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※作者本郷博央の電話カウンセリングを、初回60分無料、通常60分3000円に変更しました(2020年3月以降)。予約電話:「熊本こころ相談室」096-384-3181(9時~18時)予約制ですが、空いていればすぐにでも対応します。遠慮なくどうぞ。ネットからも予約できます。熊本こころ相談室←クリック※初回無料電話カウンセリング再開しました。アドラー心理学は、「責任」というものを、とても重要視します。「責任」とは、どういうものでしょうか?実はこの言葉と概念は、明治時代に海外からもたらされました。江戸時代までの日本には無い概念、無い言葉だったのです。そしてどうも「responsibility」という言葉と概念を明治時代の先人は、ちょっと誤訳しちゃったようなのです。「responsibility」には、「責める」というニュアンスは全くありません。でも、自己責任は詰め腹を切るモノと思っていた日本人が、勝手に「責める」というニュアンスの「責任」にしちゃったのです。 responsibilityとは、レスポンスつまり反応をし続けるという意味合いです。失敗したら責められるという意味合いではないのです。そう。私たちは、私たちの人生に、自分の課題に、責任を持ち続けるのです。自分を責める必要はないのです。失敗したとしても、自分を勇気づけて、あきらめずに何度でもチャレンジし、責任を持ち続けましょう。それが、人生を幸福に生きていく一つのコツなのです。 責任転嫁はしない方がいいです。 例えば、誰かがとんでもなく迷惑をかける行動をしたとします。例えば、仕事の同僚Aが大事な顧客からの連絡を忘れていて、顧客に迷惑かけたのに、あなたの問いかけにしらばっくれたとします。不誠実な行動です。それに対して、あなたが腹を立てて、「Aが俺を怒らせた。」と思って、怒鳴りつけたとします。この「Aが俺を怒らせた」という考え方は、責任転嫁ですし、怒鳴ったのも、自己責任です。この「あいつが悪い」という定式の責任転嫁は良く行われます。私もよくしていました。責任転嫁の天才だったので。ですが、アドラー心理学は「精神的に健康になりたかったら、幸福になりたかったら、一切の責任転嫁は辞めましょう。」と 提案します。アドラー心理学は、自分たちの提案が絶対の真理だとは思っていません。むしろ、絶対の真理なんか人間には分からないいんじゃないか?とさえ思っています。というよりも「とりあえずこうすると、幸せになれるという報告も数多くあるし、そうした方がいいと思うけどね。」というとりあえずの方法論にすぎないと思っています。私自身、責任転嫁をやめて、自己責任を以前よりも意識するようになって、幸せになりました。まあ、お勧めです。怒りや全ての感情は本人の責任です。これを責任転嫁している間はコントロールできません。私は、不誠実な態度をとったA君を懲らしめたくて、怒りを作り出して、怒鳴ったのです。この私によって創り出された怒りは二次感情で、この二次感情の一次感情はたぶんA君の不誠実な態度への落胆、ガッカリです。私は、「怒りを使って使って怒鳴ってA君を懲らしめる」という方法以外の方法をとることができます。 例えば、私メッセージを使って仲間であるAくんにメッセージを送ることができます。「そうやって、連絡を忘れて顧客に迷惑をかけたのにそれを認めないなんて、キミを仲間として信頼している僕は悲しいよ。がっかりだよ。僕も一緒に謝りに行ってやるから、ちゃんと自分のミスは認めないか?人間だからミスをすることはあるさ。でも、ミスをした後の態度で人間性が問われると思うんだけど、どうだ?」※私メッセージのやり方を詳しく知りたい人はELM勇気づけ学習会を受講するか、カウンセリングを受けて習ってください。このメッセージが、A君の行動変容に役立つかどうかわかりません。どうするかはA君が決めるからです。A君の責任の下で。しかし、怒って怒鳴るよりもずっと人を勇気づけるメッセージだと信じています。 責任転嫁して怒って怒鳴る必要などどこにもない、とアドラー心理学では考えるのです。他者以外に責任転嫁してしまいがちなのが、他に、1:成育歴や生まれつきの原因のような、過去の原因のせいにする2:特定の個人ではなく社会や人々のせいにする 3:感情や衝動のせいにする4:人知を超えた存在:運命や悪魔や神のせいにするなどですが、全部お勧めしません。多くの心理学や精神医学では、精神的な病、例えば神経症の人が責任転嫁をするのを助長してきました。例えば「この人が社会不安障害になって引きこもってしまったのは、3歳から6歳の頃の母親のスキンシップが足りなかったせいだ。」 