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5年目のありがとう。当ブログ、「320life」(じつは「みにまるらいふ」と読みます)。本日5周年を迎えました!いやあ、まさか5年前、2人め(息子)の育休中にはじめたブログが、5年も続くとは思わなんだよね。やめるやめる言いながら、育児ブログから読書ブログになったりしながら、なんだかんだ続いております。最近のアクセスはこんな感じです。1日千数百pvっていうところ。だいたいその日にアップした記事が30〜40pvで、残りは過去記事へのアクセスです。過去の百均商品レビューなどへの検索流入が多い。となると、「いや今このブログやっている意味って?」とか、「この自己満足な読書記録、私しか読んでないのでは?」と感じてしまうんですが、そんなときは過去に頂いた感想(アンケート)を読んで「やっぱりもうちょっとやろうかな」と思い直しています。このブログの過去記事のカテゴリで言うと、ひたすら晩御飯を記録した「ワーキングマザーの晩ごはん」がおすすめです!料理するのほんま嫌い。昨日も「なんで当然みたいに私が毎日毎日ごはん作らなあかんねん」と夫にキレました。ランキングカテゴリの話最近、にほんブログ村のカテゴリを、「本ブログ」1つから、下の3つに変更しました。押していただくと、「あ、誰か読んでくれたんだな」と思えるので、ぜひお願いします。笑にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村どれもこのブログを構成している要素だと思ったので。あと、「ワーキングマザーブログ」については、2020.08.09 「ワーキングマザーブログ」とは何ぞや。みたいに、「そうじゃない異分子」みたいなのが混ざっていることをどうなんかなと思っていたんですが、逆に「こういうのもいるぞ!」と知ってもらえたらいいなと思って。私のままでママをやる。母でない過去と、母である現在と、そしてそのどちらでもある未来と。これからの話このブログ書いている時間でほかのこと出来るのでは…?とわりと頻繁に思うのですが、同時にこのブログに「書く」という時間があるから、私は自分の中の気持ちや考えを整理して吐き出すことが出来ているのだとも思います。いつも来ていただいている方も、最近おいで頂いた方も、ありがとうございます。毎朝同じ電車に乗り合わせる人の、その時読んでいる本の表紙を眺めるみたいに、このブログのことを思っていただけると嬉しいです。にほんブログ村
2023.06.04
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。今週のふりかえりいやあ、やはりカラフルだと気分が上がりますね。あじさいが咲き始めて、とても好きな季節です。雨だけど。梅雨だけど。レインブーツ(私はレインスリッポン)買ったら、ほんと雨の日の苦痛感が減ったので、おすすめです。雨の日に靴が濡れない&靴の中が濡れないだけで、QOL爆上がりです!今は新しい傘がほしい。(黒の折りたたみ傘1本で生きてるんだけど、穴開いてる。)えー…残業したり、休日出勤含めの12連勤で、反訳トレーニングが溜まりました。3日くらい溜まるともうやる気なくなるよね!がんばって消化してるなう!洋書読みのはなしRed, White & Royal Blue RED WHITE & ROYAL BLUE [ Casey McQuiston ]洋書("Red, White & Royal Blue")ついに!ついに5月29日に、2巡目を読了しました〜!!!長かった。去年の8月2日から読んでたんよ?嫌すぎて中断しまくりましたが、なんとか最後まで到達できました。2022.3.2-2022.7.25 の1巡目は、辞書なしで読んでみて。2022.8.2-2023.5.29 の2巡目は、辞書を引いて書き込みながら読んでいて。今回3巡目は、もう2巡目で調べて書き込みしてあるからわからない単語もないし、1巡目みたいにそのまま読もうと思ってました。…2日めにして飽きました(早っ)。いや、私ほんっとーに飽きっぽくて、同じことを繰り返しできないんですよ。で、「飽きる」→「嫌になる」→「やらなくなる」の悪循環。そこで、「このままじゃだめだ!何か目新しいことをしなくては!」と思い立つ。しかし新しい洋書を読むとまた言葉がわからないし、この本の単語も全然覚えられてない。そうだ、audiobook を聴こう。というわけで、音声版を聞きながら本の文字列を追い、オーバーラッピングしながら読むことにしました。新しいことだから楽しいし、進行も速いし(1日8頁くらい進む)、単語の発音も確認できる。3巡目は音声+文章に決定!…私この本、あと何回読むつもりなんだろう。今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分経常収支の黒字額 前年度の半分以下にJAPAN POSTS SHARP FALL IN CURRENT ACCOUNT数字、苦手です。でも、反訳トレーニングしてたら、「million」と「billion」が出来るようになってきたかも。火曜日放送分駐日大使ら LGBT差別反対呼びかけENVOYS TO JAPAN POST VIDEO SUPPORTING LGBTQ RIGHTSこの回、Discussion Session の Tom さんの話良かったです。I love hearing different styles of English. It's like how different orchestras all play a certain piece differently. For me, the way someone talks is part of their identity — and that's something to be proud of.ある曲を、オーケストラが違えば違ったふうに演奏するように、英語もまた話し手によって違う。それは確かに、その人の世界観であり、アイデンティティに違いない。英語を話すときに間違えるのを恐れるな、というのも自転車の練習に例えていらして、そのくだりも良かったです。水曜日放送分白川村の合掌造りの家屋で屋根のふき替えWORLD HERITAGE THATCHED ROOFS REPAIREDサッチャーさんの名前が職業由来だったとは。マーガレット・サッチャーってめちゃくちゃ植物な名前なんやな…。木曜日放送分タイ総選挙 野党2党で過半数THAI OPPOSITION PARTIES SEEK COALITION AFTER ELECTION WIN金曜日放送分模型の見本市 開催JAPAN'S COOLEST PLASTIC MODELS ON DISPLAY IN SHIZUOKA来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分G7 各国首脳ら原爆資料館を訪問LEADERS WRAP UP FIRST DAY OF SUMMIT火曜日放送分ゼレンスキー氏 “バフムトかつての広島に似る”ZELENSKYY STRESSES RESOLVE TO DEFEND, REBUILD UKRAINE水曜日放送分“マリー・キュリー賞”に市川早紀さんMARIE CURIE AWARD HONORS JAPANESE FEMALE RESEARCHER木曜日放送分終盤国会 与野党の攻防激化もFACE-OFF IN DIET金曜日放送分英女王が贈呈 土佐藩士のサーベル見つかるSWORD PRESENTED BY QUEEN VICTORIA TO SAMURAI FOUND IN TOKYO予習で一番気になったのはこのニュース。わくわく。今週のつぶやきここのところ鉛筆を使っているのですが、いよいよ鉛筆削りで削れなくなってきたので、デザインカッターで削っています。どこまで使えるのだろう。鉛筆削りで削ると、芯も削ってしまってすぐにちびてしまうので、これからカッターで削ろうかなあ。紙ヤスリをかけると削り跡が滑らかになるけれど、このガタガタした荒々しい削り跡も好きです。私は「マッターホルン」と呼んでいます。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.06.04
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書名キットとパーシー [ キャット・セバスチャン ]引用「とにかく」パーシーはさらに続けた。「自分の主義だと信じていたものはただの行動原理でしかなかったし、今置かれている状況では何の役にも立たない。この頃は、新しい情報にぶちあたるたびに、頭の中を整理しなきゃならなかった。ほら、新しい本を買ったら、本棚にある本を移動させて、新しい本が収まる場所をつくるだろ?」そこで誰と話しているか思い出したようにちょっと笑った。「きみはそうじゃない。無理やり押し込む。本棚がそうだった。でも、分別のある人は秩序を守ろうとするものなんだ」感想2023年119冊目★★★注意!海外ボーイズラブ(メンズラブ)です。舞台の明示はないのだけれど、産業革命以後、19世紀…?のイギリス?(歴史に疎いので違ったらごめん)金持ちの馬車を狙う紳士的な強盗として名を馳せたキット・ウェブ。撃たれて投獄され、絞首刑になる前に脱獄したものの一生片足を引きずることになり、泥棒稼業からは足を洗うことに。今はしがないコーヒーハウスの店主をし、刺激のない毎日に飽いている。そんな時、店にひとりの見目麗しい若者が訪れる。キットの名を知り、仕事を持ちかけてきたのは、貴族の息子。父親からあるものを奪ってほしいという。年上のならず者と、貴族の若造。この場合、どっち?私は表紙の絵もあり、元強盗×貴族かと思って読み進めていた。(挿絵が入るタイプの本だったけど、この方の絵、とっても素敵だった)しかし設定は萌えるんだけど、海外のBLって基本リバやねんな…。対等な関係だからということがあるのかもしれないんだけど。受け攻め固定カプが好きなので、ちょっとそこが毎回「うーむ」となり、私の中の左右が逆になるシーンは薄めで足早に駆け抜けるようにしている。あと濡れ場が途端に現実味ないYAOI感。ロマンスノベルみが強い作品。よく分からなかったのが、庶子であることが判明すると、貴族の正当な後継者としてのすべての地位を失うということ。母親の地位とか家柄とか、関係ないんだ…?重婚になるから?キリスト教だからアウトってこと?娼婦であっても、庶民との間に生まれた子どもであっても、正式な婚姻が結ばれていれば、その妻と子どもがすべての権利を有するのだというのが、「えー」という思い。日本的な同時代の考え方でいくと、「本妻」はあっても、本妻の位が低かったり、実家が弱かったりするとその子が後継者にならないってままあることだし、そもそも一夫一妻じゃなかったし…。というところが「へえ、イングランドはそうなんだ」という感じだった。当時のイングランドでは同性愛が犯罪だったというのも「日本だと普通やったしな〜」と思う(シャーロック(原作)でBLしようとすると、そこに引っかかるんだよねえ)。翻訳がガタガタしていて読みづらい。後半になると慣れてくるんだけど、なめらかでないのでいまいちだった。著者は、セバスチャン,キャット(Sebastian,Cat)アメリカ南部に住むボーイズラブノベル、ロマンスノベル作家。出産前は法律事務所で働きながら高校や大学でライティングを教えている。現在は3人の子ども、2匹の犬、夫と暮らしながら小説家として欧米で人気を博しているという方。この本、いいところで終わっているし続編ありそう、と思っていたら、表紙に「ロンドンの小悪党シリーズ 1」とあった。著者のホームページを見ると、London Highwaymen:The Queer Principles of Kit WebbThe Perfect Crimes of Marian Hayesで、続きが出ている。シリーズ初刊が2023年1月に出版されたばかりだから、続編の日本語訳はまだまだかな。貴族の幼馴染・マリアンがなぜ最後に裏切ったのか、強盗の元仲間がその後どうなったのか、ここらへんが明かされるのかなあ。最後、貴族が身分を捨ててコーヒーハウスの隣に引っ越してくるの、私の性癖に刺さりました。あーもう。もう!末永くお幸せにー!!笑(昔はこういう時、ニコ動なりpixivでは「ここに教会を建てよう」って言ったけど、今は言わないのかねー)にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.06.03
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書名栞と嘘の季節 [ 米澤 穂信 ]引用「たぶん、図書室は、っていうか図書館は、偉大になれる可能性の担保なんだと思う。それがどれぐらい使われるかはあんまり問題じゃなくて、あるかどうかが問題になる」「偉大にって、誰が、どんなふうに」「誰でも、どんなふうにでも。だからこれだけの本が必要だし、こんなもんじゃ足りない」(略)「悪い答えじゃなかったと思う。本当のことを言うと、割と気に入った。でも、ゼロをプラスにできる施設って考え方じゃ、足りないと思うな」感想2023年118冊目★★★2022.05.21 黒牢城 [ 米澤穂信 ]2021.07.30 本と鍵の季節 [ 米澤穂信 ]の米澤さんの作品。この本は、『本と鍵の季節』の続編。前作を知らなくても読めないことはないけど、たぶん楽しさ半減どころか1/3くらいだと思うので、先に『本と鍵の季節』を読むことをおすすめします。今回は、短編ではなく、1つの物語だった。読み終わってスッキリするタイプの「日常の謎」系ミステリーではなく、最後に「で、このあとどうなったんだろう…」と思う。というわけで、以下ネタバレ注意。図書委員の堀川次郎と松倉詩門。返却された本に毀損などがないかを確認していた堀川は、『薔薇の名前』の下巻に栞が挟まれたままであることに気付く。それは、凝ったデザインで、ラミネート加工された押し花。ーーートリカブト。猛毒の草が、なぜここに。堀川と松倉は、栞の持ち主を探し始める。同時期に、写真部のひとりが撮影した写真が賞を獲る。トリカブトの花が写り込んだその写真は、校内で撮影されていた。花壇の花を葬っていた少女・瀬野と、図書委員の二人は栞の持ち主を追う。瀬野の思い出、そして栞を「切り札」と呼ぶ集団の存在。「何があっても、どんなことをされても、お前が生きていられるのは私が生かしてやっているからなんだ」。そして生徒指導の教師が倒れーーー。まず、手作りでラミネート加工された猛毒の花の押し花の栞っていうシチュエーションが良い。このアナログなアイテムが、何気ない日常に潜む可愛らしい、目に止まらないちっぽけな存在が、何十人もを死に至らしめるほどの威力を持つ。そのギャップ。そして、表面的には平凡な高校生活を送っているように見える「普通の高校生」たちが、それを持たなければいけないそれぞれの理由。お守りのように、切り札として。人は、目に見えるものだけを見る。けれどそれがすべてではない。本当にそれを使うかというと使わないのだろうけれど、それを望む気持ちは分かる。力を持たない自分、力の下に置かれている自分。それが本当は、形勢逆転の反撃の一手を潜めているのだと思えたら。生きていけるんじゃないだろうか。絶望の中でも。自己も他者も含めた生殺与奪の権を握っているのだと、思えたら。それは、生きていく力になるんじゃないだろうか。最後に、瀬野さんは栞を1枚取り返す。でもまだまだ栞は存在する。彼女がその1枚1枚を取り戻しに行く様は、まるで映画みたいだな。(そういう映画あったような。自分の過ちを回収に行くために戦う、という。)この物語では、読者もまた騙される。語り手が正直ではない、というのはミステリだと「ずるい!」となるんだけど、最初に散々「図書館の自由に関する宣言」について触れられているから、ミスリードといえるのかな。「図書館は利用者の秘密を守る」。そして、「図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。」。この本の中で、堀川が延滞処理(返却督促)をするシーンがある。その時に、あくまでも返却の督促であり、「期限が過ぎている」という事実のみで、何を借りているのかは見ることが出来ないと言う。なるほどなと思った。そういえば、返却期限が迫っていると図書館からメールでお知らせが来るときも、本のタイトルは載ってない。それを思えば、昔は何を調べ、何を読むかということは図書に依っていたけれど、今はインターネットが代替手段となっている。よく事件が起こると過去の検索履歴やSNSに投稿した記事が紹介されるけれど、それは図書館の自由の権利のようなものとは別なんだろうか、とふと思う。引用部、利用者が少ない学校の図書室の必要性について瀬野さんに問われ、堀川は答える。本があること、それは可能性の担保なのだと。瀬野さんは言う。ゼロをプラスにするだけでは足りないと。瀬野さんはきっと、マイナスをゼロにする何かが欲しかったんだろう。トリカブトの押し花を「切り札」として、「お守り」として欲した少女たちもまた。私は図書館にーーー本に、マイナスをゼロにしてもらったと思っているから、それを誰かが受け取ってくれたら良いのにと思った。本の間に栞を潜ませ、「次に必要とする誰か」に見つけられることを願った図書委員長みたいに。本があなたを助けてくれる。あなたを守ってくれる。でも、そう、現実で、彼らは物理的な「力」を欲していたんだ。それに本は、どう答えることが出来るだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.06.02
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書名私のものではない国で (単行本) [ 温又柔 ]目次1 “日本語”は私のものでもある2 “縛り”をほどく対話3 読み、詠い、祈るものたち4 “中心”とはどこか感想2023年117冊目★★★はい、私また勘違いしていました。2022.05.01 彼岸花が咲く島 [ 李琴峰 ]の方が書いたエッセイだとばっかり…読み終わってもなお気づいていなかった…。温又柔(オンユウジュウ)1980年、台湾・台北市生まれ。両親ともに台湾人。幼少期に来日し、東京で成長する。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作、16年『台湾生まれ日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞、20年『魯肉飯のさえずり』で織田作之助賞を受賞。3歳で日本へ来て、ずっと日本語で育ち、日本語で思考し、日本語で書く。けれど「日本語がお上手ですね」と言われる。名前でガイコクジンだと区別される。そのことに対する違和感と不快感。自分がどこにも属していない感じ。そして同時に自分が特別であるような。「私達日本人は」。そういう言説を何事もなく流せるのは、なぜか。「わたしたち」と、私も使いがちだ。それは、(黄色い肌をして、黒い髪と目で、日本語を話して、日本の文化習慣を身につけていて、日本人の両親から生まれ、日本国籍を有している)「わたしたち」。そこからはみ出している存在なんて想像もしない。2023.04.06 ジャクソンひとり [ 安堂ホセ ]を思い出した。著者は自分を「在日台湾人」というよりも「台湾系日本人」というほうが自分にぴったり馴染む気がするという。これ、2020.11.04 アフリカ出身サコ学長、日本を語る [ ウスビ・サコ ]2021.07.07 アフリカ人学長、京都修行中 [ ウスビ・サコ ]2022.01.17 ウスビ・サコの「まだ、空気読めません」 [ ウスビ・サコ ]のウスビ・サコさんが、自分を「マリアン・ジャパニーズ」と言っていたことと重なる。日本人であること、の型は一つという幻想。その鋳型にハマらない者は日本人ではないという意識。歴史的な経緯があるとはいえ、そろそろその認識を改めないといけないだろう。ジャパニーズを修飾する言葉がたくさんある世界になる(なっている)。私は鋳型のイメージをスライムに置き換える。それはドロドロしていて、てろてろと流れる。青のスライムは溶けて、黄色のスライムと境界で混じり合う。そこはグラデーションを持った緑色になるだろう。赤のスライムとなら、紫に。著者は本が好きで、文字を覚えてから日本語の本を読み、自分が物語を書くようになって、そこに登場する人物が皆日本人であることを不思議に思う。そうじゃない物語があるのではないか。著者は、言語は眼鏡のようなものだと言う。生まれたときにかけた眼鏡が一体化しているけれど、それは裸眼じゃない。言語を行き来することは眼鏡を掛けかえること。私は小学生の頃、日本の物語だけが溢れていることがどうしても気持ち悪くて、翻訳された海外の児童書(それも今考えれば、アメリカやイギリス、フランスなんかに偏っていたわけだけど)しか読めない時期があった。日本語で書かれる物語が自分にしっくり「はまらない」のは何故なのだろう。聞き覚えのあるような名前の彼ら。「私と同じ」である子どもの彼らは、あまりにも違い、あまりにも遠い。海外の物語であれば、その違いをただ文化の違いだと、別の国の物語だからだと受け入れられる。日本語で描かれる日本の世界に対する疎外感。生まれついた眼鏡で見える世界が歪んでいたのなら。彼女とその感覚を共有しているように思い、けれど彼女がファミレスで「〇〇ちゃんのお母さんって日本人じゃないから」と話をしていたママ友たちに「何人ということは関係がない」と言った場面は、「それはちょっと」と思った。そこまで言う必要ある?いや、正しいんだけどさ。それはひとつの逆の力の使い方過ぎない?で、私が感じたその「えー」という気持ち、これって何かに似ているなと思った。自分が言われたことがあることに。聞き流せばいいじゃない。それくらい我慢できなくてどうするの。たいしたことないよ。そんなこと生きていればいっぱいあるでしょ。たかが〇〇くらい。目くじら立てること?あーこわ。これだから✕✕って。だって✕✕であることで良い思いすることだってあるでしょ?得していることは言わないんだよね。下駄履かせて貰ってるのにさ。どう感じるかなんて人によるでしょ。被害者ヅラしていればいいんだもんね。あ、これって「女だから」と一緒だな。著者も書いている。私はポストコロニアリズムの問題とジェンダーの問題に強い関心があるんです。2つの問題の核は、密接に繋がっている。というのも、植民者は被植民者に対して、「かわいい」「育てがいがある」から、「進歩させてあげよう」「教育を施してあげよう」というような態度で接しがちです。被植民者のほうもまた、力のある者の庇護下で「成長したい」「相手に認められたい」と望んでしまう。こうした、出発点からして不均衡な関係性というのは、社会的にも肉体的にも「力」を持つ男性と、「知識を得たい」「学びたい」と願う女性の関係と通じるものがあるんじゃないかと。そして、思う。誰かが何かを口にする時(著者は自分の正しさに溺れることなく言葉にするべきことをしたいと願う)、その言葉に嫌悪感を覚えるなら。自分がそのマジョリティに属し、その偏見と特権に浴しているからだ。誰かがそれにより傷ついているのだと知らされる。考えろと迫られる。まるで無防備なところを攻撃を受けたように感じる。反抗されたことへの不快感?痛いと言われたその傷を「たいしたことない」という権利が、誰にあるのか。血を流す相手に、そんな傷たいしたことないだろ、平気なふりをして笑えと。この本を読んでいて、何度もその自分を突きつけられた。マジョリティはマイノリティに「どうして?」と問う、少数派の個はそれに答えなければいけないという圧力があるという指摘。たしかにそうだ。無邪気に尋ねていた。おそらく相手からしたら、うんざりするほど問いかけられた問いを。あるいはマイノリティの文学を好んで読むこと。それはマジョリティの「マイノリティの物語にも感情移入できる私達」を満たしているだけではないかと著者は述べる。そうかもしれない。「どうして?」その問いを、パッケージとして消費するために。先日会社で、日本語が不得手なベトナムの人たちにもわかりやすいよう、ユニバーサルデザイン的なことが出来ないかと(日本語にふりがなをつける&ベトナム語併記とか)提案してみた。偉い人の答えはこうだ。「日本に来たなら、日本語を話すべきでしょ」相手が自分たちに合わせるべきだ。フランスだってそうでしょ?フランス語話せないとフランス人じゃないって言うじゃない。日本も同じだよ。日本語を話してもらわないと。会議の最中で、私は口を開けて、閉じた。言うべき言葉があったのに、言えなかった。フランスと日本の違い?言えるけど、そこまで詳細なデータを語れるわけじゃない。私だって、マイノリティを擁護している気になっているマジョリティに過ぎない。自分は違うのだといい気になっているだけなのかもしれない。当事者でもないのに。でもそこに、「わたしたち」と語れない存在を、織り込み済みにしておきたかった。「わたしたち」を広げて行きたかった。「わたし」と「あなた」を、溶け合うそのあわいの色を。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.06.01
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書名牧野富太郎と寿衛 その言葉と人生 [ 牧野 一浡 ]目次第1章 高知の山野に親しむ第2章 世界的発見の数々第3章 貧困の中でも研究にのめり込む第4章 東大を辞し自由に研究を続ける感想2023年116冊目★★★朝ドラ「らんまん」の影響で、2023.05.17 牧野富太郎自叙伝 [ 牧野富太郎 ] 2023.05.18 牧野富太郎の恋 [ 長尾剛 ] と読んできました。今回は、ひ孫にあたる牧野一浡(かずおき)氏の監修による一冊(この方は退職後に練馬の牧野記念庭園の学芸員をしてらっしゃる)。写真や図がたっぷりで、『牧野富太郎自叙伝』の解説本というか、補足としても良かったです。明治33年(1900年)に東京帝国大学理科大学植物学教室助手室で撮影された38歳のときの写真とか、もう標本が棚にどっさりで、床にも机にも本と草花が溢れていて、そのなかに埋もれるように牧野氏が立っているの。構図もすごく素敵な写真。よく考えたら、自叙伝は本人視点で、小説も本人視点であるから、外から見た目線というのがなかった。この本は、他者の視点が入っているから、富太郎氏についてより深く知ることが出来て嬉しかった。(ちなみにp58の祖母の名前が「波子」となっているが、ほかは「浪子」で統一されているので、誤変換による誤植だと思う)たとえば、富太郎氏の号である「結網子」「結網学人」。漢籍で「結網」が「自ら工夫する、努力する」という意味で、伊藤蘭林の私塾で学んだ際に教わったのだという。ほかに富太郎は植物学に取り組む自らの心得を「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」15条としているのだけど、これは古代中国の伝説の皇帝・神農が、赤い鞭で草を打ち、それをなめて薬効を確かめたことに由来する(そのため本草学者を「赭鞭家」と呼ぶことがある)。マキシモヴィッチ(東南アジアの植物の第一人者であるロシアの植物学者)は、富太郎を高く評価し、本を送るときは植物学教室に1冊、富太郎に1冊送ってくれていたのだって。そりゃあ…東大の先生方は、おもしろくなかろうもん…。この本に、矢田部教授との確執について書かれていて納得したのが、富太郎は「他人を見上げることもなく、見下げることもない」。だから教授に感謝はしても、対等な存在として扱う。一方の相手は、明治の御一新に国費留学を果たした人物。小学校中退の人物にそのように扱われるのは我慢がならなかった。そして富太郎が創刊した『植物学雑誌』(まず表紙の絵や装飾が美しいのだけど、たぶんこれも富太郎の手によるもの?)、この時代には「図鑑」という言葉がまだなかったというのは驚き。種ごとに分類して図と文章で解説する、それなら江戸時代だとか、もっと前からありそうなものなんだけど、なかったのか。1909年以降、富太郎氏は熱心に植物同好会の採集会にも出向き、指導や講演を行っていた。月1回、日曜日に集まっての採集会の参加者は、アマチュア植物研究者に学校の先生、主婦や子どもと様々だったという。「天然の教場でともに学ぶ」という姿勢を貫いた富太郎氏に、みんなファンとなって、彼は「植物大明神」と呼ばれるようになったそうだ。そうして全国各地からの情報が富太郎氏に集まるネットワークが形成された。このエピソード、好き。しかもこのときに設立された同好会、まだ存続しているんですよ!すごない?!→牧野植物同好会戦後には、富太郎氏は食糧難の折に「武蔵野の草を食う会」を開いて、食べられる野生植物を紹介していたのだそうだ。彼にとって知識は独占するものではなく、誰かのものではなく、みんなにシェアするものなんだよなあ。富太郎氏の膨大な標本。その標本を取り出したあとの国内外の新聞にも資料的価値が認められ、東京大学法学部・明治新聞雑誌文庫「牧野新聞」コレクションとして活用されているのだから…この人、ほんま…。それに、これまでの本を読んでいて「ん?」と思っていた、借金精算のお礼に神戸の池長植物研究所に預けていた標本が返された話。これ、東大泉の富太郎氏の住まいの庭に、標本収蔵の建物を寄贈してくれた人(花の自然の姿を知ることが大切だとフィールドワークを重視していた富太郎氏を尊敬していた華道家)がいたから叶ったのだそうだ。この人、ほんまに人たらしやなあ…。昭和31年(1956年)に、高知県が牧野植物園を設立することを決定したときも、富太郎氏は「特殊な植物以外に、産業、経済に関係ある多くの植物を植え、観光客にも好まれる植物園にしてほしい」と伝えたのだそうだ。いっそう行きたくなった。すごいよね、この人。石版印刷を自ら学んだというところもそうなんだけど、視点がちょっと違うというか、NHKラジオの「高橋源一郎の飛ぶ教室」では、マーケティングに優れていると言っていたけど、そうだと思う。それも自分のためじゃなくて、みんなのための、突き詰めると植物のためのマーケティング。笑自分は貧乏なままなんだよね。巻末に、ひ孫にあたる牧野一浡氏のインタビューがあって、その中で、富太郎氏の妻・寿衛さんは、富太郎と一緒に外出するときは着物を借りてきてお出かけして、しかもそれを本人には伝えなかったんだって。そんなことを露とも知らぬ富太郎は、そんなおしゃれで粋な妻と一緒に外出するのがとっても自慢で、うれしくてしょうがなかったのだそうだ。うふふふ、可愛いなあ。いいねえ。ほんと、牧野富太郎沼、おそろしいよ〜。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.05.31
