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2012年01月09日
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 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 「ごめん。指切りできない。」

 「・・・。」

 「僕、今はなんとなく加藤君と付き合っているだけで、

 加藤君の事が好きかどうかも分からないのに、ずっと一緒に

 いるなんてできないよ。それに、僕、先生とは何度もHして

 たんだ。だから、加藤君が僕としたいなら、してもいいよ。

 加藤君が僕の事を本気で好きって分かったから。指切り

 できない代わりに抱かせてあげる。」

 僕は加藤君の誠意に応えなきゃと思って、正直に話した。

 でも、加藤君は怪訝そうな顔をして、こう言った。

 「な、何を言ってるんだ。意味わかんないよ。麻里緒は



 「うん。だって、加藤君は僕に優しいから・・・」

 「でも、俺のことは好きじゃないんだろ?麻里緒は本当は

 誰が好きなんだよ。正直に言えよ。」

 「・・・。」

 僕は何故か先生の顔が頭に浮かんできた。『麻里緒は



 先生の目と加藤君は同じ目で僕の事を見つめていた。

 僕は取り返しのつかないことを言ってしまった気がして、

 なんとかごまかさなきゃと思った。でも、僕はどうやって

 取り繕えば良いのか分からなかった。できない約束は

 しないほうが良いって昔から母さんはいつも言っているし、

 父さんの事を考えると、指切りはしないほうが良いと思う。

 僕が正直に話したら、加藤君は怒り出したから、伊藤君が

 好きだって事は言わないほうが良いと思う。何て言おうか

 考えていると、

 「もう、いい。・・・帰れ。」

 と加藤君が言った。僕は先生に捨てられた時を思い出して、

 加藤君に捨てられたくないと思った。それと同時に加藤君の

 誠意に応える為に正直に話したのに何で捨てられるんだと

 思ったら、腹が立ってきた。

 「何だよ。何で帰れって言うんだよ!やらせてやるって

 言ったのに・・・何でだよ!」

 加藤君が驚いた顔で僕を見た。

 「加藤君は僕の事を全然わかってない。僕は天使なんか

 じゃないし、堕天使でもない。僕は人間だ!」

 怒りの頂点に達したように僕は怒鳴った。加藤君は

 あんぐりと口を開けて、僕を見ていた。

 「別れよう。加藤君が僕を抱かないっていうなら、これ以上

 付き合っていても意味がないだろ。僕は加藤君のことなんか

 全然好きじゃないんだからね!」

 僕はそう言い放つと、逃げるようにして加藤君の部屋から

 飛び出した。

 「ちょ、ちょっと、待てよ!」

 加藤君が後から追いかけてきた気がしたけど、僕は一度も

 振り向かずに、階段を駆け下りて玄関から外に出た。


                                 (続く)









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最終更新日  2012年01月18日 08時58分28秒 コメント(2) | コメントを書く
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