高野切のおけいこをしています。

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2016.04.26

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テーマ：暮らしを楽しむ(388659)

カテゴリ：習い事

高野切というのは、とても有名な古筆のお手本です。

もちろん、お手本用に書かれたものではなくて、

平安時代の後期、11世紀に書かれた

「古今和歌集」の写本の一つです。

古今和歌集は、和歌が1100種くらいありますが、

現存する高野切には、そんなにたくさんは載っていません。

室町時代以降、元々巻物とか冊子本だった和歌集などを、

鑑賞用に切断し、掛け軸や手鑑(てかがみ)にされていました。

そのうち、高野山に伝わっていたものを「高野切」と呼び、

その見事な書風は 仮名書道の最高峰 と言われているものです。

書いた人は、紀貫之と伝承されていますが、

筆跡を研究したら、三種類あることがわかり、

それで、第一種、第二種、第三種と呼び分けられています。

昨年は、この三冊を買って、大胆にも、

すべての臨書を、やっています。

こんな感じで、白いノートに和紙を貼って、書いていました。

今回は、ちょっとグレードアップして、

粘葉本みたいに製本した半懐紙版の料紙ノートに、

ほとんど原寸大でおけいこしていますよ。

そして、せっかくなので、横に仮名をふり、

和歌の意味も小さく左側に書きました。

昨年は、とにかく一回、全部書いてみることが目的だったけど、

今年は、とにかくそっくりに書くことが目的。

それで、３回から４回ずつ、同じ物を書いています。

お手本を一行ずつ折って、すぐ横に置いて見ながら書くのに、

なかなか、同じようにはいきません。

とにかく、文字の大きさから、墨の濃さ、かすれ具合まで、

本物とそっくりになるように書くの。

ひとまず、それをとことんやって、

筆使いを身に着けるのですね。

今は、3、4回くらいで先に進んでいますが、

それが終わったら、今度は、どれかページを決めて、

お手本を見なくても、本物そっくりに書けるまで、

何回も何回も、お稽古する予定です。

まずは、一つのお手本を三年間練習する、というのが基本だそうです。

私は、高野切第三種を練習することに決めたので、

和綴じノートを作っては、どんどん書いていこうと思います。

さて、実は今日、福岡市の植物園に行ってきました。

緑色の桜、御衣黄と欝金がどうなったか、見に行ったのです。

だけど・・・・

残念、ほとんどが散ってしまっていました。

先週の初めくらいに来たほうが良かったようですね。

だけど、なんか地震のことで頭がいっぱいになり、

植物園に行くことなんて、思いつかなかったのですよ。

今週末から、春のバラまつりが始まります。

今日は、まだまだほんの一部のバラしか咲いていませんでしたから、

来週くらいに行こうかな。

では、植物園の中で、毎年楽しみにしている花の一つ、

ユリノキをご紹介。

手がとどく高さの枝の花は、もう散っていたので、

上の方の花の写真ばかりです。

この葉っぱの形から、「ハンテンボク」とも呼ばれています。

つぼみの時の皮が、下に下がっていますね。

右下のが、皮をかぶったつぼみ。

左上は、まだ咲いたばかりのお花。

おやっ??

このユリノキの花の、オレンジ色のあたりから蜜が出ているらしく、

花を傾けると、けっこうたくさんの量の蜜が飲めるそうですよ。

でも、高い枝の花ばかりでしたので、

それは、断念。

お花を傷めたらいけませんしね。

このスズメバチ君も、ユリノキの蜜を吸いにきたのかな?

メープルのような、さわやかな蜜だそうです。

楽天で売ってないかなぁ・・・と思って、検索したら、

茨城県古河市のふるさと納税の返礼品 として、載っていました。

1万円納税したら、

「ユリノキ」「アカシア」「アカメガシワ」「エゴの花」

の、四種の蜜が届くそうですよ。(古河養蜂場から)

うーーーむ、心が動いてしまいそう。

だけど、実は私、蜂蜜は子どもの頃から苦手なのよねー。

甘すぎて、身震いがするのでした。

残念!!

