2018.12.08
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カテゴリ: 習い事
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これは、まだまだ完成形ではないのです。でも、基本の形はこれ。

この短歌は、建礼門院右京大夫(けんれいもんいんうきょうのだいぶ)という人が作った歌です。
奈良・平安・鎌倉の頃は、星を詠んだ歌としては、中国から伝わった「七夕」関連のものが多く、この歌のように、星そのものの美しさを詠んだものはほとんどありません。

この歌は「建礼門院右京大夫集」という家集の中に出てきます。

彼女は、若い頃に建礼門院・平徳子(高倉天皇の皇后となり、安徳天皇を産んだ人)の元に出仕し、その頃に平家の公達 平資盛(清盛の嫡男重盛の次男) と恋仲になります。でも、その後平家は源氏に滅ぼされ、資盛も都落ちしました。そして資盛は、

あるほどが あるにもあらぬ うちになほ
     かく憂きことを 見るぞかなしき
(生きていることが生きていることにもならない、この世のうちにあって、その上こんなつらい目にあうのは悲しいことです)



それを知った右京大夫は、歎き哀しみ、傷心の日々を過ごしました。自分が仕えていた建礼門院徳子が入水したのに助けられてしまい、出家し、大原の寂光院で安徳天皇と平家一門の菩提を弔っていると知り、訪ねていきます。

その女院のお姿を見て

なにごとにつけても、世にただ、なくもならばやとにみおぼえて、
  (女院さまの変わりはてたお姿、消えやらぬあの方の面影など、何事につけても、ひたすら死んでしまいたいとばかり思われて)
なげきわび わがなからましと 思ふまでの
     身ぞわれながら かなしかりける
(嘆き疲れその果てに いっそのこと死んでしまえたら と思うまでになったわが身が われながら切なくいとしい)



都にいても、悲しいことを思い出すばかり、と、比叡坂本に行ってはみたものの、やはり思い出されるのは資盛のこと。

ありし世に あらず鳴子の おときけば
    過ぎにしことぞ いとどかなしき
(昔とはすっかり変わった世の中になってしまって 風に鳴る鳴子の音を聞いていると 過ぎていった懐かしい日々が思い出されて いっそう悲しくなる)

我が心 うきたるままに ながむれば
      いづくを雲の はてとしもなし
(揺れ動く心を抱いて 都の方を眺めると 雲は広漠と続いていることよ 私の物思いもはてしない)



ここからは、現代語訳で
…十二月ついたちごろだったでしょうか、夜になって雨とも雪ともつかぬものがちらついて、雲の行き来があわただしく、すっかり曇りきってはしまわないで、あちらこちらに群がって星がかすかに見え隠れしていました。
はなだ色
これまでにも月のように明るい星月夜を見慣れてはいましたが、旅先という折が折だからか、ことのほかすばらしい気がするにつけても、ただ物を思うばかりです。


 月をこそ ながめなれしか 星の夜の
      深きあはれを こよひ知りぬる
(これまで月を眺めなれてきましたが、星月夜の心に染み入る美しさに 今宵はじめて胸打たれたことです)

これまでずっと、亡き人のことを偲んで涙にくれていた右京大夫にとって、この星月夜の美しさは、しばし心が晴れたひとときだったようですね。(この後に続く歌は、やっばり悲しそうです)


というわけで、この歌を選び、今回の展覧会に出す作品作りをしているのでした。



一月には表具屋さんに出すので、12月中には仕上げて、先生にOKを出してもらいたいなぁ・・


おまけ



もうひとつ


こういう古文書も参考にして、どんな仮名を使うか、考えています。







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Last updated  2018.12.08 23:38:34 コメント(6) | コメントを書く


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