 2007.10.28
やっぱり本多勝一は屑だった【その2】 2007.09.08
やっぱり本多勝一は屑だった【その1】 2007.09.08