音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年06月28日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ




 ジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)はニューヨークに生まれながらも、ウエスト・コースト(西海岸)・ジャズ、クール・ジャズで一世を風靡した。1952年からピアノレス・カルテット(ピアノ抜きの4人組)を形成し、当時まだ新進気鋭だったトランペット奏者、チェット・ベイカーと組んで活動した。そんな頃、1953年1月にアルト奏者のリー・コニッツを迎えてのセッションが行われた。詳しい録音の情報ははっきりわからない部分もある(特にスタジオ録音の一部はどこのスタジオかも不明)けれども、同年1月中に最初にライブ録音、続いて二度のスタジオ録音という具合で、合計3回の共演をした。その成果がまとめられたのが本盤『コニッツ・ミーツ・マリガン(Konitz Meets Mulligan)』である。収録曲の割り振りは、最初のライヴ演奏のものが1.~6.、その後の二回のスタジオでのセッションがそれぞれ7.~9.と10.~12.である。

 一方、リー・コニッツ(Lee Konitz)は既にこの頃名の知られる演奏者となっており、タイトルからも分かるように、あくまでリー・コニッツが主役という位置づけのアルバムである。そんなわけで、マリガンがバリトン・サックスを吹きまくるとか、マリガンのカルテットに含まれているチェット・ベイカーのトランペット演奏がメインになっているというタイプの盤ではない。とりわけマリガンについては、演奏面ではすっかり裏方に徹しているといってもいいかもしれない。聴きどころは、タイトルに違わずリー・コニッツの演奏そのものにある。

 リー・コニッツのアルトの真骨頂は、“華麗な舞い”にある。言い換えると、掴みどこがなくてある種不思議な浮遊感のようなものを伴っている。大雑把には、昔のコニッツは小難しくて分かりにくく、歳をとってからのコニッツの方が(良くも悪くも)シンプルで分かりやすい、と言われたりする。けれども、この独特のゆらり・はらりとした演奏スタイルは、昔も今もコニッツのサックス演奏の軸になっているように思う。



[収録曲]

1. Too Marvelous For Words
2. Lover Man
3. I'll Remember April
4. These Foolish Things

6. Bernie's Tune
7. Almost Like Being In Love
8. Sextet
9. Broadway
10. I Can't Believe That You're In Love With Me
11. Lady Be Good
12. Lady Be Good (別テイク)


[パーソネル・録音]

Lee Konitz (as)
Gerry Mulligan (bs)
Chet Baker (tp)

Joe Mondragon (b, 10.~12.)
Larry Bunker (ds)

1953年1月録音。





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Last updated  2012年06月28日 21時29分04秒 コメントを書く


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