音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年01月06日
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テーマ: Jazz(1969)
カテゴリ: ジャズ




 ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)は歌心溢れるサックス奏者だったと言われる。彼がレコーディングに参加し始めたのは1940年代末のことで、その後、初リーダー作を吹き込んだのは1955年だった。個人的には、この頃の初期の作品にも気に入ったものが多く、本盤はそのうちの1枚。

 1956年初めに録音された『ライツ・アウト!(Lights Out!)』。このアルバム名は、レコーディングの際、スタジオの明かりを落として収録されたことからついたタイトルで、ジャケット写真(薄暗い中で演奏中の光景)は、実際の収録時の写真だとのこと。これは、スロー・ブルースの表題曲(1.「ライツ・アウト」)をやる際に、プレスティッジ・レーベルの創始者でプロデューサーのボブ・ウェインストックが、マイルス・デイヴィスの『ブルー・ヘイズ』(その録音も明かりを落としてなされた)を思い出し、暗がりでの演奏を提案したためだという。

 メンバー編成で目を引くのは、ドナルド・バード(トランペット)との二管であることと、さらにはピアノのエルモ・ホープの参加。J・マクリーンのサックスはどの曲においても素晴らしいが、筆者が気に入っているのは、ブルージーさ漂う1.「ライツ・アウト」と心地よいノリの4.「ア・フォギー・デイ」。D・バードは通常の演奏にミュート演奏と、決して目立ち過ぎない感じで全編にわたって活躍している。E・ホープのピアノはマクリーンのブルース・フィーリングに実に相性がよいという印象で、ついついピアノ・ソロに聴き入ってしまう。

 彼ら3人がいい絡み方をしている聴きどころとしては、5.「カープランク」というミディアム・ブルースが収録されている。ホープのピアノから始まり、二管の演奏、とりわけD・バードのトランペットの流れるような演奏は、筆者にとっては無条件で好きなパターンである。

 余談ながら、この録音がなされたのは1956年1月27日。つまりは、チャールズ・ミンガスの『直立猿人』(J・マクリーンが参加)のレコーディングの3日前に当たる。



[収録曲]

1. Lights Out
2. Up

4. A Foggy Day
5. Kerplunk
6. Inding


[パーソネル・録音]

Jackie McLean (as)
Donald Byrd (tp)
Elmo Hope (p)
Doug Watkins (b)
Arthur Taylor (ds)

1956年1月27日録音。






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Last updated  2013年07月11日 06時10分51秒 コメントを書く


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