と原因を示してくれます。(アドラー心理学が原因論を使わないのは自己責任を阻害するからでもあるのです)私たちアドラー心理学を実践している者たちは、スキンシップの足りなかった影響は多少あったかもしれないけど、それは影響にすぎなくて、社会不安障害と呼んでいる症状(アドラー心理学はこういうレッテル張りはあまり好みません。一人一人がユニークだと思っているので)を作っているのは本人だから(責める意味は全くありません)、 本人に克服可能だと思っています。これが過去の成育歴の原因でそうなったのだと思い込んでしまうと、本人には克服不可能だということになってしまうのです。自己責任を避ける責任転嫁は一見優しそうで、まったく優しくて冷たいのです。「自分の責任だから、自分で克服可能だよ。」という方向性の方がずっと愛があると思うのですけど、どうでしょう?自他を責めたりせずに、人の尊厳を認める「自己責任」を身につけてみたいと思いませんか? 全国どこからでも電話カウンセリンできますSMILEの中味も電話でお教えします熊本こころ相談室
2016年05月30日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。熊本の復興を祈る 祈念期間として6月4日までの間、いっしょにがんばろう料金として、まず、本郷先生の電話カウンセリングを、初回でなくても60分3000円にします。過去にご利用された方、遠慮なくどうぞ。対面のカウンセリング、アクセスバーズ、タッチフォーヘルス、ブレインジム、コーチングを20分1500円、40分3000円、60分5000円、90分7000円でご利用ください。下記のWEB予約か、096-384-3181か、info@cocorosodan.jpでどうぞ。 くわしくは、熊本こころ相談室
2016年05月30日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。アドラー心理学は、フロイト精神分析のアンチテーゼとして生まれました。ですから、フロイトが人間の本能的欲求を重視して、本能的欲求、特に性的欲求(リビドー)と自我の葛藤が起きると主張したのに対して、アドラーは、いやいや、人間は社会的な存在なのだ、と反論しました。アドラー心理学では、人間の根本的欲求は、社会への所属欲求だと考えています。社会にうまく所属するために、人は様々な行動を起こすと考えているのです。人は社会にうまく所属したい。人は自分のいる集団の中に自分の居場所をうまく作りたいのです。そして、人は建設的な方法で居場所作りがうまく行かないときには、非建設的な方法(例えば子どもの非行、大人の犯罪、そして悪癖、神経症などの症状など)で居場所を作ろうとしたり、それでもだめだと感じた時は、自殺したり気が狂ったりするのです。子どもは、親から認められようとします。それが家庭という集団での居場所作りだからです。兄弟がいると、多くの場合他の兄弟とは違った面を際立たせます。生まれつきの違いをより拡大するのです。よく、兄弟で正反対の性格になったりするのは、この居場所作りのせいです。 親的存在が、子どもを自分の期待通りにさせたくて、ほめたり叱ったり(稀にはほめないで叱るだけ)して子どもの課題に過干渉な存在だったりすると、子どもはまず、ほめられよう作戦を発動します。よくほめられる「良い子」という居場所をつかもうとするのです。この「良い子」作戦は、あまりうまく行きません。なぜならば、良い子の行動基準は、他者に褒められることなので、他者の価値基準にいつも合わせないといけないし、他者からどう思われるかということを常に気にしなければならないからです。そして、この良い子作戦を大人にまで過剰に持ち越した人は、非常に苦労します。ある人は、自分が本当は何がしたいのかさっぱりわからなくなります。何せ、自由に自分の気分と好みだけで判断し、決断したことがないのです。いつも、どうしたらほめられるか、「どうしたら良いのか?」ばかり気にして行動してきたからです。ある人は親から受け継いだ価値観からすると「悪いこと」をしてしまって、常に罪悪感にさいなまれます。罪悪感という感情の目的は、「こんなことしちゃったけど、それについて罪悪感をちゃんと感じていますよ。」と罪悪感を感じるほど良い子なんですよと言い訳するための感情なのです。ある人は、人の目が気になって気になって、人前に来るといつも緊張して、毎日緊張の疲労でへとへとになったりします。ひどい場合は、パニック障害のような症状を発症する人もいます。 人から嫌われるのが嫌で、いつもニコニコしている。という人もいます。周りから見ると、明るくといい人でうまくやっているように見えるのだけど、本人は他人の言動がいちいち気になりすぎて苦しんでいたりします。 