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2012年01月06日
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 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 加藤君は僕を膝の上に乗せて、後ろから抱きしめながら、

 こう言った。

 「好きだよ。こんなに人を好きになったのって初めてだ。」

 加藤君の声は真剣だった。

 「麻里緒の髪って柔らかい。」

 加藤君は僕の頭を撫でながら言った。

 「良い匂いがする。」

 加藤君は僕の髪に顔をくっつけて、匂いを嗅いでいるよう

 だった。先生も僕の髪が好きだと言って、よく頭を撫でながら

 匂いを嗅いでいた。シャンプーが母さんの好みでわりと高い

 やつ使ってるから家族全員同じ良い匂いがするんだけど・・・



 僕は小学校2年生まで父さんの膝に座るのが好きだった。

 僕は父さんが大好きで、テレビを観る時も父さんに抱っこして

 もらっていた。そう、あの日までは・・・

 「麻里緒は神崎先生と付き合ってたって伊藤が言ってたけど、

 嘘だよな。もし付き合ってたとしても、最後までしてないよな。



 麻里緒が小2の時に襲われたのは俺も知ってる。だから、

 恐いなら、最後までしなくてもいいんだ。俺は麻里緒のこと

 好きだから。ずっと一緒にいたいだけなんだ。」

 加藤君は一体何を言い出したんだろうって僕は思った。

 こんなこと言われたら先生とやりまくってたなんて言えないよ。

 加藤君は僕の事を美化し過ぎている。僕の身体が穢れている

 事に目を背けて、現実逃避しようとしている。正直に話さ

 なくちゃ・・・と、僕が思ったその時、

 「麻里緒は俺の天使だ。可愛い可愛い俺の天使。ずっと

 一緒にいよう。麻里緒の為に俺、勉強するよ。大学行って、

 ちゃんと就職する。ヤクザにはならない。だから、一生

 俺の傍にいてくれ。」

 加藤君は僕をぎゅっと抱きしめて、髪に何度もキスしながら

 言った。僕は一生加藤君と一緒にいるつもりはなかった。

 加藤君が将来ヤクザになっても僕とは関係ないと思っていた。

 だから、僕は困ってしまった。でも、加藤君は僕の顔色が

 変わったのに気付かないのか、

 「麻里緒。ずっと一緒にいるって、どこにも行かないって、

 約束してくれ。指切りしよう。」

 と言った。僕は小指を差し出せなかった。僕は指切り

 できなかった。僕は心にもない約束はできなかった。

 『指切り拳万の意味は、約束を破ったら、小指を切り落として

 1万回殴るってことだよ』

 って母さんが言ってたのを僕は思い出した。


                              (続く)







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最終更新日  2012年01月18日 08時56分19秒 コメントを書く
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