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書名あんなに あんなに (一般書 337) [ ヨシタケ シンスケ ]引用あんなにあんなにあんなにいろいろあったのにまだたりない感想2023年115冊目★★★ヨシタケシンスケさんの絵本。でもこれ、「子どもが巣立っていった親」に読んでほしい一冊。あんなにちいさかった子どもが、いまではこんな。過去のさまざまな思い出が蘇る。最近、保育園や学童にお迎えに行った時、ぱっと顔を輝かせて飛び出してくる子どもが、自分の前もって想定している大きさより大きくて驚く。毎日毎日家で会っているのに、毎日毎日驚く。いつの間に、この子はこんなに大きくなっていたんだろう。シャンプーをするときの頭が、前よりももっと高いところにある。お風呂に3人で入るのが窮屈になってきた。小2の娘は、もう立ったまま抱っこすることは出来ない。座って抱っこしてもはみ出してしまうようになった。漢字を書き、2桁の繰り下がりの計算をする(!)。年長の息子は、自分で着替えをし、歯磨きをするようになった。抱き上げるのが辛くなってきた。保育参観に行けば、あの子がみんなと一緒に集団行動を(!)。生まれたばかりのふにゃふにゃの、得体のしれない生き物。ここはどこ?わたしはだれ?なんにもわかってない顔で、宇宙人みたいな目で世界を見ていた赤ん坊。あんなに、あんなに、手がかかったのに、大変だったのに。それが、たった数年で、こんなに。彼らは走っていってしまう。駆け抜けて、前だけ向いて。映画「マンマ・ミーア!」の「Slipping Through My Fingers Scene」を思い出した。息子と私の横を、3人乗りのママチャリが走り抜けていく。先頭はお母さん。その後ろを2台の自転車が付いていく。あそこに乗っていたちいさな子たちは、大きくなって、自分で自転車を漕ぐようになった。そうしてこれから、自分の力で、好きなところへ行ける。お母さんの自転車の後ろを付いていく自転車は、1つ、また1つと減るだろう。そうしていつか、お母さんはひとりでその自転車に乗る。前と後ろには、スーパーで買った荷物を入れる。その時に思い出す。抱き上げて載せる時の重さが日に日に増していったこと。泣き喚いて暴れてベルトを止めさせてくれなかったこと。雨の日にカバーをかけると悪戯っぽく目を輝かせたこと。自転車の座席で寝てしまい荷物を手に途方に暮れたこと。あんなに、あんなに、小さかったのに。あんなに、あんなに、一緒にいたのに。彼女は夕暮れに一緒に歌ったうたを、ふと思い出して口ずさむだろう。風の音にかき消されて、よく聞こえなかった競い合うような甲高い声。あのとき聞き逃した言葉をもう一度ーー何度でも取り戻したいと願う。通り過ぎていく自転車の後ろ姿を見送り、私は息子の手を握りしめる。そうしていつかの自分の背中を見送る。年老いた彼女は駐輪場に着く。自転車を止めて荷物を持ち上げる。空っぽになった子どもの座席。それでも、まだ、こんなに、こんなに、いっぱい。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.05.30
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書名パックン式 お金の育て方 無理なく貯めて賢く増やす [ パトリック・ハーラン ]目次第1章 自由に生きるためにお金を正しく知ろう第2章 お金を守るために節約筋を鍛えよう第3章 収入を増やすためにお金にも働いてもらおう第4章 手堅く無理なく増やすパックン式投資法感想2023年114冊目★★★まず謝ろう。読み終わってもなお、パックンの本を厚切りジェイソンの本だと勘違いしていたことを…。最近テレビで投資家としてよく特集されてるしと読んでみたのよ。それ厚切りジェイソンだよ。どうりで、「両親が離婚」「母子家庭で育つ」「8年間新聞配達」「ハーバード大学卒業」といった話に聞き覚えがあると思った。2020年8月20日 世界と渡り合うためのひとり外交術 [ パトリック・ハーラン ]で読んだ内容だった。パックンの経歴やこれまでの自伝としても面白かった。で、今回は投資について。1 お金の使い方を見直す2 節約する3 投資の土台を貯蓄する4 長期&分散投資するというスタンスで、至極まっとう。1 徹底的に節約する2 一生懸命働く3 投資でお金を増やすことでお金は育つと言う。収入は「3・5・2の法則」で、収入の3割を投資、5割を生活費、2割を娯楽費にというのもしっかり「娯楽費」が確保されているのが良い。この本を読んで、また医療保険解約するか悩んだ。掛け捨ての月1800円の医療保険に大学を卒業してからずーっと加入している(幸いにも一度も使ったことはない)。でも、パックンが言うように(そして多くのこういったお金の本に書かれているように)、日本の医療制度は充実しているし手厚い。ある程度の貯蓄があれば、医療保険は不要なんだよなあ。やめよっかなー。…ってずっと思ってるんだけど、なんかこう気持ち的に、解約したら病気や事故にあうのでは?!と思ってしまってビビって解約できてない。一方、パックンは「損害保険」には絶対に加入しておいたほうが良いと勧める。特に対物対人のね。…私、入ってたっけ。子どもの保険は掛けたんだけど。付随して保護者も適用されたりされなかったりだったような。パックンは、パッシブインカム(不労所得)がアクティブインカム(勤労所得)を超えることを目指しているのだという。経済的自由を手に入れれば、生き方の選択肢が増える。「好きだから働く」。趣味として働く。それが出来たらなあ。FIRE(経済的自立と早期退職)したい。FIREには・年間支出の25倍の資産・生活費を投資元本の4%以内に抑えるという達成ポイントが挙げられる。でもこれ、かなりハードルが高い。それに、パックンはFIREを目指してない。働くことをやめたいと思わない、仕事は「人の役に立つ」ことだから。パックンは言う。Financial Independence Retire Earlyを、Financial Independence Relax Earlyにしよう、と。暮らしにゆとりが出来たら、自分がしたい仕事をしよう。やりたい仕事に集中しよう。私もそう思う。パックンがお勧めする投資方法はシンプルで、「インデックスファンドに投資をして、ずっと触らない」。私も、まず投資を始めたいという人にはインデックスファンドをドルコスト平均法で購入(毎月定額購入)することお勧めする(パックンは、ドルコスト平均法は手持ちのお金があるなら機会損失しているのでさっさと投資することを勧めているので、ここは意見の相違)。投資信託は楽ちんだ。「キミにきめた!」でパッケージを選んだら、あとはコツコツそれを買うだけ。自動積立設定にしていれば、毎月決まった日に決まった金額内でその時買える分だけ勝手に購入されている。個別株は選ぶのが大変。ただ、優待や配当も含め、その企業への愛着も湧くし投資の面白さがある。私は個別株をやろうと思って迷って買えないまま数年経って(笑)、そこから個別株を買い、投資信託を買い…として、「こんなことなら早いこと投資信託買っとけばよかった」と思った。なお、パックンは暗号資産には否定的。この本を読んで知ったのだけれど、クリプト(暗号資産)は、消費電力がめちゃくちゃ大きいんだって。2022年のニュースによると、クリプトによる年間の電力消費量はオーストラリアの年間電力消費量の80%!ええ〜。計算にすごく電気を使っているってこと??私も暗号資産には手を出すつもりはない。何がなんだか分からないから。読了後、手持ちのお金をもうちょっと投資に回そうと思って(パックンがまとまったお金があるならドルコスト平均法じゃなく投資したほうが良いと言っていたので)、毎月の投資信託額を倍額に設定しました。それでもドルコスト平均法だけどね。私は。あと、パックンの話を聞くと不動産面白そうだなと思って(これまでは家余りの時代だから投資から外していた)、手を出していなかったリートインデックスも買ってみることにした。ついでに先進国債券と海外新興国債券も投信で積み立てることにした。本の影響を受けすぎである。笑セクター型インデックス(特定ジャンルの銘柄を集めたファンド)は初めて知った。面白そう。投資信託って、単なる数字の上下になっちゃって、「ここの企業を買いたい」みたいなことが出来ないのがつまらないと思ってた。でも、自分の興味や関心に応じて選べたら楽しいな。しかしまあ、FIREの道は遠い。とりあえずドリームジャンボを買った…。(おい)にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.05.29
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。今週のふりかえり今週は、「ニュースで学ぶ現代英語」をちゃんとやりました!週末に予習(書写・単語調べ)→講座を聞く→翌日にシャドーイングで復習→翌々日に反訳トレーニングで復習えらすぎるぜ、おれ…。反訳トレーニングは、暗誦になっている気がして、これ効果あるんかなとちょっと思う。洋書("Red, White & Royal Blue")もがんばって毎日読みました!p411/p421まで来ました!あ・と・す・こ・し!あ・と・す・こ・し!5月中に読み終わりたい!今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分WHO 新型コロナの緊急事態宣言を終了WHO: COVID-19 NO LONGER GLOBAL HEALTH EMERGENCY火曜日放送分英 チャールズ国王の戴冠式CHARLES III CROWNED AS KING水曜日放送分日韓首脳会談KISHIDA, YOON WRAP UP TALKS IN SEOUL木曜日放送分アイヌの人たちの遺骨 豪博物館から返還AINU REMAINS RETURNED TO JAPAN FROM AUSTRALIA金曜日放送分ランドセル商戦 早くも開始JAPANESE SCHOOL-BAG MAKER EYEING NEXT YEAR'S FIRST-GRADERS来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分経常収支の黒字額 前年度の半分以下にJAPAN POSTS SHARP FALL IN CURRENT ACCOUNT火曜日放送分駐日大使ら LGBT差別反対呼びかけENVOYS TO JAPAN POST VIDEO SUPPORTING LGBTQ RIGHTS水曜日放送分白川村の合掌造りの家屋で屋根のふき替えWORLD HERITAGE THATCHED ROOFS REPAIRED木曜日放送分タイ総選挙 野党2党で過半数THAI OPPOSITION PARTIES SEEK COALITION AFTER ELECTION WIN金曜日放送分模型の見本市 開催JAPAN'S COOLEST PLASTIC MODELS ON DISPLAY IN SHIZUOKA…今週、土日とも出勤で7時前には家を出ないといけないので、タイムアップで写しきれず。月曜日に残りを書写します。来週のめあて来週から6月。あじさいのハビットトラッカーを作りました。いただきもののお菓子の熨斗を切り貼りしました。やっぱりカラフルなのがテンションあがってよいですな!子どものちびたクーピーがあるので、6月はそれを使用します。クーピーも、鉛筆の補助軸にセットして、最後まで使い切り。あじさいの花をイメージして、ピンク …Very Good(集中して取り組めた)水色 …Good(ふつうに取り組めた)むらさき…OK(やったことはやった)という3色の●で塗ろうと思います。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.05.28
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書名見果てぬ王道 [ 川越 宗一 ]引用「ばってん、うちはややこしか英文は読めまっしぇん。看板ば読むとが精一杯で」言ってから、なるほど学校は大事だと妙なことに気づいた。生きるに必要なことは生きているうちに会得できるが、必要でなかったことは覚えられないし、いつ必要になるかも分からない。いまのように。感想2023年113冊目★★★2021年12月6日 熱源 [ 川越宗一 ]の川越さんの新刊ということで読んだ。『熱源』はアイヌの人々のことを描いた作品で、これはとっても良かった。今回は、中国で革命を目指す孫文を、金銭的に支え続けた実業家・梅屋庄吉の生涯を描いた作品。帯に「あなたは革命を成す 私は革命を養う それが友との約束だった」「日中国交正常化50周年」とあり、ふうんと思って読み始めた。正直、読むのがしんどかった。面白くなくて。なんとか読み終えたけど、最後まで読めるだろうかと途中思った。なぜかというと、主人公(梅屋庄吉)がまず好きになれない。彼は長崎の貿易商の後継ぎとして育ち、商機を読むのがものすごく上手い。大損も失敗もするけれど、切り替えも早いし、新規事業(米、写真、映画)でどんどん事業を拡大していく。シネマ事業に至っては、50万円(日本の総理大臣の月給が800円)の利益を得る。そしてそれを革命のために注ぎ込む。「革命を成す(支える)」とは、武器を購うことであるのだな、と今回読んでいて思った。アメリカへ向かおうとした船の中で、親しくなった中国人が病を得、生きたまま海に捨てられたのを救えなかったことを、庄吉は悔やみ続ける。儒教では、人を愛する「仁」を説く。力で人を従わせる者は「覇」、仁で人を集める者を「王」と呼ぶ。「西洋の覇道に、東洋は王道をもって向き合うべし」初対面の孫文が放った言葉に庄吉は胸を射られる。その革命家である孫文が、ぼや〜んとしていて、作中の影が薄い(庄吉とすごく密接に関わっているわけではなく、金銭的援助はずっと続けているのだけど、折々にしか会うことはない)。時々出てきては本妻おるのに求婚してきたりで、「なんやねんこいつ」と思ってしまう…。(ごめん)この本を読み進めていくことができたのは、庄吉のまわりの女性たちが魅力的だったから。奔放な息子を叱咤激励し続けた、庄吉の母。炭鉱から娼家に売られ、身請け先から金を持って逃げ、庄吉を拾ってビジネスパートナーとなった登米。庄吉の両親の求めにより、売られるようにして養女となり、庄吉と夫婦になったトク。彼女たちの強さが、この物語を引っ張っていっている。特に、トクは登場したときは「あんまり出番がないのかな?」と思ったけれど、後半は大活躍。この人、すごい。そして強い。最期のときに、庄吉は笑う。「なして女子んこつばっかい浮かぶかね、お父しゃんでも孫文先生でもなく」私はこれが答えなんじゃないかと思った。映画館を訪れたある女性が庄吉に言う。私が身を売って得たお金は、郷里の弟を育て、戦地へ送った。私は、国のお役に立てていたんですね。登米は指摘する。革命という華々しい言葉の下で、大望に押し潰される者がいる。トクは、関東大震災のときに握り飯を作る。やつれた孫文のために、自ら豚をつぶす。私がこの物語の主流(庄吉と孫文)に共感出来なかったのは、彼らにはそれらがまるで響いていないからかな。まるで空気みたいに、それは漂い、ひととき目の前にあるときだけ認識され、忘れ去られる。そういう時代だったといえばそれまで。あるいはその時代にしてはマシだったとも言えるかもしれないけれど。「一天万乗(いってんばんじょう)の万歳爺(ワンソンイエ)」という言葉が分からなかったのだけれど、「一天万乗」とは「 (「乗」は古代中国で兵車を数える語。 天子の直轄領は、兵車一万両を出す広さとされていたところから) 天下を治める天子の位。 天子。 」(コトバンク)で、「万歳爺」は「家臣が皇帝を呼ぶときの名」(ウィキペディア)なのだそうだ。「蓄妾(ちくしょう)」という言葉も、「妾を囲うこと」なのね。はじめて知った。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.27
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書名年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 (講談社現代新書) [ 小林 美希 ]目次第1部 平均年収でもつらいよ●毎月10万円の赤字、何もできない「中流以下」を生きる神奈川県・48歳・会社員・年収520万円●「私は下のほうで生きている」コンビニは行かず、クーラーもつけない生活東京都・35歳・自治体職員・年収348万円(世帯年収1000万円)●不妊治療に対する経済的不安……「リーマン氷河期世代」の憂鬱北陸地方・33歳・電車運転士・年収450万円(世帯収入900万円)●教育費がとにかく心配……昼食は500円以内、時給で働く正社員東京都・44歳・会社員・年収260万円(世帯年収1000万円)●3人の子育てをしながら月13回夜勤をこなす看護師の激務北陸地方・42歳・看護師・年収670万円(世帯年収1300万円)●夫婦で手取り65万円、「ウーバーイーツ」の副業でちょっとした贅沢を実現東京都・41歳・倉庫管理・年収660万円+副業(世帯年収約1500万円)第2部 平均年収以下はもっとつらいよ●月収9万円シングルマザー、永遠のような絶望を経験した先の「夢」東海地方・41歳・秘書・年収120万円●子どもに知的障がい、借金地獄……マクドナルドにも行けないヘルパーの苦境茨城県・38歳・介護ヘルパー・年収48万円(世帯年収400万円)●コロナ失業…1個80円のたまねぎは買わない、子どもの習い事が悩みの種北海道・29歳・清掃員・年収180万円(世帯年収540万円)●共働きでも収支トントン、賃金と仕事量が見合わない保育士東京都・40歳・保育士・年収300万円(世帯年収700万円)●何もかも疲れた…認知症の母との地獄のような日常を生きる非常勤講師埼玉県・56歳・大学の非常勤講師・年収200万円第3部 この30年、日本社会に何が起きたのか?「中間層が崩壊すれば、日本は沈没する」/「中流」という意識の低下/こうして「格差」は生まれた/働く人は何を求めているのか?/諦めムード、そして安楽死を望む人も/「非正規」という言葉はなくなったのか/世界から完全に取り残された日本……ほか感想2023年112冊目★★★なんというか…お金があってもなくても不幸な人は不幸だし、絶望に塗れるのだな、という内容。よくテレビの特集で、値上がりだの何だのがあるときに「その家庭どっから見つけて来ましたのん」という一家が登場するじゃないですか。で、そういうお家が出てくるとめちゃくちゃ突っ込みながら見てしまう。お金ないんやったら、そのウォーターサーバー辞めたらええやん…みたいな。日本の水道水、美味しいやん。煮沸したら充分やん。私はミニマリストとかFIREとかの人の話を聞くのが好きで、そういう工夫してお金がなくても日々楽しく、なんならお金がないことを楽しんで暮らしている人、をたくさん見てきたので、「いくらお金があっても不幸」あるいは「お金がないから不幸」という人の話が延々と続くこの本は、「うへえ」という感じでした。いやほんま、大変な人は大変なん分かるねんけどな。たぶんそれ、公的サービスの情報がこの人まで届いてないんじゃないか?という内容もあった。保育園の現場が善意だけでもっている、というのとかは、本当に構造的にどうにかしないといけない問題だと思うんだけど。「心の豊かさはお金でしか買えない」と言っている人がいて、そうだよなとも思った。心のゆとり、精神的な裕福さというのは、金銭と密接に関係する。労働力を切り売りするなら、時間の余裕とも。ただ、そこでそれに負ける自分でもいたくないとも思うんだ。いかにお金をかけずに楽しく暮らしていけるか、を追求したい。それはこの資本主義の社会に対する宣戦布告でもある。我が家で言うと、夫がまあ会社で色々あり、「仕事を辞めようかな」と言っている。散々愚痴を聞かされてきたので、「辞めちまえ辞めちまえそんな会社!」と私は言った。でもそれは私に、ひとりで家族を養えるだけの稼ぎがあるからだ。夫が仕事を辞めて専業主夫になっても、うちは大丈夫。余裕のある暮らしは出来ないけれど、家族4人、なんとか生活していくことは出来る。でもその時、思ったんだよね。私はどこかで、その反対に、「私はいつ辞めても(夫に養ってもらえるから)大丈夫」って思ってたんだよな。だから、夫が「辞めようかな」と言った時、ちょっと怯んだ。…私、そしたら今の会社、辞められないじゃん!両肩にずしっと来る「一家の大黒柱」の重圧。世の専業主婦の家庭は、夫がこのプレッシャーに耐えておるのか。共働きがいいよ絶対。大黒柱は2本あったほうがいい。何なら投資という柱をそれぞれ打ち立てて、4本あるのがいい。鼎も3本。夫よ、専業主夫はやめてくれ。なんでもいいから働いてくれな…。FIREするには圧倒的に資金が足りていないし、子どももまだまだ小さい。お金がかかるのはこれからだ。はてさて、私はこのまま今の会社で働いていくのだろうか。そして夫は今の会社で働いていくのだろうか。それでもさ、私は絶望しないと思うんだよな。絶望しないすべを知っている、ということって、大事だ。それが知識であり、教育であるのだと思う。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.26
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書名丁寧に暮らしている暇はないけれど。 実践!自分にぴったりの住食衣41のヒント (だいわ文庫) [ 一田 憲子 ]引用つまり、「丁寧に暮らす」のは、目的ではない、ということ。「丁寧に暮らすために」と目標をかかげたとたん、そこへ向かうプロセスは義務になり、イヤイヤやることになり、苦しくなります。私のまわりには、暮らしに手をかけ、毎日を豊かに暮らす素敵な人がたくさんいます。彼女たちに共通しているのが、暮らしの中の「お楽しみの種」をたくさん持っている、ということ。感想2023年111冊目★★★タイトルが良いですよね。『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』ていねいな暮らしへのアンチテーゼ感。田口ランディさんの本で『できればムカつかずに生きたい』というタイトルがあるけど、それに似たものを感じる。「「予防する」という掃除もある」の章。食器洗いの水切りカゴを、吊るして乾かしておくっていうのはすごいな。それなら確かに赤カビが発生しない。ただ、我が家は夜洗ったら朝まで自然乾燥させているから、乾かす暇がない…。「キッチンクロスは洗うより煮たほうがラク!」では、重曹をいれた鍋でクロスを煮ることを勧めていた。私、最近、台所の手拭きと雑巾を、真っ白なものに変えました。なので、こまめに漂白しないといけない。鍋に火をかけて…うわ…想像しただけでめんどくせ…。でもよく考えたら、熱めのお湯ならいいのよね?と考えて、給湯器の温度を上げて、酸素系漂白剤をぶっこむだけにしました。楽ちん。これなら続けられそう。ちなみに雑巾も、子供の学校や学童で雑巾を持ってくるように言われたときに忘れちゃうから、その在庫確保も兼ねて、百均で売ってる学校なんかに持っていく雑巾をキッチンでも使うことにしました。トイレをマイクロファイバークロスで手洗い、はちょっと私は無理。ブラシがある方が躊躇なく掃除できるから、ブラシは必須。これも、お風呂の給湯温度をあげて、たまに酸素系漂白剤をふりかけてお湯をかけることで漂白しています。扉写真のお家が素敵〜。借家の古民家。縁側もある。飴色の木。うっとり。多国籍で無国籍なミックス・インテリアが好きな私。ごちゃごちゃしていて、好き!が爆発しているような部屋が好み。でも、こういう「おばあちゃん家」×「何にもない」みたいなものにも強く惹かれる。で、何でなのかなあと思っていた。この本の中で、著者が古い家は「インテリアにこだわらなくても、そこそこいい感じ」になると言う。「部屋づくりは、古い家の佇まいにお任せする」。ああ、そうか。ミッドセンチュリー、北欧モダン、アジアンテイスト…。それらはすべて「モノ」が作り出す雰囲気。でも、古い家は、その「家」自体がもう完成されたインテリア。だからミニマリスト志向の私は、モノがなくても十全な、経年による完成したその空気と雰囲気に惹かれるのか。古い賃貸の我が家。けれど古民家の雰囲気は微塵もない、ただの古いアパート。それでも家に手をかけてやると、なんだか空気が変わる。煤けていた雰囲気が、ぴかぴか光り始めるような。丁寧に暮らしている暇はないけれど。毎日を愛おしむことは、やってやってもいいんじゃないかな。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.25
