団塊定年日記

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2024.03.19
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テーマ: 研修会(4)
カテゴリ: カテゴリ未分類

2024年3月14日(木)日立社友クラブ茨城支部の第88回研修会が東京王子であり、
これに参加した。前回は昨年9月28日に行われ今回は2度目の参加となる。今回の参加者
は18名。
 集合場所は7時「大みか駅前」あるいは7時15分「日立南ドライブイン」のどちらか。
小生は車を使わなかったので「大みか駅前」にした。久し振りの5時起き、トーストとコー
ヒで簡単な朝食を摂り、カミさんに「常陸多賀駅」まで送ってもらう。6時45分発の電車
に乗り6時50分に「大みか駅」に着いた
 小型の観光バスが止まっていた。会費の10,000円を払い、中央付近の席に座る。
昨年10月からバス代が約3割値上げとなったため、会費も高くなった。今回はバスが
小さかったため、二人掛けになった。隣は同じ職場の先輩SJさんだった。
 常磐高速「守谷」サービスエリアでトイレ休憩の後、首都高に入り、首都高の渋滞もなく
予定通り10時頃に飛鳥山博物館駐車場に着いた。ここでバスを降り、三つの博物館と三つ
の食事処から各々一つ選び昼食を摂る。集合は13時10分。時間は充分ある。

                 飛鳥山公園(その1)

                飛鳥山公園(その2)

        北区飛鳥山博物館、紙の博物館、渋沢史料館の共通入場券、世話人から
        各自に配布された。

1.北区飛鳥山博物館   

             北区飛鳥山博物館前での集合写真
 区立の博物館としては立派だった。北区の歴史、自然、文化などについて14のテーマに
分けて展示。学芸員により、古代から江戸時代、現代までの歴史について説明があった。
八代将軍吉宗が飛鳥山公園を整備して庶民のために観光地化した。明治6年に上野公園などと
もに国立公園に指定された。

           豊島郡何衙正倉(としまぐんがしょうそう)
           奈良・平安時代の米を納めた倉を復元

            中里貝塚貝層剥ぎ取り標本(その1)
            縄文時代の日本最大級の貝塚の貝層
            大変な迫力を感じた

            中里貝塚貝層剥ぎ取り標本(その2)
2.紙の博物館
 150年前の1873年、王子の地に渋沢栄一の主導により抄紙会社が設立された。西洋式
の技術と機械による洋紙の製造会社(現在の王子製紙)で日本の近代製紙の原点となる会社。
 パルプを作るグラインダーや抄紙機など製造設備の展示や、紙の歴史、文化、産業などに
ついて紹介。世界的にみても珍しい博物館。

                  紙の博物館玄関

                 和紙に描かれた屏風絵

             パルプを作るポケット型グラインダー 
 紙の博物館の見学を終え、飛鳥山公園内のレストラン「エプロンマーク」で昼食。
ジンジャポーク(¥1500)を頼む人が多かった。肉は厚く、柔らかでジューシー
で美味しかったが、木製のナイフには手こずった。昼食後、渋沢史料館を見学した。

3.渋沢史料館
 近代日本経済の父とされる渋沢栄一の活動を紹介している博物館で1982年に
栄一が住んでいた旧渋沢邸の跡地に建てられた。館内には渋沢栄一91年の生涯と
栄一が携わった様々な事業や活動を年齢ごとに展示。年齢ごとにその年に何をした
かが説明されていたが、どの年も無駄がなく、事業に打ち込まれた偉大さを見るこ
とができた。

                 渋沢史料館玄関

                  館内の展示

          年齢ごとにその年に何をやったのかが説明されている
          活動内容の豊富さとともに、1年たりとも無駄に過ご
          さず91歳まで生きた栄一翁の凄さを見た。

                   渋沢栄一像
 ・晩香蘆(ばんこうろ)
   1917年竣工。国の重要文化財。栄一の喜寿のお祝いに清水建設から贈られた洋風茶室で
  内外の賓客を迎える茶室として使われた。