人の目が怖くて、対人恐怖症のようになって、家から出ることができませんと訴える人もいます。本当は、「出ることができない」のではなくて、対人関係から逃げるために、対人恐怖症という症状を自分で作っているのですが。 ある人は、良い子作戦がずっとうまく行って、会社でもエリート社員として同僚からも上司からも 会社全体からも期待されて、その期待にバリバリ応えてきたのに、小さなほころびがきっかけで、ドーンとうつ状態になって仕事ができなくなってしまう人もいます。今のところ競争に打ち勝ってうまく行っているのだけど、いつ転落するか怖くて怖くてたまらないという人もいます。 これらは、全部、子ども時代に作った(10歳くらいで作ります)無意識の人生のプログラム(アドラー心理学では人生のスタイルという意味で「ライフスタイル」と呼びます。)がなせる業です。今まで、なんともなかったのに、うまく行っていたのに、些細なきっかけ、あるいは大きな事件で、突然ひどく苦しむようになったという人は多いのですが、もともと「良い子ちゃん作戦」という大元をライフスタイルの中に持っていて、それが発動しただけということが多いようです。ライフスタイルの中には、例えば「いじめられる」人間関係を引き寄せてしまうような働きもあるので、本人が「いじめられてからこの症状が出るようになった」と思っていても、本当はライフスタイルのなせるわざだったということは多くあります。だから、アドラー心理学流の子育てでは、ほめたり、叱ったり、励ましたりして子どもをこちらの期待通りに支配することを避けて、子どもをあるがままに受容して、子ども自身が考えて判断して決断して行動することを徹底的にサポートする(これを勇気づけと呼びます)のですが、既に苦しんでいる人にも希望はあります。ライフスタイル(無意識の中の人生プログラム)は、子どもの頃本人が作りました。これは「本人のせいだ」と責める意味で言っているのではありません。子どもは、自分の環境を選べませんから、自分の課題に過度に干渉される環境の中で「良い子作戦」をプログラムに組み込んでしまったことを責めることはできません。しかし、当時の家庭環境に合わせて、本人が作戦を作ってライフスタイルに入れたのです。だから、適切なカウンセリングを継続的に受けることで、カウンセラーと協力して、ライフスタイルを変えて、良い子作戦をやめていくことができます。あるいは、問題が軽ければ、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーを受講して、中に出てくる考え方、コミュニケーション方法、人間関係の作り方を、無心に毎日毎日実践、練習、修行、努力することで、幸せなライフスタイルに変えていくことができます。イージーではありません。シンプルですが努力と根気が必要です。SMILEの実践で重要なのは、他のものと混ぜたり、自己流に解釈しなおして違う方法に変えないことです。台無しになります。特に自己流にやると自分の古いライフスタイルを呼び戻すことになります。これを避けるために、私はSMILEを何度も再受講することをおススメしているのです。遠隔地の方は、たまに電話してSMILEの実践について私と話しましょう(私のSMILEを受講した人は無料)。 SMILEを受講した後に、継続してアドラー心理学カウンセリングを受けるのも、非常に効果的です。苦しくなくなるまで、あきらめないことをお勧めします。あきらめさえしなければ、必ず楽に幸せになりますよ。 ※体験談「SMILEを受講して人生が変わりました」 全国どこからでも電話カウンセリンできますSMILEの中味も電話でお教えします熊本こころ相談室
2016年05月29日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。子どもや部下などを操縦するために 「罰したり」、「叱ったり」という方法を多く使っていると、次のような望ましくない効果が表れてきます。 ◎罰する人がいないと不適切な行動(意図的に他者に迷惑をかける行為)をするようになる 罰したり、叱ったりされていると、いつも、判断基準を他者が握っているという経験をしますから、自分では考えなくなります。 そして、罰を受けなければ何をしてもよいと思うようになり、隠れてばれないように不適切な行動をするようになります。他者に迷惑をかけても何も感じなくなります。 本郷の所にも、たまに犯罪を犯した人が更生に来たり、不倫をしている人が相談に来たりしますが、 このように隠れて不適切な行動をとるような人は、必ず叱れて育っています。 私本郷も叱られたり、罰されたりして育ったので、この「かくれて悪いことをしてしまう癖」がありました。