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書名無敵! のズボラルーティン 必要最小限の家事で見た目が整った家を手に入れる [ ズボラニスト timo ]目次Prologue ズボラニストの心得 PART1 限界主婦だった私がズボラニストになるまでPART2 余計な家事が発生しない! ズボラ目線の家づくりPART3 ズボラ主婦の平日&週末ルーティン PART4 今すぐ家事から離れるための最短ルートPART5 ソファに寝そべりながら家事を回すズボラルールPART6 コレのおかげで家事が激減! ズボラ主婦のモノ選び感想2023年110冊目★★★著者はYouTuber。モノを管理する時間を奪われていることに気付き、「最小限のモノで暮らす」ミニマリストを目指すが、モノが少なすぎると「サボれない」と挫折。「手間を減らす」部分が欲しかっただけだと気付き、「最小限の家事で暮らす」ズボラニストを称する。たしかにね、スプーンとかうち4人家族なのにちいさいの2本しかなくて、洗わないと使えないの。それかフォークとか大スプーンで代用。不便です!(買えよ)ある程度モノがある方が、余裕にもつながる。私はYouTubeを見ないので、この方も存じ上げず、よくある本なのかなあと思って読んだ。私はこの手の本を山程読んで家事の効率化を極めているので、たいていは既出の内容になる。けどこの本はよくまとまっているし、「へえ」と思う内容も多かったので、さらっと読むにはオススメ。しかしみんな家がきれいだな!どうなってるんだ!笑著者は、ズボラニストの心得として、「おふくろの味」制度廃止「主婦時間の無料配布」終了「手作りでの愛の表現」中止「苦労人アピール」禁止妻と母という呪縛からの解放会合不参加の6つを挙げている。「がんばらないことを当たり前にしたい」という著者。「ズボラ」と称するとなんというか、「家事は完璧じゃなくてもいいんだよ!」という路線からの話になるんだけど、結局こういうのって全部102.主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら [ チョン・アウン ] みたいなところが背景にあって、全部繋がっているんだよなと思う。パンくずは払い落として掃除機、やってますやってます。朝は忙しいから、布巾で机の上と子供の椅子を拭くときに、全部床に落とします。で、それを掃除機で吸ってます。米粒とか、なんならちょっと放置してカピカピになったところを吸いに行ってる。笑「掃除は週に1回、土曜日だけ。」と決めるというの、いいなと思うけど無理。しかし私、土日に家事したくないんですよう。平日めちゃくちゃ働いているのに、土日まで働きたくない。家事のやる気ゼロ…。夫や子供がダラダラしていると、「なんで私だけ働かなあかんねん」と思ってしまう。というわけで、平日は頑張ってるけど土日は私、オフです。たまに気が向いたらカーテン洗ったり排水溝掃除したりするけど、それは自分がやりたいときだけ。「逃げるは恥だが役に立つ」のみくりちゃんで言うところの「ボランティアなんで!」ですよ。家電にキャスターつけるのも真似したい。私も空気清浄機を載せたい。掃除機かけるとき、その周辺にかけてるもの。紹介されていたのはYAMAZENの「縦にも横にも連結できる 家庭用平台車 スマートフロア」。キャスター最強よな。すべてのものにキャスターつけたいわ。私、理想のお椀をずっと探している。著者はダイソーの高台がなみなみになっているお椀を使用。水切れしやすいやつ、いいな。こう、「汁椀です!」みたいな感じじゃない、多用途に使えるお椀がほしいなあ。なかなかこれ!というものに出会えない。観葉植物の水やりが、シンクに集めて上からザバッと水をかけるというの、斬新。確かにホコリもとれて良いアイディア。あ、そういえば去年娘が学校で育てていた朝顔、たくさんタネが取れたので今年家でも植えたのですが、無事に芽が出ました!何かが育っていく様子ってわくわくしますね。緑のある暮らしへの第一歩!家の中がジャングルみたいなお家に憧れるけど、ちょっと無理やから。外のベランダの手前側に鉢を置いて(ベランダに出なくても窓ガラス開けるだけで水やり出来る…)、朝顔を楽しもうと思います。シンクの排水口の蓋。私も、入居時に取ってそのまま。不織布の排水口ネットをセットするときに、同じくネットで軽くシンクの中と、バスケット、トラップを掃除してから取り付けしています。そうしたらヌメヌメにならんよ!2019.06.25「ダイソーの水切りネット(不織布タイプ・排水口用)」↑を、袋から取り出しやすいようにしておく↓のがおすすめ。2018.07.04「排水口ネットを一発でサッ!と取り出す工夫」ちなみにこのネット、掃除機のダストパックとしても使ってます。2019.09.18「1枚2円!マキタ掃除機のダストパックを節約する」私はマキタの掃除機を使っていて、玄関もこの掃除機で吸っちゃう。で、玄関を吸ったあとに、掃除機の吸い口の方を拭いてます。逆転の発想。笑うちはゴミ箱はなくて、家にひとつだけある「ゴミ入れ」は冷蔵庫の横にマグネットで吊るした「ゴミ袋」。2018.08.26「ゴミ箱って、何個ある?」最近の改良点としては、「ゴミ袋の中にさらに透明袋をセット(生協の宅配に入ってる袋)」しています。こうすると破けないし、まとめるときにゴミを圧縮しやすい。さらに冷蔵庫側に、そうめんの入っていた木箱の蓋をマグネットで貼り付けました。(冷蔵庫の排熱を伝えないように)洗面台のゴミ受けは、2020.02.17「【百均】洗面台用ごみ取りネット(ステンレスストレーナー)」を使っていて、パンチングのがほしいようとずっと言っていた。著者は「R&M」というところの「洗面台 パンチング ゴミ受け」を使用。私は前に、ダイソーで見つけた「まとめてポイッ!くるくるゴミガード 洗面台用」にしました。お風呂で使っていた、水流でごみがまとまるやつの洗面台版。しかも2個入。これめっちゃおすすめ。そうそう、先日ハウスクリーニングをはじめてお願いしたんですよ。めちゃくちゃ綺麗になったわ〜。お値段もそれなりやったけど〜。事前ヒアリングで写真を送る時点で、我が家の荒廃ぶりが気になり、かなり片付けたり掃除。さらに当日も色々お片付け。来られた方が、「え、めっちゃ綺麗ですね…?」「モノがない…!」「広い…!」「どうなってるんですか…?」とドン引き。うふふふん。ミニマリスト冥利につきる。ま、めっちゃ棚の中に隠したけどな!笑ふたりめの産後に保健師さんが訪問に来られたときも、「上のお子さんいらっしゃるんですよね…?」とドン引きされた思い出。で、エアコンとキッチンの換気扇を完全分解洗浄してもらいました。中がほんまに、えぐかった。丸1日かけて新品みたいにピカピカにしてもらい、心なしか稼働時の動きも良いような。何より「これほんまは中めっちゃ汚いんやろうな」という使用時の罪悪感が消えました。しかし来年またやるかは…どうしようかな。プロに任せないとこれは自分ではとても出来ないな、と思ったんですが(ネジとか全部はずして解体して、パーツにして洗う。電気系統も外す)、毎年やるには値段が…。そもそも素人が管理できへんもんを作らんといてほしいわ。私が「これ作ったやつお前自分で掃除する気なかったやろリスト」に入れている「お風呂のエプロン」。先日、外して中を掃除したあと、しばらく外したまま生活してみました。でも危ない(段差が出来るのと、はめこみ部分の金具がむき出しになる)ので、再度はめ込み。これな〜。なんとかならんのかなあ。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.24
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書名旅するインテリア Pieces of Travel [ 口尾 麻美 ]引用モノは多いし、決しておすすめしない我が家のスタイル。ミニマルとは対極に思えるかもしれないが、「好き」という一点を貫く。これこそ究極のミニマルな思考(笑)。モノがある温かな雰囲気がやっぱり好き。感想2023年109冊目★★★著者は、料理研究家でフォトエッセイスト。あー、もー、こういうのめっちゃすきー!ごちゃごちゃのぐちゃぐちゃの、「すき!」だらけ。多国籍・異国籍・カラフル・ミックス・インテリア。混沌としていて、キッチュで、反対色が組み合わされていて。ものが積み重なっていて、あちこちに色々と飾ってあって…。まさに外国のキッチンや市場をぎゅぎゅっと自分の家に閉じ込めたような。ちいさなキャラバンみたい。著者は「流動的なバザールスタイル」と呼ぶ。もともと、ジュウドゥポゥム の『パリの小さなアパルトマン』みたいなシリーズが好きで、こういうお部屋に憧れていた。でもねえ、私には無理だったんだ。管理しきれない。モノがいっぱいの部屋の真ん中で、途方に暮れてフリーズ。あれ?おかしいな、「すき」に囲まれているはずなのに。キャパシティ・オーバーでどうすればいいか分からなくなる。そんなこんなで、「好き」は見るだけに留め、「管理できるもの」に限ったミニマリスト路線へ変更。そうすると生きるのが楽になった。より少なく、より少なく。シンプルに。ミニマムに。でもやっぱり、こういうお部屋を見るとときめく。自分は絶対に管理できないと分かっているから、鑑賞するだけなのだけれど。楽しそうだなあ。素敵だなあ。クマさんの形をしたはちみつの空き容器を色々とコレクションされてるの、いいな。私は詰替えも挫折した人間なので、指を咥えて眺める。笑「見せたい部屋にする」をコンセプトに、著者は「さげる」「つむ」「まとめる」でたくさんのものを収納している。カップツリー(フランスのエリソンというところのもの)も、いっぱい色んなものが吊り下げられていてあれこれ見るのが楽しい。窓辺に集められたガラス容器、ブルーグレーに塗られた本棚。モロッコのハリラボウル(伊万里風)、カラフルな柄のミントティーグラス。大小のタジン鍋、レトロなカラーの大同電鍋、ちゃぶ台のように使う小さなテーブルたち。色んな国の食品パッケージ、おみやげの定番マグネット、刺繍やフリンジが付いた布もの。本棚の真ん中からレースを三角に垂らすの、おしゃれ。我が家は、もはやインテリアのイの字もない。白い壁に、明るい木目の木の家具。あえて言うなら…子育て家庭によくあるナチュラルテイスト?北欧テイストまで言うとおこがましい?ただ、壁のあちこちに子供が描いた絵を飾っていて、それだけがうちのインテリアになっている。年度終わりに、その年に描いた絵を持ち帰ってくる子ら。それを展示して、ヨレてきたり、飽きてきたら1枚ずつ処分。展示には白の養生テープを使っていましたが、剥がれてくる。最近、裏に養生テープを貼って、アクリルの両面テープ(耐震ジェルみたいなやつがロールになってるのを切って使う)で貼り付けるという方法にしたら落ちてこなくて快適です。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.23
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書名素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]目次1 いつか必ず手に入れたい素敵なお菓子缶102 名店のお菓子缶の歴史3 日本で買える外国のお菓子缶4 日本のお菓子缶感想2023年108冊目★★★087.もっと素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]を読んで、前著があると知り手に取った。いやあもう〜眼福眼福。お菓子缶好きにはたまらんのう。垂涎。だらだら。ご当地ものなんかは、その場所に行くことがまあないだろうな、と指を咥えて眺めるしかないのだけれど(販売終了の季節限定ものや、生産終了したものも同じく)、手に入りそうなものはつい「今度この店に行く際には!」とメモしてしまう。「cafe 太陽ノ塔」の「タイヨウノカンカン クッキー10種アソート」→オンラインショップでの販売あるやん。しかし予約販売か。 実店舗は直営店以外に阪神梅田本店にも入ってるのね。「ビスキュイテリエ ブルトンヌ」の「ブルターニュ クッキーアソルティ」→これもオンラインショップあり。こちらは阪急梅田本店に入ってる。「カファレル」の東京駅にある「グランスタ東京店」限定「カファレル テルミナーレ 東京駅限定缶」→JRE MALLにはある。東京行ったら買おう。「一隆堂」の丸缶→山吹色の茶筒みたいな缶。 愛知県岡崎市のお煎餅。今度、名古屋に行くんですが、名古屋駅で売ってるかなあ。大阪名物くいだおれ「太郎サブレ」→前々から気になっている黄色いカンカン。なにわちょろけん「ちょろけんぴ」→これも前から気になっている強烈なキャラクター。 江戸時代の門付け芸だったというその風貌、まじ奇妙奇天烈。お土産系はお値段もお手軽で手に取りやすくて良いですね。パティスリー系は高いっ!巻末に空き缶再利用アイディアがあったけれど、「お弁当箱にする」というのは「へえええ!」と思った。たしかに可愛い。海外だとケーキ型にしているのはよく見るけど、お弁当箱ねえ!日本ならでは。直入れは私ちょっと抵抗あるので、オイルペーパーとか敷きたいな…。しかし洗って置いておくと錆びそうだけど、すぐに水気を取ってしっかり拭いているのかしら。鳩サブレーの缶をリュックにしている方はすごいと思った。黄色くて可愛いよね、鳩サブレーの缶。黄色い缶が好きなので、今度ゲットしようっと。というわけで、私の缶缶コレクションを並べてみた。フランスで購入した「クスミティー」は、小さい缶をたくさん持っていたんだけど、茶葉が残っていて虫が発生して(うぎゃー)処分。大きいのだけ残しました。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.22
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今週のふりかえり金・土が睡眠不足で寝過ごしてしまい(金→土曜日とか10時間以上寝た…)、まる2日間、机に向かってノートで勉強&洋書を読む時間がなく、積ん課題に苦しめられる。毎日ちょこちょこやれば、汚れもたまらないんだよ!!笑洋書 "Red, White & Royal Blue" は、ついに14章を読了。最終章の15章とあとがきで、長かった2ターン目も終わります。いやあほんとうに長かったね…(遠い目)。去年の8月から読んでるからね…(途中何度中断したことか!)。今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分韓国ユン大統領 米議会で演説YOON ADDRESSES U.S. CONGRESS今週は、日本語訳をホームページに掲載の「和文」ではなく、「英文」に掲載されている「解説」の逐語訳を写しています。これ、反訳トレーニングするのにめっちゃやりやすい〜!!そのまま英文にすればいいだけだ〜!!問題は、この思考回路に英文作成のときになれるか。(日本語で作文するのではなく、日本語で思考した内容を英語でアウトプット(作文)することができるか。)火曜日放送分タクシー運賃に“変動制”導入JAPAN TO ALLOW TAXI APPS TO CHANGE PRICING BASED ON DEMAND水曜日放送分韓国の化粧品が人気SOUTH KOREAN COSMETICS FIND MARKET IN JAPAN中国コスメも、パッケージがでら可愛え。木曜日放送分長井健司さんのカメラ ミャンマーから戻るSISTER BRINGS SLAIN JOURNALIST'S CAMERA TO HIS GRAVE金曜日放送分ヤギさん除草隊が活躍‘WEED WHACKING’ GOATS PUT TO WORK IN CENTRAL JAPAN高校生のときに「ヤギはすごい」みたいなタイトルの本を読み、ヤギがいかにすごいか!という内容に感銘を受けた。除草するし糞は肥料になるし、山羊乳に山羊肉は取れるし…。私の母も山羊乳で育ちました。来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分WHO 新型コロナの緊急事態宣言を終了WHO: COVID-19 NO LONGER GLOBAL HEALTH EMERGENCY火曜日放送分英 チャールズ国王の戴冠式CHARLES III CROWNED AS KINGPlatinum jubilee のニュースをこの講座で取り上げて勉強したのが昨日のことのようなのにな。BBC(英国営放送)ではもちろん大きく取り上げていたのだけれど、インドやニュージランドといった旧植民地の声を紹介しているのが興味深かった。そこにはもちろん、複雑な思いがある。水曜日放送分日韓首脳会談KISHIDA, YOON WRAP UP TALKS IN SEOUL木曜日放送分アイヌの人たちの遺骨 豪博物館から返還AINU REMAINS RETURNED TO JAPAN FROM AUSTRALIA人種の違いがそのまま「生体の特徴による優劣」であるとされていた時代。オーストラリアでも、同化政策を受けさせるため「盗まれた世代」の骨が学校から見つかったというニュースを見たような。金曜日放送分ランドセル商戦 早くも開始JAPANESE SCHOOL-BAG MAKER EYEING NEXT YEAR'S FIRST-GRADERSうちも息子が来年度に新一年生になります。夏〜秋くらいには購入するつもり。でも男の子のって女の子よりカラーバリエーションも装飾バリエーションも少ないから、選ぶテンション上がらない。本人も興味ないし。しかし高いうえに機能的ではないものを、なんでこの令和の世に買わんとあかんのか。と言いつつ同調圧力に屈する親だが。来週のめあて毎日サボらずコツコツやる。でもね、10時間寝たら頭がびっくりするほどクリアになり、ネガディブ思考がすべて消えたの。睡眠大事〜!!英語はあくまでも趣味であるから、そこそこでやろう。ブログもね。最近、「家にある鉛筆を使う」「最後まで使い切る」を目標にしています。ボンドでくっつけて最後まで使い切り〜。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.05.21
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書名英語と日本人 挫折と希望の二〇〇年 (ちくま新書 1704) [ 江利川 春雄 ]目次第1章 「半文明人」から脱却せよ第2章 日本人にふさわしい英語学習法を求めて第3章 英語廃止論と戦争の逆風にめげず第4章 だれもが英語を学べる時代に第5章 グローバル化とAI時代の英語感想2023年107冊目★★★★この本、面白かったです。英語学習者には、特にオススメだよ!!ちなみに身も蓋もないことを言うと、幕末から今に至るまで英語教育に王道なし。英語が話せる人はみんな同じことを言っているよという話だ。音読、暗誦、書写、暗書、復文、英作…。忍耐、気合、反復。反復、反復、反復だ。私としては、ちょうど2023.05.17 104.牧野富太郎自叙伝 [ 牧野富太郎 ] を読んだところで、英語の話がそのあたり(幕末)から始まるので、複数並行でパラレルに話が進んでいるような面白さがありました。なんというかこう、この本読んでいるときも、「一方その頃、牧野富太郎は…」と頭の中にアナウンスが入ると言うか。幕末〜戦後まで生きた人の一生という、手に取れる・実感できる時間の「ものさし」があることで、英語の歴史を時代を追って説明されていっても、「一方その頃、富太郎は…」とその「ものさし」で測ることが出来て、とても良かったです。というわけで、この本をお読みになるのであれば、抱合せで『牧野富太郎自叙伝』もどうぞ。本の中では、ドラマ「らんまん」に登場したジョン万次郎もちらっと触れられていたし、富太郎のライバルであった矢田部氏についても英語教育の観点から記載があって、期せずして知己に会ったような嬉しさがあった。そうそう、この本に登場する『モダーン和英辞典』を著した入江祝衛という人のエピソード。10年の歳月にわたり、毎日、上野図書館(国立国会図書館)に通って英書を読み、用例カードを100万枚以上作成し(三浦しをん『舟を編む』を思い出す)、さあ出版という組版中に関東大震災が襲う。印刷工場にあった組版も活字も焼失。しかし夫人が、庭に穴を堀り、300kgもあるカードや原稿を埋めて火災から守ったのだという。「あなたが、あんなに心血を注いで集められたものを空しく焼いてはならないと思って、みな土に埋めました」一方その頃富太郎は、地震の揺れを堪能しようとひとり家の中に戻っていました…(笑)「はじめに」で、著者は日本と英語の関係をこう喩える。「好きなのか嫌いなのかはっきりしないまま、ズルズル付き合っているカップル」。言い得て妙だなと思う。はじまりは、黒船。鎖国が終わる頃の、国の存亡をかけた十四人の「通詞」たちの猛勉強。正確な発音も分からぬまま、学び続けた日々。そして1848年。利尻島に上陸したラナルド・マクドナルドは、長崎に護送され、座敷牢に入れられ、アメリカへ帰国するまでの7ヶ月間にわたり、通詞たちに英語を教えた。日本初のネイティブ英語教師だ。日本側の熱烈な片思いで、英語の学習は始まる。その後、御一新が成り、1872年(明治5年)の「学制」ではすでに小学校で外国語を教えてもよいと書かれていたそうだ(ただし、教えられる人がいなかった)。つまり、小学校の英語教育導入問題(早期英語教育問題)は、今に始まったことではない。著者も本の中で指摘するように、日本ではある議論が勃発すると、過去の経緯をすべて御破算にして一から議論し始める。そうじゃないだろ、と著者は言う。前にどこまで話が進んでいたのか、その経過を確認し、その到達点から始めるべきではないのか。さて、小学校に導入された英語はどうなったか。1911年(明治44年)に小学校令が改正。英語は教科としての地位を失う。結局、小学校で英語を教えることは、時間(週二時間)では中途半端になり、また教える側の力量不足の問題もあって、不要となった。この本でハッとしたのが、① 英語を学ぶ目的が会話中心の「生活言語」(BICS)か② それとも読み書きなど知的な「学習言語」(CALP)かという問いだ。外国へ行った子どもが、現地の言葉を友人たちとの遊びなどで身につけるのは①の生活言語。使用場面に依存した言語使用で、移民の子供は概ね2年で習得する。ただしこういった生活言語を習得し日常生活に支障がない子どもも、学校に入ると授業についていけない子が続出するのだそうだ。それは、②の学習言語が身についていないから。学習言語は、学校教育における意識的な学習が必要で、文字情報へ依存し、習得には5〜7年を要する。つまり、小学校から英語を導入しよう!会話重視で「話せる英語」を!という趣旨は、①の生活言語、受験に必要とされるような読解能力は②の学習言語に分類される。ということを知って、私は自分の英語4技能の到達目標が、・聞く(リスニング)…映画やドラマが字幕なしで分かる・話す(スピーキング)…短期旅行で意思疎通ができる・読む(リーディング)…洋書を辞書を引きながら読める・書く(ライティング)…簡潔な文で意図を伝えられると、「聞く・話す」と「読む・書く」が大きく乖離している理由に思い至った。私が求めているのは、日常の「生活言語」の実生活での利用と、文字による知的な「学習言語」のレベルだ。結局、「生活言語」の英語レベルが「学習言語」の段階に進んだら、中身のある会話が出来るかどうかは読書量に比例するのだという。著者は、精神年齢の高さと英語力の低さのギャップをどう埋めるかが英語教育の難問だという。これは様々なところで言われていることだが、「母語で考えられないことは、母語以外でも考えられない」のだ。そして著者が言うように、AI時代にあっても外国語を学ぶことは、母語によって制約された思考の枠組みを相対化し、自覚的・批判的に再認識し、それを超えるために必要なのだ。ちなみに英語が流暢に話せない日本人の原因は、「話すべき内容や主張がない」「話していることが論理的でない」といったもっと根本的な問題だと著者は指摘する。ちなみに、小学校で「生活言語」(英会話・音声中心)を学んだ子供が、中学校に入って「学習言語」(文法・語彙)として英語を学び始めると、中学校に入ってから英語を学び始めた子との学力の差異は、1年以内に解消されるのだそうだ。1927年(昭和2年)にも、実際にそのような教科書構成(小学校から学んできた組と中学校から学び始めた組が、中学2年からは全員同じ教科書に到達)になっていたという。となると、日本語だけで生活できる日本という国で、外国語(学習言語)として英語を学ぶのであれば、中学校に入ってから充分、ということになる。これから日本の英語教育はそれに逆行していく。くっついたり別れたりを繰り返すカップルみたいに。何度も同じ原因で喧嘩別れをするように。この本は英語の本なので、小ネタも満載。ほぼ独学で英語力を磨き、大阪大学教授になった柴田徹士(1910〜1999)。10人きょうだいの長男として、家業の豆腐屋で働きながら、夜間の商業学校を卒業し、順番に上の教員試験を受けていき、ついには教授にまでなった。当時、すべて英語で授業が行われていた札幌農学校(北海道大学)を主席で卒業した内村鑑三は、『外国語之研究』(1899年)で、現在にも通じる学習法を書いている。1922年に英語教育改革のため、言語教育の専門家をイギリスから招こうとし、その費用(現在の1億円以上)を出したのは「船成金」で有名な、松方コレクションの松方(美しき愚かものたちのタブロー [ 原田マハ ])。日本人が苦手とする「R」「L」の発音については、light「ぬ」の口の形で「ぬライト」right「う」の口の形で「うライト」とすればよいと著者は言う。これ実際やってみると、全然舌の位置が違ってびっくりした。フランス語をやったときに、「フランス語のRは、ラを言いながらハを言う」と聞いて「んなアホな」と思いつつやってみたらそれっぽい音になった驚きと同じ。しかしどっちのRとLが「ぬ」だったか「う」だったか忘れちゃいそうだ…。また、私も高校生のときにお世話になった英文法の参考書、桐原書店の『総合英語Forest』。多くの高校で一括採択され、400万部を超え販売された。しかし2013年に7版で販売中止。その理由は、桐原書店の内紛だったという。桐原書店を飛び出した人たちが「いいずな書店」を立ち上げ、2017年にForestの後継となる『総合英語Evergreen』を出版したとのこと。どうりで!書店で、この見慣れないエバーグリーンってのは何やろうと思っていたのだ。インターネット上のVR空間(メタバース)でのオンライン英会話が受講料も安く、継続率も高いというのも今どきで面白い。私もオンライン英会話に興味はあるけれど、顔を写して…というのは面倒だし嫌だなと思っていた。メタバース英会話、いいな。あと、英ケンブリッジ大学出版と、その英語検定機構が協力開発した「Write&Improve」。やってみたら、お題があって英文書いたらAIが添削してくれて、文章能力を相対的に評価してくれるという感じ?解説がどこにあるのか分からなくて、私はちょっとだめだった。ーーー英語と日本人。遠くに外つ国の船が現れた、その日からずっと。聞きたいこと、話してみたいことが、溢れ出た。知りたくて、近づきたくて、必死に追いかけた。でも、いざ付き合ってみたら、うまくいかない。だってあなたは、わたしと、あまりに違うから。諦めたらいいのかもしれないと、何度も思った。土台無理な話と、いっそ匙を投げてしまえたら。なのにどうしてこうもあなたと離れがたいのか。限界をかくも厳しく突きつけるあなたが嫌いだ。限界をいとも軽々と超えさせるあなたが好きだ。どうせうまくいかないと分かっても、触れたい。一緒にいて、あなたとなら見える景色を見たい。そうして、あなたの目にうつるわたしを見たい。愛憎が相半ばする、ぐずぐずのカップルのまま。わたしばかり好きなの、と口を尖らせたくなる。いつかこの積年の片想いは、実を結ぶのかしら。200年過ぎてなお、繰り返し繰り返し恋をする。咲く花は過ぐる時あれど、我が恋ふる心の裡は。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.20
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書名時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣 [ 滝井 いづみ ]目次第1章 思考編第2章 スケジュール管理編第3章 ムダとり・時短編第4章 効率アップ編第5章 環境・仕組みづくり編第6章 メンタル編第7章 人生編感想2023年106冊目★★★時間術の本を読んでいる時間で何かほかのことをしたほうがよいのじゃないかという根本的な疑問。食洗機あればすぐに皿洗い終わるのになって思いながらダラダラしてるならその間に皿洗えるやろって話なんですが。食洗機導入したらやっぱり時短になったり節水になったりするわけで、長い目で見たらタイムパフォーマンスがいいのだろうと思う(うちにはないけど、食洗機)。つまりは時間術ってそういうものなんだろう。春からこっち、新しい環境に四苦八苦する日々を送っている。「なしておらはこげん仕事ができんとや」と泣きながら時間術や仕事術の本を読み漁る。この本は、タイムマネジメント系の本に書いてあることがコンパクトに読みやすくまとめられていました。なんというか、2時間の研修で講師が話してくれそうな感じ。こういう本を読んでも、いっぱい同テーマの本を読みすぎて、私には既知の内容の再確認になることが多い。と分かっても読んじゃうんだよな〜。食洗機いいよな〜。生存・生活以外で、1日15分だけでも自分だけの時間を持つと日々の満足度が変わる。これは、前に読んだ本の「1日の1%(15分)」と同じだな。みなさん、NHKラジオ講座は多くが1日15分ですよ!なんてぴったり!朝ドラも1日15分ですね。これくらいのボリュームだと、毎日続けやすいのよね。タスクについては、「MoSCoW」という分析法で、Must(絶対やらないといけない)Should(可能であればやる)Could(やってもいい)Will Not(見送り)のフィルタリングで定期的に見直すとよいのだそうだ。確かに自分のTODOリストを見ると、上の4項目がぐっちゃんぐっちゃんだ。TODOリストも、①書き出す②仕分け③行動④更新という流れで作っていくとよいのだそうだ。さらに、時間をうまく使うために「ひとり作戦タイム」を持つとよいと言う。今抱えていることの棚卸しと、未来への計画づくりの時間。平日の朝30分、週末2時間取っている人が多いとあって驚いた。え、そんなに…?私はだいたい数分でぜんぜん違うこと考え始めちゃうよ…。それか「ひとり糾弾タイム」になってしまい、ひたすら自分の「出来てない」を責め立てるかだよ…。ベンジャミン・フランクリンの「仕事を追い立てよ。仕事に追い立てられてはならない」は、耳に痛い。追い立てられてばかりよ。私…。マーク・ザッカーバーグの「完璧を目指すより、終わらせろ」という言葉も含蓄深い。ま、これは私得意でして、すんごい粗いクオリティで完成品名乗って出してくるからな?!笑負担に思うこと、頼まれごとは「試されごと」というのも、染みる。今、私は試されているんだろうなあ。何が出来て、出来ないのか。出来ることをどう活かすか、出来ないならどうするか。「まだ来て2ヶ月なのに、次々新しいことに取り組んでいて、こんなアクティブな係長が今までいなかったからびっくりしてる」と、部下のひとりから言われた。ちょっと嬉しかった。この間、いつもはクレーム対応をしている課長が不在の時。私が(いちおう係長なんで)かわりに責任者としてクレーム対応ではじめて現場へ趣き、話を収めて帰ってきて(計6時間)、その後、今回の改善点や対処法を課長に提案したら、読まずに返された。私の行動が癇に障ったようだ。現場も会社のこともよく分かっていない、来たばっかりのぽっと出の奴に、知ったような顔されたくはないわなあ。…でも絶対、やったほうがいいと思うんだけど。と、ひとりで悶々としていた。私ここにおる意味あるんかな。何のために?仕事もできない、ただピーチクパーチクうるさいだけの奴やん…。4月に現場から引き上げられてきた人は、「現場を離れたら自分は何の訳にも立たない…」「ダブルクリックが遅すぎてクリックとしか認識されない…」「自分が雇われていることは会社の金の無駄遣い…」と4月は毎日家に帰ると泣いていたのだそうだ。それを聞いて、びっくりした。現場では大ベテランで、知識も豊富で、みんながカリスマ、神と呼ぶ存在。異動してきても、業務を飄々とこなしているのだと思っていた。そっかあ。みんな、同じなんだ。おとなだから、言わないだけ、見せないだけで。私だけが特別、世の中に適合できていないだけなのかと思っていたよ。(そしてその人から見ると私も、「すっとみんなに溶け込んで、いつも明るく元気に働いている」のだというから、人というのはわからんね!)今の会社は、前のところよりダイレクトに、現場に意思決定を反映できる。それが面白くも怖くもある。本社の「思いつき」に、現場が右往左往して翻弄されるようなことにはしたくない。よいものをつくりたい。もっとよくしたい。現場がなくては立ち行かないのに、ブルーカラーな現場の給料は驚くほど安い。私なんてブルシット・ジョブのホワイトカラーなのに、たいしたことしてない私の方が給料は高い。その矛盾が辛い。なんで?と思う。そこもなんとか、解消できないのかなと思っている。給料ということが難しいのであれば、ほかの面で。それが出来るのは、私が今、この立場にいるからだ。私には、決定権と裁量権が与えられているからだ。なら私は、私がここにいる意味はあるのだと思いたい。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.19
