遊心六中記

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2023.05.21
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カテゴリ: 観照
=== 2023.5.14 ===
南の空
南西方向の空
日曜日、10時45分頃 に眺めると空はグレーの濃淡に覆われています。
朝から雨 が降っており、窓際から二方向だけ撮りました。

南の空
南西方向の空
西方向の空
東方向の空
14時45分頃に は、 一旦雨が止んで いました。ベランダ置きの雨に濡れたサンダルの雫を拭き取って、外に出て三方向を撮ってみました。
雲の形は止まること無く来たり、去り、変化しています。

南の空
南西方向の空
16時55分頃に 、外を眺めると 再び雨 が降っていました。窓際から眺めた空模様。

=== 2023.5.15 ===
南の空
9時半頃に 撮りました。灰色雲と白雲が入り交じり、空を覆っています。雲中に孔を穿ったような切れ目から青空が見えます。
南西方向の空
西方向の空
東方向の空
こちらも、雲の僅かの切れ目からかすかに青空が見えています。

ほんのひととき、小雨もよいになりましたが、いわば通り雨。


東方向の空
17時10分頃に撮った空。青空が広がっていて、雲の姿は様変わりです。
稜線よりかなり上空にちぎれ雲が漂っていました。

南の空
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
雲はその姿をダイナミックに変えていました。

さて、前回の雲がたりのつづきに移ります。
(誠文堂新光社) に載る 「雲」を含む禅語のご紹介 です。()内は本書を読んでの私的解釈。「」は本文からの引用。ページの後は暦日表示。

​白雲飛悠々  白雲悠々 (ゆうゆう) 飛ぶ ​      p243/8.13
  (空に浮かぶ白雲は悠々と風に任せて自在に飛び去っていく)
  無心の白雲のようにとらわれることなく自然体でふるまうことを著者は助言します。
  「自分をこんな風に見せたい」と考えれば、「自然体でなくなるのです」
  「自然体にまさる自由なし、です」「自然であれば、自由でいられる」と。

流水寒山路  流水寒山の路 ​(みち)​
​深雲古寺鐘  深雲 (しんうん) 古寺の鐘​       p252/8.22
  (谷川に沿って、寒山寺に至る道を歩いていると
   雲の彼方から古刹の鐘の音が聞こえてくる)
  禅寺のある場所の自然の情景を表現した句です。その自然の中に心身を預けなさい
  と、著者は助言しています。「自然のなかで仏様に触れる」ためにと。
  それは涅槃経に記す[一切衆生悉有仏性]の句と呼応するということでしょうか。

白雲無尽時  白雲尽きる時無し           p259/8.29
  (空には白雲が次々に湧き出してきて、尽きる時がない)
  「人の考え方も、発想も、そのようなものでありたい」
  人生経験を積むほどに、「心の門戸を広く開けておくこと」を著者は助言します。
  「心を開くと、考え方、発想が、やわらかく、しなやかになります」と。

雲出本無心  雲出ずる本より無心 (むしん)     p257/9.11
  (湧き出でた雲はただ悠然としている。何の抵抗もなく風任せに自由に漂う)
  とらわれずに、「流れにまかせることです。すると、気持ちが軽くなり、自由に
  なります」と、著者は助言します。とらわれの心、こだわりの心を捨てよと。

​​臥月眠雲悠然 月に臥 (ふ) し雲に眠って悠然 (ゆうぜん) たり​​   p280/9.19
  (月を枕に臥し、雲を布団にして眠れば、ゆったりと落ち着いた世界が広がる)
  悠々自適の生活は「自分が夢中になれることを見つけ、こころからそれを楽しむ」
  ところから広がると著者は説いています。「楽しむ心」がキーワードなのです。

​​山雲海月   山雲 (さんうん) 海月 (かいげつ) ​​    p281/9.20
  (山ニは雲がかかり、海には月が浮かぶ。それはあるがままの姿のあらわれ)
  五感を全開して自然、景色を感じなさいと著者は勧めています。
  五感を全開して体感することが絶対的真理に気づくことになるのだと。

​横身臥白雲  身を横たえて白雲に臥 (ふ) す​      p299/10.8
  (身を横たえて、白雲に包まれて臥す)
  これは「自由無礙の境地」を表現しているそうです。その対極は<こだわり>です。
  その根源はいまではスマホと著者は言い、「時にはスマホを手放し情報を遮断する」
  ことを薦めています。

臥月詠花眠雲  月に臥して花を詠じ雲に眠る      p301/10.10
  (月光を浴びて横たわり、花を愛でて歌を読み、雲をまとって眠る)
  花鳥風月、自然への回帰を体験することを著者は薦めています。心を解き放ち、
  命をリフレッシュしてごらんなさいと。

​​終日看山又看雲 終日山を看 (み) (また) 雲を看る​​   p360/12.8
  (終日、ただ山を見て、または雲を見て、過ごす)
  「何もしなくても、心が満たされている。自然と一体になった自分が感じられる、
  ということ」そんな心もちで、山や雲を見ている心境を意味しています。
  そんな満ち足りた境地のひとときをもちましょうという著者のお薦め。

​雲花驚歳晩  雲花歳の晩 (おそ) きに驚く​        p371/12.19
  (ちぎれ雲<雲花>を見て、年の瀬が押し迫っていることに驚ろく)
  気持ちが急くのは、考える脳、判断する脳が活性化している時だそうです。
  そんな時は、脳のスィッチを「感じる脳」を働かせる方に切り替えると良いとか。
  ボーっと景色を眺めたり、心地よい音楽を聴くなどの時間をもちなさいと。
  それが「気持ちを落ち着かせ、心を穏やかにする」と著者は薦めています。

​​雲掃長空巣月鶴  雲長空 (ちょうくう )を掃 (はら) って月に巣くう鶴​​
​寒清入骨不成眠  寒清 (かんせい) 骨に入って睡り成らず ​       p381/12.29
  (厳寒の空には雲一つ無く、月が輝き、巣の鶴は
   寒さが骨髄に染み入り、眠ることができない  )
  この凜として寒さに耐える鶴の姿は、高潔さを象徴しているそうです。
  「人生には、絶えるしかない状況もあるのです。そこで・・・・絶えきってみせる」
  「絶えきる姿が、高潔さをまとう」と著者は語っています。
  そして、「和らがない寒さも、明けない夜もないのです」と。

この本には、 「行雲流水」 (p100)、 「雲無心出岫」 (p189)、 「白雲抱幽石」 (p205)、 「白雲自去来」 (p217)、 「万里無片雲」 (p275)も採録されていますが、以前の雲がたりでご紹介していますので省略します。

「禅語」に絡む雲がたりは、この辺りで一旦、一区切りと致します。

再び、雲の変化に戻ります。

=== 2023.5.16 ===

10時35分頃に撮った南の空 です。 空は快晴!
南西方向の空
西方向の空
頭上の空

東の稜線上の空は、いつものように 靄っています。

東方向の空
14時40分頃に は、稜線上空もまた雲のない 青空一色に変化 しています。
南の空
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
雲の姿は見られませんでしたが、快晴の良き一日でした。

つづく

こちらもご覧いただけるとうれしいです。
    ​ ベランダから見た雲の変化と雲がたり 掲載記事一覧表 ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​





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Last updated  2023.05.21 11:28:55
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