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Last updated 2016.04.26 18:07:23
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■コメント

Re:高野切のおけいこをしています。(04/26)

nik-o さん

熱心にやられますね。その気力に感心するばかり。

私もユリノキは大好き。高くそびえてきれいです。いつも行く公園にはユリノキの森があって昨日通ったけど花はまだ気が付きませんでした。 (2016.04.26 19:34:56)

返事を書く

自分の世界に没頭して楽しめるのは

himawari6017 さん

至福の時と思います。時間もたっぷりありますし。
思いのたけ勉強してくださいね。

福岡植物園もう数年行ってませんね。この前行ったと思っても
もう何年前かした。動物園より植物園が好きな私です。もうすぐバラの季節になりますね。・ (2016.04.26 20:25:27)

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Re[1]:高野切のおけいこをしています。(04/26)

kororin912 さん

nik-oさん
＞熱心にやられますね。その気力に感心するばかり。

これまで仕事をばりばりやって、勤務時間内にその日しないといけない仕事を終わらせて、絶対、自宅に仕事を持って帰らないようにしていたので、それに比べたら、今は天国。ゆとりの生活ですよ。

＞私もユリノキは大好き。高くそびえてきれいです。いつも行く公園にはユリノキの森があって昨日通ったけど花はまだ気が付きませんでした。
-----
つぼみは緑色なので、見えにくいだけかもしれませんね。
低い枝に花が咲いていると、のぞきこむのが好きです。
(2016.04.26 21:01:53)

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Re:自分の世界に没頭して楽しめるのは(04/26)

kororin912 さん

himawari6017さん
＞至福の時と思います。時間もたっぷりありますし。
＞思いのたけ勉強してくださいね。

毎日、自分で、することを決めることができるのですから、こんな嬉しいことはありません。
こんなに趣味ばかりやっていて、ちゃんと年金も来ているので、ありがたいです。３８年間がんばったご褒美だと思っています。

＞福岡植物園もう数年行ってませんね。この前行ったと思っても
＞もう何年前かした。動物園より植物園が好きな私です。もうすぐバラの季節になりますね。・
-----
動物園は楽しいけど、どうしてもけものの匂いがするので、苦手です。
植物園にいると、花が咲いていなくても、森の香りを楽しむことができますからね。野鳥もいっぱいいるようです。

バラは、来週以降かな?
(2016.04.26 21:05:23)

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Re:高野切のおけいこをしています。(04/26)

にととらさん

高野切・・・・読み方さえも・・・
(2016.04.27 06:29:05)

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Re[1]:高野切のおけいこをしています。(04/26)

kororin912 さん

にととらさん
＞高野切・・・・読み方さえも・・・
＞
-----
高野山に本の一部があったことから「こうやぎれ」と呼ばれています。「切」とは全部そろってなくて、切れているから。

1049年頃に書かれたものだということがわかっているのですけど、905年に編纂された古今集の撰者の一人である「紀貫之」が書いたものだろう・・・ということになっていました。
それが、最近の研究で、三人の筆者が分担して書いたものだということがわかり、それぞれに仮に名前がつけられています。

私が今回書いている「第三種」は、三人の中で一番若い、当時31才だった藤原公経さんが書いたものだろうと言われていて、自由でのびやかな線が特徴です。

ちなみに第一種は、一番の責任者で重鎮だった藤原行経さんが書かれ、素直なふっくらとした線で、とても読みやすいもの。
第二種は、ちょっと筆を傾けて書かれたと思われる個性的な書風で、おそらく源兼行さんだろうと言われています。

昨年は、この三種とも全文真似して書いてみましたが、どれもそっくりに書くのは難しかったです。

今年は、第三種に真面目に取り組んでいこうと思っています。

(2016.04.27 08:03:31)

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