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書名牧野富太郎の恋 (朝日文庫) [ 長尾剛 ]目次第一章 掛け図との出会い第二章 東京へ第三章 牧野富太郎の恋第四章 理不尽な通告第五章 暗影第六章 壽衛の奮闘記第七章 植物標本の行方第八章 待合い「いまむら」第九章 雑木林の中の家第十章 そして永遠に引用「ご立派なお仕事というものは必ずしも、おカネが儲かることにはならないのです。いえ、儲からないことこそが、お仕事のご立派さを示しているのですよ。世の中の仕組みとは、そうなっているのです。だから、あなたたちは貧乏だからこそ、強い誇りを持ちなさい」感想2023年105冊目★★★はい、朝ドラ「らんまん」にハマっているので、牧野氏のことで頭がいっぱいな私。2023.05.17「104.牧野富太郎自叙伝 [ 牧野富太郎 ]」を読んで、原作を履修したので(原作言うな)、二次創作のファンアートを摂取しようと思って、最近出た文庫本の小説を読みました。朝ドラ効果で、本屋さんにも牧野氏特集が組まれていて、いろんな本が出ていますね。この本は特に期待せずに読んだのですが、自叙伝の史実をうまいことアレンジして読みやすくまとめられていて、良かったです。朝ドラを見て、牧野氏の生涯について読みたくなった方にもオススメ。(自叙伝は途中で挫折する人多そう。書店でも推されてない…。)この小説は、牧野氏の研究についても描かれているのだけど、それを影に日向に支えた富太郎氏の妻・壽衛さんとの関係性がメイン。この本を読むと、壽衛さんのファンになっちゃう。富太郎氏の描かれ方もチャーミングで、この2人推せる!ってなる。てぇてぇ(尊い)。(ところでドラマで寿恵子は、父が残したという滝沢馬琴の南総里見八犬伝を、声に出して読んでるんですよね。たしか明治時代に図書館が出来た時、「声に出して本を読むな」という注意書きがあったという話を思い出した。昔は声に出して本を読むのが普通だった、と目にした覚えがある。)士族の娘ながら、稼ぎのない夫に対して責めるでなく、「待ち」でいるわけでもなく、持ち前の器量と愛嬌の良さで値切り倒し、借金取りをもてなして気分良く帰ってもらい、待合いの運営に乗り出して金を貯め…。御本人(牧野氏)の自叙伝ではさらっと触れられるだけだった細部を描きこんでいて、その息吹が感じられるようで読んでいて楽しかった。壽衛さんは、牧野氏と一緒になったことを悔やまずに、最後に言う。ぜんぶぜんぶ、おもしろかった、と。毎日旦那様の話を聞くのも、借金取りを追い返すのも、節約の工夫を凝らすのも、何度も家を追い出されるのも、植物標本に取り囲まれている眠るのも、先がまったく見えないワクワクドキドキする毎日が、全部全部、おもしろかったと。だから私は、芝居を見に行くのだって、綺麗な着物だって、いらなかったんですよ、と。ここのシーン、良かった。じーんと来た。妻として美化されすぎやろ、とも思うんだけど、牧野氏との日常を面白がれる余裕がないと、やっていけなかったろうとも思うから、ほんとうのことでもあるのじゃないかなあ。史実があるものって、取り扱いが難しい。昔、大河ドラマ「新選組!」で新選組にハマり、いろんな書物を読み漁った結果、「何が史実で何がフィクションか」がだんだん曖昧になってきて(そこにBLファンフィクションも入ってきて笑)。「あれ、これ公式(原作やアニメ)で見たんだっけ?pixivだっけ?」みたいな…。これから何作かまだまだ読むつもりなので、たぶん「これどっちだっけ」ってなる。そこに自分の頭の中の妄想も加味されるからな…。笑ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.18
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書名牧野富太郎自叙伝【電子書籍】[ 牧野富太郎 ]引用草を褥に木の根を枕、花と恋して五十年感想2023年104冊目★★★NHKの今期の朝ドラ「らんまん」にハマっている私。竹若妄想が止まらなくて現代二次創作したいと思って現代で設定も考えたんですが、まずは原作(原作言うな)知らんとあかんなと思って読みました。(オタクの発想。)この本、めっちゃ読みにくかったです。私は、まるごと一冊御本人が自分の人生を振り返ってお書きになったものだとばかり思っていたので(自叙伝やし)、同じ話が何度も何度も登場するので「またかよ」「その話すきやな!」となりました。いろんなところに寄稿した原稿を集めたっぽい。時系列は掲載順に古いもの→新しいものになっているようで、特に前半の読みにくさが、ぱねえ。教養が、ぱないの!とにかく漢文、儒学の知識がすごい。「植物学雑誌は武士(さむらい)で文章も雅文体で洗練されていたけど、動物学雑誌は町人。幼稚で下手!」というくだりは「おまえ…」ってなった。そしてこの人幕末のお生まれでもあるし、最初のほうの文章はとっても漢文調。硬い。時代が下るに連れて平易な読みやすい文章になっていく。わからない言葉はメモした。もうね、内容的には「ぼく、賢い。ぼく、天才。ぼくのこと、みんなだいすき!」。そして何より、「ぼく、植物、だいすき!」。という、本当に天真爛漫な方。天性の人たらし。文久七(1862)年生まれ。土佐の佐川村で生まれ、4つで父を、6つで母を亡くす。7つで祖父も亡く、唯一の身内は祖父の後妻の祖母のみ。大店の酒屋の坊っちゃんとして、何不自由なく育つ。11歳で寺子屋に入り、この頃から植物の採集観察をはじめる。12歳で藩校・名教館で学ぶ。13歳、小学校開校と同時に入学。15歳で退学。16歳で小学校の教師に。18歳で退職。20歳のとき、東京「第二回内国勧業博覧会」のため上京。23歳で理科大学植物学教室に出入りを始める。小学校中退からの〜艱難辛苦の研究の日々。という字面だけ追うと、さぞかし苦労して真面目にコツコツやってきたんだろうなと思うじゃないですか。違うねんな〜。もうこの人、めちゃくちゃやねん。東大教室に生徒でもなんでもないのに通い始め、自分の絵(驚くほどうまい)を印刷するために石版の工場に出入りして印刷を学び(なんでやねん)、何度もものすごい額(当時で何千万円、何億円)を研究のために湯水の如く使い(そのせいで実家の酒屋潰れる)、そのたびにどこかから救いの手が現れてパトロンが全部払ってくれれて万事オッケーなんだぜ★(おいおい)。天に愛されたとしか言いようがない才能とめぐり合わせ。本人も自分のことを「植物の精」「植物の愛人」と呼び、この世に植物のことを伝えるために使わされたのではと言っている。新種発見の好機に恵まれるのもまた、天がこの人を特別扱いしているんじゃないかと思うくらい。(『動物のお医者さん』の菱沼さんを思い出した…)そりゃあ、コツコツ研究しても敵わず、人事政治もやっている東大教授たちからしたら、面白くないわな。とにかく「好き」に邁進し、1957年に96歳で逝去された。改めて思うけれど、幕末生まれの人が亡くなったの、戦後なんだなあ…。これはもう、そりゃあ物語のネタにし甲斐があるわなあ!というエピソード満載の方。(森鴎外さんは植物名について尋ねてきて感心だったな!と言ってる)東京と佐川を往復していた頃には、まともな音楽教師がいないと自ら西洋音楽を教える(なんでやねん、お前なんやねん)。関東大震災のときは「もっとちゃんと揺れを感じたかった」と悔しがり、もう一度生きている間に大きな地震が来ないかと期待(好奇心の塊か)。火山を半分に割りたい、富士山の姿をよくするために、こぶ(宝永山)を取りたいと本気で考える。富士山爆発しないかなあと夢見る。日比谷公園全体を温室にして総合テーマパークにしたいけど、動物は糞するから注意しないと…と構想する。自分が日蓮なら草木を本尊とする宗教をつくるのに…と本気で考える。せやから、家族は大変ですわ。とにかく本も多いし植物標本もようけあるさかい、大きい家が入用。かといって東大の講師にはなったけど初任給くらいのお給金しか長いこと貰われへんし、そんで本人も「体制何するものぞ!」という心意気で研究さえできればいいと思ってるから、常に金欠。借金まみれ。子供は13人もおるのに!!恋女房の奥さん・寿衛子さんは苦労のし通しだったろう。何人目かのお産のあと、まだ3日めなのに遠方の債権者に断りにいってくれたというくだり、「いやお前がいけよ」ってめっちゃ思ったわ…。牧野氏は、寿衛子さんが亡くなったあと、発見した新種の笹に「すえこざさ」と名付けた。大変だっただろうけど、面白かったのかな。この人といることは。寿衛子さんは、生前「まるで道楽息子を一人抱えているようだ」とよく冗談を言ってらしたそうだ。夫婦にしかわからない、愛の形がある。寿衛子さんは夫の研究費を賄うため、いっときは待合を経営していたのだよ。私はニュアンスからラブホみたいなことなのか?と思っていたけれど、コトバンクによると(2)待合茶屋の略。もとは貸席を業とした茶屋。明治以降芸妓をあげて遊興する場所として発展し,政治家などもしばしばこれを使用したから,〈待合政治〉という言葉も生まれた。というわけで遊興のための貸座敷という意味なのね。最後は娘さんのお話が載っているのだけど、寝たきりになったお父さんに「この人は寝かしておくことは惜しいんです」と言う。ひとつの植物で1日でも話が尽きない。父の話はとてもおもしろいんですよ、と。戦後は、天皇陛下とも御苑で道道、植物談義をした。この人の話している映像なり、残っているものを見たいな。高知県立牧野植物園にも行きたいな。そうしてこの人のことを知るたび、きっとまた、この人のことを好きになっちゃうんだろう。めちゃくちゃで、ひたむきで、好きにならずにいられない。天が遣わした、植物の精。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.17
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書名ピアノの先生のための時間管理術 ~書けば書くほど夢がかなう!手帳活用法~ [ 藤 拓弘 ]目次はじめに第1章 時間美人な先生になる!第2章 手帳はあなたの優秀なマネージャー第3章 時間美人になる!「レッスン手帳」第4章 夢をかなえる手帳術第5章 「なりたい自分」のためにできること巻末付録 時間美人な先生が実践している「9つのこと」おわりに感想2023年103冊目★★★ピアノの先生に特化した時間管理本。というのが目新しくて読んでみた。世にあまた時間術や手帳術の本はあれど、それがどれもだいたい「オフィスで働くホワイトカラー」を想定している気がする。よくて「ママのための」みたいな冠詞をつけて、子供の予定も家族の予定も!と銘打つか。で、これは「ピアノの先生」特化版。2013年刊行『ピアノ指導者お役立ち スキルアップ時間管理術』増補改訂版で、中身は著者が監修した『ピアノ指導者お役立ち レッスン手帳2023』の宣伝と中身紹介という感じが強かった。なお、その手帳は10年目を迎えるとのこと。ロングセラーだね。おそらく圧倒的にピアノの先生というのは、女性が多いのだろうな。想定されている読者がはなから女性オンリーという印象。冒頭がまずあなたの周りにもいる「時間美人な先生」という章立てで始まるんですが、ピアノの先生の毎日は、とにかく忙しいです。日々のレッスンや教材研究、ピアノの練習、セミナーや研修、発表会などのイベント企画、それに加えて家事や子育て、PTAの活動や学校行事、サークル活動、子どもの習い事の送り迎え……。体がいくつあっても足りないくらいです。と続いて、なんかこう、なんかこう!(笑)ほかにも、自宅教室のほかに、楽器店や学校などの教育機関で講師として勤務している先生や、ほかの仕事をしている先生もいるでしょう。もしかしたら、学生として学びながら教えている先生もいるかもしれません。教室運営者、ピアノ指導者、妻、母親、従業員や会社員、あるいは学生……。さまざまな「顔」を持っているのがピアノの先生です。とあって、なんで妻と母親だけ出てくんねんと思った。これが男の先生が多い職業だと、こういう書きぶりにならないんだろうねえ。その場合、まるっと無視されるんだろうなあ。この本は表紙もピンクで可愛らしいわあ。まあそんな感じの、「ピアノの先生(女性)」想定。で、本で述べられている基本的な時間術(手帳術)ベースは同じ。・やることの見える化・優先順位を決める・時間内に終わらせるというポイントを押さえ、そのための方法を記載する。時間美人な先生が実践している「9つのこと」として挙げられているのが、① 忙しいと言わない② 「すぐやる体質」になる③ 5分だけやってみる④ 完璧よりもスピードを大切にする⑤ 待ち合わせには早く行く⑥ いろんな「リスト」を作っておく⑦ こまめに保存しておく⑧ 自宅以外に仕事場をもっておく⑨ 時間に対してポジティブに向き合うというのは時間術でよく言われることがコンパクトにまとめられていて良いと思った。自分を「すぐやる共和国の大統領」に任命するというのは面白い発想。一方、ピアノの先生の特徴として、著者監修の手帳にも工夫が凝らされているのが、・レッスンが午後や土日に多い・年間のレッスン回数や、振替(補講)の把握・生徒の誕生日・発表会の会場予約のために2年先までのカレンダー・テキスト購入予定表、教材費の領収の確認・生徒情報の管理表なるほどそういうところが違うのか!というのが面白かった。職業によっての「押さえどころ」って違うんだなあ。だから職業特化手帳が売れるんだね。著者はA5判の手帳をおすすめしていらして(「手帳のサイズはその人のキャパシティ」というのは言い過ぎだけど興味深い)、私も文庫(A6)版→B6版→A5版とだんだん大きくなってきて、今仕事用に使っているA5版はたっぷり書けて使いやすいなと感じている。1日1頁だとA6がいいけど、ウィークリー(週間)だとA5くらいが良いなあ。私が今使っている手帳は週間ブロックタイプ。→2022.10.03「2023年はセリアの週間バーチカル手帳(A5セミサイズ)」予定管理が苦手なので、バーチカルタイプで予定管理+TODO管理は別にしたほうがいいんだろうなと思う(バーチカルの余白でTODOが足りない)。みんな紙に書かなくてもやらなくちゃいけないこと覚えておけてすごいなと思う。ワーキングメモリがすんごく少ないんだよね、私…。著者はコラムで宅建を取得したときのことも書いていて、スキマ時間を管理して準備期間10ヶ月・300時間勉強時間が必要と言われるところ、1,000時間に設定。毎日の勉強時間確保+スキマ時間の活用で、テキストと問題集を4回回したそうな。私も宅建に興味があるので、すごいなと思った。1,000時間÷10ヶ月=100時間/月100時間÷30日=3.3時間/日…。1日にそれだけの時間を確保しようと思うと、他のことすべて諦めないとだめだわ…。ちょっと今そこまでの気力とやる気がない。新しい年になって新しい手帳を使い始めて半年もすると、ちょっと飽きが出てきたり、うまく活用ができていなかったりで、「新しい手帳がほしいな」と思い始める。笑さて来年はどうしようかなあ。A5版の本革手帳カバーを名前入りで購入したので、とうぶんこのサイズかしら。ただ、A6手帳版の手のひらにおさまる感じもやっぱり好き。1週間の予定の管理のしやすさは、圧倒的にウィークリーバーチカル。メモや記録を残すのがメインなら、1日1頁や、ウィークリーレフト。→2023.01.02「2023年の家置き手帳は、ミスドのスケジュールン(ミスド福袋)」そして取り残されるTODO管理。笑前はA4をじゃばら折にしてTODO管理していた。→2022.03.06「A4ジャーナルで to do 管理」A6マンスリーで予定を管理するなら、+アルファこれを持ち歩くでもいいんだよね。ってこう、「どの手帳買おうかな」「こういう使い方しようかな」ってあれこれ考えてる時間(手帳会議)が一番楽しいのよね、紙の手帳は。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.16
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200万アクセスアンケートのお礼2023.05.04「200万アクセス記念★アンケートあります★」から昨日まで毎日アピールしていた(笑)アンケート終了しました。ご回答いただいた方、ありがとうございました。ツイッターとは違い、ブログは即座に反応が返ってくるものでもなく、「これ、誰が見てくれてるんやろうな」と思う瞬間があります。これ私しか読んでへんのちゃうか…という。そんなとき、過去にいただいた感想やアンケートを読み返して、力を頂いております。今回も永久保存にします。重い。ブログのコメント欄もお気軽にお使いください。って言っても今どきブログのコメント書き込むという前時代的行為は心理的ハードルが高いと思いますけども…!アンケートへの返信アンケートの結果を、項目を抜粋してご紹介します。最後は、「ブログでの返信OK」とご回答いただいた方へのお返事です。お名前は特に記載せずに書いていきますね!このブログを訪問したきっかけは?Twitterと答えてくださった方が多かったです。Twitterまたやらないんですか?ともお声いただきましたが、すいません、今のところ再開の予定はありません。運営側の方針も、気にいらないことが多くて、潮時かと足を洗いました。私もうハマっちゃうとずーっとそれをやってしまうんですよ…。Twitterに関しては夫からも「ネット中毒」と言われてしまうくらいずーっと見ちゃうので、一回すぱっとやめて(と言ってもTwitterやめるの2回めなんですがね!)もう手を出さないぞと心に決めています。Twitterだと、リアルタイムでやりとりできるのが楽しいし、ちょこちょこと心に浮かんだものごとをつぶやくこともできる。ブログの更新のお知らせも、フォローしてくださっている方だとタイムラインに流れてくるので楽ですよね…。でももうやらない。すいません。このブログを見始めたのは?ご回答頂いた方は、みなさん最近〜読書ブログになってから、でした。以前は雑記ブログで、便利グッズとか百均商品とか毎日の晩ごはんを紹介しておりまして、それは今でも「おおおおおこれめっちゃ便利」とか言いたい時(記事にしたい時)があるのですが、我慢しています。ブログ訪問の頻度は?週に数回〜1回、がほとんどでした。「毎日更新するぞ!」とはもう思わないようにしているんですが、なんだかんだ読了ペースで更新していくと毎日更新するような事態に陥ってしまっています。お気に入りのブログが毎日更新されていて、自分がいつもアクセスする時間に更新されていないとちょっとがっかりして、なおかつ「どうしたんかな」と思っちゃうタイプなので、あんまり毎日更新と言わないようにしようとしています。気まぐれ更新。ほぼ日刊320life。ブログ訪問の時間帯は?これは、予想に反して夜が多かったです。私は朝起きて〜通勤時間にネットサーフィンすることが多いので、他の人もそうなのかと勝手に思ってました。興味のある記事のカテゴリは?読書記録が1位でした。よかった、このブログの存在意義がありました。笑アクセスログを見ると、過去記事(読書や英語じゃない記事)のほうがアクセスが良いので、人の読書記録って需要ないんだなあと思っています…。コメントへのお返事・文章自体が面白いので、よみものとしても楽しませて頂いてます。うへへ、ありがとうございます。でれでれ。(気持ち悪いなおい)読んだ本の内容(あらすじ)は、アマゾンにでもどこにでも載っているから、「それを読んで私が思ったこと・感じたこと・考えたこと」を主に書こうと思っています。私は自分の文章があっちいったりこっちいったりで、唐突に関西弁をぶっこんでしまうし、読みづらくて起承転結や序破急もしっかり骨組みが出来ていないなと思うことが多いです。ブログの記事も小説も、頭からがしがし書いてしまうんです…。もうちょっと構成を考えて書き始めればよいのに…。でも読む本の参考にしていただけているなら、嬉しいな。・合間合間に出てくる仕事や家庭のお話も気になっています。ほんでお前、読書の感想やのに全然ちがう話してくるなっていう。笑いや、日々いろんなことがあって、前だとTwitterで呟いて満足していたようなこと、最近読書記録に書くしかなくて、でもどこに書けばいいか分からないから、似たテーマの本のところにそっと忍ばせて…のつもりが、延々その話してる。笑夫が仕事やめようかと言っていて、私が単独で家庭を担うとなるとその重責に「いやもう世の一馬力で家庭を支える男性の重圧すごいな?!」と今更思ってます最近。辞められないじゃん私…宝くじ買いに行かなくちゃ…。っていうこういう話をどこに書けば良いのかっていう話ですよね。・こんなに質が高くて、かつ毎日更新されてる方は初めて見ました。んんんんふふふふん(失礼、むせました)。いやもうそんな褒めてもなぁんも出えへんでー?だってさあ、ずっとやっててもブログのアクセス数が伸びないの何でなの!?私の書いてるもん面白くないからちゃうんかなあって思うねんなあ、日々…。ありがとうな。ベトナム土産のお菓子でも食べ?めっちゃボロボロなるやつやけど。I road、気に入っていただけて嬉しいです。私は英語を勉強している時、いつもこの風景を見ています。今はひたすら地面に種を植えているです…。短いブログをささっと更新すればよいのだ!と思うのですが、ついつい長くなってしまうんです。言いたいことがいっぱいあるし、うまくいえないしで。それでも誰かがそこにいてくれるなら、ここに残しておこうかなと思います。おわりに皆様、お忙しいところに、アンケートに時間を頂戴し、ありがとうございました。ひとつひとつがブログを書いていく力になります。やめるやめる!もうやめた!を繰り返し、もうすぐ5周年を迎える当ブログ。いつまであるかはわからないけど、いまは引き続きよろしくお願いいたします。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.15
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書名主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 [ チョン・アウン ]目次プロローグ 物事の核心にはお金の問題が潜んでいる!1 主婦たちの暮らす離れ島「家で遊んでるんだって?」主婦たちの住む世界はどうしてこうも違うのか ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』もう一度あの頃に戻るとしたら、やっぱり会社を辞めるだろうか レスリー・ベネッツ『女にとって仕事とはなにか』私はどうして料理が嫌いになったのだろう ラ・ムンスク『専業主婦ですが』2 問題の核心は“カネ”私が生きている世界はどんなところか カール・マルクス『資本論』私はなぜに会社を懐かしがるのか ゲオルク・ジンメル『貨幣の哲学』どうして私はニュースに出てこないのか カトリーン・マルサル『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』3人の子どもを育てあげた専業主婦はなぜ年金をもらえないのか ナンシー・フォルバー『見えざる胸』3 資本主義社会で女性として生きるということ誰が、なぜ、女性に火をつけたのか シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女』誰が、誰に、依存しているのか マリア・ミース『国際分業と女性ーー進行する主婦化』共存のためになにをすべきか パク・カブン『フォビアフェミニズム』内側の見えない自分をどうのぞき込むか ロイ・バウマイスター『消耗する男』4 境界線を越えたところの世界なぜ、家事労働に賃金が必要なのか シルヴィア・フェデリーチ『革命のポイントゼロ』尼僧が『父親授業』という本を出したらどんな反応がくるか 法輪『母親授業』非婚女性と既婚女性は連帯できるか キム・ハナ、ファン・ソヌ『女ふたり、暮らしています。』主婦はなぜ家族のことしか考えないのか ソ・ヨンナム『たんぽぽ麺屋』エピローグ 資本主義とともに始まった陳腐な嘘訳者あとがき日本の読者の皆様へ チョン・アウン引用私が属している世界、そう、主婦の世界は、それまで私が属していた世界とは完全に異なる世界だった。それは、資本主義の時空が食い込んできていない、もしくは、わずかに食い込んできてはいるが中心部分はほとんど侵されていない、ある意味、中世に近いと表現できる場所だった。お金ではなく「関係」が中心となるところ。物質より「精神」が重要視されるところ。それゆえに宗教が大きな比重を占め、影響を与えうるところ。それが、会社を辞めてきたばかりの私が居心地悪さを感じた理由であり、同時に、その世界に身をおいていて安らぎや感動のようなものを感じる理由だった。お金を払わなければ生活に必要なものをなにひとつ手に入れられない世界に住みながら、自分がした仕事、すなわち家事に対しては一銭ももらえない人たち。感想2023年102冊目★★★韓国語原題は『あなたが家で遊んでいるという嘘』。日本語版タイトル(『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら』)から、てっきり専業主婦の人がひょんなきっかけでマルクスの『資本論』を読み、そこから自分が置かれている状況への違和感はこれで説明がつくんじゃないか?!と目覚めた話、かと思いきや違いました。著者は1975年生まれ。外資系企業で通訳・翻訳の仕事をしたのち、ヘッドハンターとして活躍。2人めの出産を機に退職後、ビジネス書やエッセなどの翻訳を手掛ける傍ら、小説を執筆。もともとフェミニストで、本について一般向けの講座も受け持っている。この本は、啓蒙された!という内容ではなく、どちらかというと、そういう背景(文筆家)の人が、いろんな家事労働を巡る問題の本を読んでみた感想集、書評エッセイという感じ。正直、私はいやそれで専業主婦名乗られましても。と思いました。ただ、著者の言葉には「わかる〜!」と「そうなんだ〜!」があって、それはそのまま「ワーキングマザー」と「専業主婦」としての立場での共感と驚きでした。私はワーキングマザーの世界しか生きたことがない。専業主婦をしていたのは、産休育休をとった時くらいだ。1人めの育休は12ヶ月、2人めは9ヶ月で復職。そしてこういう性格で「ママ友」も出来なかったので、専業主婦の世界というものを知らないまま。著者はワーキングマザーから専業主婦になり、そこで違和感を覚える。そしてその正体が「資本主義ではない世界」が入り込んでいることだと気付く。この指摘は非常に興味深かった。資本主義の世界で生きるワーキングマザーは、労働力として評価される。それは金銭で計られた、その存在と時間に対する「価値」である。「物品」を生み出す労働力。一方の専業主婦の労働は、金銭で価値を計られない世界にある。ケア・ワーク。エッセンシャル・ワーク。「物品」という成果で計られない「人の手」の仕事。お金がすべての世界で、だからこそそれは、空気のように当たり前とされる。資本主義以前の世界に女性はおかれたまま。ここらへんは、「人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]」を読んだあとに読むと非常にわかりがよかった。韓国で面倒な婚家の行事から逃れられる術もまた、「仕事」という言い訳というのも面白い。資本主義の「お金」の力が、家父長制における古くからの慣習、「妻」の立場を超越するのだ。私はいまだ『資本論』を読んだことがないので、ここらへんで一度肚を据えて読みたいなと思っている。この本の中で紹介されていた、カトリーン・マルサル『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』も面白そう。資本主義は、これまで無料だったもの・共有財だったものを、囲い込み、阻害し、値段をつけた。そしてそこから恵みを受けていた人々は困窮し、都市工場で自分の資本(肉体と時間の労働力)を差し出し、買い叩かれて生活することになる。都市労働者の誕生。そして「労働力」としかみなされない存在を、家庭で衣食住を整え、また労働が可能な存在にする。労働者の回復。労働力の再生産。それを無償で担ったのが「主婦」だ。魔女狩りもまた、男性の本源的蓄積のひとつだったというのは、今まで思ったことがなくて驚いた。共同体のレベルで能力を発揮していた女性から、産婆や薬草の知識を奪い、「植民地化される女性」に対する抵抗力を奪い、隷属させていった。なるほど。それで、だ。私がなぜフリーランスのライターである著者に「それで主婦を名乗られても」と思うかというと、彼女は労働力として資本主義の世界での価値を生み出しているから、なのだよね。そしてそれは裏返すと、主婦労働を無償で価値を生み出していないもの、と私は認識しているのではないだろうか。私が資本主義の世界にどっぷり浸かって生きているから。お金を生み出せること、資本主義の世界で自分の労働力を高く売れること。それは確かに、女性に力を与えた。お金を稼げることは、裁量を、自由を得られることと同義だ。けれど同時に、女性は資本主義にカウントされない仕事を引き受けている。それは資本主義社会で働いていても、働いていなくても。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.15
