音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月05日
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ロッカーが円熟し、肩の力が抜けた時に生まれた名曲


 ボブ・シーガー(Bob Seger)って誰?と言われるかもしれないほど、この人は日本で不遇だが、米国ではもっともっと名の知れたミュージシャンである。70~80年代のアメリカン・ロックの雄として、本邦でももっと知られていてもよいはずだと思う。

 さて、1945年デトロイト出身のボブ・シーガーは、1976年の『ナイト・ムーヴス』で広く知られるようになり、1987年には映画の挿入歌(『ビバリーヒルズ・コップ2』で使用された「シェイクダウン」)で初の全米No1ヒットを獲得した。1986年の「ライク・ア・ロック」という曲(アルバム 『ライク・ア・ロック』 に所収)は、長年にわたりアメリカでCHEVYのトラックCMにも使われた有名曲だったりもする。

 さて、「ザ・ファイアー・インサイド」は、1991年の 同名のアルバム に収録された曲。どうやらこのアルバムは日本盤も発売もされなかったらしい。筆者が持っているCDも、輸入盤に日本向けの帯だけが付いたものなのだが、帯の内容に間違いが目立つ。何よりもひどいのは、この帯のバンド名がシルバー・“ブレッド”・バンドとなっている点だ(Bulletなのに、パンBreadと間違えられたか?)。

 それはさておき、このアルバムでのボブ・シーガーは、40代も半ばになり、円熟味が増したロッカーぶりを発揮している。そんな時にこの「ザ・ファイアー・インサイド(The Fire Inside)」のような曲が生まれるのだろう。さらりと流れるようなメロディの中でしっかりとビートが刻まれ、哀愁を漂わせつつ、リラックスして歌っているようでありながらも力の入れどころを心得たヴォーカルはみごとである。20代、30代とある意味で攻撃的で肩に力の入っている状態では、こういう曲は生まれにくい。年齢を重ねたロッカーならではの余裕というべきか。おまけにこの頃のボブ・シーガーには大物の貫録も備わり、ゲスト・ミュージシャンも豊富に加えることができている。この曲に関して言えば、ゲスト参加したスティーヴ・ルカサー(TOTOのギタリスト)のアコギ、そしてロイ・ビタン(E・ストリート・バンド)のピアノが効いている。



[収録アルバム]

Bob Seger and The Silver Bullet Band / The Fire Inside
Bob Seger & The Silver Bullet Band / Greatest Hits (1994年)




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【輸入盤CD】Bob Seger & The Silver Bullet Band / Greatest Hits(ボブ・シーガー)




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