大変でしたこの癖を直すのは。まあ、絶対直すぞという強い気持ちがあれば直せますがね。 ◎罰や叱ることは負の注目を与えたことになり、不適切な行動は続く 簡単に言うと、罰や叱ることは注目という刺激を与えたことになるので、罰を使ってやめさせようとした行動は強化されて続く場合も多いのです。 叱られても叱られても、悪さを働く子どもとか、罰せられても罰せられても改めない不良社員って、案外いますよね。 なかなかこれが理解できない人もいるようですが、どうしても理解したかったら、「SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」を受講して下さい。各地でやってますし、うちで良かったら、電話でSMILEの中味を教えています。 ◎罰や叱ることは勇気をくじき、消極的、依存的にするいつも罰を与えられたり、叱られたりしていると、自分自身が否定されたと受け取りがちになり、自信を無くして建設的な努力や行動をやめてしまいます。 失敗に対して罰を与えていると、罰をもらうくらいなら何もしない方がいいと考えて、何もしなくなります。 ◎罰を与え、いつも叱っていると憎まれる当然ですね。罰を与えたり叱ったりばかりしている人を好きになるわけありません。好きどころか憎しみの対象になりますよね。 そのうち「恨み晴らさでおくべきか」と復讐されるかもしれません。 復讐されちゃった親や上司、たくさん知っていますよ。 さあ。こんな望ましくない効果=副作用のある「罰」「叱る」、まだ使いますか? うまく行っていないでしょう? え?うまく行っている? そりゃ、よけい大変だ。うまく行っているということは、あなたと相手との「ご主人様―奴隷」関係が確立しているということですから、病は深いです。 うまく行っていない方が、相手は自立しているし、うまく行っていない分、早く学ぼうとするでしょうから。 罰する代わりの方法を知りたい人は、電話でアドラー心理学カウンセリングを受けて学ぶか、SMILEの中味を電話で学ぶことができます。 熊本こころ相談室
2016年05月28日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。アドラー心理学では、子育てや、部下育成法でも、「ほめない、叱らない、教えない」のですが、良く誤解されます。「SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」(電話で中身を勉強することも可能です)を一度でも受講したことのある人にとっては、「ほめない、叱らない、教えないなんて、当たり前じゃん。」ということになるのですが、一般的な常識とは正反対なので、ここでは、「ほめない」「叱らない」について解説して、誤解を解いておきたいと思いいます。アドラー心理学では、人間が自信をもってやる気をもって生きていくエネルギーのことを「勇気」と呼びます。「勇気」というのは、エンカレッジメントの翻訳語なのですが、危険なことに挑戦するという意味ではなくて、当たり前のことをコツコツと根気をもってやっていく力のことです。人間が、勇気をもって幸せに生きていくためには、自分で考え、自分で選択し、自分で行動していく「自立」は何よりも大事だと考えています。親や上司が、子どもや部下を自分の期待通りに支配して操作するために、自分の期待通りだった時に「ほめて」期待通りじゃなかったときに「叱って」いたら、子どもや部下の「自立」は確立されるでしょうか?あまりにも、ほめたり叱ったりしていたら、子どもや部下は親や上司の顔色をいつも伺うようになり、あるいは、反抗的になり、どちらにせよ自由に決断行動する「自立」は確立されにくくなるはずです。 だから、私たちは「ほめない」し「叱らない」のです。代わりに、相手の存在そのものに正の注目をして、相手の当たり前の行動に正の注目をします。これを勇気づけといいます。もちろん、長所や頑張ったことにも正の注目をします。これも勇気づけです。一般的に言われている、「良い所をほめる」のも、「自分の期待通りに相手を操作しよう」という意図がなかったら、それは勇気づけで、私たちも推奨します。でも、 「自分の期待通りに相手を操作しよう」というよこしまな意図があれば、それは、上から目線の「ほめる」であって、相手の自立を阻害するので有害なのです。私たちが、一般的に言われている所の「良い所をほめる」を否定しているわけではないと分かっていただけたら、うれしいです。ただ、私たちは、「良い所をほめる」よりも、当たり前の行動を勇気づけたり、頑張ったところを勇気づけたり、失敗したときに勇気づける方が、ずっとずっと価値があると考えています。自分の当たり前の行動を勇気づけられたり、自分が頑張ったところを勇気づけられたり、失敗したときに勇気づけられたりしたらどうだろうと、想像してみてください。嬉しいと思いませんか?やる気が出ると思いませんか? アドラー心理学を勉強したい人・アドラー心理学電話カウンセリングを受けたい人は熊本こころ相談室