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。英語4技能の私の到達目標・聞く(リスニング)…映画やドラマが字幕なしで分かる・話す(スピーキング)…短期旅行で意思疎通ができる・読む(リーディング)…洋書を辞書を引きながら読める・書く(ライティング)…簡潔な文で意図を伝えられる日々の英語学習①NHKの英語ニュース「NHK WORLD JAPAN Radio News On Demand」を聴く →平日の放送は15分(休日は10分)。アプリを入れています。②NHKラジオ講座「ニュースで学ぶ「現代英語」」をノートを取りながら聴く ・ニュースで学ぶ「現代英語」(15分×週5回) →英文は週末に写し、分からない単語を調べておく。 →翌日と翌々日に、ニュース動画(HP掲載)をシャドーイング。 →3日めに反訳トレーニング。③NHKラジオ講座「ボキャブライダー」の問題をアプリで解く →放送は5分×週5回+アプリで単語テスト。④イギリス国営放送のニュース「BBC Global News Podcast」を聴く →1放送30分。1日2回更新されるけど、1回分しか聞いてません。⑤洋書("Red, White & Royal Blue")を読む →BL。趣味と実益を兼ねる。⑥家事や通勤中は、NHKラジオ講座をアプリで聞き流す ・ニュースで学ぶ「現代英語」 ・ボキャブライダー ・英会話タイムトライアル ・ラジオビジネス英語 ・ラジオ英会話 ・中高生の基礎英語 in English →平日は「らじる★らじる」で当日の放送を聞く。 土日は「ゴガクル」で先週分の放送をまとめて聞く。今週のふりかえり意気込んでいた洋書読みは相変わらず遅遅進むのみ。6:30〜7:00まで、リアルタイム放送の「中高生の基礎英語 in English」「ラジオ英会話」を聞き、通勤中に「ラジオビジネス英語」を聞いています。しかし、作業をしながらの「ながら聞き」だからまったく頭に入ってこない。まじで意味ね〜。再放送分をアプリ「ゴガク」で一週遅れで聞いてるときに「あれ、こんな話してたっけ?」となる。NHKとBBCのニュースも完全なるBGM。でもこっちはかなり聞き取れるようになってきたことを実感している。英語を英語で流れてくるままに理解できるようになってきた。たぶん語彙が増えてきたからだと思う。聞き流しているだけなのだけど、たまに「ん?」と耳がキーワードを拾ってくる。今週のニュースで学ぶ「現代英語」今週はおやすみ(過去放送セレクションの再放送週)でした。洋書"Red, White & Royal Blue"は、14章/全15章に突入。1巡目を辞書なしで読んで、今2巡目で辞書を引き、赤ペンで書き込みながら読んでます。私の辞書(電子辞書)は、私が大学入学のときに買い求めたものなので、かれこれ20年くらい前(!)のもの。ネット関係の語彙に圧倒的に弱いです。あと固有名詞。そういうときはネットで検索。「〇〇 意味」で引っかからないときは「〇〇 meaning」で英語検索。イメージが掴めないときは画像検索で「〇〇」と調べています。ネット便利。ただ、普通の語彙を引くにはネットだと雑音が多すぎるので、一般的な単語は辞書がベストです。来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分韓国ユン大統領 米議会で演説YOON ADDRESSES U.S. CONGRESS火曜日放送分タクシー運賃に“変動制”導入JAPAN TO ALLOW TAXI APPS TO CHANGE PRICING BASED ON DEMAND水曜日放送分韓国の化粧品が人気SOUTH KOREAN COSMETICS FIND MARKET IN JAPAN木曜日放送分長井健司さんのカメラ ミャンマーから戻るSISTER BRINGS SLAIN JOURNALIST'S CAMERA TO HIS GRAVE金曜日放送分ヤギさん除草隊が活躍‘WEED WHACKING’ GOATS PUT TO WORK IN CENTRAL JAPAN 来週のめあてノルマが減ってぽやーっとしていた再放送週が終わったので、ちょっと気合を入れないと。最近面白かったことは、息子が「てんきよほうしてあげる」と絵を描いた紙を持ってきてくれたのですが、「あしたは、はれです」と太陽らしき丸を指すので、「あー、はれですかー」と言っていたら、左下にある○をさして、「これがちきゅうなので。」と言ってました。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.05.13
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書名タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース [ 窪 美澄 ]引用「私たちも、いつか、こんなふうに死ぬの?」私が聞くと、うん、とむーちゃんが真っ赤な目で言葉に出さずに頷いた。「………」むーちゃんは私の顔を見て黙っている。むーちゃんが助けを求めるように倉梯君を見た。「で、で、でも、毎日、毎日、死んでも、毎日、毎日、生まれてくるんだ……」私とむーちゃんは倉梯君の顔を見つめた。「だ、だ、だ、だから、大丈夫なんだ」感想2023年101冊目★★★前情報なしに読んだら、なかなかにヘヴィな内容だった。ネグレクト、虐待、ストーカー、貧困、風俗、暴力、孤独死、差別、自殺。でも読書中も読後感も爽やか。前向きでキラキラして明るい感じ。それは主人公とまわりの人間との関係性がとても良いから。3歳のときに父が死に、10歳のときに母が家を出ていった。それからは、残された15歳の姉・七海とふたりで暮らしてきた「みかげ」。住まいは、貧困と荒廃に飲まれた団地。自殺の名所。喘息持ちのみかげは、近くのパン工場での短い時間でのアルバイトと家事をしながら、夜間高校に通っている。ある日みかげは、団地で奇妙なおじいさんに「団地警備員」に誘われる。ぜんじろうさんは、ポカリと菓子パンを手に団地を回る。生き残っている者の確認。子どもたちの安否確認。飛び降りる者のチェック。みかげは、「いつか本物の死体が見られるかも」と期待し団地警備員に加わるが……。団地=スラム、という図式の物語をよく見かけるようになった。・団地のコトリ [ 八束澄子 ]・光のとこにいてね [ 一穂ミチ ]も貧困の象徴として登場する。この小説の中でも、「昔は団地は憧れの象徴だったんだよ」と述べられていたけど、・87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし [ 多良美智子 ]この方みたいな団地に憧れる者としては、現状の団地イメージは、なんだかやるせない。施設や設備が古い→家賃が安い→階層の固定化→治安や風紀の悪化→団地という「場所」の負のイメージの固定→…みたいなことが起こっている。建物の間もゆったり作られていて緑が多く、環境は良いのだけども…。団地警備員をするぜんじいは、ゴミを拾う。これはたぶん、「割れ窓理論」と同じなんだろう。ひとつのゴミ、ひとつの割れた窓が、荒廃を助長させていく。(「名探偵のままでいて [ 小西マサテル ]」でも校長先生が掃除していた理由はそれだった。)ただ、今それを出来る心理的かつ時間的余裕がある人って、そんなにいるんだろうか。私は、住んでいるところに管理費を払っておまかせだ。するとどうなるかというと、ごみが落ちていても「掃除の人がやるもんな」とスルーしちゃう。資本主義的な考え方だな、と思う。そんな自分に後ろめたさを覚えながら。俺よ、俺はこんな俺を許すのか?「死んだ人を見てみたい」っていうの…ほかのジュブナイル小説でも読んだことあったな。なんだったっけ。お墓を作るのは「禁じられた遊び」だもんな…。ああ、湯本 香樹実『夏の庭―The Friends』だ。これもまた、「死にそうな老人」の死を観察しようとする若者の交流の物語だ。たぶんそれは、人間にある欲求みたいなものなんだと思う。隠されている、口に出されない。多死多産の時代が終わり、病院で人が死ぬようになり、人が死に日常で触れなくなった。禁忌としての死。だからこそ。若い者こそ、「それが何なのか」に惹かれる。死とは何なのか。自分は死んだらどうなるのか。それは反転して、自分が生きていることの確認でもある。タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース。死を身近に感じるその時はまた、生きていることを実感する瞬間でもある。みかげや、その友人たちは、団地警備員をすることで「ぜんじい」と仲良くなり、その遺志を継ぐ。声を殺して、周囲を伺って潜めていた彼らは、最後に笑う。それはきらきらと空気が輝く、産声をあげるように。「ここまで」と決めていた境界線を超えた先に見える景色。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.13
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書名標本作家 [ 小川 楽喜 ]感想2023年100冊目★★★★記念すべき、2023年100冊目!第10回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作にして、著者のデビュー作。2023年2月10日放送、NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた本。ラジオには著者御本人も登場されていた。(対談の様子は、読むらじる。「【飛ぶ教室】「きょうのセンセイ~作家 小川楽喜さん~」」で読めます)ここでも仰っていたし、あとがきにもあるのだけど、「自分の小説の書き方が間違っているんじゃないか」と思ったときに、保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』、高橋源一郎『一億三千万人のための小説教室』に感銘を受けて、筆を折らずに書き続けることができたのだという。舞台は、西暦80万2700年。人類が滅亡し、高等知的生命体「玲伎種」が統べる世界。「不死固定化処置」を経て再生したーーー標本化された作家たちは、研究のために「終古の人籃」という施設へ収容され、彼らのために作品を執筆し続けていた。恋愛小説家。ファンタジー小説家。ゴシック小説家。SF小説家。ミステリー小説家。ホラー小説家。児童文学者。分類不能な小説家。国民的作家。流行作家。才能と作風を混淆する装置をもって、壮大な共著を生み出す作家たち。老いることなく、死ぬことなく、小説を書き続けるだけの存在。ただ一人、作家ではない人間である編集者、「巡稿者」メアリ・カヴァンは、彼らに言う。「やめませんか?あなたひとりで書いたほうが、良いものができると思います」もうラジオで設定を聞いただけで「なにそれ面白そう、読みたい」と思って、読み始めて最初はワクワクしながら読み進めた。舞台が英国に設置されている施設だから、そこにいる作家も英国作家ばかり。それぞれが有名な作家のモデルがいるようなのだけど、私には数人しかピンとこなかった。自己の虚構化について悩んだ作家のところは、二次創作性について考えさせられる。設定が凝っていて幻想的で素敵。けど途中から、ちょっと「うーん」となっていった。巡稿者のメアリがなあ…。こいつ何やねんとなって来る。そしてセルモスとの関係性が明らかになるにつれ、何なんコイツらツンデレヤンデレいちゃいちゃしやがって…と思う。笑結局この「読み手」は物語を乗っ取って、自分を主人公にした物語を書かせたんじゃないか?途中、メアリの文章がいったい誰に向かっての言葉なのだろう?と思って(だってこの世界には読者が存在しない、メアリだけが生き残った唯一の読み手なのだから)、こいつめちゃくちゃ自己顕示欲強いな…と思っていたら、展開にドン引きだぜ。いやいや〜いくら自分のこと見て!知って!読んで!そして私を物語にして!と言っても、書簡…みんなに読ませるの…?キャッ!私の独白を皆に読ませるの恥ずかしい★みたいなこと書いてるけど、それ単なる羞恥プレイじゃない?絶対楽しんでるやん。選評に、本の内容として「わたしが愛した作家の未完の作品を完成させたい」という言葉があったけど、彼女の場合それもあるけど、それ以上の部分があったんじゃないかと思った。(作中作の、少女小説家と男性読者の話、美しかった。)彼女の懊悩は、わかりすぎるほど分かる。世界中の皆が自分よりも素晴らしく、彼らの喜びも苦しみも自分の理解を超えている。だから本を読む。彼らが自殺せず、心中もせず、発狂することもなく、立派に人間としてふるまい続ける、その強さと美しさに圧倒されては、途方もない挫折感と劣等感、さらには、人々と同調して生きていけない罪悪感におそわれて、自己を、否定するしかなかったのです。メアリは自分を一番底辺に置き、ただただ世界を仰ぎ見ている。物語を崇めている。それは私の読書とも同じだ。知りたい。なぜ世界はこうなのか。なぜ私はこうなのか。狂っているのは、世界なのか、私のほうなのか。世界なのだとしたらーーー皆が平然と生きているのは、なぜ?その皮膚で覆われた中には、本当は何があるの?誰も見せてくれない、その内側を。見たい。皮を剥いで、その中身を検めたい。詳らかにして、白日の下に晒して、仔細に見分したい。物語を読むことは、その内側を見ることだ。その剥いだ皮を被って、内側から世界を見ることだ。擬似的にその世界の見え方を感じることだ。メアリといっとき親しく付き合った作家・クレアラは、皆、私と同じ世界で生きているはずなのに、どうしてこうも他の人たちは、それらに押し潰されずに生きていけるのか、不思議でならなかった。と言う。彼女は「書けた」。創作という手段で表現し、発出し、理解されることが出来た。創作という行為を持ち合わせなかったメアリは、読むことで生きてきた。無我夢中で乱読した日々。おのれの精神の生き死にをかけての読書。他者の生みだした物語の世界をわたり歩き、支配するのではなく、隷属するかのように受け入れていく。それでいながら、虚構のなかに住む人々の内面を、妥協なく読み解こうとする。そんな彼女のおこないは、幸運にも、辻島ほどには奇異に映らなかったろう。傍目には、ただ本を読みふける、ひとりの女性にすぎないのだから。読むことは食べることだと、私は思う。食事をするように、息をするように本を読む。そうすることで、なんとか日々を生きながらえている。自分が決して属したと感じられないこの世界へ、届くような気がして読む。けして自分が触れられない、皆が当たり前のように息をしている場所。深海から明るい水面を焦がれるように。永遠に作り出される物語は劣化していく。そして唯一の読者となった彼女がーーー残された名だたる作家たちに望んだことは。物語を読む。ばらしたその内面を見る。あるいはその内側から世界を見る。けれど見ても、見ても、わからない。生温かく湯気の立つ、脈打つ臓器を、それを「こころ」と呼ぶのなら。ぬめるこの皮の内側にあるなにかを、「こころ」と呼ぶならば。それらが、魂と、精神と、生きていることと同義なら。私は、生きていないのだから。だからもし、世界でなく、狂っているのは私のほうなのだとしたらーーー。私は、私を解剖して、世界へ問う。内側を晒し、暴き立てて、物語の皮を被って。逆説的に、私を世界の一部にしてほしい。さあ、私のために書け。私の物語を完成させろ。その主張を要約すれば、この私を満足させるために、死ぬるつもりになって書け、という、ひどく暴力的で、利己的なものになる。作中、ある作家はメアリのことをこう言う。「あいつ、何様のつもりだよ」本当にこれな。メアリはもう完全に狂ってる。自分をモデルにした未完の小説を回収するために、彼女は一瞬のタイムワープも許されない160万年の原稿回収に赴く。すべての苦痛と災厄にあうように仕組まれたその時間旅行で。160万年分、すべての記憶を持ったまま旅して。そうして「今」に至った瞬間、彼女はすべての記憶を手放すのだ。いみわかんないよもう。なんなんだよそれ。なにがおまえをそこまでさせるんだよ。かなしいよ。彼女は書き手になれなかった。受信器でしかなく、発信器ではなかった。たまたま世界とチューニングがあい、受け入れられた幸運な作家たち。けれど壊れた受信器は、その発信を受け取れるんだろうか。人間であるとはどういうことかが、わからない者たち。作家たちは、書き始める。それは、これまでのヒューマニズムを裏切る物語。人間でありつづけることが苦痛である人間を救う物語。作家であること。物語を書くこと。読者であること。物語を読むこと。日本の作家・辻島は言う。「生きていく力が、どういうものか、知っているか」(略)「途中でみるのがいやになった活動写真を、おしまいまで、見ている勇気だ」世界は終わる。人類は滅びる。作家は消滅し、読者も消える。これまでに生まれた物語はどこへ行くのだろう。降り止むことなく、積もる端から消える雪のように。流氷と硝子の海に、浮かんで。それでも人は物語を希求して止まない。誰かの頭の中にあるだけの言葉を、渇望して止まない。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.12
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2023年4月に読んだ本まとめ075.剣持麗子のワンナイト推理 [ 新川帆立 ]076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]077.ラブカは静かに弓を持つ [ 安壇美緒 ]078.モトムラタツヒコの読書の絵日記 [ モトムラタツヒコ ]079.光のとこにいてね [ 一穂ミチ ]080.おつかれ、今日の私。 [ ジェーン・スー ]081.赤青えんぴつイラストBOOK [ Yuzuko ]082.英語で書こう!Basic English Phrases [ 朝日新聞出版 ]083.限りある時間の使い方 [ オリバー・バークマン ]084.語学の天才まで1億光年 [ 高野秀行 ]085.小説 魔入りました!入間くん(2) 入間の決意 [ 西修 ]086.私らしい暮らしとお金の整え方 [ 柳沢小実 ]087.もっと素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]088.名探偵のままでいて [ 小西マサテル ]089.養老先生、再び病院へ行く [ 養老孟司 ]090.月の立つ林で [ 青山美智子 ]091.汝、星のごとく [ 凪良ゆう ]092.「すぐやる人」のビジネス手帳術 [ 伊庭正康 ]093.爆弾 [ 呉勝浩 ]094.ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた [ 斎藤幸平 ] 095.ポンコツなわたしで、生きていく。[ いしかわゆき ]096.小説 魔入りました!入間くん(3) 師団披露 [ 西修 ]097.言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える [ 樺沢紫苑 ]098.ユア・プレゼント [ 青山 美智子 ]099.あるものを活かして愛着のある部屋に育てる [ 本多さおり ]4月に読んだ本は、25冊でした。春から新しい会社で時短勤務(夕方1時間)を選択したのですが、「毎月の申請が面倒くさい」&「毎月の給与減額精算が面倒くさい」…。通勤時間伸びてるから、時短勤務でフルタイムの時より早く帰れた!という感じもない。しかし学童のお迎えに間に合おうと思えば、定時勤務までいることは出来ない。割り切って帰ろうと思うとその分、昼休みに仕事をしていることが多く、昼時間を有効に使えていない。あかんなあ。まだ慣れていないので、やることなすこと、簡単な事務にものすごーく時間がかかる…。昼休みに本を読むか、散歩できるようになりたい…。4月終了時点での2023年ベスト10冊1月005.87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし [ 多良美智子 ]007.テヘランでロリータを読む [アーザル・ナフィーシー]026.自分の意見で生きていこう 「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ [ ちきりん ]2月036.もしも彼女が関ヶ原を戦ったら [ 眞邊明人 ]045.目の見えない白鳥さんとアートを見にいく [ 川内有緒 ]3月056.編めば編むほどわたしはわたしになっていった [ 三國万里子 ]058.パリの空の下で、息子とぼくの3000日 [ 辻仁成 ]4月076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]084.語学の天才まで1億光年 [ 高野秀行 ]093.爆弾 [ 呉勝浩 ]4月は3冊を追加。年間10冊なので、1月から3冊を減。2023年の課題図書 進捗状況2023.01.03「2023年の課題図書48冊」4月に読めたのは、076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]の1冊でした。課題図書48冊と言いつつ、現在30冊までしか登録していないのですが、月に1冊ずつくらいのペースですね…。30冊すら危ういな…。これから読みたい本モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 (文春文庫) [ 内田 洋子 ]「1万円選書」で選んでいただき、今年度の自分の課題図書にも入れていた1冊。NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で、4月21日に取り上げられていた。概要を話してもらうと、ぐっと読み初めのハードルが下がる。思っていたのと違う内容みたいだった。(イタリアを舞台にした小説だと思っていた。)がぜん読みたくなった。牧野富太郎自叙伝 (講談社学術文庫) [ 牧野 富太郎 ]同じく「高橋源一郎の飛ぶ教室」4月14日放送回で取り上げられていた、牧野富太郎著『牧野富太郎自叙伝』。今期の朝ドラ「らんまん」にハマっていて、久しぶりに朝ドラを毎日見ています。で、元ネタが実在の人物だと知って、「へえ」と思っていた程度だったんです。しかしラジオの放送で史実を大いにネタバレされ笑、しかし「何なんこの人?!キャラ濃ゆ過ぎん?!」となり、元ネタ本を読みたくなりました(オタクあるある)。ちなみに私の今の富太郎のイメージは、レオナルド・ダ・ヴィンチ…。好きを生きる 天真らんまんに壁を乗り越えて [ 牧野富太郎 ]同じく、牧野氏による自著。ボタニカ [ 朝井まかて ]こりゃあ二次創作の筆が乗りそうな人物じゃのう、と思っていたら、ありました。小説版。私、この表紙見て勝手にワインセラーの話だと思っていたのよ。違ったわ。キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 (講談社ノベルス) [ 西尾 維新 ]ここからは好きな作家さんの新刊。西尾維新の新刊。なんと!戯言遣いシリーズ!!!私が高校生の頃、学校の図書室で出会った西尾維新の『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』。あれから…えっと…20年…?(うへえ)ついに彼らにも娘が出来たのか…。白ゆき紅ばら [ 寺地はるな ]寺地はるなさんの新刊。母子シェルターを舞台にした小説?重そうな内容。好きになってしまいました。 [ 三浦 しをん ]三浦しをんさんの新刊。彼女の本は、小説よりエッセイが好きで(ごめん)、今回はタイトルから小説かと思いきやエッセイでした。読むのが楽しみ。抱腹絶倒なんですよね、ほんと。電車で読むと「ぶぉっふぉ」ってなるので注意。ゆうべの食卓 [ 角田光代 ]角田光代さんの新刊。これは短編集なので読みやすそう。あなたはここにいなくとも [ 町田 そのこ ]町田さんの新刊。短編集みたい。明るい方へ舵を切る練習 [ 一田 憲子 ]一田さんの新刊。タイトルが良い。街とその不確かな壁 [ 村上 春樹 ]言わずもがな、村上氏の新刊。2023年に読んだ本・2023年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本2019年から2022年に読んだ本・2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊・2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊・2021年に読んだ本310冊まとめ/ベスト10冊・2022年に読んだ本336冊まとめ/ベスト10冊ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.11
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書名あるものを活かして愛着のある部屋に育てる [ 本多 さおり ]引用整理収納コンサルタントの私のモットーは、・捨てを強要しない・買い足しから始めない・家にあるモノを活かす提案をする感想2023年099冊目★★★団地にお住まいでブログをやってらっしゃった頃から、ずっと読んでる本多さん。新居素敵なんやけど、この家で何冊本出すんやろ…とちょっと思ってしまう。けれど、同じ年頃の子供が2人いて、時々刻々変化していくお家の様子をタイムリーに見ることが出来るので、毎回楽しみにしています。今回は、工夫と時点修正の内容でした。防音対策はかなり念入りにやられているようで、すごいなと思った。(遮音材「わんぱくマット」+厚めのラグ+防音カーペット(ミュート防音専科)+床下に断熱材セルロースファイバー)私ですね、実は生まれてはじめて、ハウスクリーニングに申し込みましてん。で、事前ヒアリングで、「お家の様子を写真を取って遠景・近景であちこち写真を撮って送ってください」と言われて、写真撮ったんですよ。…うへえ。よく「家を片付けたくば人を呼べ」「写真を撮れ」と言う。それは、見慣れてしまった自分の目ではなく、第三者の目を意識するから。写真を撮って、送る写真を選定しているときに、愕然とした。何このごちゃごちゃした空間。雑然としてる。薄汚れてる。荒廃してる…?シンプルでミニマムな空間はいずこへ。で、そこからGWに突入したので、めちゃくちゃ片付けて掃除しました。カーテンを洗濯し、窓ガラスを拭き、網戸を掃除し、壁のホコリを落とし、フロアマットを外して掃除し、余計な装飾品を外して処分し、照明器具のかさのホコリをとり、冷蔵庫の上や換気扇の上のホコリをとり、浴室のエプロンを外して中を掃除し、カビ取りをし、子どものあれこれが積み重なっていたテレビ台の平面をクリアにし、使い勝手がいまいちなところを改善、色や素材を考えあっちのものをこっちにやって見た目を整え…。すっごくきれいになりました。すんごい、家が輝いてる…。久々に我が家にときめいた…。いやもうハウスクリーニング発注した時点で家きれいになるやん。すごいなハウスクリーニング!笑(結局、ハウスクリーニングは見積もりを見て、エアコン室内室外完全分解掃除と防カビコーティング、換気扇掃除をお願いしました。)で、その片付けの過程で、この本も参考にしました。「メッシュボックスにご用心」の章で、100円ショップのプラスチック製メッシュボックス、穴の一つ一つにホコリが溜まるしサイズも小さいし✕、と書かれていた。うち、たくさんあります。→2018.08.31「百均セリアの真っ白!万能ケース」我が家の収納ケースは全部これ。確かに、見えるところに出ているとテンションが下がる。でも便利なの。著者も、チープな見た目だから引き出しの中の仕切りや、収納の中での分類に使おうと勧めていた。今回、私のお菓子の缶缶コレクションを表に出し、プラケースは収納の中へ入れてみた。確かにこの方が見た目がきれい。私は、ホコリや汚れが気になったら、ざーっと水洗いしています。メッシュ部分にゴムや紐をつけられるので、私はメッシュ、好きだよ…。カーテンをなくすのは目隠しや断熱を考えると難しいけど、憧れる。著者のお家は障子。素敵だな。我が家は息子に秒で破かれる未来が見える。著者のお家はプラ障子なんだろうか。緑がいっぱい溢れたお家も良いよねえ。憧れるよねえ。まあ、面倒見られへんねんけどな…。エアープランツとかならいけるんかな。著者のお家には苔玉が吊るしてあった。これなら大丈夫…?夫の職場の方が、建築現場で掘削の際にたくさんカブトムシの幼虫を掘り出し、譲ってくれました。というわけで今、家にカブトムシがいるんですけど、生き物がいる暮らしが怖い。植物も怖い…。そういえば娘が去年育てていた朝顔、種が山程とれたから、今年家で植えようと思ってたんだけど植えてない。花と緑のある暮らし、ここからスタートするべきか。まだ間に合うか、朝顔。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.10
