ソウル生活〜

< 新しい記事

新着記事一覧(全1709件)

過去の記事 >

April 16, 2018

今年の学生たち

(2)

カテゴリ：日本語教師の空

学生には自分の名前はカタカナで書かせている。

が、いつまで経っても自分の名前が書けない学生が多いので、カタカナで書いた名前カードを教科書に貼らせている。

この名前を書くラベルを教科書に貼らせると、ゴミが2枚出てくる。

このラベルのゴミを平気で教室に捨てるので、「捨てないで！」と注意しても、そこらへんの机の上においていたり、後ろに落ちていたりするので、

ゴミを私が回収することにしている。

私が「ゴミ」と箱を出すと、

男子学生は、ゴソゴソとポケットの中からラベルのゴミを取り出した。

初めて、見たよ～、ゴミをポケットに入れた学生。

ある男子学生は、筆箱の中から取り出した。

でも、相変わらず、授業が終わったあとで、椅子の下にコーヒーコップが置かれていることはある。

氷が残ったコーヒーカップを捨てながら、思った。
今度から、写真に撮って学生に注意しよう！！！

教室はゴミ箱じゃないんだぜ。

超初級クラスも動詞を勉強して、彼らのプライベートな時間の様子がわかるようになった。

警察の尋問のように私が聞き出すわけなんですがね。

学生には、私が本当に真実を聞きたくて質問している訳じゃないんだから、本当のことだけを答えなくてもいいですよ。嘘でもいいですよ。でも、わかりません！とは答えないでください。
コミュニケーションが重要ですよ。

と、初めから学生には伝えてある。

～場所　へ　行きます。

と言う練習で

　学生：世宗市の호수공원(湖水公園）へ行きました。

という男子学生がいたので、

　ほし：誰と行きましたか？

　学生：彼女と行きました。へっへっへ

　ほし：何で行きましたか？

　ほし：誰の車で行きましたか？

　学生：レントゥ、レントゥ、

　ほし：レンタカー？！！　いくらでしたか？

　学生：1時間　3000ウォン

レンタカーをして、彼女と世宗市の湖水公園に行ったんだって。

7時間借りて、21000ウォンだったらしい。

バスで行けば片道1500ウォンくらいで行けるのに。

先週は、桜が最期の見ごろだったと思うので、ドライブは気持ちよかっただろうねえ。

その学生に、来週の土曜日はどこへ行きますか？（時制の勉強）

と聞いたら、来週は、彼女とレンタカーで○○へ行きます。だって。

お金は夏休みや冬休みにアルバイトをして貯めて、彼女と半分ずつお金を出し合ってデートをしているらしい。

レンタカーで週末デートしている学生は初めて見ましたね。

今学期もカップルで授業を受けている美術系の4年生がいる。

4年生なので、落ち着いているし、美術系なので二人とも雰囲気があってカッコいい。
女の子はモデルみたいに背が高くてきれい。

　　ほし：ヒジェさんは、先週の土曜日、どこへ行きましたか？

　　男子学生：病院へ行きました。

　　ほし：誰と行きましたか？

　　男子学生：彼女と行きました。

他の学生たち　うわぁあああああ！！
今まで、二人が単なる友達かどうかわからなかったので、みんな、喜んでた。

　　ほし：病院へ何で行きましたか？

　　学生：彼女の車で行きました。

それで、私が彼女にも同じ質問をしたら、

　　女子学生：病院へ友達と行きました。

彼、彼氏という単語も習ったのに、わざわざ「ともだち」だって。

それを聞いて、男子学生は鉛筆を机に投げた。拗ねたんですね。

それを見て、ほかの女子学生が、その彼女に

　　学生：ヒジェさんは彼氏ですか？

　　女子学生：友達です。

ますます拗ねる男子学生。

女子学生はニコニコ、男子学生は拗ねてぶーーーーーーー。

韓国男子もずいぶん変わったよね。

授業の後で、二人一緒に私のところにきて

　せんせ～、病院へ行ってください。痛いですね。

と、私をいたわってくれた。

私、先週の火曜日から声が出なくて、マイクを使って授業してたんです。

そして、女子学生は、男子学生のことを「彼氏」と私に言ったので男子学生は満面の笑みになりました。

私の声は木曜日まで出なかったので、ずっとマイクを持って息だけの声で授業をした。

レベルのあるクラス学生たちは、私の心配もせず、積極的に何かをするでもなく、
なんども同じことを言わせたり！！！
こんなに辛そうに授業をしている私に同情もないんかい！！！

と思ったが、
超初級のクラスの学生たちは、心配してくれて自分たちができることはさっさとしてくれて
本当に助かった。

超初級は履修登録するときに、競争力が激しくて必死で履修登録した学生たちなので、
やる気が違い、授業態度がとてもいい。
私が初めから教えているので、教えやすいのもある。

こっちが調子が良くないときに、いい学生たちがいると助かるということを実感しましたね。
授業態度がよくないというか、成績のA+だけを目指して履修登録している学生たちだと、調子が良くないときには、益々、辛いということも実感。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう