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2013年01月27日
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 18禁です。

 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m


手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート


 病院で僕は3針縫った。全治1週間の軽傷だった。本当に

 母さんの言う通りたいした傷ではなかったのだ。お医者さんは

 手首の血管は少し切っただけで大量に血が出るから、

 動揺するのも分かるけど、別にそんなに心配は要らない。

 1週間後に抜糸したらそれで治療は終わり。数ヶ月後には

 傷跡は消えるって父さんに説明していた。また、どうして

 リストカットしたのかとお医者さんに僕は聞かれた。でも、

 僕はリストカットという言葉を知らなくて返事ができなかった。

 何故、自殺したのかと聞かれなかったのだろうと思いながら

 僕は病院を後にした。そして、車に乗った時、父さんは突然



 「麻里緒・・・お願いだ。もうやめてくれ。傷一つない美しい

 身体に傷をつけるなんて。一生傷跡が残ったらどうするんだ。

 リストカットなんて、もうしないと約束してくれ。」

 涙を流す父さんに僕は

 「リストカットって何?僕は今の自分が嫌で、自分をやめた



 手首を切ったんだ。」

 と言った。すると、父さんはまるで信じられない物でも

 見るような凄く恐い顔をして僕を凝視した後、こう言った。

 「父さんが悪かった。母さんとは離婚する。これからは

 二人で暮らそう。」

 でも、僕は父さんの唐突な決断についていけなかった。

 「何で?何でそうなるの?麻美は?父さんと母さんが

 離婚したら、悲しむよ。」

 「麻美は母さんが引き取って育てればいい。養育費も要るし、

 慰謝料と財産分与で一文無しになるかもしれない。でも、

 俺は、麻里緒がいれば、それでいい。東京に戻ろう。もう

 麻里緒をこんな町には置いておけない。ワンルームマンション

 でもいいから、会社の近くにアパートを借りて、二人で住もう。

 二人で・・・」

 父さんは少し夢を見ているような笑顔を見せた。それで、

 僕は少し心配になった。

 「母さんは離婚するって言うかな。母さんは父さんの事が

 好きみたいだし・・・」

 「真理子は・・・母さんは意地になってるところがあるから、

 すぐには離婚に応じないかもしれない。今までに何度も

 離婚の危機が訪れたが、いつも逆上して怒るだけで・・・

 あいつは俺と別れるとは言わなかった。クールに見えて、

 粘着質な性格は誰に似たんだろう。」

 父さんは遠い目をして言った。

                            (続く)









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最終更新日  2013年01月28日 08時37分11秒
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