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2012年06月08日
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 18禁です。

 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 翌朝、僕が目を覚ますと、伊藤君がオーブントースターで

 食パンを焼いていた。パン1枚と牛乳だけの朝食だったけど、

 僕にはイエス・キリストの最後の晩餐のような楽しい食事だった。

 「麻里緒のお母さんは厳しいだけで、本当は麻里緒の事を

 思って、良い成績を取るように言ってるんじゃないのかな。

 学校に行く前、制服に着替えに家に戻った時に、お母さんに

 外泊した事を謝った方が良いよ。朝ならお父さんも居るだろ?

 あの優しいお父さんなら麻里緒を庇ってくれると思うから、

 早く帰ったほうが良いよ。」

 と伊藤君は言った。時刻は7時15分だった。伊藤君はわざと

 早起きして、僕に朝食を作ってくれたのだった。父さんは



 何も言えなかった。

 「うん。そうだね。そうするよ。」

 僕はニコッと微笑んだ。母さんに酷く叱られるのを覚悟で

 僕は家に帰ると、父さんが台所にいた。

 「麻里緒!帰って来てくれたんだね!」



 「どこに行ってたんだ?心配したぞ。」

 「伊藤君家。」

 「そうか。ま、いいさ。父さん、朝食を作ったんだ。食べるか?」

 ダイニングテーブルにはハムエッグとトーストが用意されて

 いて、妹の麻美が黙って一人で椅子に座って食べていた。

 「麻美。お兄ちゃんが帰って来たよ。」

 父さんが優しい口調で麻美に言った。

 「おかえりなさい。」

 麻美の表情は暗かった。不思議なほど何も聞かずに、

 そっけない態度だった。

 「さっ、麻里緒も食べなさい。あ、ちょっと冷めちゃったかな。」

 父さんは無理して明るく振舞っているように見えた。

 「悪いけど、僕、伊藤君の家で食べてきたんだ。母さんは?」

 「母さんは気分が悪いって寝てるんだ。それで、今日、

 父さんは有給をとって会社を休んで、朝ご飯を作ったんだ。」

 僕の知る限り、家族が病気で父さんが会社を休んだのは

 初めてだった。母さんは昨日の事がよほどショックだったのか

 寝込んでしまったらしい。

 「僕、着替えてくる。」

 僕はそう言って、階段を上がった。

 子供部屋に入る前に母さんが気になって、どうせ謝るなら

 早い方が良いと思って、僕は寝室の扉をあけた。すると、

 寝室の床には脱ぎ散らかした服が落ちていて、ベッドの

 布団の中から母さんが顔を出して、こう言った。

 「なんだ。帰ってきたの?」

 ベッドから起き上がった母さんはパジャマを着ていなかった。

 キャミソール1枚の下着姿で、乱れた髪を物憂げに掻き上げて

 僕をじっと見た。母さんの首筋から胸元にかけて幾つもの

 キスマークがついていた。露わになった胸元が女体の

 生々しさを僕に見せつけていた。父さんは僕に愛してると

 言った口で母さんの肉体に口づけしたのかと思うと、僕は

 やるせなかった。思わず目を背けて、部屋を出ようとすると、

 「昨日の事を謝りに来たのかと思ったのに、何しに来たの?

 麻里緒は家を飛び出して外泊した事も反省してないの?

 それとも、逆に私に謝って欲しいわけ?私はあんたなんかに

 謝らないわよ。泥棒猫のくせに!どういう子だろうね!」

 と母さんは怒鳴った。

                             (続く)














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最終更新日  2012年06月08日 23時04分37秒 コメント(2) | コメントを書く
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