2016年05月27日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。前の「共依存」の文章に書いたA子さんの彼の行動や、「不適切な行動」の文章に書いたのび太のお母さんが宿題をしなかったのび太を叱って怒鳴った行動を「課題の分離」という視点から見ていきたいと思います。課題を、自分の課題と相手の課題に分けて考えて、境界線を越えないような節度ある言動を取っていくと、その人は幸せになりやすいのですが、1:相手の課題に口出したり2:自分の課題を相手に押し付けたりするととても不幸な人間関係を生きることになります。まあ、本当は、この1:と2:は同時に起こるのですけどね。A子さんが誰と話すかということは、A子さんの課題であって、他の誰の課題でもありません。たとえ、付き合っている、あるいは配偶者だといっても、このA子さんの課題に踏み込むことは、非常に不幸な結果を生みます。だから、A子さんが誰かと話したということについて、彼が「勝手に口を出している」こと自体が不都合です。また、彼は、同時に「浮気してるんじゃないか?」という自分の心配の解決を、暴言を吐いて暴力を振るい八つ当たりするという方法で、「自分の課題を相手に押し付け」ています。宿題をするか、しないか、いつするかという課題はのび太の課題です。宿題をちゃんとしてほしいというのは、お母さんの期待という課題であって、のび太の課題と、お母さんの課題をしっかりと分離する必要があります。のび太のお母さんのように「ちゃんと宿題やったの?」と相手の課題に口出しして、同時に、自分の課題である期待をのび太に押し付けて、怒って、怒鳴って、のび太を期待通りに操作して支配しようとする態度は、とても破壊的です。このような、課題を分離しない態度=干渉を受け入れてしまった子どもは、大人になると、異常に人の目を気にする人になるかもしれません。人から良く思われたくて仕方なかったり、人から嫌われるかもしれないということか怖くて仕方ないようになるかもしれません。ある人が私のことをどう思うかとか、好きになてくれるとか、嫌ってくるということは、そのある人の課題であって、私の課題ではありません。そんなのいちいち気にしていたら、自分らしく、自由に行動できなくなります。他者の課題と自分の課題は分離した方がいいのです。しかし、子どもの頃から、自分の課題に親や大人たちから過度に干渉されてきた人は、あるいは、周囲の期待を背負う癖がついた人は、課題の分離をすることがとても難しくなるかもしれません。「SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー」(電話で受講できます)では、第4章で、この課題の分離のことが詳しく出てきます。 電話カウンセリングの熊本こころ相談室
2016年05月24日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。アドラー心理学では、人は社会に適切に貢献するという行動によってのみ 社会の中に「居場所」を作ることで、満足して、幸福になると考えています。ですから、行動を「不適切な行動」と「適切な行動」(厳密には「中間の行動」というのもあるのですが、)に分けて考えます。幸福になるには、不適切、適切という分け方です。自分の要求を通すために他者に迷惑をかけたり意図的に傷つける行動を不適切な行動、それ以外は、適切な行動(学問的に詳しくいうと、実は、中間の行動というのもあるのですが。)と捉えると、人の行動が実によくわかるようになります。つまり、人は、ほとんど適切な行動しかとっていないということです。不適切な行動を取られた時に、つまり、意図的に迷惑をかけられたり、傷つけられたりしたら、思わず傷ついたり、怒って反撃したりする(しなくてもいいのですが)のは、ごくごく自然なことなのですが、相手が、適切な行動の範疇なのに、傷ついたり、悲しんだり、怒ったり、さらには、反撃してその相手を傷つけようとする人がいます。あるいは、傷つけてでも、相手を操作しようとする人がいます。これは、その人の中に、不幸な認知パターンがあること、不幸な行動パターンがあることを示しています。例えば、ドラえもんというアニメの登場人物であるのび太のお母さんは、「早く宿題をしなさーい。」と怒ったり、怒鳴ったりしますが、よく考えてみてください。