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2023.06.05
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カテゴリ: 観照
=== 2023.5.30 ===
南の空
南西方向の空
8時50分頃に 外を眺めると 小雨 でしたので、窓際から撮りました。


12時50分頃に 空を見ると、 南の空は様変わり 。青空が見え白雲が張り出しています。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
雲の姿に様々な形を見ることができました。雲を楽しめる青空です。
東方向の空
稜線のすぐ上の雲の発達している姿と、さらにその上空の雲の姿は大きく異なっています。

雲の種類は10種類に分類され、雲の姿は高度によっても異なるのですね。
改めてその一端を意識できました。

東方向の空
16時35分頃に 眺めますと、 空はまたもや一転し、くもり空に!
南の空
南西方向の空
西方向の空
        空の様相が大きく変化する一日でした。

さて、雲がたりの続きです。
西行法師の『山家集』、三分冊の「下・雑」に入ります
            (出典:『山家集 金槐和歌集』日本古典文学大系29 岩波書店)
「中・雑」に引き続き「下」は全体が「雑」に分類されています。
参照している底本では、 第1042首から始まり、最後が第1552首まで、511首
この中に、雲の字を含む歌を調べてみますと、次の 14首 が収録されています。

            宮の法印、高野に籠もらせ給ひて・・・(以下省略)
憧がれしこゝろを道の導(しるべ)にて雲に伴なふ身とぞ成ぬる        1084

      修行して伊勢に罷りけるに、月の頃都思出られて
都にも旅なる月の影をこそ同じ雲ゐの空に見るらめ                1094
    [付記] 旅なる月の影:空を旅する月。 雲ゐの空:雲のいる空

​月澄めば谷にぞ雲はしづむめる峯吹 (ふき) はらふ風にしかれて​          1106
    [付記] しづむめる:沈んでいるようだ 
        風にしかれて:風により押し敷かれて

​かみな月谷にぞ雲は時雨 (しぐ) るめる月澄む峯は秋にかはらで​          1112
    [付記] かみな月:神無月(陰暦十月) める:・・・のように思われる
        秋にかはらで:秋と変わらずさわやかである

​群れ立ちて雲井の鶴 (たづ) の聲すなり君が千歳や空に見ゆらん​            1173

      熊野へまゐりけるに、七越の月を見て詠みける
立のぼる月のあたありに雲消えて光重ぬるなゝこしの峯             1403

いかでわれ心の雲に塵据ゑで見る甲斐ありて月を眺めん             1405

    [付記] 塵据ゑで:塵(煩悩)を置かないで

雲晴れて身に愁なき人の身ぞさやかに月の影は見るべき            1407
    [付記] 雲晴れて:心の雲が晴れて。 人の身ぞ:人のみぞ(身はミス)

​眺め来て月如何ばかり忍ばれんこの世し雲の外 (ほか) になりなば​        1414
    [付記] 忍ばれん:なつかしく思われることだろう。 し:強意の助詞
        雲の外になりなば:現世から遠く離れてしまったら。

​吉野山高嶺の桜咲き初 (そ) めばかゝらんものか花の薄雲​             1454
    [付記] かゝらんものか:花の雲が吉野の高嶺にかかるであろう。

​五月雨の晴れ間尋ねてほとゝぎす雲ゐに傳ふ聲聞 (きこ) ゆなり​         1468
    [付記] 雲ゐに伝ふ:空に伝播する。

晴れやらで二村山にたつ雲は比良の吹雪の名残なりけり            1490
    [付記] 二村山:所在不詳。 比良:近江国の比良

雲につきてうかれのみゆく心をば山にかけてを止めんとぞ思ふ         1507
    [付記] 山にかけてを:山に引きかけて。 を:感動を強める間投助詞

​めづらしな赤倉山の雲ゐより慕ひ出たる明星 (あかぼし) の影​           1523
    [付記] 朝倉:神楽歌の「朝倉」 慕ひ出たる:神楽に引かれて出てくる
        明星:神楽歌の「明星」にちなむが、明星の実景を詠んでいる。

これで、底本となる『山家集』を通覧したことになります。 上に42首、中に22首、下に14首、合計78首 となります。そのうち一首だけが「くもゐ」と平仮名書きでの「くも」です。『 山家集』全1552首の中で、78首 が「雲/くも」という字を読み込んでいたことになります。全体の5%ほどの歌に「雲/くも」が読み込まれていたことになります。
なお、この参照本には、『山家集』に関連して「附録」が数十ページ付いています。この部分は、別稿で取り上げたいと思います。

それでは、雲の変化に戻ります。
=== 2023.5.31 ===

9時30分頃に撮った南の空 は、 くもり空
南西方向の空
西方向の空
東方向の空
ベランダから眺められる三方向の空は、全面的にグレーの雲に覆われての一日の始まりです。


12時20分頃に 眺めた 東方向の空 。午前とそれほど大きな変化はなしです。
南の空
南西方向の空
西方向の空
頭上の空

ところがその後、空模様は徐々に好転していきました。
午後に市役所近くの会場まで、講演の聴講に出かけましたので、天気が晴れて行くのはラッキーでした。

南の空
帰宅後、 16時30分頃に 撮りました。 すっかり快晴状態に変化 しています。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空

南東方向の空に は少し白雲が浮かんでいました。
南の空
5月の末日は、晴れた空で終りました。
このとき一つの懸念は、台風2号が南の海上を北上し沖縄に接近している情報でした。

つづく

補遺
雲の種類は10種類 ​  :「じゃらんニュース」

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

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その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


こちらもご覧いただけるとうれしいです。
    ​ ベランダから見た雲の変化と雲がたり 掲載記事一覧表





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Last updated  2023.06.05 15:06:28
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