ジャズの世界でいう“ストリングスもの”や“オーケストラもの”が筆者は結構好きである。しかし、それら編曲に趣向がの凝らされたアルバムが、常に各演奏者の個性を十分に反映したものに仕上がっているかというと、必ずしもそうとは言えない。その理由は、半分は演奏者のアルバムであると同時に、きっと残りの半分は編曲者の作品とでも呼びうるからであろう。その意味では、本盤『クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス(Clifford Brown with Strings)』もしかりで、半分はクリフォード・ブラウンの作品だが、残り半分は編曲者の作品と言っていいのかもしれない。
3. What’s New 4. Blue Moon 5. Can’t Help Lovin’ Dat Man 6. Embraceable You 7. Willow Weep for Me 8. Memories of You 9. Smoke Gets in Your Eyes 10. Portrait of Jenny 11. Where or When 12. Stardust
Clifford Brown (tp)
Richie Powell (p) Barry Galbraith (g) George Morrow (b) Max Roach (ds)