「宿題をしない」というのび太の行動は、不適切な行動ではないですよね。誰に対しても意図的に迷惑をかけたりしていませんよね。のび太の「宿題をしない」という行動が、お母さんの期待外れでガッカリして、のび太に主題をさせるという 操作的で支配的な目的のために、怒って、怒鳴ったのです。お母さんは、「ガッカリ」という一次感情を、怒りという二次勘定で覆い隠して、支配的な攻撃行動をとってしまったのです。どうしたらいのでしょう?このような、叱ったり、攻撃したり、イライラしたり恨みに思って悶々とする:二次感情を使う方法をやめるためには、カウンセリングを受けたり、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー(電話でも受講できます)を受講して、まったく違うコミュニケーション方法、親子関係の作り方、考え方の方法、人間関係の作り方を学び、日常の中で実践していくと、あなたの潜在意識の奥底にある「人生のプログラム」(ライフスタイル)があなたを幸せに導いてくれるものに変わっていきます。熊本こころ相談室
2016年05月24日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。共依存と言うのは、不適切な人間関係に依存することです。例えば、アルコール依存症者を支える家族。ギャンブル依存を続ける彼を支える彼女。DVを振るわれるのに、その後の優しい態度にほろっときて付き合い続けるカップル、夫婦。共依存をしている人は、「だって、私がいないと彼ダメなんです。」などのような典型的な言葉を言ったりします。過去の相談を受けた事例をモザイクで語ります。 (モザイクというのは、クライエントなどの人権を守るために、人が特定できないようにいろんな事例を混ぜて語ることです。なお 事例の主から許可をもらって書いています。)A子さんは同棲をしています。同棲相手の彼はバイトで生計を立てているのですが、最近は、あまりバイトにも出ないでブラブラしています。アパートの家賃や食費などはみんなA子さんがパチンコ屋のコーヒー嬢をしながら稼いでいます。この仕事はミニスカートをはいてやる仕事で、客の中にはお尻や脚を触ってくる客がいるので、A子さんはあまり好きではありません。この前は客にスカートの中を写されてしまいました。しかし、他のバイトに比べて時給が良いので、我慢してやっています。彼のことが大好きですし、彼のために働いているのだと思うと辞められません。彼には私がいないとダメなのよと思うと気持ちが高ぶります。しかし、彼はとても嫉妬深く、自分の友人と親しく話していただけで激怒し暴力を振るってきます。夕方から怒り出して、深夜になってもおさまりません。どれだけ違うと否定しても、何回も何回も同じことを言っては非難してきます。夜に入って暴力を振るい出しました。いたぶるような暴力は深夜にも及び、最後は腹を思いっきり蹴られて息ができなくなりました。A子さんは朝方、彼が寝ている間にアパートを抜け出して友人の家に逃げました。姉に電話をしましたら、「もう別れなさいよ。私の所に来ていいわよ。毎回、毎回、いつも同じように暴力振るわれているじゃないの?もう分かったでしょ。あの男はそういう男なのよ。」と言われました。姉は、同棲している彼が何度も暴力を振るって、そのたびに逃げ出して、そしてそのたびに元に戻ったのを知っているのです。自分でも、今度こそは別れようと決心します。姉と一緒に暮らすアパートを探していると、彼からメールが入ってきます。「俺が悪かった、戻ってきてくれA子。おまえがいないと、俺はダメなんだ。」いつものことです。無視していると、彼の友人から電話が入ってきました。友人によると彼はとても反省していて、今度こそ二度と暴力は振るわないし、真面目に働くと言って、バイトにも積極的に行っているそうです。その友人の「最後で良いから一度だけ会ってみないか?」という言葉にふらふらとして、一度だけということで会うことにしました。彼と会うと、彼はとても優しい眼差しで見つめながら、「俺、自分を変えるから。おまえに側にいて欲しいんだ。」と言います。本当に今度こそ大丈夫なようです。「側にいて欲しい。」と言われると胸がきゅんとして彼を守ってやりたくなります。彼を信じてよりを戻すことにしました。姉に電話すると、「あんたバカだね。また同じことになるよ。」と言いました。2ヶ月後、彼はまた同じように暴力を振るい、A子さんはまた逃げ出しました。これでもう何度目でしょうか?※さて、何が問題なのでしょうか?A子さんは「彼には私がいないとダメなのよ。」と思っていますし、彼も、「お前がいないと、俺ダメなんだ。」と言っています。この時点て、人間関係として不適切です。