ヒーリング・カウンセラー溝口あゆかイギリス便り

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2007年10月28日
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参加者の方は全員、自分を見つめるということに大変意欲的でしたので、大変やりやすかったですし、それがとても嬉しかったです。批判や偏見がまったくない空間をみなさんがとても自然に作り、維持してくれたことも私としては感動的でした。

今回の参加者の皆様が日本に帰られてからも、自分を見つめることを続け、近い将来カウンセラーとして羽ばたいて下さると嬉しいなと思います。

カウンセリングをするときに一番難しくて、一番大切なのは、おそらく自分の中に批判、偏見、思い込みなしにクライアントさんのお話を聞くという部分かと思います。(私もできているわけではありません。)

それらがカウンセラーのなければないほど、クライアントさんにとってなんでも話せる空間になり、またクライアントさんのなかにすでにある答えを引き出せるからです。

よく“答えは自分の中にある”といろいろな本に書いてあります。それはほんとうにその通りなのですが、難しいのは、自分の中にある批判の声、思い込み、考え違い、生まれ育った環境からできあがった価値感などなどでそれが見えなくなってしまうことです。

例えばある方は、人が信頼できなくなり、週末も一人で過ごすことが多くなったとセッションにいらっしゃいました。一言で「人が信頼できない」と言っても、それが意味することは人によってさまざまです。

この方の場合は、「私は常に友人や会社の同僚が困っているときは、何をおいても助けてあげるのに、他の人は私が困っているときに助けてくれない。だから、だんだん人が信用できなくなった」ということでした。

彼女は「人は人を助けるべき」という強い価値感がありました。人は価値感に従って行動しますから、誰かが困っていると自分を差し置いて助けていたのです。最近では、彼女が引越しをしたばかりのとき電話が通っていなかったので、階上の顔見知りの男性に電話を借りようとしたら、断られたとのことでした。



そういう目で見るので、当然その人によそよそしい態度をとり、その結果、また人と疎遠になっていってしまいます。

そこで「人によって助けるという意味が違うかもしれませんね?例えば、ある人にとっては、あなたのように常に求められたら何をおいても助ける。また、ある人によっては本当にその人が困っていると判断したときだけ助けるとか、他にもあるかもしれませんね?」と問いかけてみました。

彼女は考えてもみなかったと言いながら少し考えてから「でもやっぱり、人は常に人を助けるべきだと思うわ」と返事しました。そこで今度は「自分がものすごく疲れていても、すごく嫌だと思っても、助けを求められたら助けるんですね?」と聞くと、「そうです」という返事が返ってきました。

「私の姉の子供のお守りとか、私は頼まれたらいつも引き受けるんです。」と続ける彼女に「そうやってみんなの頼みごとを自分は二の次にして受け入れていて、どんな気持ちになりますか?」と尋ねたとき、彼女から出た言葉は「feeling powerless。無力な感じ」でした。

その言葉を言ったとたん、彼女の体全体を何か強い感覚が打ったようで、しばし瞬きもしませんでした。そして「この感情だわ。私がいつも感じていたのは。そうだわ。」と一人でものすごく納得している様子でした。

私はセッションのなかである程度人間心理の説明などをします。そこで「私たちは自分を二の次にしてしまうと、パワーを他者に譲渡してしまうことになるから、自分が無い感じがするんですね」とちょっと説明しました。

彼女にとって「人が人を助けるべき」という考えが、当たり前で疑いなく正しいことであったため、そこに目を向けることがまったくなかったわけです。実際、私がそこをもっと探っていきましょうと提言すると、彼女は「なんで?人は人を助けるべきじゃない。当然のことでしょう?あなたはそう思わないの?」と見ようとしなかったため、セッションの始まりは難航しました。

しかし、その考えがあっため、自分と同じレベルで助けてくれない周りの人々が信じられなくなり、どんどん一人ぼっちになっていき、いつも人を責め、それで自分も苦しくなりという彼女の苦しみの根本だったわけです。

このときカウンセラー自身が「人は人を助けるべき」と聞いて、「そりゃそうだ」と無条件で思ってしまうと、カウンセリングの方向性が違うほうへいってしまいます。

「feeling powerless。自分がない感じ」という感覚は、「人は人を助けるべき」という価値観のために潜在意識のなかに押しやられていました。 そして彼女は、どうして自分がこんなに苦しいのか分からず、世界は嫌な人だらけとだけと孤独感ばかり募らせていたのです。

私にとって カウンセラーの役割とは、このような隠れてしまった思いや押しやられてしまった感情を見つけ出すお手伝い

で、それが一番良いと思うのです。もし、彼女に「あなたのその価値観のせいで、そうなっているのですから、それを変えるべきです。」などと私が言っても、強く抵抗されるだけでしょう。しかし、自分の中から隠れた感情が出てきたことで、彼女の価値観は自然に見直されました。(自分をまず大切にしながら、相手がほんとうに助けが必要なのかどうか判断して他者を助けるというものに)

さて、長くなりました。今年も皆様の生のテーマをもとに、カウンセリングのデモンストレーションをセミナーでやります。ぜひいらしてくださいね~。
(詳細は、もう少しお待ちください)






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最終更新日  2007年10月29日 03時16分27秒
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