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書名ユア・プレゼント [ 青山 美智子 ]引用でもどうしたってやっぱり朝は来て明るくなっていくしどうしたってやっぱりそれは新しい私になっていくってことなのだ感想2023年098冊目★★・マイ・プレゼント [ 青山美智子 ]が「青版」なら、こちら(ユア・プレゼント)は「赤版」。相変わらず水彩画が素敵。ただ、私は水彩画に人物のシルエットが入っていないほうが好き。あくまでも抽象的な色の揺蕩いが良い。内容は、青にもましてさらさら〜っと読んでおしまい、という内容だった。詩集って難しい。その時に自分の心に余裕があるか、小説も何も読めないくらいに弱っているかのどちらかでないと、染み入って読むことは出来ないような気がする。そして私はいま、そのどちらでもない。そういう意味では、自分の気持のバロメーターになるということかもしれない。お気に入りの詩人、というのが、私にはいない。私にとっての「詩」は漫画のモノローグで、だから私のお気に入りの詩人は、漫画家。尾崎かおり「メテオ・メトセラ」「ピアノの上の天使」「ナイフ」、松本大洋「鉄コン筋クリート」、峰倉かずや「Stigma」、こなみ詔子「コインロッカーのネジ。」…。暗唱できるほど読み込んだそれらが、私の詩。単体で作品として成立する言葉も、良いのだけれど、私は物語の中にある詩、が好きなんだと思う。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.09
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書名言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える [ 樺沢 紫苑 ]目次第1章 悩みは解決するな!第2章 悩みを分析する3つの軸第3章 悩みを解消する3つの方法第4章 見方を変えれば楽になる(視座転換その1)第5章 自分だけで悩まない(視座転換その2)第6章 言葉にすれば悩みは消える(言語化その1)第7章 言語化する勇気を持つ(言語化その2)第8章 行動すれば悩みは消える(行動化)最終章 悩みが消える究極の方法引用「二分思考」の「二者択一」で物事を考えてしまうと、選択肢が「極端な2つ」しかないわけですから、「コントロールできない感」が強まり、ストレスを多く抱えやすい。メンタル疾患になりやすい人の特徴でもあります。感想2023年097冊目★★★言語化というタイトルだったので、よくある日記や手帳に自分の感情を書き出して客観視することで、自分の感情をきちんと捉えられるようにしよう、という内容かと思ったらちょっと違った。ビジネスマン向けのメンタルヘルス全般についての内容みたいな…。この春から新しい職場に変わり、ストレスフルだったので読んでみたから、参考にはなった。「コントロール感」が大事、というのは納得。新しい環境に置かれると、コントロール感がない。今回の私で言うと、会社自体が変わったので、これまで出来ていた簡単なこともルールが変わって出来ない。決裁しといて、支払い回しといての一言で分かったことが、いちからすべて勉強し直し。小さいことで言えば、ロッカーの使い方、文房具の場所、時間外勤務の申請方法…などなど、細々とした「知らないこと(コントロールできていないこと)」が山積みで、ほんとしんどかった。ようやく1ヶ月たって、段々と「わかること(コントロールできること)」が増えてきて、少しずつ楽になってきた。この本にも、「コントロール不能な悩み」はあきらめる「コントロール可能な悩み」ならば、その可能領域を徐々に増やすとある。0/100思考(オール・オア・ナッシング、白黒思考)が駄目な理由も同様であるという著者の説明には、ハッとした。私はこの傾向が強くて、すこしでも駄目なら「もうむり、わたしはなんてだめなんだ」ってズドーンと落ちてしまうのだけど、この思考傾向は「コントロール可能(100%)か、不可能(0%)」の二元論であって、その間がない。だから、コントロール出来ないこと=無理、となっちゃう。でも冷静に現状に目を向けてみれば、それって100%になることなんてほぼなくて、かといってこれまでまがりなりにも生きてきたから0%でもなくて、その間なんだよね。前に読んだ絵本で、「無理だとか、出来ないって言わないで」、っていうセリフがあったな。ーーー私は今、出来るようになっている途中だから。コントロール感を取り戻す言葉として挙げられていた「やれることを、やれる範囲でやっていく」。これだよねえ。そうして、「やれること」を増やしていく。コントロールできる範囲を広げていく。だから、「わかんない!」「できない!」「むり!」となったらすぐにシャットダウンしちゃう自分に、「待て待て」と声をかけよう。大丈夫、君は今出来るようになっている途中だから。コントロールの目盛りを見て。0%じゃないでしょ?それが10%なら、残りは誰かの力を借りよう。そうして次は、20%なり、30%に出来るようにしよう。100%じゃないと意味がないなんてことは、ないんだから。一人で何でも完璧に出来ないといけないことは、ないんだから。そうして自分がコントロール出来ることで、人の力になろう。その先にいる、誰かのために働こう。新しい上司は、「ノマさんは、1言うと、20も30も返ってくるなあ」と言っていた(なかば呆れられ、ウザがられながら…。笑)。「自分の限界はここまで」を決めなければ、きっと今より多くのものを手にできる、と私は信じてる。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.08
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。英語4技能の私の到達目標・聞く(リスニング)…映画やドラマが字幕なしで分かる・話す(スピーキング)…短期旅行で意思疎通ができる・読む(リーディング)…洋書を辞書を引きながら読める・書く(ライティング)…簡潔な文で意図を伝えられる日々の英語学習①NHKの英語ニュース「NHK WORLD JAPAN Radio News On Demand」を聴く →平日の放送は15分(休日は10分)。アプリを入れています。②NHKラジオ講座「ニュースで学ぶ「現代英語」」をノートを取りながら聴く ・ニュースで学ぶ「現代英語」(15分×週5回) →英文は週末に写し、分からない単語を調べておく。 →翌日と翌々日に、ニュース動画(HP掲載)をシャドーイング。③NHKラジオ講座「ボキャブライダー」の問題をアプリで解く →放送は5分×週5回+アプリで単語テスト。④イギリス国営放送のニュース「BBC Global News Podcast」を聴く →1放送30分。1日2回更新されるけど、1回分しか聞いてません。⑤洋書("Red, White & Royal Blue")を読む →BL。趣味と実益を兼ねる。⑥家事や通勤中は、NHKラジオ講座をアプリで聞き流す ・ニュースで学ぶ「現代英語」 ・ボキャブライダー ・英会話タイムトライアル ・ラジオビジネス英語 ・ラジオ英会話 ・中高生の基礎英語 in English →平日は「らじる★らじる」で当日の放送を聞く。 土日は「ゴガクル」で先週分の放送をまとめて聞く。今週のふりかえり鉛筆モノトーン、テンション上がらない…。塗り間違えたときに消せるのはいいんだけど…。今週は、「ニュースで学ぶ現代英語」以外は再放送週。聞き流しの講座ばかりなので、初回放送でも再放送でもあんまり負荷は変わらず。世はまさにGWでしたが、どこに旅行に行くでもなし、英語学習も通常どおり行えました。しかし、はい、ここで「中高生の基礎英語 in English」です。第1週・第2週 新作(ラジオ第2)第3週・第4週 第1週・第2週の再放送(ラジオ第2)第5週 第1週の再放送(ラジオ第2)なんですが、5月1日(月)〜5日(金)放送分は、4月3日(月)〜7日(金)と同じ内容です。初心に戻ったーーーーーーーー!!!!段々と、エンドレスエイト※み出てきたな…?※エンドレスエイト…「涼宮ハルヒ」シリーズの一編。いわゆる「ループもの」作品のひとつ。原作は短編なのだが、アニメ版では2ヶ月に渡り「同じ話が毎週繰り返される」という実験的な手法が続き、賛否両論を巻き起こし話題となった。(ピクシブ百科事典)今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分反訳トレーニングのため、放送を聞いたあとに、当日和訳を書写。翌日の復習1回め、2回めは、ホームページの動画を再生。1 文字なしで、ニュース音声を聞いて(動画を見ながら)シャドーイング2 音声なしで、自分で文字を読む3 文字を見ながら、ニュース音声を聞いてシャドーイング4 文字なしで、ニュース音声を聞いて(動画は見ないで)シャドーイングという感じで×2日。しかしながら!文字なし・動画だけ見てシャドーイングしようとすると、動画の映像に気を取られてまったくついていけない。単語単語は聞き取れるんだけど、弱形のところオールすっ飛ばしで、次の単語にジャンプしてなんとか付いていく感じ…。文字を頭に入れたあとで、目をつむってシャドーイングするとちょっとマシ。でもとてもじゃないけどキャスターのスピードについていけません。これ、いつかナチュラルスピードで全部聞き取れる&シャドーイングできるようになるんか。火曜日放送分びっくりドンキーだけ急に日本語発音になるのが面白かった。今週から、反訳トレーニングもはじめました。上記シャドーイングが復習1日め・2日めで、3日めに反訳トレーニングをすることにしました。右側の和訳を見て、左側の英文を読む。どこにどこが対応して訳しているのかを、確認して、和訳だけから原文を再現。いやこれめっちゃ大変やん。しかもさ!和訳=英文に1対1で対応しているわけじゃないの。これ、元は日本語のニュース原稿を英訳しているのかなあ。日本語と英語の順番が違うことを痛感する。ホームページで、英文の「訳」で掲載されているものが、英文そのままの順番の訳になっているので反訳しやすいのだと思うんだが、日本語で考えた文章を英訳するとなると、やはり和訳→英文の反訳トレーニングになる。で、だんだん「もう英文で思考することにして、英文の書きぶりの思考トレースをしていると思おう」と反訳トレーニングの当初の趣旨を見失いつつある。時間かかるし嫌すぎるので(勉強大嫌い)、反訳トレーニングをやったら、自分を褒め称えるために金ピカシールを貼ることにしました。水曜日放送分反訳するとき、和訳の順番がぐっちゃんぐっちゃんになるので、SVを書き込んで、スラッシュ/とかっこ()で区切ってみました。木曜日放送分金曜日放送分来週のニュースで学ぶ「現代英語」来週は休みです!休みです!!大事なことなので二回言いました!太字で!過去の放送からのセレクションの再放送回です!聞くだけにします!ヒャッフー!毎日ルーチンで聞いている英語講座がないと、休講になった大学生みたいにはしゃいでしまう。えー?どうする?カラオケいくー?カフェ(生協)でお茶するー?ええっと、うん、普段より余裕があるなら洋書読みをもうちょい、頑張りたいんだけど。私の集中力がもたないんだよにゃ…。本読むか、溜まってる読書レビュー書くか、小説書くかだなー。二次創作小説も、書かずにそろそろ1年だからなー。汗来週のめあてそうそう、去年6月にTOEIC2回めを受験してから、そろそろ1年。自分の位置を確認するために、また受験してみようかなあと思いつつ、今の会社で新しく必要な資格を取るので、6・7月はそっちに注力。秋〜冬ぐらいに受験しようかなあ。前回は公式問題集を購入することもなかったので、今回は買ってみようかなと思っていたら、会社の福利厚生サービスでEラーニングを受講できることがわかりました。そこでTOEIC講座を受講したら、各パートの練習問題や、模擬試験も受けられる〜。こっちもちょいちょいやっていきたいんだけど。楽しくないから続かなさそうな気がする。…私、勉強ほんま嫌いやねんな。面倒くさいのがまず大嫌いやからな。大学生のとき、ゼミの先生に「君は大学院に進めば良いと思うけど、本当に勉強が嫌いだからね…」と苦笑されたのを思い出す。好きで楽しいことしか続けられない。やりたいことしかやりたくない。ちなみに「しかも楽ちん」がベスト。どうにかこうにか、そうやって自分を宥めすかして、飴と鞭の飴ばっかりで、「好きで楽しい」に持っていけるように、日々それが「楽ちん」に出来る仕組みを考えている。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.05.07
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書名小説 魔入りました!入間くん(3) 師団披露 (ポプラキミノベル ノベライズ 4) [ 西 修 ]引用「だから……全部、拾いたい。僕は全部をあきらめない。……自分の気持ちを貫くことが、大事なんだって学んだから!」感想2023年096冊目★★★コミックのノベライズ3巻目。今回は師団披露(バトラ・パーティー)。イメージとしては人間界でいう文化祭。1年生は保護者も見に来るとあって、大盛りあがり。入間は、キリヲ先輩1人でやっている魔具研究師団(バトラ)に、アズくんとウララと加入する。師団披露では、開発した魔具を展示しているのだが、いろんなものがごちゃごちゃと置かれたそれは…物置。入間は研究成果を人間界の「花火」として、師団披露の夜に打ち上げることを提案する。しかし祭りの日に、学園では透明な障壁が発生し…。アニメではキリヲ先輩の過去が丁寧に描かれていて、「こいつやばい」「まじやばい」という感じがすごかった。小説版ではさらっと描写されているので、キモさは低減している。キリヲ先輩はあれやねん、顔がやばいねん。絶望に震える愉悦と恍惚の表情が。変態!!入間くん大好きか!最後の入間くんはかっこよかった。中庭に誘導された学園のみんなが、キリヲが十年間溜め込んだ魔力による爆発に巻き込まれる。その時入間は、指輪の魔力を放出して空に爆弾を放つ。アニメではぱーんと花火も打ち上がって、迫力があるシーンでした。カルエゴ先生が最後に授賞式でデレるのも萌ポイント。「私に報告の一つもできなかったのか」「貴様は、自分の危険に慣れすぎている癖がある。もっと教師を頼れ、バカめ」くあぁぁ!カルエゴ卿!すてき!!今回は、ロビン先生の授業にモフエゴ(カルエゴ先生が入間の使い魔として召喚されたモフモフの姿)も登場しました。悪魔学園の教師の心得作ったの、カルエゴ先生なんだよねえ。この人、実は教職めっちゃ好きなんやろうな…。ノベライズは現在5巻まで発売中。あと2巻。読むの楽しみ。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.06
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書名ポンコツなわたしで、生きていく。 ~ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす~ [ いしかわ ゆき ]目次はじめに 「モンブラン100個ひっくり返してダメにした」ポンコツから愛を込めて第1章 ポンコツでも、会社を辞めていいですか?第2章 ポンコツメンタルで生きていこう第3章 ポンコツのお仕事ハック第4章 めんどくさくない人間関係を築く魔法第5章 「そもそもなんなん?」な呪縛は解いてしまおうおわりに 弱みは晒すと強みに変わる引用平穏な暮らしを送っているときはなんとも思わない。でも、平穏な暮らしに「おわり」が見えてしまったのなら「死にてぇ」は「生きてぇ」に変わるかもしれません。「最高の人生の楽しみ」なんてなくても、あたりまえの普通がいつか壊れていくことを知ったら、まだ生きていたいなと思うのかもしれません。希死念慮はきっと消えないもの。まだまだ死なずに自分の人生をじっと見守ってみてほしい。それはいつか突然、必ず来てしまうものなので。感想2023年095冊目★★★私は「ゆるふわ」が嫌いなので、サブタイトルの「ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす」に「ケッ!」と思ったのだが(性格ねじまがってんな)、最近いろんな人が出してくれている、実体験をもとにした「ふつうに社会生活を送っていくのがしんどい人たち」のサバイバル本。で、そのサバイバル方法は、この方の場合は、「ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす」だったということで、会社(Webメディア・新R25編集部)で働いていたあと、フリーランスとして独立したよという内容でした。いつも思うけど、どんな駄目エピソードを披露されても、現在こうしてフリーで生計を立て、活躍されているのを見ると「全然ポンコツじゃないじゃん!うそつき!」って思ってしまう。卑屈。へーい、ポンコツのみんなー!会社勤めがしんどいかー?!(おー!)いやほんと、何なんでしょうね。世の中で求められる社会的なスキルが高すぎて、生きていくのが難しすぎる。コミュニケーション能力?なにそれおいしいの?私は必死に、外国語で書かれた本を一語ずつ翻訳するように、人とコミュニケーションを図るので、毎日毎日ほんっと疲れます。私にとって、コミュニケーションは「情報」の蓄積。その場に応じた「感情」や「行動」の応答方法について、相手からのアクションという外国語に対して、毎回毎回辞書(過去の経験や読書体験、誰かの模倣)から引いている感じ。なので、慣れない環境に置かれると、フリーズしてしまう。処理落ち。辞書掲載なし。検索ヒットせず。お使いのバージョンには対応していません。結果、無言。笑でも世の中の人はその言葉のネイティブ。私が喋れると思って話しかけてくるやん?!こっちも喋れるふりをしてるから、分かったふりして適当に話し合わせてたら、永遠に噛み合わない感じ!それが私の日常生活の世界の見え方。わりとしんどみ。著者のように、自分に合わない「会社」という組織を去ったら、生きやすくなるのかなあ?そんなことないんじゃないかと、私に関しては思うんだ。だってどこまでいっても、人間関係って生じてくる。さらに悪いことに、私には、人嫌いなのに人恋しくなる周期があるのだ。そのたびに打ちのめされるのだけれど…。この本に、「嫌われたくない」という気持ちをやめて、取り繕わずに「好かれようとしない」ありのままの自分で向き合ってみては、と書いてあって、そうだなと思った。新しい職場で、気合い入りすぎてもう逆に撃沈してます。笑根底に「そのままの自分ではいけない」という否定があるから、自分を誇示したり、よく見せようとしたり、打算的に振る舞ったり、損得を考えたり(最悪か)。でも無理が出るんだよ。ずっとそうはしていられないの。綻びが出る。メッキが剥がれる。これまでの私は、「だから親しくならない、近寄らない、心を開かない」をモットーにしていた。幻滅されないように。相手に幻滅されて、自分が傷つかないように。距離をおいて、広大なパーソナルスペースの向こうから話をしていた。こちら〇〇星、聞こえますか。時間差で返ってくる応えを待つ。期待をしないで。誰の返事もないから、私の言葉を手紙をしたためて瓶に入れて海に流す。(著者も、今の時代の気持ちの伝え方を、SNSやブログの文章に自分の思いを綴ることで相手に伝えられる平安時代みたいな「コミュ障に優しい時代」と言っていた。)でも最近、それがもう、しんどい。私は綻びをそのままに、剥がれたメッキの内側を見せたい。だって無理だって、限界だって、気付いているから。「こうあるべき」私も、「こうあってほしい」私も、いない。メーデーメーデー、聞こえますか。私はきっと、この世界の言葉のネイティブには、なれない。死ぬまでずっと、辞書を引きながら生きていくしかない。首を傾げられながら、苦笑いをされながら、無視されながら。書き込みでいっぱいの、付箋でいっぱいの、その辞書を携えて。HTTP 404 NOT FOUNDその時、丸暗記の「正しい」教科書の例文を離れて、私の言葉を翻訳する練習をしなくては。嫌われたくないし、好かれたいけれど。ひび割れの内側にあるものを、「ふうん」って思ってくれる人も、この星にいるかもしれない。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.05
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やめるやめる言いいながら、読書記録ブログになったりで何だかんだ続いてる当ブログ「320life」。2023/05/04で、200万アクセスに到達しました!お昼すぎに、「あ、もうすぐ200万いくな!」と見ていて。(こわいわ)じゃーん!その瞬間に立ち会えました!どなたか知らんけど、水族館とかやったらあれや、「あなたが200万人目のお客様です!」って記念に花輪送って写真撮ってるやつ。ブログ開設(2018/6/4)から、約5年。二人目の育休中に、内なる言葉の出口がなくて始めたブログ。(ぼっちだからさ)まさか5年も書いてるなんて思わなかったし、なんなら当初のブログの面影がない。公開中の記事は1893件。これ以外に下ろしたり削除した記事があるので、1900件超くらい書いてる。ようもまあそんなけ書いたもんよ!ひとりでひたすら書いてるブログですが、たぶん、誰かが定期的に見に来てくれてるんだと思う。というわけで、50万アクセスから久方ぶりにアンケートしてみます!あなたのこと、教えてください&この機会にメッセージどうぞ!200万アクセス記念アンケート5/14(日)までやってます! →終了しました。ありがとうございました。いつもお世話になっております〜。えらいおおきに〜!今後もよろしゅうお頼ん申します〜! ↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.05.04
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書名ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた [ 斎藤 幸平 ]目次第一章 社会の変化や違和感に向き合う ウーバーイーツで配達してみた どうなのテレワーク 京大タテカン文化考 メガヒット、あつ森をやってみた 5人で林業 ワーカーズコープに学ぶ 五輪の陰 男性メイクを考える 何をどう伝える? 子どもの性教育第二章 気候変動の地球で 電力を考える 世界を救う? 昆虫食 未来の「切り札」? 培養肉 若者が起業 ジビエ業の現場 エコファッションを考える レッツ! 脱プラ生活 「気候不正義」に異議 若者のスト第三章 偏見を見直し公正な社会へ 差別にあえぐ外国人労働者たち ミャンマーのためにできること 釡ケ崎で考える野宿者への差別 今も進行形、水俣病問題 水平社創立100年 石巻で考える持続可能な復興 福島・いわきで自分を見つめる 特別回 アイヌの今 感情に言葉を学び、変わる 未来のために あとがきに代えて引用結果的に、「真の当事者」へと語りを限定していくことが、多くの人にとって「自分には語る資格がない」と声どころか、考える能力さえも奪うことになる。その先に待っているのは、無関心と忘却である。それでは社会問題はまったく改善しない。「自分は当事者ではないから発言をするのを控えよう」というのは、一見するとマイノリティに配慮しているようで、単なるマジョリティの思考放棄である。それは、考えなくて済むマジョリティの甘えであり、特権なのだ。感想2023年094冊目★★★2023.04.13「076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ] 」の著者によるルポ?体験談?元は新聞連載。象牙の塔から出てフィールドワークで現地の声を聴こう、という企画。コロナの影響で一部「家であつもり」とか「脱プラ」とか、家で出来るものにもなっているけど、全体的に面白かった。ひとつひとつのテーマが、掘り下げていくとめちゃくちゃ深いものばかりなので、数ページでさらっと書いてあるところもっと詳しく!となった。共同体として仕事をする「ワーカーズコープ」は初めて知った。コミュニティとコミュニケーションが苦手なのでやっていける気がしないけど、憧れる。管理された「働かされる」ではない働き方。性教育は本来、人権教育であるということにも目からウロコ。え?と思ったけど、よく考えたら紛れもなく人権問題だ。人権というと、肉体より精神性を考えていたけど、どちらもだな。昆虫食のところでは、コオロギが登場。牛は1kgの肉を増やすのに、10kgの穀物と2万2,000リットルの水が必要。一方のコオロギ1kgは、1.7kgの穀物と4リットルの水で済む。…こうして見ると、肉食をやめて穀物食べてるのが一番いいんじゃね?となる…。タンパク質が確保されれば、菜食や代替肉(大豆ミート)が一番なの?でもその加工コストとか色々あるし、大豆だけそんな育てて大丈夫なんか。お肉大好き!だし、毎日お肉を食べていて、私はそれでいいのかな。狩猟が、苦しみの少ない肉食文化であるというのも驚き。銃で撃つほうがよっぽど残酷な気がしていた。けれど確かに、生まれてから死ぬまで、工業型畜産で管理されているよりは、自然の中で生きて、一瞬だけの苦痛で即死、というほうが残酷ではないのか。そもそもそれを天秤にかけること自体が傲慢である、とも思う。脱プラスチックの試みは、現代社会で生きているとほぼ不可能な気がしている。あれもこれも、みんなプラスチックに覆われている。著者がプラスチック・フリーの生活を試みるも、何も買えずに困り果て、「みんなあの袋好きすぎではないか。」と愚痴るの分かる。ちょっと料理をするだけで、大量のプラスチック包装ごみが出る。洗って、乾かして…これってほんまにエコ?と疑問が生じる。そもそも使いすぎなんよな。2021年にドイツでは使い捨てプラスチックが全面的に禁止されたそうだ。「今までのプラスチックの便利さは、環境にコストを転嫁することで獲得されていた」。・海洋プラスチックごみ問題の真実 マイクロプラスチックの実態と未来予測 [ 磯辺篤彦 ]でも、プラスチック製品を撤廃することにより、「負担は経済的な弱者ほど大きくなる。弱者に負担を強いる地球環境問題の解決など、あっていいわけがないでしょう。」と言っていた。著者は、「問うだけの側」にいる自分(たち)を自覚する。そしてそれを忘れることが出来るのであれば、自分たちはマジョリティであるということだ。真の当事者ではないから口を噤む。部外者であるから。ーーー私には関係ないから。私は、マジョリティの意識についてのビデオを見た時、驚いたことがある。絆創膏。それは、焦げ茶色の肌に巻かれていた。私(たち)にとっては当たり前の色。目立たないようにするための色。それが、くっきりと、見えた。ディズニーの実写「リトル・マーメイド」を見た時、違和感をおぼえた。それはかすかな不快感のようなものでもあったかもしれない。なぜ?と画面を見て気付いた。アリエルが、白人じゃないからだ。私はそのことにショックを受けた。自分が、そう感じたことに。調べていると、ちょうど2022/09/18 東洋経済オンライン「実写版リトル・マーメイド」日本人が批判のなぜ 「白人のアリエル」を求めるのは人種差別なのか(バイエ・マクニール : 作家 )という記事を見つけた。面白いのは、「人魚は実在しないし、人間でもないので、彼女の人種は関係ないはずだが」という一文。高みに立って、遠くにあって、外界の人々を睥睨する。ともすれば学問はそうなりがちだ。(この本の表紙がまさにそんな風景だと私は思った)そこで集積し、集約し、普遍化し、共通化し、世間に問う。かく在りきは、有や否やと。けれどそこでうごめく人々、それぞれの活動、絶え間ない人生に目を向け、そこに身を置けば。問うことは、己を問うことになる。自分のずるさ。逃げ。恥。口に出せない言葉。隠れているもの。秘めていること。建前で覆った内側。この本で、「共事者」という言葉が紹介される。私達は無関係ではなく、どこかで繋がっている「共事者」なのだと。気にせずに通り過ぎていくなかで、立ち止まる。きっとそこで立ち止まった人がいる場所で。そこから先へ進めない人がいる場所で。そこから先へは行ってはいけないという人がいる場所で。己に問う。かく在りきは、有や否やと。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.04
