乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2024.02.18
XML
カテゴリ: 教育・子育て

中野信子さん による一冊で、2020年3月に刊行されたもの。

 本著の中には、随所に著者自身の複雑な思いや感情が溢れ出ていると感じます。
 以前読んだ 『なんで家族を続けるの?』 では、内田也哉子さんとの対談で、
 自身の家族についても色々と語っておられるのですが、
 その内容を知ったうえで次の記述を読むと、それがひしひしと伝わってきます。

  個人的なことをなるべく書かないようにしてはいますが、

  予期せず記憶の中によみがえってくるのを制するのには骨が折れました。
  両親とは特筆すべき大きな確執があったわけでもなく、
  二人ともいたって平凡な人物であったにもかかわらず、
  それでも子として傷を受けているのですから、
  世の中の大多数の人は何らかの解決できない思いを
  親に対して抱えているものと考えるのが自然であるように思います。(p.3)

ごく個人的に聞いた自身の友人や後輩の話を、「毒親」の例としていくつも採り上げてみたり、
六本木ヒルズの森タワー入口にある巨大な蜘蛛の彫刻の女性作者の母親に対して、
彼女が行動することを妨げていた状況を慮ることがほぼなかったりすることに、
この問題に対する著者の思いや感情の本質が見られる気がします。

先日読んだ 『バカと無知』
『記憶はある種の「流れ」であり、思い出すたびに書き換えられている』という言葉や
「トラウマ治療が生み出した冤罪の山」や「トラウマとPTSDのやっかいな関係」に
記されていたことが、本著を読みながら、何度も頭に浮かんできました。

『「毒親」の正体』 『母という病』 等を、併せ読むことをお勧めします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.02.18 18:08:45 コメントを書く
[教育・子育て] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: