nik-oさんへ
ありがとうございます。
考えてみると、よくもまあ、何回も入院したものです。出産関係だけでも5回。それ以外の手術関係で、うーん、さっとわからないけど、8回かなぁ。忘れているのがあるかもしれない。

とにかく、がん保険も、医療保険も、十分掛け金の分、元を取っている気がします。
(2018.09.30 11:56:03)

2018.09.30
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カテゴリ: 手芸・工作など
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中に使った習字紙が100枚入りで、半分に切ったものを20枚二つ折りにして綴じたので、十冊分ありました。それで、せっかくだから、全部和綴じノートに仕上げました。






綺麗な友禅和紙なので、ご紹介します。
















youtubeに、
友禅和紙を染めているところの動画 がありました。

​この動画は、「さくらほりきり」というお店が紹介されているものでした。「さくらほりきり」が博多駅の近くにあったときは、よくお店まで行って、たくさんの和紙や小物作りのセットを買ったものです。

今は、東京本店だけになってしまったみたいです。残念。

そのかわり、川端通商店街の中に、「田中和紙」という和紙の専門店を見つけたので、ここ数年はその店で買っています。けっこう広いお店の中に、ずらーーっと和紙が並んでいるので壮観ですよ。

本店はやはり東京。浅草橋「鳥越神社」の斜め前にあるそうです。




さて、最後に載せた和紙ですが、これには私が書道教室で書いているような文字が並んでいます。
ふと見ると、えっ?



表題を書くための白い紙のすぐ横に、「やせほそりたまへれど」と読める。
それで、急に興味がわいて、ほかの部分も読んでみることにしました。そして見つけた短い文をあわせて検索してみたら、この文章は「源氏物語」の第四十帖「御法(みのり)」の一部分でしたよ。

そして、やせ細っていたのは「紫の上」、源氏と並ぶヒロインですね。








昨夜、ここまで書いたところで、「源氏物語」の世界に迷い込んでしまいました。それで、「下書き保存」をして、今日仕切り直しです。



源氏物語全体のあらすじを書いて、なぜ紫の上がやせ細り、中宮に見守られながら亡くなったのかを、くどくどと書くつもりだったのですが、それは省略しますね。

関係者が多すぎるし、因果めいた出来事も多すぎ。


では、紫の上関連のことだけ。

なぜ痩せたのかというと、病気になってしまったから。なぜ病気になったのかというと、信じていた光の君が天皇の娘を正式な妻に迎えたことによる心労から。



少女の頃に拉致監禁されて、光君によって教育され、素晴らしい女性へと成長した紫の上


いくらなんでも父の奥さんを正式に自分の妻にするわけにはいかない。
そんな時に見かけたのが、まだ幼かった「紫の上」。藤壺とそっくり(姪にあたる)だったのだ。


光君には正式な妻「葵の上」がいたから、ずっと隠された存在だったけれど、「葵の上」が六条御息所の生霊に悩まされ、「夕霧」を産んだあとに急死してから、ようやく存在を周囲にも知らされることになりました。
でも、「紫の上」の実母は正妻による圧力のためか、出産後すぐに亡くなっていたし、父親もあてにできない。おまけに子供も産んでいない、という不安定な立場でした。

そこへ、天皇の娘である三宮が、光君の正式な妻としてやってきたので、大変です。ますます不安定な立場になってしまいました。


この姫は、養母の「紫の上」がすっかり弱ってしまったと聞き、病床に見舞いにきたのだけれど、ついに、紫の上は亡くなってしまいます。

そのシーンが上の友禅和紙に書かれた部分なんですね。


線を引いたところが、ちょうど区切りのようです。線の後には中宮が見舞いに来たところ、線の手前には、紫の上が亡くなる前に中宮と詠み合った和歌などが書かれていますから。



では、今日の短歌


〇 健康法と 言われてうれし 昔から
         落ちたる物は 足で拾いぬ

 〇 十三度 引っ越して今 丘の上の
         この二階家が 終(つい)の住処(すみか)か

 〇 これまでに 受けた手術は いくたびか
          そのおかげなり 今の人生

 〇 珍しき 手術のときは インターン
         山ほど集まり 見世物となり

 〇 手術台 全身麻酔を 受けるとき
        このまま目覚めぬ 恐怖を覚ゆ

 〇 部分麻酔 骨を切る音 たたく音
         医師の会話も 聞こえてドキリ

 〇 手術後の 管が次第に 減ってゆく
         全部とれたら 退院待つのみ

 〇 「きっと戻る」 笑顔で入った 手術室
      奇跡はならず 亡くなりし父

 〇 一瞬の わたしの油断で 起きた事故
        轢いたおじさん 気の毒になり

 
 〇 「寒露」近し 万年筆をよく洗い
        「時雨」という名の インクにしてみる

しばらく筆ペンばかり使っていたので、今度は万年筆で短歌を書こうかな。





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Last updated  2018.09.30 14:20:13
コメント(10) | コメントを書く