適切な人間関係と言うのは、お互いに自立していることが大前提です。自立した人間同士が、お互いに協力して助け合う人間関係が適切なのです。共依存関係と言うのは、お互いに自立していないのです。自立していないから、責任をとろうとしません。彼は、自分で責任を取らずに、ブラブラしたり、彼女のせいにして暴力を振るうのです。感情のコントロールを取ろうとしないで、自分の嫉妬の結末を暴力を振るうことで彼女に押し付けます。感情は、その人の責任下にあります。私の感情は私のものですし、あなたの感情はあなたのものです。ですから、感情をコントロールする責任は本人にあります。自立した人や、自分自身の自立を目指している人は、理性的に自分の感情をコントロールするか、うまくコントロールできるように毎日努力します。ところが、共依存だけじゃなくて、自立していない未熟な人は、感情をうまくコントロールできないで、他人のせいにしたりします。※未熟だといって非難しようという意図はありません。私自身が感情をコントロールできずに癇癪ばかり起こしていた「未熟者」でしたから、避難する権利は持っていません。しかし、「感情をコントロールしていなのは未熟なのだ」ということは知っておいた方がいいので、ごまかさずに書きます。例えば、相手が自分の期待通りではなかったといって、怒りを使って相手を攻撃したりするのです。先日、アイドルがプレゼントを返してきたからといって、怒って執拗に付け狙い、刺したファンの男性がいましたが、これが典型的です。人生を生きていれば、相手の反応がこちらの期待通りでなかったという出来事はそれこそ山のようにあります。それを、いちいち期待通りじゃなかった相手のせいにして怒るのは、未熟さの現れです。相手の行動や反応が自分の期待通りじゃなかったときに感じる一次感情は、ガッカリ、落胆、悲しい、さびしい、などの感情です。「ガッカリ、落胆、悲しい、さびしい、などの感情」を感じた時に、それを怒りや嫉妬に変えるのは未熟な癖です。さらには、怒りや嫉妬の感情にそって、攻撃的な言動をするのも、未熟な行動パターンの癖です。A子さんが、この感情的にも未熟で、バイトをしないなどの経済面でも未熟な彼を、「私がいないとダメなのよ」と甘やかそうとする態度は、非常に不適切です。A子さんが、境界線を越えて彼の責任を取ってあげようとしているからです。A子さんのように、共依存の癖のある人は、境界線を越えて、他者の責任を肩代わりしようとします。彼のように、自分の怒りや嫉妬の感情の責任を「他者のせい」にするのも、不適切なのですが、他者の責任の肩代わりをしてしまうのも、人の自立を脅かす不適切な行動なのです。電話カウンセリングの熊本こころ相談室
2016年05月22日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。「私はいつも 自分のできないことをしている。 そうすればできるようになるからだ。」ピカソの言葉です。 私たちは、自分のできないことがあると劣等感を感じます。そして、勇気をもって劣等感を克服していくと、人間は成長していけるのです。 人間は常に自分のことを成長させて、「より良くなりたい」と思っています。この「より良くなりたい」という欲求こそが、人と他の動物の違いです。動物は「より良くなりたい」という欲求を持っていません。動物は現状で満足してしまいます。環境を変える欲求もないし、環境に合わせるだけです。人間は、決して現状に満足しません。どのように成長しても、さらにさらに「より良くなりたい」と思っています。そして、心の中が勇気で満ちていると、現状を打破しようと、行動、努力していきます。人間は「より良くなりたい」という欲求をいつも持っているからこそ、現状と未来の理想との間にギャップを感じます。このギャップを「劣等感」と呼びます。「劣等感」とはアルフレッド・アドラーが創り出した言葉と概念です。劣等感を感じることは、より良くなるための指標になります。劣等感を乗り越えていくと、より良くなっていって、成長していくのです。劣等感は必要なのです。 劣等感は、成長するための宝物なのです。劣等感を感じない人間はいません。そう。あなたが今感じている劣等感こそが、あなたの成長のキーなのです。成長する人は、劣等感から目をそらしません。悩みや問題点から目をそらしません。自分のできないことを見つめましょう。悩みや問題点がない人はいません。悩みや問題点と向かい合いたくない人がいるだけです。あなたも、できないことや悩みや問題点と向き合いませんか?「よし、向き合おう。」と思ったあなた。あなたは、勇気のある人ですね。熊本こころ相談室
2016年05月21日
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※初回無料電話カウンセリング再開しました。あなたの人生は、無意識の中のあなたたの「人生のプログラム」(アドラー心理学では「ライフスタイル」人生のスタイルと呼びます)によって造られています。だから、人生を変えたり、困難から抜け出したり、悪癖や症状を直したり(薬は決して症状を直してくれません)、人間関係をよくしたり、幸せになりたかったら、「人生のプログラム」(ライフスタイル)を変えるしかないのです。「ライフスタイル」は、様々な思い込み、信念からできています。特に自分についての思い込み、他者やこの世界についての思い込みは、人生の流れに重要な影響を与えます。そして、思い込みと口癖は密接なつながりがあるのです。というか、人間は自分の「ライフスタイル」に沿った、思い込みと矛盾しない口癖を、癖として口に出すのです。だから、世の中の人をよく観察すると、幸せそうな人は「幸せな口癖」を持っています。不幸せそうな人は「不幸せな口癖」を持っています。幸せな口癖を持っている人は、幸せなオーラも発しています。そして、不思議なことに、そんな人には何となく幸運があっちからやってくるのです。逆に不幸せな口癖を持っている人は、なんだか暗いオーラを発しています。そして、そんな人には、不幸な出来事がやってくるのです。不幸な口癖を持っている人は、何でも不幸に見てしまう癖(認知のメガネ)も持っていて、どんなことでも不幸に見てしまうのです。そして、そのことによって、もっともっと不幸を呼び寄せてしまいます。それこそ、それは、砂糖水が蟻を呼び寄せるようなものです。これは、口癖や認知のメガネの大元である思い込み=ライフスタイルのなせる業です。アドラーは口癖の持つ強力な力を知っていました。ですから、アドラー派のカウンセリングでは、古くから、幸せになるような言葉を唱えたり、口癖を変えたりする「自己暗示公式」という技術が使われてきました。そう。口癖を利用して、「ライフスタイル」を幸福になる方向性に変えようという試みです。あなたは、対人関係の何か出来事があった時に、「人間って素敵だな。」「人間って素晴らしい。」「人間って信じられる。」「みんな仲間だ。」などのような人間という存在に対して肯定的な言葉をつぶやきますか?それとも「だから人間て信じられない。」「人間ってドロドロしてるな。」「人間は怖いな。」(男は信じられない、女は怖い、などでもいいのですが、)などのような人間という存在に対して否定的な言葉をつぶやきますか?前者は、ライフスタイルの中に、他者に対して肯定的信頼的な思い込みがありますので、肯定的な出来事があったら、当然「だから、人間ていいんだよな。」とつぶやきますし、仮に否定的な出来事、例えば約束を破られるような出来事があったとしても、「でも、あの人はいい人だけどね。」などのような肯定的な側面に注目して肯定的な言葉をつぶやいたり、その後に、車の進路を親切に譲ってもらった出来事を強く意識して、「やっぱ、人間っていいな。」といつもの口癖をつぶやくのです。後者は、ライフスタイルの中に、他者に対して否定的不信的な思い込みがありますので、否定的な出来事があったら、「やっぱり、人間って信じられないな。」とつぶやきますし、仮に肯定的な出来事、例えば親切にしてもらう出来事があったとしても、「いや。何か企んでいるのかもしれない。」と思い、「人は信じられないからなあ。」といつも口癖をつぶやきます。それほど、ライフスタイルというものは強力なのです。強力だからこそ人生を決めてしまうのですが。良かったら、アドラー心理学カウンセリングを受けて、自分のどの思い込みが自分の人生を不幸せに向かわせている、あるいは悪癖や症状の元になっている、あるいは困難を作り出している、悪い人間関係を作り出しているということをはっきりさせませんか?はっきりさせたら、その思い込みを理想的な思い込みに変える「口癖」をカウンセラーと共に考案してみましょう。そして、思い込みが変わるまで口癖を、毎日毎日、いい続けましょう。飽きたら違う口癖を考案してみましょう。あなたの人生は確実に変わります。私はそう信じています。この記事を読んだあなたは、私本郷の電話カウンセリングを初回だけでなく、いつでも、60分3000円で受けることができます。熊本こころ相談室は、24時間予約受付中。熊本こころ相談室http://cocorosodan.jp/
2016年05月18日
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2016年05月18日
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