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書名爆弾 [ 呉 勝浩 ]引用「くだらないからさ。つまらないんだよ。世の中を壊すなんて誰でもできる。簡単すぎてあくびが出る。壊すのを、食い止めるほうが難しい。はるかに難しいんだ。難しいほうが、ゲームとしてやりがいがあるだろ?」感想2023年093冊目★★★★2023年「このミステリーがすごい!(このミス)」第1位。いやあ、面白かった〜!手に汗握る展開、続きはどうなるの?!と気になってどんどん読んでしまった。ある日、酔っ払って自販機を蹴り、捕まった冴えない中年男。彼は自分の霊感で、東京に爆弾が仕掛けられていることを予告する。地下の取調室で刑事と男の頭脳戦が繰り広げられる。善と悪を分かつもの。正義とは何か。虐げられたもの。下等な人間。人の生死は誰が決めるのか。煙に巻くような会話からヒントが出され、仕掛けられた爆弾への道が示唆される。そうしていく中で刑事たちは気付く。己の中にも巣食う、身勝手で暴力的な独善性。安楽椅子探偵の逆というか、男と刑事はあくまで地下室から動かない。現場を走り回る「おまわりさん」のパートと、その地下室のパートとの対比。けれど最後にはすべてが繋がる。明かされる事件の真相。そして驚愕の最後の一文。思わず「ひやぁっ」と声を漏らしてしまった。こ、こわすぎる…!!!!映画にするなら、穏やかで退屈な日常の風景をいくつも切り取って流し、最後にどこかに置かれた爆弾が映し出され「チッチッチッ」と音がして、暗転。だな。「下人の行方は誰も知らない」。登場人物がそれぞれ背景まできっちり書き込まれていて、深みがあって魅力的。私のイチオシは類家だなあ。この人、誰かを彷彿とさせるなあと思ったら、BBC版「SHERLOCK」のシャーロックだ。善悪という価値観が曖昧。(しかしこの作品は、そもそもその善悪という共通認識を疑う)世界は退屈で、すべてに飽いていて、それでも「みんなの側」にいる危ういバランスを保つ。彼が最後、「おれは逃げないよ。残酷からも、綺麗事からも」と言ったのは嬉しかった。前に、シャーロックの二次創作を書いているとき、マイクロフトお兄ちゃんに「私は危惧していると言っただろう?私はお前を愛している。それと同時に怖れてもいたのだ。心を持たないお前は、波間に浮かんだ漂流船と同じだった。だから私は思ったのだ。帆に風を、船に錨を」というセリフを用意したのだけど、類家にもそれと同じことを思う。彼の錨となる存在が、現れますように。残酷を同じ鮮明さで目の当たりにし、それでも砂糖にまぶされた綺麗事を見い出してくれる。そんな人が、類家のそばにいてくれますように。読んでいて何度も、自分の中にある善悪の価値観を揺さぶられた。見せかけの、うわべだけの、「あるべきもの」としての正しさ。けれどそうではないことを、本当は知っている。この物語にはひとり、「部外者」であり「当事者」である警察関係者ではない一般人が登場する。彼女はたとえばサークルの飲み会が嫌で願う。ーーー東京に爆弾が落ちればいいのに。あるいは「みんな死んじゃえばいいのに」と願ったことは?誰かが死んだ時、その軽重をつけたことは?(子どもを含む○人が死亡しました)ホームレスと子どもならどっちが死んでもいい?犯人に報復が出来る法律が出来たとして、相手を殺さないことは、死んだ人を「そんなに愛していなかった」ことになるのでは?犯人役のスズキは、人間の醜悪さを暴露する。これでもか、これでもかと眼前に突きつける。エンタメとしての小説を超えた内容で、でもエンタメとしても成立していて、映画にもドラマにも映像化されたら面白いだろうなというストーリーライン。私達は、誰かと誰かの命を天秤にかけて、「しかたないか」を繰り返している。「まあいいか」と「もういいや」。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.03
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書名「すぐやる人」のビジネス手帳術 [ 伊庭正康 ]感想2023年092冊目★★★著者は、1991年リクルートグループ入社。リクルートフロムエー、リクルートにて法人営業職として従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。で、手帳術というよりは、ビジネスマンとしての仕事のやり方について書いてある感じだった。4月から新しい会社で働き始め、右も左もわからない中で仕事をしていくなかで、「そもそもの私の社会人としての仕事の進め方のスキルが低すぎる問題」にぶち当たり、苦しんでいる。なんかもう、甘い、甘すぎる。新入社員より基本的な事ができていない気がする…。そして新入社員と違って誰もそれを言ってくれない!陰口叩かれるだけ!こわい!(ADHDの人はよく「言ってくれればよかったのに(わかったのに)」と言うそうなんだけど、まさにそれやねんなあ。言語化してくれたらな…)基本に立ち返ってきっちりやろう、とこういう本を読んでみている次第。この本にもあるけど、手帳に書いておくと、「今はこの時間だよ」と手帳がお尻を叩いてくれる秘書になる。特に「過集中しがち・マルチタスク苦手・コミュ障すぎてホウレンソウのタイミングがつかめない」という私は、手帳にあらかじめ大まかな俯瞰した枠組を作っておいて、それに従って行動していくほうがいい。(ちなみにこれは裏返すと「イレギュラーな対応が苦手」ということでもあるんだが)著者は、「やるぞ」とモチベーションに頼るのではなく、予定に担保させるよう勧める。孫引きになるが、ハイディ・グラント・ハルバーソン『やり抜く人の9つの習慣』で、① 目標は具体的にすること② 目標は紙に書くこと③ 目標達成への行動計画をつくることそして、これらを手帳に予定として書き込めば、それを行動に移す確率は300%になることが研究の結果分かったそうだ。300%てどういうことなん。100%ちゃうんか。さらに著者は、「TKKの法則」T 楽しくする方法を考えるK 簡単に着手できるようにするK 効果を確認するで、楽しく取り組める工夫をすることを提案する。これ大事。楽しくないことって結局続かないから…。楽しくないのであれば、「楽しいこと」と組み合わせるか、「いつもやってること」と抱合せにする必要がある。これまでの経験上。なにか新しいことを始める時(あるいはこれまでの習慣を改める時)って、「やろう!」という意気だけで突っ走りがち。けど、そこで「習慣化(継続)させる方法」を知っているかどうか、その仕組みの作り方を考えているかで成功率は変わってくる。ほか、「やりとりは3回で終わらせる(3パターン提案→相手の返答→仕上げ、相手への確認)」というのも、ささっと仕事が終わりそうでいい。私の連絡、くどいからな…。「締切1週間前にアラート表記」「1日2〜3時間のバッファを確保」「1週間は4日、1ヶ月は3週間として仕事をする」など、ほかの手帳術や仕事術でも見かける内容も、改めて参考になった。出来てないから繰り返し書かれるわけだからね。うん。「5分以内で終わらせられるタスクはすぐに着手する」は、どうですかね。私はこれあかん。自分が何をしているか・しないといけないかがわからなくなる。だから5分以内に出来ることも手帳に書いて、ひと仕事終わったタイミングで細々したものを片付けている。メールチェックも同じく。「クリアファイルを今週の頁にはさんでしおり代わりにする」は早速真似している。私は下敷き代わりに使っているので、正しくは前週の頁だけど。書類をはさんで、週をまたぐときに不要になれば処分。書き込みは消せる黒のボールペン1色をお勧めしていらした。私は今、鉛筆。書き込みの文字が見にくくて、予定管理に支障を来たしたので、細く書けるシャープペンシルにチェンジ。1色だけって、視認性にとぼしい〜!!消せるというメリットはあるけども〜!前は「プライベートは赤、仕事は青、過去の記録やメモは黒、仮予定はシャーペン」という分け方だったので、ぱっと目に入ってこない。この春から時短勤務になり、残業も基本していない。というのも、自分の仕事のしんどさに繋がっているのかなあと思う。積み残しを解消する時間がない。お昼休みにパン齧りながら仕事しても間に合わない。常に「あれもこれもやらなきゃ、あれもこれも出来なかった」になってる。私の上司は「うちの会社は時短勤務が取れる会社だから!」「どんどん休んでくれていいから!」というのだけど、いやその分の仕事が減るわけじゃなくて、7/8の時間で同じパフォーマンス発揮して(給料は削られて)いかないといけないってことなんだぞ?分かってるか?と思っちゃう。制度を作ってくれたことはありがたいんだけど!ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.02
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書名汝、星のごとく [ 凪良 ゆう ]引用ーーーわたしは仕事をしていて、それなりに蓄えもある。もちろんお金で買えないものはある。でもお金があるから自由でいられることもある。たとえば誰かに依存しなくていい。いやいや誰かに従わなくていい。それはすごく大事なことだと思う。十七歳のわたしに、瞳子さんはそう言った。ーーー自分で自分を養える。それは人が生きていく上での最低限の武器です。結婚や出産という環境の変化に伴って一時的にしまってもいい。でもいつでも取り出せるよう、メンテはしておくべきでしょうね。いざとなれば闘える。どこにでも飛び立てる。独身だろうが結婚していようが、その準備があるかないかで人生がちがってきます。三十二歳のわたしに、北原先生はそう言った。感想2023年091冊目★★★2023年本屋大賞受賞作。ふつうに良かったんだけど、大賞受賞!が先入観となってしまい、物足りないと感じた。うーん、これはたぶん、作者との相性の問題なんだと思う。「2時間で映画にしやすそう」と思ってしまうあたり、私の捻くれ者の性格が如実に表れている。漫画の原作者のあたりは「バクマン」、親との葛藤は「夏物語 [ 川上未映子 ] 」、最後のあたりは「ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 [ 永井康徳 ]」を思い出しながら読んだ。瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)。父が浮気をして島を出ていき、残された母と二人暮らし。ちいさな島で、皆が暁海の家庭状況を知っており、ゆるい「かわいそう」に締め付けられている。京都から転校してきたクラスメイト・櫂は、恋多き母に振り回されて生きてきた。男を追って移動する母に付き従い、ときに捨てられた子ども時代。二人はある時から言葉を交わすようになり、密やかな同盟のような関係性を持つ。しかし暁海の母が狂気へ沈み、櫂の母が男に捨てられーーー。高校生・20代・30代と変化していく関係性。運命の人だと信じ、互いを望みながら、すれ違うふたりがたどり着くのは。主人公2人より、私は脇役の「瞳子さん」(暁海のお父さんの浮気相手)と、高校の「北原先生」、櫂の(自称)編集担当「絵里さん」が好き。漫画の編集さんも良い。ただこの人達、あまりにも小説の中の記号というか、立ち位置がアイテムとしてしか機能してない。プロローグとエピローグで、北原先生が相手に会いにいくことが書いてあるんだけど、何がどうなってそうなってどうなってるん?!ってそっちが気になった。ほんであんたら、もう島出たらよくない?!そこにおらなあかんの?!櫂の、弱い人を切り捨てられない感じ、辛かった。母。相棒。恋人。自分が強くなくてはいけない、という強迫観念に似た感情。最期に弱みを見せられて、甘えられて、赦されたんだな。良かったね。いつも泣きそうな自分を奮い立たせて強がっていた少年を、その中に見た。お金の話が何度も出てきて、私はそちらのほうが気になった。(櫂はお母さんにお金渡しすぎ・・・)自分の口を自分で糊すること。稼ぎを得て生きていけること。それがだいじだよな、と思う。それがどれだけ難しいかもあわせて。寄りかからないこと。自分の人生を誰かに任せてしまわないこと。誰かの庇護下に、支配下に置かないこと。自分で立つこと。暮らしていけること。自由であること。ひとりで生きていけること。そうして、できれば人を助けてあげられること。ひとりで生きていかなくてもいいこと。おかね、だいじ。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.05.01
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。英語4技能の私の到達目標・聞く(リスニング)…映画やドラマが字幕なしで分かる・話す(スピーキング)…短期旅行で意思疎通ができる・読む(リーディング)…洋書を辞書を引きながら読める・書く(ライティング)…簡潔な文で意図を伝えられる日々の英語学習①NHKの英語ニュース「NHK WORLD JAPAN Radio News On Demand」を聴く →平日の放送は15分(休日は10分)。アプリを入れています。②NHKラジオ講座「ニュースで学ぶ「現代英語」」をノートを取りながら聴く ・ニュースで学ぶ「現代英語」(15分×週5回) →英文は週末に写し、分からない単語を調べておく。 →翌日と翌々日に、ニュース動画(HP掲載)をシャドーイング。③NHKラジオ講座「ボキャブライダー」の問題をアプリで解く →放送は5分×週5回+アプリで単語テスト。④イギリス国営放送のニュース「BBC Global News Podcast」を聴く →1放送30分。1日2回更新されるけど、1回分しか聞いてません。⑤洋書("Red, White & Royal Blue")を読む →BL。趣味と実益を兼ねる。⑥家事や通勤中は、NHKラジオ講座をアプリで聞き流す ・ニュースで学ぶ「現代英語」 ・ボキャブライダー ・英会話タイムトライアル ・ラジオビジネス英語 ・ラジオ英会話 ・中高生の基礎英語 in English →平日は「らじる★らじる」で当日の放送を聞く。 土日は「ゴガクル」で先週分の放送をまとめて聞く。今週と今月のふりかえり4月から新しい会社で働きはじめ、色々と思い悩む日々。前半はとにかく回復につとめるため、起床時間を1時間遅い5時にしていました。これ、正解。その環境になれるまではとにかく寝ることが大事だ…。後半は仕事のことが気になっていると英語にも集中できず、注意力散漫で遊んでしまう日も多かった。今年度から「中高生の基礎英語 in English」を聞き始めたんですが、3週目で「あれ?今週再放送か」となって、4週目で「え?今週も再放送…?なんかあったんか?」と番組HPを見たら、この番組は第1週・第2週 新作(ラジオ第2)第3週・第4週 第1週・第2週の再放送(ラジオ第2)第5週 第1週の再放送(ラジオ第2)でした!!!つまり半分しか新作放送しないのね…。ダイアログで毎回「あ〜お兄ちゃん〜反抗期〜」ってなる…。今年度は「ラジオ英会話」をノートを取って勉強するのをやめ、聞き流しにしました。驚くほど何も記憶に残ってません!笑うわ。むしろ再放送でもわからんのちゃうかってレベル。「ボキャブライダー」「英会話タイムトライアル」「ラジオビジネス英語」も同じく。これ意味あるんか…?うーむ。まあ、通勤中は音楽聞いてるくらいだから、その代わりに日替わりで聴ける番組と思えばいいか…?あと「ラジオ英会話」「英会話タイムトライアル」「ラジオビジネス英語」とも、新年度しょっぱななので、ダイアログがコミュ力高めな内容で辛い。日本語でも無理なのに…!!!(使用する言語が変わったら人格スイッチして出来る人もいるらしいのだけど!)昨年度と比べて、「ノートに書く」定量ルーチンの英語勉強ノルマを大幅に減らしたので、洋書は順調に読み進められています。腰が重い日も15分タイマーをセットして、ピピピッと鳴ってもだいたいそのまま読み続けている。わからない単語は辞書で引き、赤ペンで下線と書き込み(意味と発音記号)を書きながら読み進めています。読み始めに線を引いて、「2023.04.30-」のように区切る。これ、読み終わったら次の読み始めに翌日の日付をあらかじめ書き入れておくと、「めんどくさい、やる気ない、やりたくない、でも昨日日付書いちゃったもんな」となるのでおすすめ。そんなこんなで12章読了しました!残り13・14・15章とあとがきで終わり!今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分スペース余ったから日本語も入れてみたり。火曜日放送分右側頁に侵食して、スマホの英文表示とあわせて写そうとしたら、めちゃくちゃ読みづらかった。水曜日放送分めちゃくちゃ写し間違えてた(数行飛んでた)。木曜日放送分数字苦手。毎回読めない…。もともと数字が苦手なのと無関係ではない気がする。金曜日放送分「偽の肩書」は面白かった。今回読んでいてすっと意味が頭に入ってこなかったところ、もれなくこの「偽の肩書」のところだった。コンマ入れてくれよ〜!!来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分今回は左にぎゅっと英文、右に和訳と解説にしようかと。下欄に単語。番号を振ってみました。火曜日放送分水曜日放送分木曜日放送分金曜日放送分来週と来月のめあて5月はシンプルにモノトーンで。ちょっとやってることを細かく書き出してみました。順調に行けば洋書2回め読了出来る予定。がんばるぞう。読み終わったら、3回め(辞書なし。書き込みしてあるからそのまま読める)に突入したい。"Red, White & Royal Blue" に載ってる単語はすべて覚えました〜となりたい。話が好きだから飽きずに何回でも読める。これ大事。飽きてきたら新しい洋書BLに挑戦しようと思う。「ニュースで学ぶ現代英語」は、反訳トレーニングをやりたい。日本語→英語がめちゃくちゃ弱い(出来ない)ので、日本語を写しておいて、それを見てから英文読むだけでも効果あるかなあ。どうかなあ。ボキャブライダーのクイズは、1回めで「へえ、こう言うんだ」と思ったのをすぐに忘れてしまうので、出来たら応用編を2回解きたいのだけど、私ものすごく飽きっぽい性格で復習とか反復に怖気が立つので(どんだけ〜!)出来ない気がする(計画の段階から挫折する予感満々!)今週の朝ドラ「らんまん」脳内で、竹若の現代転生二次創作小説が出来上がったんだけど、それで満足してしまった。(あるある)今週は、金曜日にまさかのジョン万次郎が登場しましたね。最後にシーボルトの図鑑を手渡され、中身を検める万太郎。「うまいけんど・・・ひとところしか描いちゃあせん。本当はもっと季節ごとに描かんといかんがです。そうでないと植物の本当が分からん。外国のお人には無理じゃ」外国の人には出来ないことが、日本人に出来ると思うのかと訊かれ、万太郎は答える。「明らかに無理ながです。外国のお人が日本の植物を明らかにするがは。植物が好きで緑豊かな地に暮らし、植物の絵ががよう描ける。その上、英語で読み書きができ、日本の植物を世界に知らせることもできる。そういう人間が今ここに居合わせちゅう!」それをやるのは自分だ、と。傲慢で馬鹿だと呆れられながら、万太郎は自分が「今、ここで」出来ることを見つける。万太郎は英語が読み書き出来るけど、それは自分が「草」について知りたいからで、ただの「道具」。宝の持ち腐れ感が強かった万太郎のスペックが今火を吹くぜ!という週でした。2023.04.22 084.語学の天才まで1億光年 [ 高野秀行 ]を読んだ時も思った(この方は、幻の生物を追うために言語を学んでいた)。それは魔法のアイテム。RPGの剣。役に立つ武器。それで何がやりたいか、何を語りたいか。私が英語を学んでいるのは、なぜなんだろう。そしてそれで、何が出来るんだろう。ということを、考えました。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.04.30
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書名月の立つ林で (一般書 405) [ 青山 美智子 ]引用「あたりまえのように与え続けられている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ。透明になってしまうものなのよ。それは本当の孤独よりもずっと寂しいことかもしれない」リリカさんは月の満ち欠けに目を添わす。「環境が大事って私が思うのはね、もちろん仕事場を整えることもそうだけど、周りの人たちと豊かに関係し合っていくってことよ。そのときのお互いにとっていい距離で、いい角度で」感想2023年90冊目★★★2023年本屋大賞第5位。第一章 誰かの朝第二章 レゴリス第三章 お天道様第四章 ウミガメ第五章 針金の光月をテーマにしたオムニバス?青山作品の、「それぞれの登場人物同士が少しずつ重なり合い、関係し合う」短編の粒が連なって、ネックレスみたいにひとつの長編になった作品。しっとりした、夜露に濡れた朝の葉っぱみたいな読後感でした。自分がやってきたことは何だったのか。心が折れて、仕事を辞めた元看護師。「人を楽しませたい」と上京し、お笑い芸人を目指す(「していた」になりつつある)配達員。一人娘が急に結婚を決め、九州へ行ってしまった。妻も出産の手伝いへ向かい、ひとりになった自動車整備士。自分に無関心な母からはやく自立したいと、ベスパ(スクーター)を手に入れ、ウーバーイーツで稼ぐ女子高生。趣味ではじめたアクセサリー作りがプロになっていくものの、夫の無関心と物音に苛つく妻。それぞれが偶然耳にしたポッドキャスト「タケトリ・オキナ」。かぐや姫は元気かな。毎回その語り口ではじまる、やさしい声で紡がれる月の話。なんだか、文字を読んでいるだけなのに、タケトリ・オキナの優しい語り口調が聞こえてくるようでした。私はこのタケトリ・オキナは、最後のネタバレの人のお父さんかと思っていた(声色を変えるのが得意、と文中にミスリードあったじゃん)。ポッドキャストっていうのがいまどきの設定。けど、星の数ほどあるポッドキャストの中から、ピンポイントでそれだけに出会うってものすごい確率。現実には知り合いに薦められてもなかなか訊かないだろうし、検索して見つけるのも大変で辿り着けない気がするけどね。私は配達員の話が好きだったな。なんにもなかった時代、毎日形を変える月っていうのは最高のエンタメだっただろうね、とお笑い時代の相棒が言う。確かに。毎日色も形も大きさも変わる。それも刻々と変わっていく。リアルタイムの、これ以上ないエンターテイメントの生上映。今はみんな、今日が何の月かも知らない。夜空を見上げることも、月を探すことも、ない。最後のアクセサリー作家の人の葛藤は、分かる。夫、子どもに自分の時間や領域、ひいては人生を侵犯されているような感覚。濁流にのまれるように、雑事に翻弄されて、消えていく「私」。それを保とうとすれば、距離を置くしかないのか。夫の無理解と無関心(に、見えるもの)から、家を出てマンションを借り、工房とした彼女。かつて家族と離れた切り紙作家が彼女に言った言葉が、上記の引用部。あたりまえの愛情は、無味無臭で透明なものになってしまう。甘えているな、と私も思うことがある。夫に、子どもに、あるいは親に。私はこうしたいと、傲慢に振る舞うこと。甘やかされて、赦されている。けれどそれでも窮屈を感じて、耐えられないように感じる日もある。有り難く思うより、疎ましく思ってしまう。距離感。私は遠く離れて、ひとりでいるのが好きなのだと思う。けれどそれでは寂しくて、たまに近寄って行きたくなってしまう。そのたびにぎこちなくて、落ち込んで、傷ついてまた離れる。月が巡るみたいに繰り返す。笑子どもと私、夫と私、親と私。満ち欠けるように、その時時の距離で、関係し合っていけたらな。相手だってそうだ。追いかけたって届かないこともある。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.29
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書名養老先生、再び病院へ行く [ 養老 孟司 ]引用生まれたときも、気付いたら生まれていたわけです。予定も予想もしていなかったことです。死も「気が付いたら死んでいる」でよいのではないでしょうか。しかも死んでいることに自分が気付くことはありません。感想2023年089冊目★★★・養老先生、病院へ行く [ 養老孟司×中川恵一 ]の続編。愛猫「まる」がなくなって2年。養老先生が心筋梗塞で入院してから2年半。の、「その後」の話。今回の巻末鼎談は、作家・阿川佐和子さん。前回同様、中川医師と交互に書いている、その「え、どっち?」というのが一瞬わからなくて混乱した。言っていることはだいたい前と同じで、養老先生ファンへの近況報告という印象。死生観が独特だなあ、と思う。これは法医学をしていたり、医師だからということもあるんだろうか。アジアでの死生観も、欧米とは違う(フライドチキンになった鶏の供養を年1回しているKFCは、世界でも日本だけなのだそうだ)。外科の講義で、養老先生は「1週間様子を見る」ということを習ったんだそうだ。そうするとよくなるか、わからなくなるか、分かる。昔の医療はそれで「1週間様子を見る」ことが出来た。今はもう、ガイドラインに沿って診察して白黒つけないといけなくなってる。私は病院が嫌いで(だって医者ってだいたい怒るやん。あれがあかんこれがあかん、あれしろこれしろ言うやん。私のことなんも知らんくせに)、めったに病院に行かない。ものすごく具合が悪かったら、よく寝る。そうして治るのを待つ。獣か。1週間くらい様子を見ていると、だいたい4,5日くらいでよくなる。たとえそれが医者にかかって3日になろうと、私は病院に行きたくない…。それで治らなかったらようよう行かなあかんということやな。うむ。その時は諦めよう。がんは「死が予見される」という点で良いというのも目からウロコ。がん宣告=不幸、みたいな図式があるけれど、そうじゃないと中川医師は言う。比較的長い間、身体の機能が保たれ、年単位の猶予がある。確かに、急に死を迎えることを思えば、これってかなり「人生のしまい方」を準備するだけの時間がある、「よい死に方だ」とも思える。老人への延命治療についても、「死期が迫ると自然と食欲がなくなり安らかに死ねるのに、そこに無理に栄養を入れたりすることは患者のためになるのか?」とあった。・ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 [ 永井康徳 ]・ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう [ 永井康徳 ]を読んだときにも、人は死期を前に身体を空っぽにしようとする、そこに点滴を打つと苦しむことになるとあった。「日本の医療現場では死は敗北」になっているとも。がんは死ぬまでの準備をする時間がある。けれど養老先生は、終活には反対なのだそうだ。それは驕りだという。残されたものに迷惑をかけるなという、その迷惑を順送りにしていくのが人生だ、と。これは、残されたものからしたらたまったものじゃない(特にモノ)けれど、ある意味では真だと思う。「迷惑をかけたくない」は「迷惑をかけられたくない」とも表裏一体である気がする。人は皆いつか死ぬ。絶対に。それから逃れられた人はいない。生まれたばかりの赤子は、ひとりでは何も出来ない。迷惑をかけることしかしない。それを誰かが助けて、大きくなる。自分が誰かにそうやって、助けてもらったように。死もまた、同じなのか。物言わぬ死者は、何も出来ない。そうやって誰かの面倒を引き受ける。順繰りに。順送りに。自分が誰かにそうやって、送られる日のために。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.28
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書名名探偵のままでいて [ 小西 マサテル ]引用祖父は真面目な面持ちで、「卒業する皆さん。あなたたちに無限の未来など待ってはいません」といいきった。「すべては有限です。終わりがあります。若さという武器は、あっという間に錆びついていってしまうのです。望む未来を手にしたいのならーーーどうか、冒険してください。以上です」感想2023年088冊目★★★第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。元校長の祖父に憧れ、教員を目指した孫娘・楓。けれどレビー小体型認知症を発症した祖父は、記憶を零していく。日常で起こる謎を、祖父のもとへ持ち込む楓。大の本好き・ミステリ好きの祖父は、その時ばかりは嬉々として安楽椅子探偵となる。設定にいささか無理があるきらいはある(安っぽい連ドラみたいな)。でもサブキャラクターが良くて、最後まで気持ちよく読めた。(最後の犯人役は「こいつ…」となったけど)特におじいちゃんが校長先生をしていたときのエピソードが好き。子どもとすれ違うたび、「今どんな本を読んでいるの」と声をかける。卒業式には、卒業証書と一緒にその子のために選んだ本を1冊手渡す。なかにはホラー系のアクションゲームソフトを手渡された子もいる。「世の中で起こるすべての出来事は物語なんだ」が口癖だったおじいちゃん。子どもたちには物語が必要なんだ、という信念を持っていたおじいちゃん。私は字を憶えてからずっと本を読んでいて、大人は私が「本を読んでいること」を褒めはしても、その中身に興味を持つことはなかった。本を読む行為こそが、その容れ物が正しいみたいに。「何の本を読んでいるの?」と訊くのはせいぜい話題をつなぐためなのだと、真面目に答えていた私はある時気づいた。彼らは、会話の糸口を探しているだけ。何を話せばいいか分からない子どもを相手に、応対の接穂を繋いでいるだけ。そうすれば喜ぶと思っているだけ。彼らは私が何を読んでいるかなんて興味がない。まして私がそれをなぜ読んでいるか、それを読んでどう思ったか、何を考えたかなんて。けれどそれは裏返せば、私は本の世界ではどこまでも自由ということでもあった。誰からも検閲を受けない物語。たくさんの言葉。溢れて溺れるほどの。読んで、読んで、読んで、読み続けてきた。おとなになった今でも、私が本を読むと知ると、「偉いね」と言う人がいる。正しい容れ物。空でも、きっと気付かれない。立派な表紙の、中身が白紙であっても。ーーー何の本を読んでいるの?それが、見せかけの隙間を埋める緩衝材ではなくて。主人公の祖父が声をかけたように、「話して」という合図なのだとしたら。それが言える大人であれたら、いいなと思った。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.27