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Re:結局10冊作りました。(09/30)  
立派な蔵書に仕上がりましたね。
湿気を避けて長く保存してください。 (2018.09.30 09:40:04)

Re:結局10冊作りました。(09/30)  
kororin912  さん
今、二冊目の真ん中くらいまで書いたところです。こういう「小物作り」が大好きなので、使う楽しみがあってうれしい。

短歌会の皆さんにも見ていただこうかと思っています。
(2018.09.30 10:15:17)

Re:結局10冊作りました。(09/30)  
nik-o  さん
どれも素敵に仕上がっていますね。

コメント、短歌から、色々大変だったのですね。その経験からも深い人生観を持っておられるのでしょうね。 (2018.09.30 10:16:10)

Re[1]:結局10冊作りました。(09/30)  
kororin912  さん

Re:結局10冊作りました。(09/30)  
scotchケン  さん
たくさん作ったのですね~、これからいっぱい短歌を詠まなくちゃ~

発表する会に入ったので張り合いがありますね。

作品というのは誰か第三者に見てもらう、聞いてもらうことで
次の意欲につながるものでしょう。

台風。大過なきことをお祈りします。 (2018.09.30 13:40:29)

Re:結局10冊作りました。(09/30)  
大分金太郎  さん
10冊も作ったのですか、凄いですね。
勉強家でもあり、とても関心しています。年を取ると億劫な事が多くなりです。
短歌・・・入院が多かった様ですね。

(2018.09.30 13:59:45)

Re[1]:結局10冊作りました。(09/30)  
kororin912  さん
scotchケンさんへ
筆ペンでも書いているので、仮名書道教室のみんなにも見てもらいました。短歌会があるのはまだまだ先なので、それまでに何冊くらい出来上がるか・・・

こうして、ブログにのせるのでも、意欲につながりますね。

ではさっきガソリン入れに行ったときのこと。

「台風の 中を子供が 二人行く かさもささずに 犬までつれて」

こちらは、風がほんの少し強いくらいで、雨はほとんど降っていません。
(2018.09.30 14:07:32)

Re[1]:結局10冊作りました。(09/30)  
kororin912  さん
大分金太郎さんへ
何回も入院して手術を受けていますが、このうち、救急車で運ばれて緊急手術、そのまま入院というのは、一回だけです。その時でも、病院には自分で電話をして、入院の支度も自分で済ませていました。いよいよ自分で車を運転して出かけようとした時に、貧血を起こして動けなくなったので、救急車を呼んでもらいました。これは、なかなかの緊迫感がありました。

病院についたら、権威のありそうな外科のお医者さんたちが5人くらい、私の到着を待っていたので、それでもびっくりしました。すぐに全身麻酔、緊急手術でしたよ。

大分県は、突風や雨による被害が出ているのではないですか? どうぞご注意くださいね。


(2018.09.30 14:13:02)

Re:結局10冊作りました。(09/30)  
ごねあ  さん
kororinさんのやる気はすごい!感心します。

一瞬の わたしの油断で 起きた事故 轢いたおじさん 気の毒になり

これはkororinさんが飛び出しでもしたのですか? (2018.09.30 19:32:08)

Re[1]:結局10冊作りました。(09/30)  
kororin912  さん
ごねあさんへ

はい、そうなんですよ。いけないのは明らかに私。
小学校3年生の時のことなんですが、登校する途中に「開かずの踏切」と言われるところがあったのです。博多駅とその隣の竹下駅の間にあったので、線路を入れ替えるときなどは、踏切を閉めっぱなしで列車が行ったりきたり。みんなが学校や仕事場に急ぐ時間帯に、10分とか15分とか閉まりっぱなしになってしまうので、皆あせっていました。

その踏切が開いたとき、私は走って踏切を渡ったのですが、その時に、道の反対側に友達を見つけたものだから、そのまま走って道を横切ってしまったの。当然、私と同じようにあせって踏切を渡っている車やバイクもいっぱいいて、その中の一台にぶつかってしまったというわけでした。
車のことなんて忘れて、ただ一心に友達の方に向かって走って渡ってしまった私が悪い。

私をひいてしまった人は、アサヒビールに勤めている人でした。よろよろしたおばあちゃんとか、その人があとで私の家にもあやまりにこられましたが、警察に行ったのかどうか、全く記憶がありません。

賠償金とかも、もらってないのじゃないかなぁ。
あ、三ツ矢サイダーを1ケースもらったのは覚えていますけどね。

(2018.09.30 20:23:48)

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