                   晩香蘆

                 晩香蘆の内部
 ・青淵文庫(せいえんぶんこ)
   1925年竣工。国の重要文化財。栄一80歳のお祝いと子爵に昇格したお祝いに
  竜門社(現:渋沢栄一記念財団)から贈られたもので栄一の書庫と接客の場として使
  用された。

                 青淵文庫(その1)

                青淵文庫(その2)

                  青淵文庫の内部
4.国立印刷局東京工場(National Printing Bureau)
 3つの博物館と昼食を終え、予定より10分早く、13時には全員バスに戻った。飛鳥山公園
の隣に位置する国立印刷局東京工場までは5分程度だった。駐車場のテントで事前に提出してあ
った見学者リストとマイナンバーカードあるいは運転免許証による本人確認作業、手荷物検査が
おこなわれた。
 確認、検査が終わると、見学者を示す首からかける見学者カードが渡された。
 建屋内にある見学者のためのプレゼンテイションの部屋に案内され、カメラ、携帯電話、時計、
財布などの所持品を各自ロッカーに入れた後、国立印刷局話をDVDを交え伺う。プレゼンターは
男性でベテランといった感じだった。
 国立印刷局は昭和6年に設置。平成26年に東京工場に名称変更。
 国立印刷局は本局、工場、研究所の3つの組織からなり、工場は全国に6つの工場からなる。
東京工場、王子工場、小田原工場、岡山工場、彦根工場、静岡工場。
 国立印刷局の使命;社会基盤を支える日本銀行券、官報、旅券などの製品や情報サービスを
          確実に提供することにより、日本経済の発展と国民生活の安定に貢献する。
 国立印刷局の製品;日本銀行券(お札)、証券類(旅券、郵便切手、印紙・証紙など)
          官報、法令全書、予算書、決算書など
 お札は偽造防止することはもちろん、誰にとってもつかいやすいことを目指し、お札はどんどん
進化してきた。
  〇超絶技巧とテクノロジーでART(アート)なものづくり
  〇「多くの人が使いやすい」を目指したユニバーサルデザイン


 今年(2024年)7月3日、20年ぶりに新しい「日本銀行券」が発行される。新紙幣
の壱万円札の肖像には、渋沢栄一が採用された。渋沢は日本の近代経済社会の基礎を築いた
ことで知られるが、一橋領の藩札の発行や新貨条例・国立銀行条例などの制度づくり、洋紙
製造会社の立ち上げなど、紙幣の発行や流通においても、大変重要な役割を果たした。
 プレゼンテーションの後、二人(内女性一人)の案内者に連れられて、製造現場に入った。
二階からガラス越しの見学だったが、7月3日から使われる新一万円札の印刷の様子を垣間
見ることができた。工場見学後に偽装防止技術の説明などを受けた。体験コーナで一億円の
重さを体感することができたが、重いと感じた。
 展示室の脇の廊下で新一万円札が印刷されたタオル、Tシャツ、サブレのお土産を売って
いた。小生はカミさんにサブレ(600円)を購入した。家で食べたが美味しかった。

 廊下の端のテーブルに記念スタンプを置いたテーブルがあったのでお土産に押印してみた。
お札を作っているところのスタンプだけに、線が細く繊細で美しく仕上がった。よくある
ゴムのスタンプとはまったく違う。

                    記念スタンプ

                 見学後の集合写真
15時頃見学を終了、案内してくれた人が手を振ってバスを見送ってくれた。お土産の
販売といい、説明者の人のかけかたといい。国立印刷局は外部への宣伝に、力を入れてい
るなと感じた。
 予定通り、18時に「大みか駅」についた、久し振りに充実した1日を過ごすことが
できた。


​                        つくば学園都市の研究施設の見学






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Last updated  2024.03.19 22:48:45
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