音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年02月24日
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 ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)死去のニュースは、先日世界を駆け抜けた。48歳で急死の理由はいまだによくわからないが、ホテル内のバスルームで亡くなっていたことがまもなく明らかにされた。その直後に開催された第54回グラミー賞でも、この1年に亡くなった他のアーティスト(クラレンス・クレモンズ、エイミー・ワインハウス)らと並んで、ホイットニーへの追悼パフォーマンスが行われ、ジェニファー・ハドソンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」が話題となった。





 さて、ホイットニー追悼の意味も込めて、今回は1987年のセカンド作『ホイットニーII~すてきなSomebody(原題:Whitney)』を取り上げたい。彼女は、1985年に 『そよ風の贈りもの(原題:Whitney Houston)』 でデビューし、このアルバムとそこに収録された複数のシングル曲のヒットで一躍知られるようになった。この第一作のヒットの仕方は、爆発的というよりは持続的に盛り上がっていった感じだった。結果、デビュー盤から2年以上経って第二作の本盤がリリースされる時点でも、デビュー・アルバムはまだチャートインしているという状況だったらしい。

 正直、個人的な感想を言えば、ファースト・アルバムの衝撃が大きかっただけに、この第二作は前作ほどのインパクトがあるものではなかった。でも、冷静にこのセカンド作を聴き直してみると、いまさらながらその質の高さに驚かされる。一躍スターとなり、そのまま次のアルバムをすぐに作ってもよかったのだろうが、デビューの仕掛け人だったプロデューサーのクライヴ・デイヴィスが大事にしていたのだろう。2年ほどの間を開けて、歌唱力に一層磨きがかかったセカンド作を意図したのではないかと想像する。

 ナラダ・マイケル・ウォルデンのプロデュースによるダンス系チューンが今の時代から見るといかにもではあるのだが、それにしてもバラード系の輝きは時代を超えて受け継がれるべきものである。仮に本盤の代表曲を1つだけ挙げるなら、一般にはヒット曲の1.「すてきなSomebody(I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me))」なのかもしれない。でも、筆者としては、それよりも4.「恋のアドバイス(Didn’t We Almost Have It All)」を本盤の代表曲に推したい。このような観点からすれば、本盤のよさは、バラード系の歌唱の素晴らしさにあり、その意味では、6.「いつもあなたと(Where You Are)」や8.「愛の絆(You’re Still My Man)」なども聴きどころ。ちなみに、11.「アイ・ノウ・ヒム・ソー・ウェル」では、母親のシシー・ヒューストンとのデュエットも披露している。

 上でも触れたダンス系チューンが、バラード系の曲と交互に配されているのは、確かにアルバム作品としての統一性に欠ける。とはいえ、歌手ホイットニーの実力が存分に発揮された1枚であることは確かな作品だと思う。





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Last updated  2012年02月24日 06時34分27秒 コメントを書く


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