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書名もっと素晴らしきお菓子缶の世界【電子書籍】[ 中田ぷう ]感想2023年087冊目★★★諸君、私はカンカンが好きだ。と、「2023.04.10 2023年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」に書いたのだけど、これは缶コレクターの著者のコレクションを存分に披露してくれていて、眼福でした。前作『素晴らしきお菓子缶の世界』もぜひ読みたい。著者は、お菓子缶研究家・フードジャーナリスト。3歳の時、祖父に買ってもらった「CHRAMS」のキャンディ缶から、お菓子缶にはまる。著者のお菓子缶コレクション棚なんか、もううっとり。手元にあるだけで1000缶以上あるんですって。亡き祖父の部屋を「お菓子缶部屋」として、棚にお菓子缶を展示。シーズンごとに飾るお菓子缶を入れ替えたりしてるのだって。この棚の写真が、もう垂涎。いいなー!!無印良品の規格も見た目も揃った収納用品が、ピシーっと整然と並んでいるのもいいんだけど、色も形もバラバラのお菓子の缶が積み上げられている収納も私は大好き。私の家では、スチールラック×お菓子の缶で収納している。ちなみに、下のものを取り出したいときに上の缶を全部よけないといけないのでめっちゃ出しにくい。笑細かく高さ調整できる棚×缶で壁一面収納とか出来たら素敵だよなあ。無理だけど。この本は、とにかく可愛かったり綺麗だったりする缶がたっぷり載っている。あれもこれも素敵!と眺めていて、自分の好みに気づいた。私は、日本的「かわいい」より、西洋的な「装飾的」な缶が好きみたい。特に幾何学的な植物モチーフや、英字のレタリングが美しいもの。色もパステルカラーではなく、こっくりした濃いめの単色。紹介されているなかに、「高知県立牧野植物園」のお土産缶があった。朝ドラ「らんまん」にすっかりはまり、高知に行きたい私(影響されやす過ぎ)。缶のデザインの「ぐるぐる」は、牧野博士のサインらしい。(通称「くるくるまきの」=くるくる巻の「の」=くるくる牧野。かわいすぎか)カラーバリエーション18種類もあるの!買う!笑私が手持ちの缶で一番気に入っているのは、FAUCHONの黄色い缶。小学生の頃から持っている。カンカンは長持ちだし、収納にも使えるし(海外だとよくケーキ型にしているのを見る)、何より美しい。生活にそういう「役に立って、美しいもの」があることは大切だ。ウィリアム・モリスも「「役に立たないものや、美しいとは思わないものを家に置いてはならない」と言っているもの!ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.26
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書名私らしい暮らしとお金の整え方 [ 柳沢 小実 ]感想2023年086冊目★★うーむ。オシャンティ★ライフな方の出したお金の本。なんだけど、全然参考にならなかった。すんごい基本的なことと、本人の過去の生活の振り返り。なのだけど、具体的な数字もないし、この人がこの本出す必要あるんか。巻末にファイナンシャルプランナー・深田晶恵さんとの対談&アドバイスつき。結局単独では無理なんやな、と思った…。というわけで、「お金の整え方」にフォーカスして読むと「なんやねんこれ」ってなるんで、インテリアとか綺麗な写真を見ると思って眺めるべし。・ラッコのマスキングテープカッター可愛い・幼い頃から使っていた小引き出しと眠っていたチェストをペンキを塗ってリメイクしたというの、すごく素敵。私も生まれたときにベビー箪笥のかわりに祖母から贈られたという衣装箪笥を、アンティークホワイトにペイントしてシャビー効果出す、というのをやったら楽しかったです。その箪笥今実家に置いてあるけど。・オーダーの本棚、素敵〜。壁一面の本棚に憧れる。でも天井高まであると「地震がきたら…」と怖くなるので、これくらいの腰高がいいな。上にものも飾れるし。(物置になる気がするけど)・「平日は食パンのみで、週末はおかずパンはおやつパンも可とする」は共感。私もパン好きで、ついついパン買っちゃうんですけども、めっちゃいくよな、パン代。欲望の赴くままに選んで、レジで「えっ」ってなる。・自分の服を見える化した「クローゼットダイアリー」は良さそう。私、最近着る服がなさすぎて、オンラインでまとめて購入したんですが、丈が短かったりサイズが大きすぎたりで大失敗しました…。お金の使い方で、「寄付」をあげてらっしゃった。なかなか出来てない。世の中にはあれもこれも気にしないといけないことが多すぎて。でもそれって言い訳。2023.04.21 083.限りある時間の使い方 [ オリバー・バークマン ]で、もう2年か3年は「これ」と決めたことだけにフォーカスして、それ以外のことは気にしないと決めて支援し続けるのだ!と言っていた。じゃないと動けなくなるから。私もそうしたい。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.25
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書名小説 魔入りました!入間くん(2) 入間の決意 (ポプラキミノベル ノベライズ 2) [ 西 修 ]引用「理想と野望はちがう。私が知りたいのは、自らつかもうというおまえの意思。『欲』だ」感想2023年085冊目★★★生徒会長のアメリさんと出会い、自分の望みを問われる入間。これまで流されて生きてきた入間は、はじめて自分が「何を欲するのか」を考える。そうして、悪魔の目標である「ランク昇級」を目指すことになるが。ノベライズ第二弾。「ドッジボール」と、「部活動」(バトラ)の2本だて。入間くんはキャラクターがみんな魅力的で、脇役がそれぞれ良いんだよねえ。私の一押しはカルエゴ先生なのだけど(私、学園モノでは先生が好きやねんなあ。「忍たま乱太郎」だと土井先生だし、「ハリーポッター」だとルーピン先生。)、他の子もみんないい子。そして入間くんも、素直で天真爛漫なだけじゃない。傷を追って、過去を背負って、それでも前を向く彼が好き。ノベライズはさくさく読めるので、娘も楽しんで読んでいる。漢字もすべてふりがなが振ってある(「〇〇ってどういう意味?」ってよく訊かれるけど…)ので、国語の勉強にもよいです。ちなみに娘には今、私が一時期はまっていた『月刊少女野崎くん』のコミックを読ませてます。笑ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.24
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。英語4技能の私の到達目標・聞く(リスニング)…映画やドラマが字幕なしで分かる・話す(スピーキング)…短期旅行で意思疎通ができる・読む(リーディング)…洋書を辞書を引きながら読める・書く(ライティング)…簡潔な文で意図を伝えられる日々の英語学習①NHKの英語ニュース「NHK WORLD JAPAN Radio News On Demand」を聴く →平日の放送は15分(休日は10分)。アプリを入れています。②NHKラジオ講座「ニュースで学ぶ「現代英語」」をノートを取りながら聴く ・ニュースで学ぶ「現代英語」(15分×週5回) →英文は週末に写し、分からない単語を調べておく。 →翌日と翌々日に、ニュース動画(HP掲載)をシャドーイング。③NHKラジオ講座「ボキャブライダー」の問題をアプリで解く →放送は5分×週5回+アプリで単語テスト。④イギリス国営放送のニュース「BBC Global News Podcast」を聴く →1放送30分。1日2回更新されるけど、1回分しか聞いてません。⑤洋書("Red, White & Royal Blue")を読む →BL。趣味と実益を兼ねる。⑥家事や通勤中は、NHKラジオ講座をアプリで聞き流す ・ニュースで学ぶ「現代英語」 ・ボキャブライダー ・英会話タイムトライアル ・ラジオビジネス英語 ・ラジオ英会話 ・中高生の基礎英語 in English →平日は「らじる★らじる」で当日の放送を聞く。 土日は「ゴガクル」で先週分の放送をまとめて聞く。今週のふりかえり今週はまあ、そこそこがんばれたのではないでしょうか。(適当やな)ちなみに、足パカは効果が薄れてきたので辞めまして、寝る前のストレッチもだいたい忘れてます。ここのところ、「毎朝、オンラインの日経新聞を読む」を新たに習慣づけしようとしているのですが、まだ自分のルーチンに入り込んでいないので忘れます…。何かと何かを組み合わせて、「これをやったらこれをやる」とか、「これをやるときにはこれをやる」にしないとあかんわ。記事のタイトルだけでも見ようと思うのに忘れる…。洋書を読むのがやっぱり腰が重くて(辞書引きながら読んでいるけど、あまりにも分からない単語が多すぎてめちゃくちゃ時間がかかるのが嫌)、「1日○頁」という「量」ではなく、「時間」で区切ることにしました。以前に読んだ本で、「1日の1%は15分」というのを見て作ったタイマー設定を活用。ラジオ講座も15分が多いよね。で、タイマーをセットして「1%の15分だけ!」と嫌々やってるんですが(笑)、なんとか続いてます。ピピピッとアラーム音が鳴っても、「もうちょっと切りがいいところまで」とやっちゃうくらい。気分が乗らない時も、やりやすい。これはいい感じ。で、とうとう洋書は11章を読了し、12章に入りました!11章で「君の好きなとこ」を挙げる場面があるのですが、9.How hard you try.10.How hard you've always tried.11.How determined you are to keep trying.っていうのがもう、「え、今の私に言ってる?」ってなって。笑こんなん言うてくれる人がおったらええなあ!洋書版"Red, White & Royal Blue"の表紙があんまり好みじゃなくて、ブックカバーをかけていたんですが、ボロボロになってきたのでスタバの紙袋で新作しました。ちょうど背表紙にスタバの文字が来るように作ったのがこだわりのポイントかな。勉強セットは無印良品のバッグインバッグにまとめています。これをさらに、持ち運びしやすいように小さなトートに入れてる。ちなみに単語帳はまったく見てない。やろうと思ってる心意気だけ。今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分火曜日放送分水曜日放送分木曜日放送分金曜日放送分来週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分火曜日放送分水曜日放送分木曜日放送分金曜日放送分来週のめあて最近、ブログを更新するのが億劫で。いやもうブログやめよっかな〜。更新すんのめんどいな〜。ってなってる。時間をかけず、なるべく労力を減らして続けようと思う。で、もう月1更新とかにしようかなとか考えてると「いやもうやめよっかな」ってなるループ。英語の学習記録も、継続するかどうか悩み中。今やりたいことは、朝ドラ「らんまん」の竹雄→若の現代転生幼馴染二次創作小説です。いやあ、金曜回は滾りましたね…。ーーーなんべんも、なんべんもあの夢を見る。もう、失うがは嫌や。っていうのが読みたい!読みたいです!!!土佐弁に変換できるサイトがあるから、行けそうな気がする。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2023.04.23
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書名語学の天才まで1億光年 [ 高野 秀行 ]引用要するに、私にとって言語の学習と使用はあくまで探検的活動の道具なのである。しかし、言語(語学)はひじょうに強力な道具なので、ときには「魔法の剣」のように思える。てきとうに振り回しているだけで自然に「開かずの扉(に見えるもの)」が開いてしまったりするからだ。こうなると、俄然、道具である言語自体にも興味が湧いてくる。感想2023年084冊目★★★★著者は、1966年生まれのノンフィクション作家。ポリシーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」。これまで25の言語に挑戦した著者の語学の記録。言語好きにはおすすめの一冊。「どうやってその言葉を身につけるか」という過程もさることながら、その動機が面白くて引き込まれて読んだ。読む続きが楽しみな本、ひさしぶり。著者は何ヵ国語も話すというから、さぞ語学の天才なんだろうなと思って読んだら違った。努力の人だ。御本人は地道な努力が苦手な怠惰な性格で、「いかにラクして覚えるか」を追求しているというけど、熱意が桁違い。お父様が英語の先生で、朝は米軍ラジオ局が放送するFENをかけていたそう。NHKラジオ「基礎英語」を小学六年生になった息子に毎日聞くように言い、それは毎日1年間続いたが、中学校になりフェイドアウト。「よく出てくる単語だけ覚えればよいのでは?!」と思いついた高野少年、英語の教科書に出てくる単語をすべて数え上げてランキングを作成。番付を作るまでに至る。(そうしてそうこうしている間にほとんど単語を覚えてしまったそうな)大学では消去法的にフランス語学科へ進むも、探検活動に勤しむ日々。初めての海外はインド一人旅。しかし騙され、パスポートからお金から何もかも身ぐるみ剥がれ、サバイバル・イングリッシュで日本へなんとか帰還する。著者はここで、「伝えたいことがあれば言葉は伝わるのだ」と知る。その後、コンゴ人民共和国に生息するという幻の生物ムベンベを追うために、言語を学ぶ。植民地だったから、公用語はフランス語だ。著者は、電車でフランス語の本を持っていたフランス人ヒッピーを教師にゲット。1時間3,000円で個人レッスンを申し込む。しかし向こうは教えた経験などないから、雑談に終わる。著者は考え、それをテープに録音し、次のレッスンまでにすべて書き起こしてくる。そうしてそれを読んでもらいながら前回の録音を先生に聞いてもらい、それに対するコメントをしてもらいまたそれを録音して文字起こしして…。で、フランス語を習得。その後、コンゴの共通語であるリンガラ語を隣国の人から学び、いざ現地へ。そして民族語のボミタバ語を学ぶ。著者はそれからも、翻訳のバイトをしたり(やったこともないイタリア語の仕事を引き受け、まずタイトルの「il」を辞書で引くという。笑)、大学を卒業してタイで日本語教師をしたり(期末テストの持ち物:糊。漫画『東京ラブストーリー』の1回のすべてのコマをバラバラにしたコピーを用意し、「正しい順序に並べて紙に貼ること」という試験を用意)、阿片の栽培地に潜入取材するためにまた言語を学んだり…。コンゴの言語観(言語世界)のイメージ図は面白い。民族語(家族、親族、村)の上に共通語であるリンガラ語(市場、バス、教会)、その上に公用語であるフランス語(公官庁、学校、病院)がある。上に行くほどフォーマルになり、教養があり社会的地位が高いことを示すピラミッド構造。著者はこれを「ローカルの屋台、地元の中央市場、高級デパート」に例える。日本人にこういう言語世界観ってないので興味深かった。インドネシアで(インドネシアでは高校で第二言語として日本語を選ぶことが結構あるそうで、ひらがな・カタカナを書ける子が結構いた)、「漢字っていうのは公文書で使うのか?」と聞かれて驚いたことがある。昔(平安時代くらい)でいうところの「漢文」「和文」の考え方…!日本では今そういうものはなく、ミックスなんだよというと逆に向こうが驚いていた。一方、著者がコロンビアでスペイン語について感じたのは、まったく別の世界観。それはコストコやカルフールのような平屋の外資系巨大スーパーマーケットで、どこまで言ってもスペイン語。小さなブースや売り場に先住民の言語がある。だから、「外国人が〇〇語を話す」という「お、お前〇〇語を話すのか!」驚きや喜びはなく、言語で「言葉ができない相手を見下す」と言った上下関係(著者は「言語内序列」という)もない。すごくわかりやすい喩えだなと思ったのが、著者の文字と発音のズレについての考察。都市で言うと、それは実際の道と地図が違っているようなもの。古い地図には最近できた道は表示されておらず、今はもう存在しない旧道が記されている。(英語で言うとreadをリードともレッドとも読む、みたいなこと)で、スペイン語はこのズレがほとんどない(あるいは小さい)のだそうだ。著者はスペイン語を「平安京言語」と呼ぶ。私は大学で中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語を学んだ。(本当はあとロシア語もやりたかった)そうして、私にはどうにも西洋系の語学は向かないようだと悟った。漢語圏の恩恵を受けられないし、私は巻き舌の発音が出来ない…。その後、インドネシアにも滞在し、すこしインドネシア語にも触れた。私はアジア圏の語学が好きだ。しかしあれこれ手を出すとすべて中途半端で、中学1年生(今だと小学生?)くらいの、学びはじめの子どもくらいの言語力しか持てない。というわけで、英語の勉強にしぼり、2021年に本格的に英語の勉強を再開した。折よく、NHKラジオ講座「ラジオ英会話」が文法だった年度。これまでぽやっとしていたイメージが、「文法」として毎回手に入る。それはまるで、RPGのステージを進み、次々とアイテムをゲットするかのようだった。(という感想をNHKに送ったら「ラジオ英会話」の2022年4月号に掲載されて嬉しかった)著者も、自身の活動をRPGにたとえ、言語はRPGにおける「魔法」だと言う。AIが発達し、翻訳機能の向上が著しい今、多大な労力と時間をかけて語学を学ぶ意味とは?著者は言う。言語には「情報を伝えるための言語」と、「親しくなるための言語」がある。AIは前者を満たすが、後者は満たさない。「翻訳や通訳は、ガラス越しでの会話」。だからこそ、外国語学習は、その先に触れたいという思いがある限り、なくならない。伝えたい、という切実な思いがあること。知りたい、という切迫した願いがあること。それこそが語学を学ぶ原動力になる。インド一人旅でほぼ一文無しになった、当時の高野青年は、とにかく日本に帰りたい一心で、つたない英語を話し続けた。そうして彼は気づく。コミュニケーションは、協同作業だ。著者は免許を取りに教習所へ行った際に、教官から言われたことが言語にもあてはまると言う。「言葉が通じないと心配するかもしれないけれど、他の人たちはみんなもっと上手です。ちゃんと助けてくれます」下手な車を、上手な車がよけるように。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.22
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書名限りある時間の使い方 [ オリバー・バークマン ]感想2023年083冊目★★★★英題は"FOUR THOUSAND WEEKS"。4,000週。これは、80歳まで生きるとしたときの、人生の時間。私はこの数字を見た時、Gleeの"Seasons of Love"を思い出した。飛ぶように過ぎていく日々。留めておきたくても指からすり抜けていく日々。あるいは憂鬱な月曜日。早く過ぎ去ってくれないかと願う日々。終わりを心待ちにする日々。どうであれ時間は4,000週ーーーそれも80歳まで生きたとして。この本は、これまでの時間術の本に異論を唱える。ライフハック、タイムマネジメント。そんな小手先で時間をコントロールした気になって、「もっと詰め込める」時間を作る。でもそれ自体が間違いなんじゃないか?アメリカの文化人類学者、エドワード・T・ホールは、現代社会の生活をベルトコンベアにたとえたという。生産的に仕事をするほど、ベルトの速度は上がる。あるいは、加速しすぎて壊れてしまう。現代人にとっての1時間や1日、1年は、ベルトコンベアで運ばれてくる容器のようなもの。時間を有効活用化するためには、それが通り過ぎる前にせっせと埋める。容器が埋まらないまま流れていくと、「時間を無駄にした」と感じる。雇い主は、その容器を(時間を)買っている。「仕事」を詰めるために。2023.04.13「076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ] 」とも通底する。もっと速く物事をこなせば、もっと多くのものを時間という容器に詰め込める?便利な家電が登場して、デジタル化が進み、それでも労働時間は短くならない。スピードが上がるほど、そのスピードに合わせていかないといけないから。私たちは永遠に豊かになれない。満たされることはない。時間術が目指すのは、「無駄なく・効率的に・より生産的に」生きること。で、これって資本主義とおんなじ。時間を取り戻す?働きすぎに対抗する?でもそれは何のためだーーー「十分に休息を取って仕事の生産性を上げるため」?ライフハックを試しまくって、効率厨だった著者は、そのことに気づく。違う。そうじゃない。僕は、現実を直視するのが怖くて、生産性やタイムマネジメントにしがみついているんじゃないのか?自分の生き方は正しいのか?諦めなければならないことがあるんじゃないのか?不安になること。失敗を認めること。無力で現実に縛られていると感じること。本当に考えないことは、別にあるのでは?たった4,000週間の命を、人生を、生きるために詩人リルケの「問いを生きる」。そこから逃げているならば、よく生きているということは出来ないだろう。著者は、心理療法家ジェイムズ・ホリスの言葉を引用する。「この選択は自分を小さくするか、それとも大きくするか?」重要な決断をするとき、深いところにある目的に触れる必要があると。(私はこういう場面で、伊坂幸太郎の小説の言葉「俺よ、俺はこんな俺を許すのか?」をいつも思い出す)私は、日本語での「余暇」という言葉事態が罪深いなと思った。余った暇。つまり、それはあらかじめ「仕事」で埋められた残り。ずたずたにされた切れ端。何もかもを手に入れることは出来ない。何者かになることは出来ない。それを認めて、手放す。そうして注力する。ほかにも面白いことが色々書いてあった。・「人が忙しいかどうか判断する方法?誰が菜食主義かどうかを判断するのと同じだ。心配しなくても、向こうから教えてくれるさ」・2013年のオランダの研究での示唆。本気で忙しい人は忙しさの調査に参加する暇さえないから、忙しさに関するデータはかなりの暇人から集めた結果なのではないか。・オーロラを見に行って、実物を目にした時に著者は思う。「ああ、これ、スクリーンセーバーで見たやつだ」・スウェーデン人の休暇データ(みんな同時に休暇を取るとみんな幸せになれる)→いつも私は思うのだけど、GWや年末年始にみんなが休んでも世界は滅びない(もちろんそれでも働かなくてはならない人がそこにいてくれているからだけど)・ソ連で1929年に4日働いて1日休むという労働者を5色のグループにわけ、シフト制で休み、工場を常に稼働させる計画がスタート。これによりソ連の一般市民の生活はぼろぼろになった。ほかの時間術の本とは、一線を画す一冊。著者が言うように、これまでの時間術の本はあまりに近視眼的だったんだろう。時間って何だ?というところから考えた内容で面白かった。時間について書かれた本を読むたび、ミヒャエル・エンデ『モモ』に書かれた内容が真理を突いているのだと思う。学者がよってたかって研究したことを、すでに現している。作家ってすごいな。時間泥棒が奪っていく。時間銀行に貯金しろと彼らは迫る。おしゃべりする時間を節約し、みんな時間を貯める。そうして何を失うのか。ライフハック、時間術の本は、穴が空いた容器に、とっておいた水を注ぐようなものだと思う。時間銀行に貯めたはずの時間は、誰かに吸い上げられて霧散する。自分には二度と帰ってこない。「ちっぽけな僕の人生を、誰にも渡さないんだ。」以前、何かの本で見かけたこの一文が胸に刺さっている。私の時間のコンベアは、毎日すごい勢いで流れていく。速すぎてついていけない。コンテナに入れるものが溢れている。間に合わないから、しっちゃかめっちゃかに詰め込んで溢れてーーー。機械をメンテナンスする時間もない。その時間の捉え方自体が、概念が、見直せたならな。作業を止めるストップボタンが、緊急停止のスイッチが、機械にだってついているのに。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.21
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書名英語で書こう! Basic English Phrases [ 朝日新聞出版 ]感想2023年082冊目★★★ハンドレタリングの流麗な文字を眺めるのが大好き。こういうのをさらさら〜っと書ける人になれたらなあ。この本は、半分がそのレタリングで、半分は「同じ場面での英語での言い回し」の紹介。なので英語のフレーズ本みたいでもある。毎回、英語学習ノートのはじめに「モチベーションのあがる言葉」を英語で書いているので、その参考になるかと思ってメモ。Actions speak louder than words.Walk the talk.Actions prove who someone is.Practice makes perfect.Many a little makes a mickle.You don't have to prove yourself to anyone.No one else is going to do it for you.Start before you're ready!The time will never be just right.Never put off till tomorrow what you can do today.カリグラフィーはまあ、練習すれば出来るようになるんだろうけど、全体として色んな字体を組み合わせてデザインするセンスって、どうすれば培われるんだろうなあ。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.20
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書名1本あれば、絵やメモがもっと楽しい! 赤青えんぴつ イラストBOOK【電子書籍】[ Yuzuko ]感想2023年081冊目★★★英語の学習ノートで、昔懐かしい「赤青鉛筆」を使い始めてから、すっかりその魅力の虜になっている。世にあまた「3色ボールペンイラスト」の描き方の本はあれど、「赤青えんぴつ」に特化したものは見当たらないな…と思って探して手に取った。ところで私は自分が学生だった自分に「赤鉛筆」を使ったことはあれ、「青鉛筆(あるいは真ん中で二色がくっついた赤青鉛筆)」を使った覚えはないのだけれど、お店では普通に売っているので、世の中の学生は使っているんだろうか。青鉛筆のパッケージには「間違えたところの二回目の丸付けに」などと書かれていたので、そういう使い方をするものなのかしらん。で、赤青鉛筆。著者の赤青鉛筆愛が一冊まるごと炸裂しているので非常に楽しい一冊だった。赤青鉛筆好きにはぜひおすすめしたい。というか、「赤」と「青」である。2色である。にも関わらず、これだけの色の豊富さというか、広がりを感じさせるのはすごい。むしろ色数が絞られていることでスタイリッシュに見える。(私の中ではトリコロールカラーでフランスをイメージするので、勝手にオシャレな3色として認識される)赤青鉛筆オンリーでイラストを描いてみたときに、その「色分け」が難しかった。この本では、「基本は青で描いて、赤を差し色に使う」としっくり来ると言う。逆の「基本が赤で青が差し色」はポップに見えるそう。なるほど。そして、慣れたら「モチーフの素材ごとに色を変える」。これが難しい。たとえば身体本体は青、服だけ赤線で描く…みたいな。色味のバランスが結構繊細なのだ。スケジュール帳も著者は手作りされていて、そこで紹介されていた「定規をあててうすく線を引いてから、その上をフリーハンドでなぞる」というのはいい線がかけそう。真似しよう。私もスケジュール帳を「鉛筆×赤青鉛筆」に変えたいなと思ってるところ。前は4色ボールペンだったんだけど、ボールペンのインクの減りが早くて、買いに行くのも面倒で、鉛筆ならもっと長持ちだしエコだし消せるからいいんじゃない?!と思った。それに、小学生の娘は鉛筆使用。ちびた鉛筆がたくさんある。(小学校で鉛筆ホルダーの使用が禁止されている)赤青鉛筆のスケジュール帳の描き方例もあって、それも可愛くてよかった。予定は黒で、アクセントに赤青が良さそう。とりあえず赤青鉛筆を持ち歩くところから始めよう。私はチェックリストは黒で塗りつぶすんだけど、赤で入れるのも可愛くていいな。赤青鉛筆、2色がくっついたものがレトロな見た目で好き。でも、「ちびた鉛筆を新品にボンドでくっつける」という技を知ってから、単品のほうがいいなと思っている。鉛筆削り器で削れなくなり、鉛筆ホルダーでもホールドできなくなるほど小さくなったら、ボンドでぺたり。(このときの鉛筆の固定に鉛筆ホルダーを使うとよい)そうしたら、(なんということでしょう!)また鉛筆削り器で削れる長さに!最後まで使い切っている感で悦に入れます。文房具については、定番もあるけど、マイブームもある。最近はめっきり「鉛筆」ブームの私。世の中は万年筆ブームだというけれど、私はものが多くなるのが嫌なので手を出さないことにしている。多色ボールペン(JETSTREAM 4&1)が壊れたのを機に、これから鉛筆にしようかなとお試し中。久しぶりに、筆箱を持ち歩こうかな。赤は朱色寄りが好きなのだけど、最近は「赤」が多くてちょっぴり残念。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村
2023.04.19
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