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2023.06.02
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カテゴリ: 観照
=== 2023.5.27 ===
南の空
朝から曇り空です。 10時過ぎに 撮りました。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
東方向の空
稜線の上には大きな雲が漂っています。南から西方向の雲の姿とは対照的です。


東方向の空
15時半頃に 空を眺めると、青空に変わっていました。 くもり後晴れ です。
稜線上空に青空が広がり、雲も白雲が浮かぶ景色に変わっています。
​南の空​
​南西方向の空
西方向の空
頭上の空
南から西方向にかけては、ふんわりと小さな雲が数多く浮かんでいます。


17時35分頃に撮った南の空の空
南西方向の空
西方向の空
頭上の空

東方向の空

=== 2023.5.28 ===
朝から晴れていました。

12時過ぎに撮った南の空 です。雲が活発な感じ・・・。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
東方向の空
稜線上空の雲の重なりは、これまでにあまり見かけない形で広がっています。
少しずつ、夏空の様相に移りつつあるのでししょうか。
それまでに梅雨の時季が来るのですが。


16時10分頃に東方向の空 を眺めると、雲の姿は様変わりです。
南の空
南西方向の空
西方向の空
               このような雲の姿は何と称するのでしょう・・・・。
頭上の空
晴れのちくもりの一日 でした。

さて、雲がたりです 。引き続き、西行法師の『山家集』です。
      (出典:『山家集 金槐和歌集』日本古典文学大系29 岩波書店)
「中・雑」の後半に移ります。前回、第860首を区切りとしていましたので、補足です。

さしいらでくもぢを過ぎし月影はまたぬ心ぞ空にみえける           855

第855首に「くもぢ」と平仮名表記で「くも」が詠み込まれている歌があることに気づいたのです。ここは「雲路」に相当する表記だと思いますので、取り上げて置きます。
14首 を抽出できました。​

      寄藤花述懐
西を待つ心に藤をかけてこそそのむらさきの雲をおもはめ           869
    [付記] 西を待つ:西方浄土に往生するのを待つ 藤を:藤の花を
        むらさきの雲:聖衆来迎の紫色の雲

      観持品
​あま雲の晴るゝみ空の月影に怨みなぐさむ姨捨 (おばすて) の山​          886
    [付記] 勧持品:法華経第十三品 姨捨の山:信濃国更科郡にある山
        怨み:釈尊の姨母が授記されなかったことを憂えた怨み

雲晴るゝわしのみ山の月影を心澄みてや君ながむらん             890
    [付記] わしのみ山:霊鷲山。仏が説法された場

      一心欲見仏の文を人々詠みけるに
鷲の山誰かは月を見ざるべき心にかゝる雲し晴れなば             891
    [付記] 一心欲見仏の文:法華経寿量品「一心欲見仏 不惜自身命」

      天
雲の上の楽みとても甲斐ぞなきさてしもやがて住みし果てねば        902
    [付記] 天:天上道。 さてしもやがて:そのようにしてそおまま。

雲にたゞ今宵の月をまかせてん厭ふとてしも晴れぬ物ゆゑ           952
    [付記] まかせてん:まかせてしまおう 
        厭ふとて:雲のかかるのを厭っても。 しも:むしろかえって

​月を見るほかもさこそは厭ふらめ雲たゞ此處 (ここ) の空にたゞよへ​      953
    [付記] さこそ:さぞかし。 ただ此處の空にたゞよへ:ここの空だけに
        雲がたゞようなら、雲を厭うのは私だけですむ。

晴れ間なく雲こそ空に満ちにけれ月見ることは思ひ絶えなん         954
    [付記] 思ひ絶えなん:あきらめよう。

晴れがたき山路の雲に埋もれて苔のたもとは霧朽ちにけり          960
    [付記] 苔のたもと:僧衣。 霧朽ちにけり:霧のために朽ちてしまった

​​雲取 (くもとり) や志古 (しこ) の山路はさておきて小口が原の淋しからぬか​​   977
    [付記] 雲取:紀伊国那智の北方にある山。 志古:大雲取と小雲取の
        間に小口川が流れていて、その辺りを志古という。
        淋しからぬか:淋しいことだ。

空わたる雲なりけりな吉野山花もてわたる風と見たれば           987

 雲もかゝれ花とをはるは見て過ぎんいづれの山もあだに思はで        989
    [付記]  あだに:おろそかに。 思はで:思わずに。 雲を花とみる。

​雲かゝる山見ばわれもおもひいでに花ゆゑ馴れし睦び忘 (わすれ) ず​      990
    [付記」 睦び:親睦。親しみ。

山もなき海のおもてにたなびきて波の花にもまがふ白雲           995

西行さんは、「雲」を詠み込んだ歌をたくさん作っていらっしゃったようです。
雲を月光を遮る自然の雲として詠む歌がかなりあります。私は自然の景を詠んでいる歌として受けとめました。禅語にある「雲=煩悩」という暗喩の読み込みまでは感じませんでした。一方で、来迎の紫雲、雲を桜の花や白波の花などと雲を比喩的に詠み込んだ歌も詠じられています。

次回は「下・雑」に収録された歌から抽出していきます。

雲の姿に戻ります。
=== 2023.5.29 ===
南の空
めずらしく早く、 7時50分頃に 撮りました。くもり空です。
南西方向の空
西方向の空
頭上の空
東方向の空
各方向の雲を撮っていると、小雨が降り出しました。

南の空
南西方向の空
16時15分過ぎに 窓際から二方向だけ撮りました。
激しくはありませんでしたが、 終日、雨で 終りました。天気予報通りだったと思います。

つづく

補遺
阿弥陀聖衆来迎図 ​  :「文化遺産オンライン」
[動画あり]国宝「阿弥陀聖衆来迎図」修理前に公開準備作業に密着 ​ :「JAPAN ART & CULTURE」
妙法蓮華経勧持品第十三 ​    :「近松門左衛門と広済寺」
妙法蓮華経如来寿量品第十六 ​  :「近松門左衛門と広済寺」
霊鷲山 ​  :ウィキペディア
姨捨山(おばすてやま)(長野地域(ちいき)) ​  :「長野県」
冠着山 ​  :ウィキペディア
月の都 千曲 -姨捨の棚田がつくる摩訶不思議な月景色「田毎の月」-
                     :「日本遺産 ポータルサイト」
小雲取山(和歌山県) 449m ​   :「10th YAMAP」
吉野山 ​   :「吉野山観光協会」

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


こちらもご覧いただけるとうれしいです。
    ​ ベランダから見た雲の変化と雲がたり 掲載記事一覧表





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Last updated  2023.06.02 15:02:05
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